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nn5n: scp-1461-JP 善意の代理請負人
EuclidSCP-1461-JP 善意の代理請負人Rate: 0
SCP-1461-JP
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アイテム番号: SCP-1461-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1461-JPはサイト-81██所属の研究員代行として活性化した状態で自己収容されます。住居兼勤務スペースとして標準人型オブジェクト収容室を割り当て、通常の福利厚生に準じた扱いが許されますが外出許可は認められません。研究員代行の業務対応のためにレベル3/サイト-81██クリアランスが付与されていますが、サイト-81██には他のオブジェクトや財団機密文書を保管しないため、事実上レベル3クリアランスが無意味であることに留意してください。
現在の特別収容プロトコルである"研究員代行"では3ヵ月の任期満了後、後任として指名した研究員の着任初日の出勤を妨害し、不在となった新任研究員の代理としてSCP-1461-JPを再度指名することで活性状態による収容を維持する必要があります。

説明: SCP-1461-JPは身長160cm程度の一般的な日系成人女性と同等の外見的特徴を有する人型オブジェクトです。生体機能は一般的な人間と変わりありませんが、SCP-1461-JPの異常性は視界内で進行する事象Xで何らかの”偶発的な事故”が発生し、1名以上の欠員1が発生することで活性化します。SCP-1461-JP自身が事象Xを選択することはできず、事象Xで発生する事故や欠員の原因についてもこれまでのところ異常性は認められません。不活性化の状態で"何らかの終了条件が明確に存在する事象"でのトラブルに遭遇した場合でのみ活性状態に移行するため、活性化した状態で更に別の事象で発生したトラブルに遭遇したとしても異常性が改めて活性化することはありません。

活性化したSCP-1461-JPは事象Xの全ての関係者に対して「SCP-1461-JPに欠員の代理を任せなければならない」という強い思い込みを植え付けます。SCP-1461-JP自身は欠員の代理について常に協力的であり、精神影響を受けた事象Xの関係者より代理の依頼を受けた場合、全てのケースで受託して事象Xが当初の予定通り進行するように努めます。事象Xの全行程が完了する、または終了条件が満たされた段階でSCP-1461-JPは不活性状態に移行し、関係者が受けていた全ての精神影響が消失します。SCP-1461-JPの代理行為は精神影響による行動強制の結果本来必要となる手続きのサボタージュに代表される何らかの不作為・不法行為を伴うことが多く、不活性状態に移行したSCP-1461-JPは大半のケースにおいて金品贈与等による口止めを受けた上で解放されています。
これまで財団が追跡できたSCP-1461-JPの代理行為は3█件存在し、最短のもので結婚式参列者の代理(30分)、最長のものでは分娩中に死亡した新生児の代理(13年4ヵ月)が確認されています。

SCP-1461-JPは2017/07/██、東京都██区にて回収直後のSCP-████-JPをサイト-81██に輸送中だったエージェント・セントラルが要注意団体[編集済み]の襲撃を受けて行動不能となった場面に偶然居合わせ、この結果活性状態に移行して輸送任務を代行しサイト-81██に出現するというインシデントが発生しました。サイト職員にSCP-████-JPを引き渡したことで代理行為が終了し、精神影響が解除された結果異常性が露見したため財団での収容に至りました。詳細はインシデント記録:1461-08-1913を参照して下さい。

インタビュー記録 - 2017/07/██

対象: SCP-1461-JP

インタビュアー: 大森博士

付記: 本インタビューはSCP-1461-JPの初期収容時に試みられたものです。現在の収容プロトコルが確立する前であることに留意して下さい。

<録音開始>

インタビュアー: インタビューを開始しますが、今後はあなたの事を山田さんではなくSCP-1461-JPと呼びますので、そのつもりでいて下さい。

SCP-1461-JP: はい、分かりました。

インタビュアー: まず、あなたがここに来ることになる前に何をしていたかを教えて下さい。

SCP-1461-JP: はい。去年の夏頃、██駅のホームで倒れた男の人を介抱していたら、絶対に成功させなきゃいけないプロジェクトがあるので代わりに勤めてほしい、と頼まれましたので、その人の代わりに1年間仕事をしていました。

インタビュアー: その方は山田██さん、ですね。住む場所などはどうしていましたか?

SCP-1461-JP: 山田さんの鞄を預かっていたので、その中に入っていた運転免許証に書かれていた家の場所を調べて、鞄の中の鍵を使って入りました。1年間の間は山田さんの代わりにその家に住んで、会社に出勤していました。

インタビュアー: 山田さんの務め先や近所の人は、山田さんの代わりにあなたが現れた事についてどのような反応を?

SCP-1461-JP: はい、いつものように最初は驚かれていましたが、事情を説明すると納得していただいた様子で、その後は特に何かを言われることもありませんでした。

インタビュアー: 山田さんが携わっていたプロジェクトは専門知識を要する難しいものでしたが、代理を引き受けるにあたって戸惑ったりしませんでしたか?

SCP-1461-JP: 誰かの代わりをすることには慣れていましたし、同じようなことも何度かありましたので、特には。実際、私が専門知識で何かしなきゃいけないなんてこともほとんどありませんでしたし、それほど問題もありませんでした。

インタビュアー: なるほど。では、そのプロジェクトは結局どうなりましたか?

SCP-1461-JP: はい。山田さんと代わってからすぐは少しギクシャクしましたけど、その後はチームも一致団結できて、難しいお仕事でしたが無事終えることが出来ました。私もお役御免になりましたが……その、労働法とか、そういうのをちょっと無視していましたので、いささかばかり口止めを頂いて会社とお別れしました。

インタビュアー: 法律関係で必要な手続きが行われていなかった事について、あなた自身は何か思う事はありませんか?

SCP-1461-JP: えーっと……。これまでもそういうことはありましたけれど、きっと皆悪気は無くて、慌ててたり急いでいてうっかり忘れてしまっていただけなんだと思います。

インタビュアー: あなたは山田さんの務め先から口止めの依頼と共に現金[編集済み]円を受け取っているようですが?

SCP-1461-JP: そうですね。そんなもの戴かなくっても言いふらしたりはしないんですけど、今までも皆さんそうしないと気が済まないっていう感じでしたので今回も受け取りました。あ、私が話したってことは山田さんや他の人には内緒にしておいてくださいね。

インタビュアー: 我々は警察ではありませんし、山田さんたちが困るようなことはしないつもりですよ。ところで"代理"が終わってから山田さんと会話をする機会はありましたか?

SCP-1461-JP: えーと……お別れをする時に一度だけ会社でお会いしただけです。その後は特には。

インタビュアー: 分かりました。以上でインタビューを終わります。

<録音終了>

終了報告書: SCP-1461-JPは異常性の発現とその結果について特別な意識をあまり有していないように感じられます。異常性の影響下にあった人物や組織が結果的に法に触れる行為を行っていたり、そういった行為に対する"口止め"に対しても悪意や抵抗感といった感情が薄く、逆に自己正当化の傾向も見られることからSCP-1461-JP自身も異常性の影響を受けている可能性が考えられます。

インタビュー記録 - 2017/08/██

対象: SCP-1461-JP

インタビュアー: 大森博士

付記: 本インタビューは現在の収容プロトコルが制定された直後に試みられました。

<録音開始>

インタビュアー: SCP-1461-JP、ここでの生活は慣れましたか?

SCP-1461-JP: はい、部屋から出られないのは少し戸惑いましたが、それ以外は特に問題ありません。

インタビュアー: なるほど。何か必要なものがあれば言って下さい。提供できるかどうかは保証できませんが、検討します。

SCP-1461-JP: そんな……わざわざ名前までいただいてしまったので、かえって悪いような気分です。

インタビュアー: 名前?

SCP-1461-JP: SCPなんとか、っていうのですよ。ちょっと変わった名前ですけど、今まで私って自分の名前が無かったのでとってもうれしいです。

インタビュアー: 今まではどのように呼ばれていたんですか?

SCP-1461-JP: その時どきで代わってあげた方の名前をそのまま使っていました。この前は越前さん、その前は山田さん、その前はエドワードさん、その前は小暮さん……だったかな。一番長く使ってた[編集済み]っていう名前も結構気に入ってたんですけど、やっぱり私のじゃなかったんですよね。私だけの名前を貰ったのは生まれてはじめてかも?

インタビュアー: なるほど。あなたの荷物にあったノートの名前はこれまでに呼ばれたことがある名前でしたか。

SCP-1461-JP: あ、はい。見られちゃった、なんか恥ずかしいな。あのノート、どこにあります?

インタビュアー: 他の荷物と一緒に保管してあります。そうだ、あなたがこれまでに名乗ったことのある名前と、その時の状況を思い出してレポートにすることはできますか?

SCP-1461-JP: えーと……たぶん、出来ると思います。

インタビュアー: 分かりました。では、準備もありますので詳しい話は明日改めてお知らせします。

<録音終了>

終了報告書: SCP-1461-JPの来歴をSCP-1461-JP自身に記述させる試みが承認された事を受け、本インタビューをもって予定通り開始しました。所持品に含まれていた私日記と思われるノートは異常性が認められないため、担当研究員の裁量の範囲として収容室内に保管する許可を与えています。インタビュー後の3日間で得られた情報を元にフィールドエージェントによる裏付け調査が開始されていますが、記憶違いと思われる僅かな差異を除き、SCP-1461-JPが作成するレポートは概ね正確であるようです。今後も同様の調査を継続します。

インタビュー記録 - 2018/05/██

対象: SCP-1461-JP

インタビュアー: 大森博士

付記: 本インタビューは特別収容プロトコルとして4回目の研究員代行に指名した直後に行われました。

<録音開始>

インタビュアー: SCP-1461-JP、今日からまた3か月の間、改めてよろしくお願いします。

SCP-1461-JP: はい、よろしくお願いします!

インタビュアー: 何か気になることや確認しておきたいことはありますか?

SCP-1461-JP: いえ、特にはありません。

インタビュアー: なるほど。……4回目の代行ですが、慣れましたか?

SCP-1461-JP: そうですね……はい、同じことを何度もするのは初めてですけど、たぶん慣れてきたんだと思います。

インタビュアー: 今までは同じ役目の代理を何度も続けたことは無かったんですね。何か感じる事はありませんか?

SCP-1461-JP: いいえ、特には。私、自慢じゃありませんけど今までずっと誰かの代わりをお願いされて断ったことはありませんので!今回も頑張ります。

インタビュアー: 分かりました。疑問に思ったことがあればいつでも言って下さいね。

SCP-1461-JP: 大丈夫です!ありがとうございます!

<録音終了>

終了報告書: SCP-1461-JPは財団による収容に協力的ですが、何度も同じ研究員代行として指名されるという異常事態について疑念を抱いている様子はありません。この事実からSCP-1461-JPは財団に対して従順である訳ではなく、その本質は"自身の異常性への盲従"であると推測されます。予定外の事故によってSCP-1461-JPが財団の制御外で活性状態に移行し、別の人物の代理となった場合には自身の異常性に盲目的に従って行動すると予測され、この結果高い確率で収容違反が発生する恐れがあることから収容プロトコルを不活性状態での収容に変更することは高リスクであると判断します。

補遺: 収容前のSCP-1461-JPが株式会社[編集済み]の従業員である山田██氏の代理として成功裏に完遂させたプロジェクトは、山田氏本人の能力では破綻することが確実視されていたことが関係者の証言から判明しました。
SCP-1461-JPに代理を委託した山田氏は2016/12/██に搬送先の病院から退院して新潟県の実家で療養していましたが、SCP-1461-JPの代理行為が完了した2017/07/██に職場復帰しています。しかしSCP-1461-JPによるプロジェクト成功を代理行為の隠ぺいのために山田氏本人の功績とされている事に強いストレスを受けた結果精神疾患を発症し、2017/09/██頃に失踪、2017/11/██に新潟県の実家近くの山中で死亡した状態で発見されています。
SCP-1461-JPが代理となった期間が6ヵ月を越えるケースでは欠員となった人物が異常性の不活性化後に自死する頻度が有意に高く、異常性との関連を慎重に調査しています。

ページリビジョン: 1, 最終更新日時: 29 Aug 2018 06:56
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