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nn5n: scp-2056 ツィアッコ
EuclidSCP-2056 ツィアッコRate: 38
SCP-2056

アイテム番号: SCP-2056

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2056は広さ1平方キロメートルの森林に覆われた区画に収容してください。収容区画の外周には高さ4mのコンクリート製の塀を設置し、SCP-2056の接近を防ぐために電気柵を併用してください。

収容区画内の木は、月に1回、財団所属の植物学者により調査してください。この際、エトルフィン110mgのカートリッジを搭載したガス圧作動方式の火器を装備している保安要員4人の同伴が必要です。乾燥により撤去が必要と判断された木は印を付け、主任研究員であるノウルズ博士の裁量により、移植用標本と交換してください。
収容区画は、エトルフィン10mgのカートリッジを搭載したガス圧作動方式の火器を装備している保安要員4人により常に警備してください。実験は主任研究員(現在はノウルズ博士)のみにより許可されます。

説明: SCP-2056は霊長型類に属する哺乳類に外見上は類似する、二足歩行する人型実体です。身長は約2.5m、体重は約180kgです。SCP-2056の全身は焦げ茶色の粗い体毛に覆われています。体毛のDNA検査が行われていますが、既知の哺乳類いずれとも合致していません。SCP-2056には長さ20cmの出し入れ可能な鉤爪があります。物理的外傷への耐性はありません。

SCP-2056の眼は反射率が高く、可視の瞳孔や角膜を持ちません。SCP-2056には顎がなく、口はヤツメウナギ類のものに類似した漏斗状の形状で、尖った歯が並んでいます。周辺の環境に残された証拠から、財団に捕獲される以前のSCP-2056は大木とその周辺の土壌に口を接することで栄養を得ていたことが示唆されていますが、栄養素を抽出する生物学的なプロセスについては依然研究が行われています。
SCP-2056の影響を受けた木と土壌は、高度に進行した乾燥と栄養不良に陥っており、生存率は27%にすぎませんでした。

SCP-2056の行動からは霊長類と比較すると知能が高いことが示唆されます。SCP-2056は物理的な攻撃に限らず、人間への敵対的な行動をとります。典型的には、SCP-2056の人間に対する行動には、かすかな人間の笑い声のような音声を、腹話術の形態で発することが含まれます。
SCP-2056がこれらの音声を発する方法は不明です。対象の人物がストレス反応を見せない場合、SCP-2056は暴力に至ることがあり、SCP-2056は対象の人間のストレス反応を欲しているとの仮説が立てられています。

補遺: 捕獲されてから長期間が経過し、SCP-2056は上に詳述された行動を現在はとっておらず、保安要員や研究者が収容区画に入ると避けるように後退します。過度に接近された場合に自衛しようとする行動はみられます。収容区画内に他のものがいない場合、SCP-2056は基本的に静止し、不活発です。SCP-2056は散発的に数分間「歌う」ように発生します。この行動の目的は判明していませんが、長期にわたる収容への反応であるとの仮説が立てられています。

回収記録: SCP-2056は19██年、セイリッシュ語族を話す部族に属する現地の先住民の長老数名が、ワシントン州のレーニア山国立公園で生じる失踪は超常現象であると公式に表明したことにより、財団の注意を引きました。財団のエージェント3名が、失踪事件を取材しているジャーナリストに偽装し、調査のため派遣されました。

以下に記すのは、エージェント・████により行われた、部族の長老である████ ████████に対するインタビュー音声記録の書き起こしです。

エージェント・████: 「よし、録音できてますね。それで、あなたがた……あなたと、他の長老の方々がおいでになったのは、例の行方不明事件は超常現象だと伝えるためだ、というんですね? そのことについて教えていただけますか?」

████長老: 「記事の読者のほとんどから、未開の民族のばかげた迷信と言われるのは承知の上だが、ハイキング客を連れ去っているものを我々は知っているのだ。この地において、森に入るということは、とても古く、とても邪悪な精霊の住処に入ることだ。スティック・インディアンについて聞いたことはあるか?」

エージェント・████: 「いや、聞いたことがありません。教えてください。」

████長老: 「そのものの、英語での呼び名がスティック・インディアンだ。我々の言葉にもそのものの名はあるが、その名を言うのは危険だ。彼らの注意を引いてしまう。ここで彼らの話をすることすらも危険であるかもしれないが、彼らの土地から離れるよう、我々は人々に警告をせねばならない。白人は、インディアンの伝承を少し重視してきているように思える……それが実際に役立つかもしれない。」

エージェント・████: 「つまり、スティック・インディアンってのが、人々を連れ去っていると。スティック・インディアンは何者なんですか?」

████長老: 「森の我々の伝承では、彼らは旅人を迷わせ、女子供に害をなすのだ……殺すこともある。彼らはまず、人を怖がらせようとする。音を聴かせ、聴いたものに自分は狂いつつあると思わせることを好む。幸運であれば、それだけで済む。」

[8秒間の沈黙]

「我々は、彼らのことをずっと知っていた。我々、この地に住む者たちは。彼らは大きく、狡猾だ……おそらく、怪物の例に洩れず。山々での失踪はこれまでにも起こっていたことだ。スティック・インディアンが、彼らを連れ去っているのだ。」

エージェント・████: 「なるほど、お話はわかりました。彼らがどこにいるかというのは、教えていただけないでしょうね。」

████長老: 「もう知っているのだろう。いずれにせよ、彼らの方からあなたを探しに来るだろう。あなたは彼らを知っている。その知識を得たのだ。さあ、あなたは記者なのだから、こう記事にするとよい。『この森は安全ではなく、失踪は続くだろう』と。失踪の原因がなんであるかは実際のところ重要ではない。変えられるものが他にないのだ、こう知らせることが役立つかもしれない。」

このインタビュー以外にもインタビューを行ったのち、レーニア山国立公園内の森林において、機動部隊ベータ-34(”猿轡、捕獲、タグ付け”)はSCP-2056実例を発見・鎮静することに成功し、即時の輸送と避難を要請しました。エージェント・███████が任務中に行方不明となりました。

補遺: SCP-2056が捕獲された時点から、当該地域での失踪が一定のペースで増加しています。SCP-2056が収容区画内で発声するようになったのとおよそ同時に、国立公園周囲の居住地において、家畜や飼育動物が襲撃されたという報告が増加し始めました。SCP-2056実例のさらなる捜索と、発見された場合に収容を行う任務が計画されています。

page revision: 1, last edited: 18 Sep 2019 08:00
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