nn5n Foundation
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nn5n: scp-1491-JP ストライク依存症
SafeSCP-1491-JP ストライク依存症Rate: 1
SCP-1491-JP

アイテム番号: SCP-1491-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 全てのSCP-1491-JPの周辺は高さ2mの有刺鉄線付きの金網柵によって包囲しています。柵には出入口を1ヶ所設け、実験時以外は常に施錠してください。SCP-1491-JP周辺を監視カメラ及び2名の警備員で監視を行い一般市民の侵入を阻止しなければなりません。一般市民がSCP-1491-JPへ強行的に侵入する様子が見られた場合は直ちに拘束し、7日間の観察を行います。離脱症状が確認された場合は直ちに終了処置を施し、離脱症状が確認されなかった場合は、クラスBの記憶処理を施し解放してください。

説明: SCP-1491-JPは日本の6ヶ所に存在する廃ボウリング場です。199█年5月11日に長崎県██市郊外で最初のSCP-1491-JPが発見され、後に九州地方の4ヶ所、中国地方の1ヶ所でSCP-1491-JPが発見されています。どのSCP-1491-JPも住民の証言から10~30年前に廃墟として存在が確認されていますが、稼働していた時期の証言は得られていません。またどのSCP-1491-JPにおいても建設、所有者に関する記録は発見されていません。

SCP-1491-JPの内部は、外部からの観察では通常の廃墟化したボウリング場と変わらず、発見時の観察から現在に至るまで劣化する様子は見られません。人間がSCP-1491-JPに入場すると、黒のスーツを着用したSCP-1491-JP-1と、赤地に黒のラインの制服を着用した7体のSCP-1491-JP-2が出現します。同時に対象はSCP-1491-JPを問題なく機能したボウリング場と認識します。

SCP-1491-JP-1は身長約175㎝のモンゴロイド男性と見られ、SCP-1491-JP-2は肉体や身長に差異は見られるものの、SCP-1491-JP-1と同じ顔をしています。SCP-1491-JP-1はSCP-1491-JPの責任者と見られるような振る舞いを行い、対象と積極的に会話します。対象はSCP-1491-JP-1の案内の元、適切なレーンに移動し1ゲーム行います。リターンラック1には眼球が摘出された人間の頭部が1個、レーンの奥には切断された前腕と下腿が10個並べられています。しかし対象はそれらを通常のボウリングで使用されるボールとピンとして認識します。人間の頭部は完全な球体を有していないにも関わらず、投球された際は通常のボールのようにレーン上をスムーズに転がります。

ゲーム中は常に対象の周りをSCP-1491-JP-2が囲んでおり、対象に対し声援、称賛を行います。ゲームにおいて対象はボウリングの経験に関係なくストライクを獲得しやすくなり、ストライクを獲得する度に対象は異常な高揚感を得ます。この高揚感は過剰なドーパミンに起因するもので、通常のボウリングでストライクを獲得した時と比べ明らかに多量に分泌されます。ゲームを高スコアで終わらせますが、特定の人物以外はパーフェクトに達成しません(実験記録-11を参照)。1ゲームを終了するとSCP-1491-JP-1によってエントランスまで案内され、SCP-1491-JPを出ると対象の異常性のある認識は消失します。

SCP-1491-JPが活性化している間、SCP-1491-JPの侵入経路は全て締め切られた状態となり他の人物の入場は不可能です。この間に別のSCP-1491-JPに入場することは可能ですが、出現するSCP-1491-JP-1、2の数や容姿に違いは見られません。

SCP-1491-JPから退出した対象は身体能力に変化はなく、SCP-1491-JP内で見られたボウリングの技能は消失しています。また、対象は感情の不安定、身体的不調、ボウリングのストライクに対する強い欲求を訴えるようになります。これは、ボウリングのストライクに対しての依存症による離脱症状と判断されます。この症状はSCP-1491-JP内のボウリングのストライクで一時的に緩和されますが、通常のボウリングのストライクで解消されることはありません。如何なる方法においても、この依存症を完治する方法は現在成功していません。

依存症は時間経過により悪化し、幻覚症状や強迫観念に捉われます。これにより対象は付近に存在する人間を無差別に殺害し、遺体を使用してボウリングを再現しようとします。しかし対象によって再現されたボウリングではSCP-1491-JPで見られた特異性は発現せず、ストライクを獲得したとしても依存症が緩和されることはありません。他にもSCP-1491-JPの影響を受けたと見られる人物による自動車の████事件が確認されている為、依存症による傷害事例は複数のパターンがあると見られます。

対象がSCP-1491-JPに再入場すると、SCP-1491-JP-1は前回の状況を記憶していたように振る舞います。退場までの流れは同じですが、獲得するスコアはゲームを行う度に相対的に低下します。スコアが49点以下で終了した場合、SCP-1491-JP-2は対象を全方位から囲みます。如何なる攻撃においてもSCP-1491-JP-2は損傷を一切受け付けず、対象が抑止を振り切ってもSCP-1491-JP全体が締め切られた状態の為、脱出は不可能です。対象はSCP-1491-JP-2によって床に押さえ付けられ、██分後にSCP-1491-JP-1、2と共に消失します。

補遺: 実験-11ではDクラス職員がSCP-1491-JPで初めてパーフェクトを獲得し、今まで実験とは異なる事態が発生しました。

実験記録-11 - 20██/11/04

対象: SCP-1491-JP。カメラ内蔵のゴーグル2を装着したD-574419。

<D-574419がSCP-1491-JP内のゲームでパーフェクトを達成した直後からの映像記録を抜粋>

SCP-1491-JP-1: おめでとうございます!まさかパーフェクトを達成なさるとは……流石ですね。

D-574419: へへ、すげぇぜ……自分でも驚きだよ、まさか俺にこんな才能があるなんて。ボウリングなんてガキの頃やったきりだけどよ、こんなにも気持ちのいいもんだとは思わなかったぜ。

SCP-1491-JP-1: ははは、元々貴方様には才能があったということですよ。貴方様はこのゲームで倒す者として認められたというわけです。

D-574419: さっきも言ってたな、そんなこと。なんだっけ、倒す者と倒される者がいるとか。

SCP-1491-JP-1: えぇ、世の中の人間を二分にするならば、倒す者と倒される者に分かれます3。このゲームでは貴方様はどちらの立場なのか、図ることができるのですよ。よく分かったでしょう、自分が倒す側の人間だと。

D-574419: そんなこと言われても、俺にはよく分かんねぇよ。……つまり、上の立場の人間と下の立場の人間ってことか?

SCP-1491-JP-1: いいえ、そんな単純なものではございません。

[SCP-1491-JP-1はD-574419の目の前まで移動し、レーンの方へ顔を向けるように促す。カメラにはSCP-1491-JP-1の差し出した手と共にレーンが映し出されている。]

SCP-1491-JP-1: ボウリングの歴史というのは、古代エジプトにまで遡ります。大昔はピンに悪魔に封じ込め、それを球で打ち飛ばし退治するという儀式が行われていました。そしてそれを確実に全て退治することが出来るものを、人間は崇め奉りました。この儀式は、倒し損ねればピンに封じ込めた悪魔は逃げ延び、人に憑りつこうとするので大変危険なものですからね。倒す者として選ばれた人間は、それだけ特別な存在だったのです。

D-574419: へぇ、ボウリングってのはそんな大層な歴史があったんだな。

SCP-1491-JP-1: ですが、時代が進むにつれてそれは変わっていった。分かりますか?この神聖な儀式は、次第にその意味を持たなくなりまっていったのです。ボウリングによる悪魔退治も敵わず、世界には悪魔が蔓延してしまった。その悪魔に操られた人間たちが、このボウリングを幼稚なものへ変えてしまったのです。

D-574419: あぁなんだ、そりゃ……まるで、宗教の話みたいになってきたな。

SCP-1491-JP-1: 宗教ですか、確かにそうとも言えるでしょう。

[D-574419はSCP-1491-JP-1に再度顔を向ける。SCP-1491-JP-1によって向きを変えられたと見られる。]

SCP-1491-JP-1: これは歴史ある神聖な儀式です。この世に蔓延る悪魔を払う、重要な役割を担うもの。

[D-574419は右下に視線を向け、画面内に左腕が映る。頭を掻いていると見られる。]

SCP-1491-JP-1: 神から助言を頂き、私はこうして太古にあった儀式を再現することができた。ここは唯一、世界に蔓延る悪魔を退治出来る場所。先ほども言ったように、この儀式はリスクが大きい。だからこそ、貴方様のように確実に悪魔を倒す力を持ったものに、是非とも協力してほしいのです。

D-574419: なぁ、神とか悪魔とかよぉ、そういう宗教じみた話はやめてくれ。俺はそういう話が嫌いなんだ。俺はな、そういうのに散々騙されてきて、[編集済]ちまったんだよ4!お前らの言う神ってのを信じた結果が、今の俺なんだ!

[SCP-1491-JP-1は黙り込み、D-574419を見つめ続ける。]

D-574419: 協力してほしいだ?何をするのか知らねぇが、そういうのに手を貸すつもりはねぇぞ。お前のその張り付いたような笑顔を見てると、あいつらを思い出すよ……人を救世主とか呼んでおいて、███の罪を着せやがったあいつらをよ。……おい、お前。なんとか言ったらどうなんだよ。聞いてんのかてめ―

[D-574419は発声を中断し、周囲を見渡す。SCP-1491-JP-2が囲んでおり、全てのSCP-1491-JP-2の頭部がボウリングのピンに置き換わっていたのが確認される。]

D-574419: な、なんだよお前ら。おいやめろ!ばけ、ばけものが……うあぁ!

[D-574419が押し倒され、仰向けの状態になる。カメラには多くのSCP-1491-JP-2がD-574419を押さえ付ける様子が確認される。██分間D-574419の悲鳴が聞こえ、SCP-1491-JP-1、2と共に消失が確認された。]

実験-11から18日後、広島県███市郊外で新たなSCP-1491-JPが発見されました。更に実験-11までは7体であったSCP-1491-JP-2が8体に増えていたのが確認されています。新たなSCP-1491-JPに用意された頭部はD-574419と一致していました。これによりSCP-1491-JPの総数はSCP-1491-JP-2の総数と関連していると思われ、未収容のSCP-1491-JPが存在する可能性があり、オブジェクトクラスの再分類を検討しています。

ページリビジョン: 3, 最終更新日時: 11 Dec 2017 12:38
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