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nn5n: scp-3305 父、御子、そして聖焼麺麭トースト
EuclidSCP-3305 父、御子、そして聖焼麺麭トーストRate: 74
SCP-3305
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事案SCP-3305-Aの最中に押収されたSCP-3305の写真

アイテム番号: SCP-3305

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 機動部隊ガンマ-84(“聖なるトースター”)が恒久的にSCP-3305に駐留します。事前承認無しでSCP-3305へのアクセスを試みる職員は拘留し、クラスA記憶処理を施して解放します。

SCP-3305-1が現れた場合は、対象を機動部隊ガンマ-84が拘留し、サイト-19へ移送後、標準的なヒト型生物収容チャンバーに収容します。一定の基準を満たす収容違反が起きた際にはプロトコル・ユダが執行されます。

プロトコル・ユダは、SCP-3305-1の拘留と終了を成功させると共に、対象の影響下に置かれた人々への肉体的・精神的被害を最小限に絞ることを目的として、テラー博士が提唱した収容方法でした。これはSCP-3305-1が召喚され、民間人口との接触を達成した収容違反状況下でのみ考慮されます。

第1段階: MTFガンマ-84は、SCP-3305-1の近くの建物に、疾患を有するDクラス職員1名(以下“患者”とする)を護送します。建物内の全ての煙探知機は無効化し、患者は外部から視認できない部屋に留めておかなければいけません。適切な量のクラスB記憶処理薬ガスを搭載した飛行機が民間人口の近くに配置されます。

第2段階: MTFガンマ-84は、SCP-3305-1に患者を癒すための支援を要請します。民間人がSCP-3305-1に同伴して建物内に入ることを防ぐのは必須事項です。SCP-3305-1の性質を鑑みると、要請が真摯に成されたものであれば対象は従うはずです。

第3段階: 患者がSCP-3305-1によって治癒され、建物から退出した時点で、MTFガンマ-84はSCP-3305-1を焼却処分します。

第4段階: 飛行機が民間人口に対してクラスB記憶処理薬を散布します。

第5段階: MTFガンマ-84は、SCP-3305-1の記憶を保持し続けている人物を特定するために民間人口の調査を行い、必要に応じてクラスB記憶処理を施します。

説明: SCP-3305は、██████████森にある、スライスされた精白パンがU字釘で幹に打ち付けられた5本の木の総称です。パンを木から除去するための試みは全て失敗に終わっています。

SCP-3305で特定の儀式が執り行われると(文書SCP-3305-R参照)、パンで構成されたヒト型実体が出現します(SCP-3305-1)。SCP-3305-1は自らの身体部位を食用として提供し、身体に穴を空けて飲用のワインを流します。このパンおよびワインには回復効果があり、摂取した人物はあらゆる身体的・精神的な病気の治癒を報告しています。

SCP-3305-1の部位を摂取した全ての人物は、SCP-3305-1およびパン全般を崇拝し始めます。この崇拝の形式は個人間で大幅に異なります。

記憶処理でSCP-3305-1と交流した記憶を消すことは可能ですが、SCP-3305-1の影響下にある人物は依然としてSCP-3305-1の存在を信じ、パンを崇拝し続けます。SCP-3305-1に関する全ての記憶を消すにあたって記憶処理が有効になるのは、SCP-3305-1の終了後のみです。

付属文書:

必要素材: 精白パン50斤、赤ワイン3.79リットル、処女または童貞1人、自家製パン生地18.14kg、小麦粉14.4cm3分、ガソリン3.79リットル、マッチ、聖書1冊。

  • パンの塊を釘止めされたパン切れの間に並べ、五芒星を形成する(各パンを約30.48cmと仮定すると、50斤全てが必要とされる)。
  • ワインを全てのパン塊に注ぐ。
  • 処女/童貞を五芒星の中心に移動させる。
  • 処女/童貞を肌の露出が無くなるまで生地で覆う。
  • 処女/童貞と全てのパン塊に小麦粉を振りかける。
  • 処女/童貞に3.03リットル、各パン塊に0.19リットルのガソリンを浴びせる。
  • 5つのパン切れ全てを燃やす。
  • 処女/童貞を燃やす。
  • 聖書より、マルコによる福音書 14章22節-24節を朗読する。

焼き上がった生地はSCP-3305-1の形態になります。処女/童貞に何が起きているかは不明であり、全ての検査はSCP-3305-1が完全にパンとワインでのみ構成されていることを示しています。

以下は、事案SCP-3305-Aの間に起こった出来事に対する財団の現時点での理解をまとめたものです。全ての情報はSCP-3305-1自身、記憶処理される前の現地当局、現場にいた財団職員から得られました。

1日目: 正体不明の集団が文書SCP-3305-Rに記載されている儀式を実行する。SCP-3305-1が出現し、小さな町██████の近くにある教会跡地へと導かれる。彼はその日の残りを隠れて過ごす。

2日目: 朝のミサにおいて、SCP-3305-1由来のワインとパンが出席者に提供される。その場にいた██████町民の80%がSCP-3305-1の部位を摂取。説教の最後にSCP-3305-1が自己紹介する。出席していた全町民がSCP-3305-1を擬人化した神格として知覚する。SCP-3305-1由来のパンとワインを用いた宴会が開かれる。

3日目: SCP-3305-1が残りの██████町民を訪問する。SCP-3305-1を恐れていると見做された町民は、アノマリー自身の意思に反して、信者からの叱責を受ける。SCP-3305-1はアルツハイマー病の患者1名に自身の部位を提供。患者は奇跡が起きたと主張し、過去を明確に思い返すことが可能になる。

4-7日目: SCP-3305-1の部位の摂取を拒絶した者たちが、SCP-3305-1影響者の約40%から差別を受ける。これらの人々はしばしばサービスの利用を拒絶され、“グルテンフリー”の名称で呼ばれる。SCP-3305-1はこの差別的扱いに気付いていない。毎晩、SCP-3305-1は自らの欠片を消費のために提供する。7日目には町民の90%がSCP-3305-1部位を摂取していたと推定されている。

8日目: 差別語“グルテンフリー”の発祥者であるジョセフ・ウェスティングが、ワンダーブレッド・ウェスティング教会の創設を発表する。この組織の教義はSCP-3305-1が唱えるものと類似する一方で、“精白パンこそが優性パン”であるとしていた。██████町民の40%がワンダーブレッド・ウェスティング教会に加入する。

9-11日目: ワンダーブレッド・ウェスティング教会の信者たちが“グルテンフリー”町民への敵意を増し始める。11日目、パトリックソン家の人々が██████を追い出される。パトリックソン家の証言はSCP-3305に関して財団が受けた最初の報告となった。MTFガンマ-84が調査に派遣される。

12日目: ワンダーブレッド・ウェスティング教会の信者たちがパン屋を襲撃する。町民2名が先を尖らせた古いフランスパンで刺殺され、他4名が同じ武器で殴打される。SCP-3305-1はワンダーブレッド・ウェスティング教会を公然と非難する。機動部隊ガンマ-84が██████に到着。MTFガンマ-84はSCP-3305-1を拘留し、サイト-19にSCP-3305-1の移送を要請する。

13日目: ██████町民への記憶処理が試みられている最中に、ワンダーブレッド・ウェスティング教会が暴動を起こす。財団職員4名と住民20名が負傷。争いの後、クラスB記憶処理が残りの町民に成功裏に施される。SCP-3305-1はサイト-19の職員にインタビューを受ける。完全版の転写はSCP-3305インタビューログを参照のこと。

14日目: ██████町民はパン崇拝を再開し、SCP-3305-1に言及している。ワンダーブレッド・ウェスティング教会に関与した人物らは、キングスハワイアン信徒団という別な組織を創設する。これについて問われたSCP-3305-1は「彼らはまだ私の存在を感じ取れるので、まだ知っているのです。しかし、感情さえあれば信仰とは十分なものではないでしょうか?」と返答した。テラー博士がSCP-3305-1の終了を要請する。

15日目: サイト管理官ロジャースがテラー博士の終了要請を承認する。SCP-3305-1はこの過程で職員に抵抗を示さない。SCP-3305-1は焼却によって終了される。

16日目: MTFガンマ-84の航空部門が記憶処理ガスを空中投下で██████町民に投与する。MTFガンマ-84の残りは町の調査を行い、記憶処理ガスを吸入しなかった者たちに適宜記憶処理を施す。SCP-3305-1関連の記憶は全て消去され、SCP-3305の存在を示す全ての証拠が押収される。MTFガンマ-84がSCP-3305の監視に割り当てられる。

<記録開始>

テラー博士: こんにちは。君が尋問のためここに連行されたということは既に聞いていると思う。

SCP-3305-1: 伺っております。何も隠し立てする事はございません。

テラー博士: まぁ、君が不快に感じてはいないと分かったのは嬉しいがね。君が何処から来たのか教えてもらえないか?

SCP-3305-1: 私は大いなる麺麭屋グレート・ベイカリーから参りました。士女の皆様を、かの麺麭職人ザ・ベイカーの道に沿うように教え導き、彼らに私の身体を味わっていただくために再び帰還したのです。

テラー博士: 帰還した? それ以前は何処にいたんだ?

SCP-3305-1: 最後にこの身を現してから今に至るまでの時の流れは承知しておりません。文化と技術に大幅な隔たりがあるという事は確実に言えます。大いに感銘を受けました。

テラー博士: いいだろう。前回出現している間に、君に何が起きた?

SCP-3305-1: ここ数週間と同じ事をしようと試みておりました。私は麺麭を齎し、それをお互いに分け合うよう人々に促しました。唯一異なるのは、当時は麺麭と葡萄酒が希少であったため、私が祝福や奇跡であると見做された点です。

テラー博士: 君自身はそうだとは思っていないのかね?

SCP-3305-1: いえ、いえ。私はかの麺麭職人の御言葉を広める一介のバターナイフに過ぎません。

テラー博士: 君は自分の身体を千切り取る時、痛みを感じているのか?

SCP-3305-1: 感じます、しかし慣れました。他の恐ろしいやり方で民衆のために苦しんだこともあります。空腹を満たすために血肉を与えるのは、それとは比較にすらなりません。そう言えば、貴方にはまだ何も与えていませんでしたね。

SCP-3305-1は腕からパンの小片を除去し、テラー博士に与えようとする。

テラー博士: ありがとう、しかし先ほど食べたばかりで空腹ではないんだ。

SCP-3305-1: そうでしたか。

テラー博士: 君は“ワンダーブレッド・ウェスティング教会”と呼ばれる団体の行動に気付いているか? 彼らは町のパン屋を、引用によれば“異教のものなる全粒パン”を販売しているという理由で襲撃した。

SCP-3305-1: 気付いています。

テラー博士: この団体に何か言うべき事はあるかね?

SCP-3305-1: 直接ではありませんが、言わねばなりません。私は彼らの意図するところに対しては容赦しません。ワンダーブレッドは淡白に過ぎます。私はペパリッジファームのほうがずっと好みです。

<記録終了>

ページリビジョン: 3, 最終更新日時: 14 Dec 2017 10:07
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