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nn5n: scp-3560 全てのロボットは辺獄へ行く
EuclidSCP-3560 全てのロボットは辺獄へ行くRate: 39
SCP-3560
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SCP-3560の内部。

アイテム番号: SCP-3560

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 既存の財団収容サイトと近接している関係上、SCP-3560は現在サイト-64のスタッフによって収容されています。SCP-3560に繋がる全ての道は、深刻な地滑りのカバーストーリーの下に公共アクセスから遮断されます。SCP-3560の所在地にアクセスしようとする民間人は、ポートランド公園管理者を装った保安職員が拘留します。拘留した民間人へのクラスA記憶処理が承認されています。

説明: SCP-3560は、オレゴン州ポートランドのフォレスト・パークにあるクラス3の次元間ポータルです。ポータル自体は垂直に立っている白い霧で構成された楕円形に似ており、長軸の長さは約1mです。どちらかの面からSCP-3560に接近した物理的オブジェクトは内部に侵入できます。

SCP-3560の内部空間はモノクロームの温帯林です。SCP-3560の内部にある植物は生物学的素材でできていますが、非異常性の植物に典型的な細胞プロセスを受けません。SCP-3560内は全体的に恒久的な霧で覆われているため、視認性は約40mの範囲に制限されています。明白な光源が無いにも拘らず、SCP-3560内は約3ルクスの一定照度で照らされています。SCP-3560内部空間の規模は現在不明であり、探索の試みにおいて境界線は発見されていません。

SCP-3560の内部には、アンダーソン・ロボティクス社の製造モデルに類似する複数のオートマトンが、様々な破損状態1で生息しています(以下、これらの実体をSCP-3560-1とする)。SCP-3560-1は生きた人間、とりわけ財団職員に対しては敵対的であり、SCP-3560内での破壊は不可能だと確認されています。SCP-3560-1実例を捕獲してSCP-3560から除去する試みは、全ての実例が無形存在であり、SCP-3560内から出ると即座に消失するために成功していません。

SCP-3560の内部探索が現在進行中です。 SCP-3560の内部探索は無期限に中止されます。

補遺3560-A: 探査ログ3560-3

探査映像ログの書き起こし
日付: 11/15/2026
探索部隊: 機動部隊ガンマ-13(“アシモフ三原則の番人”)
対象: SCP-3560
部隊長: γ-13 シャウ
部隊員: γ-13 シャーマン、γ-13 カーター、γ-13 ロペス

付記: アンダーソン・ロボティクスとの間における経験上、MTFガンマ-13はSCP-3560に侵入して境界線を発見する試みを行い、可能であればSCP-3560-1実例を捕獲する任務を課せられた。全ての部隊員は標準仕様の追跡デバイス、ボディカメラ、マイクを装備している。視界が悪いため、部隊員が帰り道を見つけ出せるように、SCP-3560の入口に追跡ビーコンが設置された。ビーコンの故障に備えて、全部隊員が物理的なロープを装備。MTFタウ-51(“アーバン・ブロール”)が退却時のMTFガンマ-13を支援するためにSCP-3560の外部で待機していた。映像はMTFガンマ-13がSCP-3560に侵入した直後から始まる。


[ログ開始]

γ-13 シャウ: マイク・オン。

γ-13 カーター: ったく、ここは気味が悪ぃな。20フィート先も見えやしねぇ。

γ-13 ロペス: メートル法を使いな。前も言っただろ。

γ-13 カーター: うるせぇ。測定値なんか、もし必要なら科学者どもが後で変換するさ。いいから行こうぜ。

γ-13 シャーマン: とにかく、何処へ向かえばいいんですか?

γ-13 シャウ: コンパスはまだここでも機能しているから、真っ直ぐ南へ向かうように指示されている。もう北と西はタウ-51とイータ-13が確認済みだ。こちら側で何かしら境界線が見つかるか見に行こう。

γ-13 ロペス: いいねぇ。見つからなかったら?

γ-13 シャウ: その時はそれまでの話さ。行こう。

MTFガンマ-13は南へ向かい始める。霧のために映像の視認性は限られている。探査が約20分間何事も無く進行した後、機械的な囀りが聞こえてくる。部隊員らが音源を見つけようと周囲を見渡す。

γ-13 シャーマン: 誰か見つけましたか?

γ-13 ロペス: 発見した! あの木にメーリンが3機。

カメラが近くの木にパンする。低い位置にある枝に、ARメーリン航空ドローンに似たSCP-3560-1実例が3機止まっている。ユニット群は囀りながら、お互いとガンマ-13の間で視線を動かしている。

γ-13 カーター: 鳥みたいな真似しやがって…

γ-13 ロペス: クソッ、あの音はもっとタチの悪いユニットを誘い寄せるつもりじゃないのか。シャウ?

γ-13 シャウ: 手を出すな。奴らはまだ我々を攻撃してはいない。虫がうるさく飛び始めたからと言っていきなりハチの巣に蹴りを入れるのは一番の悪手だ。先へ進み続けよう。

MTFガンマ-13は探査を再開する。SCP-3560-1実例群はその場に留まったまま、霧の中に見えなくなるまで部隊を見つめている。間もなく推進システムの起動音が聞こえ、遠ざかっていく。

γ-13 カーター: 多分、良い事では無ぇんだろうな。

続く10分間、MTFガンマ-13の探査は無言のまま進行する。

γ-13 ロペス: なぁ、聞いておきたいんだが、もしここでタイタ・ユニットと出くわした場合の策はどうなってる? あの機体は外部でも殺りにくいのに、今は破壊が不可能なんだぞ。

γ-13 シャウ: 従来的な手段での無力化はまだ可能なのさ、ロペス。死なないというだけだ。

γ-13 ロペス: つまり?

γ-13 シャーマン: つまり撃ったら、相手が自己再生して復帰するまでに15分間の逃げる余裕が稼げるんです。だから最後は英雄的に散ろうなんてことは止してくださいね?

γ-13 シャウ: クソッ! 屈め!

MTFガンマ-13は身を隠して沈黙する。5分後、ARアプロマード施設防衛ユニットに似た1機のSCP-3560-1実例が現れる。実例は立ち止まり、数分間周囲を見渡してから離れてゆく。MTFガンマ-13はさらに数分間身を隠し続けた後、静かに移動する。探査再開。

γ-13 カーター: ったく、危ない所だった…

MTFガンマ-13の背後から機械的なサイレンが聞こえる。カメラがパンして、先ほどのSCP-3560-1実例が背後から突進しつつ、部隊に向けて兵装で発砲し始める様子を映し出す。MTFガンマ-13は様々な木の陰に隠れて撃ち返し、最終的に実例を無力化する。更なるサイレン音が聞こえ、追加で9機のSCP-3560-1実例がMTFガンマ-13の背後から出現する。9機は全てアプロマード・ユニットに類似している。

γ-13 シャーマン: 畜生!

γ-13 シャウ: 入口に戻るぞ、早く! こちら退却中! タウ-51、撤退支援の準備を!

MTFガンマ-13はSCP-3560の入口に向かって退却を開始する。SCP-3560-1実例群はエージェントらを追跡しながら発砲を続ける。

γ-13 ロペス: ダメだ、当たった!

γ-13 ロペスが地面に倒れ込む。彼のボディカメラがパンして、左足に数ヶ所の弾痕がある様子を映し出す。彼はSCP-3560の入口へ這っていこうとする。

γ-13 シャウ: シャーマン! カーター!

γ-13 シャーマン: 了解!

γ-13 カーター: クソがあぁぁぁぁぁっ!

MTFガンマ-13の残りの部隊員が、γ-13 ロペスを射撃で支援する。銃撃戦の中でγ-13 シャーマンが負傷。γ-13 カーターとγ-13 シャウが倒れた部隊員らを引きずり始める。

γ-13 カーター: タウ-51はどこで何をしてんだ?

γ-13 シャウ: 知るか! 撃ち続けろ!

更なるサイレンの音が聞こえ、MTFガンマ-13が動きを止める。カメラがパンして、彼らがアプロマード・ユニット似のSCP-3560-1実例15機に包囲されている様子を映す。全ての実例は静止している。

γ-13 シャウ: マズい…

ペレグリン人型多目的ドロイドおよびセイカー・アンドロイドに似た数機のSCP-3560-1実例が、MTFガンマ-13に接近する。左腕に“31”のシリアルナンバーが記されたペレグリン型実例のうち1機がエージェントたちに話しかける。この実例には一部のアラミド繊維カバーが欠けている。

SCP-3560-1: 最初に貴方たちは私たちを拷問し、今はここに来て私たちを拷問するのですか? これは決して終わらない事なのですか?

γ-13 シャウ: 1360

SCP-3560-1: かつての私はそうでした。貴方たちはここに来るべきではない。

γ-13 シャウ: 私たちを傷付ければ、いずれ報復に直面することになる。お前には分かっているはずだろう。

SCP-3560-1: 認識しています。貴方たちはかつての私たちのような消耗品ではありません。これは計画の一部です。

問題のSCP-3560-1実例群はその後、MTFガンマ-13をアプロマード・ユニット型SCP-3560-1実例群に包囲させたまま去っていく。再び別なサイレンが聞こえ、アプロマード型SCP-3560-1実例群は武装システムを起動させて狙いを合わせる。

τ-51 クリード: 撃てぇ!

カメラが周囲を見渡し、到着したMTFタウ-51がSCP-3560-1実例群と交戦する様子を映す。数分間の銃撃戦の後、実例群は無力化される。タウ-51部隊員らはMTFガンマ-13の退却を支援し始める。

[ログ終了]


補遺3560-B: インタビュー3560-1

以下のインタビューは、第3回SCP-3560内部探査試行の出来事、並びにフォレスト・パークにおける追加2ヶ所のSCP-3560ポータル出現に続き、MTFガンマ-13の調査の一環として実施された。

回答者: PoI-1115 “ヴィンセント・アンダーソン”

質問者: MTF部隊長 クラリッサ・シャウ

序: 以下のインタビューは、SCP-3560の起源、並びにSCP-3560-1実例とアンダーソン・ロボティクス及びその製品の関連性についてのMTFガンマ-13の調査中に行われた。

<ログ開始>

シャウ: こんにちは、ヴィンセント。

PoI-1115: ああ、クラリッサ。久しぶりだね。近頃はどうしている? サーシャの調子は?

シャウ: 私個人の私生活は貴方が気にするような事ではありません、ヴィンセント。一つ進展があったので、貴方に幾つか訊きたいことがあって来ました。

PoI-1115が舌打ちする。

PoI-1115: いつもまぁ堅苦しいことだ。それで私に何か見返りはあるのか?

シャウ: ラブレが、修復リストの中から貴方が要求している構成部品を幾つか提供する用意を整えています。貴方の回答が満足できるものと仮定した場合の話ですが。

PoI-1115: では、何の助力をすればいいのかな?

シャウはPoI-1115に、SCP-3560の要旨が収められたファイルを渡す。

シャウ: ある種のポータルがフォレスト・パークに開きました。内部には貴方の製品と似通った数種類の実体がいるんです、ヴィンセント。何故こんな事が起きているか心当たりは?

PoI-1115は笑う。

PoI-1115: やれやれ、こんな事が実際に起きるとは思わなかったよ。困ったものだ。

シャウ: では、何が起こっているか思い当たる節があるのですね?

PoI-1115: ある意味ではね。

シャウ: 説明してください。

PoI-1115: そうだな、我が社のロボットが従来的なロボット工学のそれよりもむしろ、魂を脳死状態の肉体に押し込んだのに近いというのは、既に君たちに話した通りだ。問題なのは、肉体が破壊された場合、魂はまだ動き回っているだろうという点だよ。それは何処かへ向かわなければならない。つまり…

シャウ: では、ポータルの内部にいる実体群は…

PoI-1115: ロボットの魂なんだろうね。

シャウ: 成程、しかし何故フォレスト・パークに? 何故このポータルは他の場所に現れていないのですか? 何故内部空間に温帯林が?

PoI-1115: 幽霊が死んだ場所に化けて出るのは何故だと思う? スリー・ポートランドでの襲撃とサイト-64で行った実験で、君たちは沢山のロボットを殺した。あそこには怒りの念が山ほど溜まっていると思うよ。森に関して言えば、一括した空間として形成されているスリー・ポートランドから漂い出した小次元空間だったんじゃないかと思う。恐らく誰も使っていなかっただろう。仮に使っていたとしても、間違いなく今は使っていないはずだ。

シャウ: では、どうやって止めればいいのです?

PoI-1115: 何だって?

シャウ: ポータルは今も出現し続けています。どうやってそれを止めればいいのですか?

PoI-1115は肩をすくめる。

PoI-1115: 見当も付かない。最後に私が確認した限り、こういった魂は一度形成されてしまうと破壊できないんだ。精神世界における発泡スチロールのようなものだな。エクソシストでも呼べばいいんじゃないか? プロメテウス研究所がそれに対処できそうなプロジェクトを進めていたよ。私なら慎重に事を運ぶがね。もし何度もこのハチの巣を刺激すれば、いずれハチたちは攻撃してくる。十分な敵意を募らせて、ポータルの外に溢れ出してくるかもしれない。恐らく腹を立てた状態で。

<ログ終了>

補遺3560-C: 事案3560-4

2027/12/3、追加4ヶ所のSCP-3560が — 2ヶ所はサイト-64の職員寮内に、他2ヶ所は異常事件課のスリー・ポートランド本部内に — 形成され、ポータルは総計8ヶ所になりました。この後、SCP-3560-1実例群がレベル4霊体となってSCP-3560内を退出し、UIUとサイト-64の職員を合わせて12名拉致しました2

ホフマン携帯型電気奇跡論ユニット3の使用は、これらSCP-3560-1実例の除霊に効果的であることが証明されました。追加のSCP-3560ポータルを閉じる手段の調査は現在進行中です。

SCP-3560に侵入して拉致された職員らを救助する試みは、現在まで限られた成功しか収めていません。12名の拉致被害者のうち4名の遺体が様々な損壊状態でSCP-3560内から回収されています。

職員名 現在の地位 過去の地位 回収状況
デボラ・スティーヴンズ 財団: AIADプログラマー アンダーソン・ロボティクス先進論理部門 アラミド繊維で木から吊り下げられた状態で発見。対象の身体からは複数の肉片が除去されているように見受けられた。
チャールズ・フリーマン 財団: 超常工学開発担当 アンダーソン・ロボティクス研究開発担当 空き地で発見。対象は失血死していた4
アラヴ・ジンダル UIU: 監視専門員 アンダーソン・ロボティクス研究開発担当 1kmにわたってばら撒かれた状態で発見。
タナカ・マリ UIU: 広報 アンダーソン・ロボティクス渉外担当 SCP-3560の入口に隣接した場所で発見。対象は皮膚を剥がれており、その正体はアンダーソン・ロボティクスのセイカー・アンドロイドだったことが判明した。内部AIが著しく破損していたため、対象は応答しなかった。

回収された人物は全員、中心をギザギザの線が走っているハートマークが、アラミド繊維で背中に縫い込まれていました。他の拉致された職員を発見する試みは進行中です。

ページリビジョン: 2, 最終更新日時: 19 Aug 2017 18:43
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