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nn5n: scp-2950 ただの椅子
SafeSCP-2950 ただの椅子Rate: 262
SCP-2950

アイテム番号: SCP-2950

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2950は標準的なSafeクラス異常物品収容ロッカーに保管します。

現在、SCP-2950に対する実験は優先順位が極めて低いため無期限に中止されています。財団の資産をより効率的に使用するため、SCP-2950の実験を再開する予定はありません。

説明: SCP-2950は金属製の折り畳み椅子です。SCP-2950は座った被験者に対し、構造と型が同様の椅子では得ることができない、高いレベルの快適さを与える異常な影響を有しています。

SCP-2950に座った被験者は、まるでずっとSCP-2950に座っていなければならないように感じると報告し、離席を求めると多くの場合で敵対的な態度を示します。

実験によって、被験者がより長くSCP-2950に座るほど、口頭の指示で離席させることがより困難になると実証されました。30分以上SCP-2950に座った被験者は実力行使でなければSCP-2950から離席させられません。1時間以上SCP-2950に座った被験者は強制的に離席させることが不可能です。

新たなO5-6へ。

貴方が過去にこの文書を閲覧したことがあるなら、なぜこのような文書が追加されているのかと疑問に思っていることだろう。それは貴方が反認識災害処置を受けられる唯一の人物だからであり、故にこの文書の閲覧が許可されている。他の人間は誰も、RAISAも、研究者も、他のO5さえもこれを閲覧できない。彼らには彼らが対処すべき小さなプロジェクトがある。

貴方はきっと、我々が仕事としている世界の皮一枚下に存在する何かを察していただろう。貴方は文書の裏に隠された真実を、それらが存在する理由を常に思索してきた筈だ。ある種の情報災害は群を抜いて危険だ。その内の幾つかは危険性のため、ほんの数人だけに存在が明かされている。

時には、たった1人だけにだ。

SCP-2950。おそらく貴方が予想している通り、あれは単なる快適な椅子ではない。我々が(我々とはつまり、貴方や私のことである)誰もにそう思い込ませようとしてきたのだ。

SCP-2950は定義不可能なKeterクラスの存在だ。記憶していられないために定義が不可能、といった類の物ではない。我々はあれが何なのかを定義しなければならないからこそ、定義できないでいる。SCP-2950は最も多数の人々がこうだと思った姿に変化するからだ。

貴方は聡い。それが何を意味するかもう理解したことだろう。あれは本当に椅子なのか? 大部分の人々にとってはそうだ。
貴方にとってはそうではない。我々は前述の文書を多数の人々に閲覧させ、SCP-2950は椅子だと知らしめなければならない。

この椅子はいかにもSCPらしく”ありきたり”な風に記述された。精神的幻覚を見せない。狂気的な敵意を持たない。役立つ特性も有さない。我々はこの椅子に対する人々の興味関心を最大限に失わせたいのだ。もしも職員の誰かがこの椅子で実験を行おうとしていると分かったなら、絶対に止めるのだ。

貴方はこう考えるだろうか。“単純にSCP-2950を忘れ去ってしまえば良いのでは? どうして椅子であると他者を欺き、椅子にしておかなければならないのか?” そう簡単な話であれば良かったと私も思う。残念なことに、財団の部外者もまたSCP-2950の性質を知っている。その何者かはあれについての忌々しい本を書いたのだ。

全ては、SCP-2950がある種のXK-クラスの怪物だと記述した一冊の本を発見した時に始まった。我々は本の内容を真実だと信じ込み、それを前提とした収容プロトコルを開始した。そしてSCP-2950はその通りの存在だった。

収容の過程で、「蛇の手」は我々がその本を理解することを阻止しようとして酷く骨を折った。我々は何も把握しておらず、彼らの大多数もまたそうだった。正しい知識を持っていた数人が我々に真実を語った。しかし、彼らはもう遅すぎると言うばかりだった。

長距離の通信方式を利用してO5と「蛇の手」は極秘裏に会議の場を持ち、SCP-2950の存在について議論した。彼らは所有していた例の本数冊を我々に見せ、我々が知るべき情報を語って聞かせた。ほとんどの者は懐疑的だった。だが、それ以上に多くの者が必死だった。

SCP-2950に対する認識を消去するための処置を行った後に、我々はお互いの内の1人ずつがこの知識を保持することに同意した。こうした事件の再発を防ぐために。

双方とも本の出処を発見することは叶わなかった。彼らによると、本はある日「蛇の手」の図書館に出現していたそうだ。我々が本を発見した件についても情報が失われており、誰も入手経緯を知らなかった。それこそが貴方に宛てたこの文書の意図だ。この事実を記憶に留めるだけではなく、可能ならば本の出処を発見するのだ。私は今までのO5-6と同じように失敗した。しかし貴方はきっと違うだろう。

我々は協定を終了せず保っている。期待に近いが、彼らの側もその筈だ。さて、いよいよトーチを後任の手に託す時が来た。重ねて言うまでもないだろうが貴方はたった1人の担当者である。「蛇の手」に連絡を取り、支援を求められる保証はない。

どうか貴方に幸運あれ。世界は貴方を必要としている。

そして最後に、昇進おめでとう。

O5-6

ページリビジョン: 1, 最終更新日時: 15 Feb 2016 21:36
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