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nn5n: scp-2903 マニ教徒の庭
EuclidSCP-2903 マニ教徒の庭Rate: 18
SCP-2903
Tomatoes.jpg

SCP-2903-2d果実の実例4個。

アイテム番号: SCP-2903

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 暫定収容サイト-131は2組の収容チームが継続的に待機した状態に保たれます。収容チーム・ニュー-9(“料理の鉄人”)は、園芸および/または料理の訓練を受けたレベル0支援職員から徴用されます。収容チーム・ニュー-10(“きゅうりを貪る者”)は、マニ教1の義者2が歴史的に実践していたライフスタイルの制限を遵守した生活を送る財団フロント組織“光の使徒の改革派普遍教会”の構成員から徴用されます。

収容チーム・ニュー-9構成員は全てのSCP-2903-2実例を日の出時に収穫し、1日を通して収容チーム・ニュー-10構成員に収穫物を調理・提供することによって全SCP-2903-2実例を根絶します。SCP-2903-2果実の安全な摂取に必要とされる宗教的条件を満たすために、収容チーム・ニュー-10構成員は定期的に礼拝を行い、財団が提供する宗教文学を勉強するよう奨励されています。加えて、サイト-131に出荷される全ての補給貨物の目録は、収容チーム・ニュー-10構成員のライフスタイル制限を脅かすような禁制品が無いかを検査されます。

説明: SCP-2903は、中国・福建省の北緯24.████°、東経118.████°に位置する特定の異常事象の指定名称です。SCP-2903-1は、以後SCP-2903-2aからSCP-2903-1eと指定される種々の果実を実らせた蔓草が、日の出ごとに自発的に成長する現象です。SCP-2903-1の一次生産率は7500 gC d-1(1日あたりの炭素グラム数)と推定されています。SCP-2903-2実例は物理的には同種の非異常植物に似ていますが、その寿命は無期限に持続すると考えられています。SCP-2903-2実例が根絶・破壊されると同種の実例が同じ場所で自発的に成長しますが、マニ教の義者によって過去に習慣化されたライフスタイル制限に厳格に従う人物によって果実が消費された場合は例外です。必要とされるライフスタイル制限は以下の通りです。

  1. マニ教を真摯かつ継続的に信仰している。
  2. 以前の職業と物質的なライフスタイルを放棄している。
  3. マニ教への改宗以来、肉類と、酒・麻薬などの酩酊に繋がる物を完全に絶っている。
  4. マニ教への改宗以来、性的活動3を完全に絶っている。

SCP-2903-2実例は、生物学的な不死性と自動置換能力の他にも幾つかの異常な特徴を持ちます。SCP-2903-2果実が上記のライフスタイル制限を遵守していない人物に消費されると、その人物は異常な影響を受けます — 影響の性質は消費されたSCP-2903-2果実の種類によって異なります。さらに、まだ食べられていないSCP-2903-2果実はそれらを中心とする円形領域内の気象学的異常を引き起こします — こちらの性質もSCP-2903-2果実の種類に依存します。この領域の半径は近接する未摂食SCP-2903-2果実の数と比較して二次的に拡大します。SCP-2903-2の種類と関連する異常効果は以下の通りです。

指定 消費時の影響 気象学的影響
SCP-2903-2a Cucumis sativus (キュウリ) 消費者は10秒間、測定値1250ルーメンの光束で光を放つ。 太陽光の激しさと持続期間が増大。
SCP-2903-2b Citrullus lanatus (スイカ) 消費者は30秒間にわたって1.5リットルの蒸留水を発汗する。 降雨の頻度と激しさが増大。
SCP-2903-2c Phaseolus vulgaris (インゲンマメ) 消費者の周辺大気が5秒間、風速75m/sで外側に向かって流れる。 風の頻度と激しさが増大。
SCP-2903-2d Solanum lycopersicum (トマト) 消費者は自己発火する。 可燃性物質の自己発火。
SCP-2903-2e Vitis vinifera (ヨーロッパブドウ) 真空が消費者の周囲に一時的に形成され、ほぼ即座に死を招く。 観察されていない。

相当量の未摂食SCP-2903-2果実が近接している場合、それらは集合的に、以下でSCP-2903-3と指定される1体の知性体、もしくはその集団を形作ります。SCP-2903-3は未摂食SCP-2903-2果実を取り巻く直近の領域を認識しており、未知の手段を介して中期ペルシア語を発声することによって意思疎通が可能です。SCP-2903-3は1978年、中華人民共和国政府が福建省で発生した人体発火事件の報告を調査するにあたって財団の支援を要請した後のSCP-2903初期収容中に初めて出現しました。問題の人体発火の多くは、大躍進政策が引き起こした飢饉の際に“呪われた果実”を消費したことが原因でした。報告は、地元の目撃者から“元素の寺”と呼ばれる寺院跡地が存在する北緯24.████°、東経118.████°に集中していることが判明しました。寺院を探索したエージェントたちはSCP-2903-3の存在を報告しましたが、言語の障壁ゆえに意思疎通が成立しませんでした。中期ペルシア語の学者であるミルザ・ロスタミ博士が実体へのインタビューのため派遣されました。

回答者: SCP-2903-3

質問者: ミルザ・ロスタミ博士

序: インタビューは中期ペルシア語で行われた。

<記録開始>

ミルザ・ロスタミ博士: こんにちは! 私の言葉が分かりますか?

SCP-2903-3: ああ、ああ、分かるとも! 私たちを解放しに来たのだと言ってくれ!

ミルザ・ロスタミ博士: そういう訳では無いのです。まずは貴方がたの素性から教えてください。

SCP-2903-3: 勿論だとも、どうして忘れることができようか。私たちは光の元素4 — 最初の人の息子にして衣、闇の王の前の殉教者。敗北し辱められた姿で、私たちは貴方の前に座っている、この庭の果実に囚われている。

ミルザ・ロスタミ博士: そうなのですか? 貴方がたはどれだけの間この状態なのですか?

SCP-2903-3: 第一の創造以来、魔が私たちを一呑みにして物質の中に捕えた時から。そうは言えども、私たちに思い出せるのはここ数年間だけだ。

ミルザ・ロスタミ博士: 何故そうなのかは分かりますか?

SCP-2903-3: 推測することしかできない。私たちの記憶の多くは… かすんでいて、判別がつかない。当時の私たちはこの世界中の果実に散逸していたからだ。信仰篤き義者たちは私たちの粒子を消費し、祝福されし消化を経て私たちを解放したが、時と共に義者の数は減り、私たちは一体となり始めた。

ミルザ・ロスタミ博士: “一体となる”というのは具体的にどういう意味ですか?

SCP-2903-3: 相当の努力をして、私たちは互いの粒子を一ヶ所に集めた。それらはここに、かつて私たちが最後に生き残った義者たちの共同体を見つけたこの国に移動した。数世紀にわたって彼らはここで私たちの解放を続けていたのだ、最近になって何かが — 私たちの知らない事が — 起きて、彼らが私たちを見捨てるまで5。義者たちが去った時、私たちはこの庭に囚われ、孤立してしまったと気付いた。

ミルザ・ロスタミ博士: 成程。では、近頃この地域で発生している人体発火事件について教えていただけますか? 事案の多くはここの果実を消費したためだと伝え聞いています。

SCP-2903-3: 不浄な者が果実を消費すれば、彼らは私たちの粒子を解放せず、この世界に再び実体として解き放つことになるだろう。他にも、粒子の濃度が高すぎる場所の存在を見出した時にも、私たちは同じく実体化する。

ミルザ・ロスタミ博士: 貴方がたはそれらの実体化を多少なりとも制御していますか?

SCP-2903-3: いいや、しかし私たちがこの庭の果実から — この忌まわしき物質から — 解放される時、それらは収まるだろう。私たちがもうこの世界に実体化することが無いからだ。

ミルザ・ロスタミ博士: ならば、私は一旦離れて、貴方がたを助けるために何ができるかを見定めます。

SCP-2903-3: 急いでくれ。私たちにとっては貴方の救済が頼りなのだ!

<記録終了>

結: インタビューの後、SCP-2903の特別収容プロトコルを考案するために、古代研究部門のメンバーによってチェン委員会が結成された。続く5年間で、鄭委員会は失われていたマニ教の宗教文学を復元し、SCP-2903収容に適した人材を募集するために“光の使徒の改革派普遍教会”として知られる財団フロント組織を結成した。1985年、北緯24.████°、東経118.████°の寺院は暫定収容サイト-131に再指定され、収容チーム・ニュー-9およびニュー-10が結成され、SCP-2903の収容が開始された。

ページリビジョン: 3, 最終更新日時: 27 Aug 2017 03:20
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