nn5n Foundation
Branch of SCP Foundation
nn5n: scp-1413-JP ノスタルジア☆コーヒーメーカー
EuclidSCP-1413-JP ノスタルジア☆コーヒーメーカーRate: -1
SCP-1413-JP
320px-A_small_cup_of_coffee.jpeg

抽出されたSCP-1413-JP-1

アイテム番号: SCP-1413-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在、SCP-1413-JPの実例群はサイト-8128の危険物収容倉庫内に収容されています。倉庫内には監視カメラ及びカント計数機を設置し、SCP-1413-JPが活性化していないか監視すると共に倉庫内のヒューム値を常に確認しなければいけません。また、SCP-1413-JPの収容違反に備えるため、倉庫周辺に複数のスクラントン現実錨を配備して下さい。SCP-1413-JPを用いた実験を行うには、セキュリティクリアランス・レベル3以上の職員2名の承認が必要です。

SCP‐1413-JP-Aは予期せぬ現実改変を行使する恐れを防ぐために、スクラントン現実錨を備えた収容室に拘留しなければいけません。SCP-1413-JP-Aの体内ヒューム値が1.0Hm前後まで低下した後で尋問を行い、クラスA記憶処理を施して解放して下さい。

新たなSCP-1413-JPを確認した場合は機動部隊げ-9(リコール)を出動させ、速やかに回収しなければいけません。発見されたSCP-1413-JPを回収する際は安全のため機動部隊の全員に携帯型スクラントン現実錨を装備させ、現場周辺のヒューム値を計測させて下さい。現場を封鎖した後は適切なカバーストーリーを流布し、関係者に記憶処理を実施して下さい。

説明: SCP-1413-JPは使用した人物と周囲の現実性に異常効果を及ぼすコーヒーメーカー1です。現在、SCP-1413-JPは███台が収容されています。これまでに確認されているSCP-1413-JPは全て██████製の██-███-█型に酷似した全自動型タイプであり、使用されている材質のサンプル調査からは特に異常は確認されていません。SCP-1413-JPの内部に関しても前述の全自動型タイプとほぼ同様の構造となっていますが、ミル2の部分に「現実抽出」と印字されているのが確認できます。側面にはSCP-1413-JPの簡単な注意事項が記載されていますが、「使用時間に注意して下さい」という文言が記載されていることが特筆すべき点として確認されています。

SCP-1413-JPの異常性は電源ボタンを入力状態にした際に発現します。SCP-1413-JPは活性化すると、コーヒーの抽出を開始すると共に、未知の原理によって周囲の現実性を吸収します。この現実性の吸収現象は使用するコーヒー豆の種類によって動作が左右されることはありません。吸収された現実性はSCP-1413-JP内部に生成されたコーヒー(SCP-1413-JP-1と指定)と混合した状態で抽出されます。SCP‐1413-JPを密閉された屋内の一室(6~8畳程度)で使用した場合、SCP-1413-JP-1の抽出開始から終了までの間にヒューム値が0.90~0.95Hm程度まで有意に低下します。一旦、このレベルまで低下した空間の現実性は自然回復するまでに1週間程度を要するため、SCP-1413-JPの頻繁な継続使用は周辺空間におけるヒューム値の一方的な低下をもたらします。

SCP-1413-JP-1の外見や風味は通常のコーヒーと同様であり、区別することは困難です。これまでの実験では、SCP-1413-JPの内部に充足されたSCP-1413-JP-1のヒューム値は概ね2.00Hm前後の現実性強度を示していることが確認されています。SCP-1413-JP-1には摂取した人物(SCP-1413-JP-Aと指定)の現実改変強度を上昇させる効果があり、多少の個人差は存在するものの、最大で1.50~1.80Hm前程度まで有意に上昇させることが確認されています。このヒューム値の上昇も一時的なものであり、その後1日程度で通常のヒューム値まで低下します。3 

上記の通りにSCP-1413-JPの周辺とSCP-1413-JP-Aのヒューム値を変化させることで、SCP-1413-JP-Aは一時的に懐古主義的な願望に限った現実改変を行使することが可能となります。しかし、SCP-1413-JPの使用に伴うSCP-1413-JP-Aの現実改変強度では、SCP-1413-Aが望むレベルの強力な現実改変は得られずに終わることがほとんどです。4

以下はこれまでに確認されたSCP-1413-JP-Aによる現実改変の主な事例です。

SCP-1413-JP-A 確認された現実改変の内容 備考
49歳男性 部屋全体が1980年代後半から1990年代前半にかけて流行していた「ディスコ」に酷似した派手な内装となっており、当時流行していた「ジュリテク」「ハイパーテクノ」といった音楽が流れている。 部屋の中央にはお立ち台と見られる構造物が確認されている。 室内は発見当時無人であり、部屋自体の広さは変わっていなかったためダンスを踊ることが困難な状態だった。
68歳女性 1960~1970年代にかけて活動した音楽バンド「ザ・ビートルズ」のメンバー達がチャリティコンサートを開催している。コンサートは繰り返しループしていることが確認されている。 「ザ・ビートルズ」のメンバー間で明らかな年齢差が生じており、演奏が正規のものと比較して全く揃っていないといった違いが見られる。
31歳男性 室内に大正時代をモチーフとしたアドベンチャーゲームとして有名な「█████」のヒロインの1人である「██████」と主張する人型実体が存在。当該実体はSCP-1413-JP-Aに好意を抱いているという趣旨の主張をしていることが確認されている。 確認された人型実体の姿からはゲーム版の面影は見られず、性格にも差異が存在する。また、現代洋服を着用し、携帯電話を所持していたことが確認されている。
94歳男性 室内で若い女性と2~3歳前後の男児と見られる人型実体が生活している。女性の人型実体は夫が戦場から帰ってくるのを待っていると主張している。 調査の結果、SCP-1413-JP-Aの妻と子供は太平洋戦争末期の空襲で亡くなっていることが判明した。また、女性の人型実体に最近のSCP-1413-JP-Aの写真を見せても夫と信じなかったことが確認されている。

SCP-1413-JP-1にはSCP-1413-JP-Aが繰り返し現実改変を行使したくなるように誘導する軽度の精神汚染効果の存在が判明しています。このためSCP-1413-JP-Aは更なる欲求を満たすためにSCP-1413-JPの使用を続け、やがてヒューム値の低下に伴い嘔気・眩暈・頭痛などの体調不良を発症します。多くの場合、この時点で一旦SCP-1413-JPの利用を中断しますが、完全に使用を停止するには至りません。最終的にSCP-1413-JP-AはSCP-1413-JP周辺のヒュームフィールドの崩壊により身体への重篤な損傷を引き起こします。この時、SCP-1413-JPは低ヒューム値による影響を受けません。これまでの事例で発見されたSCP-1413-JPの周辺ヒューム値の平均は0.30Hmを下回っていることが判明しています。

補遺: SCP‐1413-JPの存在は2015/11/20に東京都██区の住民から警察に対し「身体が溶けていく」という旨の通報が入ったことが切っ掛けで明らかとなりました。この事件で、住民と現場に駆け付けた警察関係者█名が行方不明となったことから財団の関心を引き、現場を封鎖した上で詳細な調査を実施した結果、SCP-1413-JPの存在が発覚し最初の収容に至りました。財団はカバーストーリー「ガス漏れ事故」を適用し、関係者に記憶処理を実施しました。回収時、現場周辺の平均ヒューム値は0.095~0.100Hmと非常に低い数値を観測しており、高レベルの現実性希薄領域が発生していたことが確認されています。実際に現場からは複数人のものと思われる[削除済]が検出されており、住民及び警察関係者は「現実性の拡散」現象5によって身体の現実性が流出してしまったものと考えられています。

その後、複数回に渡って同様の事例が発生したため、SCP-1413-JP-Aに関する詳細な調査を実施した結果、全ての事例におけるSCP-1413-JP-AがGoI-1958(夏鳥思想連盟)6の構成員であることが判明しました。この事実を受け、財団はSCP-1413-JPに夏鳥思想連盟が関わっている可能性が高いと判断し、全国の夏鳥思想連盟の秘密施設に対する襲撃を実施したところ、SCP-1413-JPと関連性が疑われる文書の回収に成功しました。

以下は回収された文書の内容です。

平成27年10月1日

夏鳥思想連盟の皆様へ

株式会社 超工家電


御依頼の新製品完成のご案内



「大切な思い出を忘れるのは嫌だ」「あの頃の情景を再び取り戻したい」 そう思い悩む人を何とか助けるための商品を開発してもらえないだろうか?

今から3年前、夏鳥思想連盟様から弊社に対してこのようなご依頼がありました。その熱意に感銘を受け、ご依頼を受けはしたものの開発は非常に難航し、一時は開発打ち切りも検討されました。しかし、某所から「現実性」に関する新しい概念と関連技術を入手したことで、遂に弊社はかねてより夏鳥思想連盟様からご依頼頂いていた商品の開発に成功致しました。その事をここに御報告させて頂きます。

商品名 「ノスタルジア☆コーヒーメーカー」

価格 999,980円(税込)


ワインやビールといったアルコール飲料が人々を「酩酊」させ「忘却」を促す効果を持っているのに対して、コーヒーは人々を「覚醒」させる代表的な飲み物として知られています。奇しくも今年は「国際コーヒーデー」が始まるという記念すべき年となりました。昔の思い出を「覚醒」し、忘却を否とすることを信条とする夏鳥思想連盟様に相応しい商品であると自認致しております。

使用方法は通常のコーヒーメーカーと同じく使用すれば良いだけです。どんなコーヒー豆を用いても120%の効果を発揮するよう調整されています。この機械で抽出したコーヒーを飲んで念じれば、確実にかつての思い出が蘇ることをお約束致します。もちろん通常のコーヒーメーカーとして使用することも可能です。ただし、使用しすぎると健康を害する恐れがあるので、使用する頻度は注意するようお願いします。

価格は999,980円(税込)とさせて頂きました。送料は無料です。本製品は受注生産のため、お電話からお届けまで若干の時間を要しますが、ご了承下さい。 お買い上げ及び修理を依頼される場合は0120-██-████までご連絡の方お願いします。また、海外の連盟会員様にも紹介させてほしいという声を頂いております。こちらも目途がつき次第、随時販売国を増やしていく所存です。

弊社が皆様方の素晴らしいノスタルジーライフに貢献できたのでしたら大変光栄です。
これからも夏鳥思想連盟の皆様方と良好な取引を致したく申し上げ、締めの言葉とさせて頂きます。

謹白

文書の内容からSCP-1413-JPは夏鳥思想連盟による懐古主義活動の一環として、製作を依頼されたGoI-8403(超工家電)7によって開発されたものと結論付けられました。また、収容担当の██博士が文書中の電話番号に電話を掛けた所、自動音声と見られる声で「申し訳ございませんが、SCP財団の██様は夏鳥思想連盟様の会員ではないためお売りできません」と返答されました。このことから、超工家電は財団の存在を認知していると考えられています。どのような経緯で財団及び██博士の存在を認知したのかは不明です。

page revision: 4, last edited: 29 Nov 2019 02:30
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License

Privacy Policy of website