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nn5n: scp-1555-JP ミラクルレンタル人生NEXT!
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SCP-1555-JP

アイテム番号: SCP-1555-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1555-JPは、セキュリティ関係の財団フロント企業などによる危険サイト指定を行い、一般人に対してアクセスを制限するように誘導します。また、各検索サイトなどに財団フロント企業を介して協力を要請し、サジェストからの削除と検索結果の除外を行ってください。

万が一SCP-1555-JPの利用が一般人に確認された場合は、利用した一般人の特定を可及的速やかに行います。特定後は拘束し、SCP-1555-JPの影響期間が完全に経過するまで保護します。これらが完了した後はSCP-1555-JPと、その後に財団に関わった事実をクラスA記憶処理を実行して消去し、カバーストーリー「詐欺サイト」を適用し解放します。

SCP-1555-JPを用いた実験を執り行う場合は、必ず破壊的衝動や欲求などを持たないDクラス職員を用いて行い、その際は必要に応じて実験資金が提供されます。SCP-1555-JPを用いた実験は現在全て保留されています。

説明: SCP-1555-JPは、20██年よりインターネット上に出現したウェブサイトとそこで取り扱われる一連のサービスです。SCP-1555-JPのウェブサイトの名称は、すべて「レンタル人生」という呼称で統一されていますが、各ウェブサイトのドメインを提供している業者や、使用されているサーバーの所在の特定はすべて失敗しています。

SCP-1555-JPは、そのウェブサイト内で説明されている限り"人生"と呼ばれるものを貸し出するサービスを提供しているとしています。この"人生"とは、実験などから推測される結果として、利用した人物の今後に起こりうる現実での事象や対人関係などを包括して意味しているものであると考えられています。SCP-1555-JPが提供しているサービスの商品と思われるこれらの"人生"は、「あなたの人生を、もっと最高の人生に彩りませんか」というコピーと共に、4種類のコースに分類されていると同時に説明しています。以下がSCP-1555-JPのウェブサイトに記載されていたコースについての一覧表です。

資料-01: SCP-1555-JPのウェブサイトに掲載されていたコース表

ミラクルレンタル人生NEXT! - レンタルサービス料金プラン

コース サービス内容 料金
スーパープレミアムコース サービスチケット1週間+らくらく出世+簡単プレミアム嫁(婿)入り+超・家族加護 12800円/回
お手頃ベーシックコース サービスチケット1週間+そこそこ出世+簡単嫁(婿)入り 8900円/回
わくわくシンプルコース サービスチケット1週間+そこそこ出世 5980円/回
初回限定お試しコース サービスチケット3日+そこそこ出世+簡単嫁(婿)入り 0円

有料オプション: 初回限定お試しコースを除き、3つのコースでは「完全資金提供」「ウルトラドバイライフ」「ラブラブ[編集済]充実人生」などが追加できます。各料金はhttp://[編集済]をご確認ください。

SCP-1555-JPの異常性は、上記の4種類のコースを選択し利用することで活性化します(以下、SCP-1555-JPを利用した人物を"対象"と指定)。SCP-1555-JPを利用する対象は、SCP-1555-JPはこれらに基づいたコースと、そこに追加される別料金の有料オプションを選択し確定することではじめて異常性が活性化します。

SCP-1555-JPの異常性が活性化すると、SCP-1555-JPのウェブサイトに記載されているサービス適用範囲の期間に該当する間、継続的な現実改変が発生します。この改変は対象に関係する人物及び事象すべてに適用され、改変された人物はおおよそ人格面などに影響が与えられるものと思われ、対象に非常に好意的な意識を持つ、あるいは対象と関係を深めていくことに重点を置いた生活を行います(改変を受けた人物を便宜上SCP-1555-JP-1と指定)。これらは、おおよそ対象との関わりの強い人物がより強くSCP-1555-JP-1へと改変されるものと思われます。改変される事象については、上記の指定されたコースに最も基づく結果に至るよう改変されます。有料オプションに関しても同様であり、上記の表に記載されたコースに追加に料金を支払うことで対象の周辺に関わる全ての人物・事象に対して改変を生じさせます。

これらの現実改変によりSCP-1555-JP-1となった場合、サービス適用範囲の期間が経過することで全てのSCP-1555-JPによる改変により元の状態へと差し戻されます。そのため、SCP-1555-JP-1は対象とそれまでに行ってきた行動及び記憶は消失します。この差し戻し改変は調査により、現在は一種の過去改変に分類されるものであると推測されています。

SCP-1555-JPによるサービス適用範囲の期間が経過すると同時に、対象の所持している所持金から、あるいはクレジットカードなどから自動的に所定の金額分が引き落とされます。SCP-1555-JPのサービス適用範囲の期間に利益として得た資金等は、サービスが終了するとともに何らかの原因により失われます。そのため、サービス終了後に対象から引き落とされる所持金等は、SCP-1555-JPによる改変の結果に発生した所持金では支払うことができないようになっているものと思われます。

対象は、サービス終了後もSCP-1555-JP-1と関係する記憶のみ消失することはなく、その後も記憶は保持され続けたままとなります1。過去改変により全ての人物・事象が元の状態へと差し戻された後でも、再度SCP-1555-JPのウェブサイトにて同様のコースを選択し確定することでサービス適用範囲の期間が経過した直後の状態に改変されるということが、後の実験等によって判明しました。

SCP-1555-JPのサービスを利用した対象は、「SCP-1555-JPのサービスがあまりにも物足りなくて仕方がない」という主張を繰り返しています。このことから、対象がSCP-1555-JPを利用してさらにレベルの高い"人生"を受けたいという欲求が生じている可能性が考えられています。

資料-02: 以下は、SCP-1555-JPを利用した一般の人物から判明した改変された"人生"の例です。

利用前の対象の状況 利用中の対象の状況
両親はともに疎遠であり、これまでに友人も確認されていない。無職。 長年の夢であったマスコミ関係の█████社に勤めるようになり、両親の疎遠状態も改善される。
中学高校共に当時の同級生4名にいじめに該当する暴行をされていた。現在は法外な労働環境の企業に勤める。 現在の対象と関わりのない、該当する元同級生(SCP-1555-JP-1)らが、勤めていた企業から解雇処分を受ける、離婚が発生するなどと言った改変が発生し、対象のもとに情報が届く。また、転職が成功しその同僚と良好な関係が築かれた。
生活に困窮していた日雇い労働者。学歴は中卒であると称していた。 中東に所在する日系企業を運営する親戚(SCP-1555-JP-1)からの支援が発生し、対象の生活状態が向上した。

SCP-1555-JPを用いた実験は、実験時に他の財団職員や関連する事象などにもSCP-1555-JPの改変が発生することが確認されています。そのため、財団の運営に支障が発生することが懸念され、現在全ての実験申請が保留されています。

回収記録1555-JP: SCP-1555-JPは、新たなオブジェクトが出現した際にインターネット利用者による目撃情報を随時調査するために監視していたエージェント・████によって存在が確認されました。20██年当時、SCP-1555-JPを目撃し利用したとされるインターネット利用者から「利用したところ一時的ながら本当に素晴らしい人生になった」といった情報が各掲示板、まとめサイト、SNS上で見受けられるようになりました。これが大きく財団の目に留まり、SCP-1555-JPの仮収容の後詳細な調査が行われ、その異常性が確認されたため本格的な収容作業が開始されました。

インタビュー記録1555-JP:

対象: ███ ██氏

インタビュアー: 三浦博士

付記: ███ ██氏はSCP-1555-JPの影響を受け、サービス適用範囲の期間が過ぎた後に拘束されていた一般人のうちの1人です。

<録音開始, 20██/██/██>

三浦博士: それで、あなたが今までに至るまでの詳細な経緯を、なるべく詳しくお聞かせください。

███氏: ……[ため息]俺はな、最初から騙されてたんだ。

三浦博士: 騙されていた、とは?

███氏: あのサイトは幸せな日々を掴めるもんなんかじゃないんだ……!お陰で職も金も失った。

三浦博士: すみません、話が噛み合っていないようなので、もうすこし質問を細かくします。まず、あなたがあのサイトに関わった時のことから教えてください。

███氏: ……すまない、ちょっと自暴自棄になってた。

███氏: [沈黙]……あそこは、レンタル人生とかいうサイトは、最初は職場の同僚から教えてもらってはじめて知ったんだ。俺もこのサイトやってんだー、ってな。……さすがにその時はただの胡散臭いサイトにしか見えなかったがな。

███氏: んで、最初はそんな感じだったが、あまりにもそいつがよく勧めてくるもんだから、ちょっとだけページを見てみたんだ。簡単にだがな。

███氏: 最初にアクセスして、トップページを見てみたが、そうだな……サイトデザインは結構落ち着いた感じだったな。一般的なSNSやら何やらのサイトみたいな感じの雰囲気だ。怪しさは……まあ、そこそこだな。

███氏: その同僚が言うには好きな人生を期間中好きなだけ遊び倒せるとかいうやつでさ。まあ、サイトの名前とかを見てもそりゃあハッキリわかったさ。その同僚も真面目だったしな。

███氏: その時は俺は何もしなかった。色々面倒事は怖かったしさ。だからそのまま仕事が終わって、無駄な残業を延々と済まして家路についたんだ。

三浦博士: そして、その後にアクセスを?

███氏: そう。そこではじめて利用したわけだ。ずっと帰り道の間も気になって仕方がなかったし。

三浦博士: その後はどのコースに?

███氏: いや、普通にお試しコースだよ。下手に金のかかるやつは嫌だったからね。無料だし、一度試してヤバかったらやめよう、って。

███氏: 利用規約に同意して、コースを選んで、あとは確定。面倒な手続きは一切なかった。本当にこんなもんで人生が変わるのか?と一瞬焦るくらいにはな。

███氏: それで、まあ……実際に色々変わってきたのは次の日からだった。聞く話によると俺は部長になることが決定したとかでさ、営業部の。もうびっくりだったよね、そんな突然事が決まるなんて思いもしないわな。んでよくよくそこら辺を調べてみると、どうやら過去に上司に媚を売っていたのが今になって効いてきたんだろうかねと。

███氏: そんなわけでサービスを始めてから2日目にして俺は部長になった、というわけ。

三浦博士: そして、3日目にあたる█月██日には何がありました?

███氏: そりゃもうお察しのとおりだ。俺はすぐ降格処分されてさ、もとの平社員に逆戻りだ。他の連中に理由を聞いてもわからないんだが……あの同僚に話を聞いてみると、良かっただろう、といろいろ教えてくれたな。そいつはサービスを知ってるから色々教えてくれそうだなと思ったし実際にあのサービスについて色々教えてもらったよ。そこでやれる遊びだとか儲け方とか。

███氏: まあ、その後はなんやかんやあってこのサービスをすごく気に入ってさ、給料が入り次第これにつぎ込んだんだ。最近だと結婚の話ができるまでに至るし、アフガニスタンの████社日本支社の社長をやってるって感じだった。

三浦博士: そして、現在に至ると。

███氏: そう。次から次へと給料をそこにつぎ込んじまうから、もうお金がないって状態で……俺の親に、「今月はカツカツなんだ」と嘘をついて年金まで使うくらいには……俺はおそらく狂ってたな。そのおかげで親にまで愛想を尽かされちまったが。

███氏: サービスが終わったら金が払われ、そしてまた契約をして、またサービスが終わったら金が払われ……の繰り返しだ。どうやって金が支払われているかは、未だによく分かってないが……。

███氏: そんなわけで、親からは変なものに金をつぎ込むならお前はもう息子じゃねぇ!なんて殴られちゃ流石に堪える。……会社でもそんなこんなで上手く行かなくなってきたしな。勿論支援もなくなった。

三浦博士: でも会社に勤めていればお金は稼げるのではないですか?サービスを利用している間に発生する資金などで。

███氏: いや、それが出来ないんだ。そこで稼いだ金は、サービスが終わるとともに消えちまうんだ。たとえどこに貯金してても、いつの間にか消えてたり、強盗に奪われたり、スキミングされてたり……とかな。

███氏: それで、最初はお試しからだったのに毎週のごとくプレミアムコースを選んで進めちゃってさ、さらにはもっといい人ともめぐりあいたいってことで有料オプションにも……そういった感じで、お金がなくなり過労やら何やらで倒れてさ、1ヶ月くらいかな、入院もしたよ。いや、楽しかったからそのくらい良かったな、とはその時思ってたけども。

███氏: ……まあ、そこからは流石に堪えた。ネット環境はないし、まず治療費が払えなかった。保険も降りるかわからないし。そこであのサイトの闇から目が覚めて、今に至るんだがな。……本当に闇に等しかったぞ。

███氏: これが直接的な原因かは分からないが、会社はクビになった。勿論だよな。

三浦博士: それで、今は███さんはお1人だと。

███氏: そういうこと。……結局、あんな最高な人生を味わっていても、結局は自分の人生なんかじゃないんだろうな、ということだけがはっきりとわかったくらいで、結局何もかもなくしてしまう結果になっちまったっていうね。馬鹿な話だ。

███氏: 明日からどうするかな……。

三浦博士: ご愁傷様……であるとしか。

███氏: ああ、気にしないでくれ。結局は俺の自業自得だ。……それでもあの同僚は二度と信用しないがな。

三浦博士: そうですか。では、インタビューもここまでにしておきます。ご協力ありがとうございました。

<録音終了, 20██/██/██>

終了報告書: ███氏は、SCP-1555-JPを利用したことで、提供されている"人生"を強くもう一度体験したいと思う衝動にかられているのではないかと思われる言動を繰り返していました。今回の場合は"初回限定お試しコース"を利用し始め、そこからプレミアムコース、有料オプションの利用にまで回を重ねるごとに至ったため、深刻な経済面の浪費が激しくなったものと考えられます。なお、███氏の同僚とされる人物も同時に拘束し、共にSCP-1555-JPにまつわるインタビューの終了後、クラスA記憶処理が施され解放されました。

ページリビジョン: 5, 最終更新日時: 07 Oct 2016 07:49
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