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nn5n: scp-674-JP 友人の許へ
UnknownSCP-674-JP 友人の許へRate: 0
SCP-674-JP

アイテム番号: SCP-674-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 毎年3月4日に、2名以上の心理学のスペシャリストによって予測したSCP-674-JPの移動範囲から民間人を遠ざけ、民間人への漏洩を防いでください。この際、その時の状況に沿ったカバーストーリーの流布も行います。SCP-674-JP-1が予測から外れた行動を行うなど、何らかの原因によって民間人にSCP-674-JPが発見された場合、民間人にBクラス記憶処理を施した上で解放してください。

説明: SCP-674-JPはおよそ直径2m、高さ2.5mの空間に発生する移動性の認識異常です。SCP-674-JPは毎年3月4日午前9時に██県██市の██駅で発生し、その瞬間から移動を開始します。SCP-674-JPの移動速度は一般的な人間の徒歩から全速力程度の速度に留まります。通常、SCP-674-JPは人間が行動可能な範囲のみを移動しますが、何らかの要因で完全に移動不可能となった場合のみ、半径10m以内の位置に瞬間的に移動します。

人間がSCP-674-JPを視界に入れた場合、SCP-674-JP-1を知覚します。SCP-674-JP-1は30代前後の日本人とみられる男性で、やや草臥れたサファリジャケットとジーンズを着用しているように見えます。調査により、過去に████高校の付近で乗用車により轢かれ事故死した██ ██氏と非常に近い身体的特徴を持っていることが判明しています。SCP-674-JP-1に対する生体による干渉は、全てSCP-674-JP-1を透過するという形で失敗しています。

SCP-674-JP-1は自我が存在するような振る舞いを見せます。しかし、人垣を無視して透過により進む、職員によるインタビューや妨害行動に対し全くの無反応である等の事実から、SCP-674-JP-1は現実の生体を認識していないか、あるいは認識したうえで完全に無視しているものと考えられます。生体以外の障害物に対しては、通常の人間が可能な行動により突破や迂回を試みるため、SCP-674-JP-1は生体以外を無視しないと考えられています。

SCP-674-JPの移動の傾向や、SCP-674-JP-1の振る舞いから、SCP-674-JPは████高校を目的地として移動しているとの予測が立てられています。しかしながら、████高校の半径200m以内にSCP-674-JPが到達した場合、SCP-674-JP-1は突如、何かに衝突し█~█m程度突き飛ばされるような挙動を見せ、SCP-674-JPと共に消滅します。この消滅が起こった場合、SCP-674-JPは次の年まで発生しなくなります。また、シミュレーションの結果、消滅直前のSCP-674-JP-1の挙動は、SCP-674-JP-1と同体型の人間が時速80km/hの乗用車と衝突した場合と一致していることが判明しています。

SCP-674-JP-1はこれまでの出現から消滅までに起こったことを記憶している様子を見せます。この影響からか、現在SCP-674-JPは可能な限り民家の敷地内など、"一般的に乗用車が通過しない場所"を通って移動するようになっています。しかし、どの場所であっても████高校の半径200m以内にSCP-674-JPが到達した場合、同様に消滅します。

SCP-674-JPは、19██年、██市で活動していたエージェントから「幽霊が人をすり抜けて移動している」との報告を受け発見されました。目撃者には記憶処理を行い、カバーストーリーの流布を行いました。発見時は、その特性からSCP-674-JPを見失いましたが、次の年に改めて発見および研究が行われ、現在の収容手順の基礎が確立されました。それまでSCP-674-JPに関する一切の噂や文献がなかったことから、SCP-674-JPは発見された年に発生したものと考えられています。また、関係性は不明ですが、██氏の死亡事故は発見された年の1年前に発生しています。

補遺: ██氏の近辺調査の結果、死亡前はアーティストとして活動していましたが、人間関係に困窮しており、加えて各所に借金を作っていたことが判明しました。また、████高校は██氏の母校であり、死亡した年の10年前に卒業していることも判明しています。以下は、当時██氏の同級生であった█氏へのインタビュー記録です。

対象: █氏

インタビュアー: エージェント・██

備考: インタビューは█氏の自宅で行われた。█氏の希望により、子女に会話が聞かれないよう█氏の自室でのインタビューとなった。

<録音開始>

エージェント・██: 学生時代、██さんはどういった方だったのでしょうか。

█氏: ██は[一呼吸を置く]、██はクラスの人気者でした。明るく、仲間思いで、いつも楽しむことに全力でした。彼と仲の悪い人は、少なくとも私の知る範囲では居ませんでしたね。文化祭とかも、基本的には彼の主導でやっていたように思います。

エージェント・██: どこか、変わったところはありましたか。

█氏: いえ、そういったことはまったく。…ああ、いや、思い返してみると、ときどき心配をしていましたね。

エージェント・██: 何についてでしょうか。

█氏: 仲の良い友人に囲まれてる今があまりにも幸せだから、いつか不幸になるんじゃないかって。当時は、周りの友人も気にし過ぎだって笑っていたんですけどね。それが、こんなことになるなんて。

エージェント・██: 心中お察しします。他に、変わったところはありましたか。

█氏: 強いて言うなら、音楽が好きだったことくらいでしょうか。音楽好きが高じて、高校卒業後はアーティストになるために関東の方に飛び出したことを覚えています。

エージェント・██: なるほど。事故当日、██さんがこの街にいた理由は分かりますか。彼の実家はここから離れた町にあるようですが。

█氏: [数秒、考え込む様子を見せる]ああ、そういえば。10年後に学校に集まって、埋めたタイムカプセルを掘り出す約束をしていたはずです。

エージェント・██: 約束について、他のご友人から連絡は無かったのですか。

█氏: いえ。何年も前のことですし、ほとんどの人が結婚していますからね。忙しくて、皆覚えていなかったんだと思います。私も先程まで忘れていましたし。

エージェント・██: 高校卒業後、██さんから連絡があったりは。

█氏: 何度か遊びの誘いがありました。ですが、ちょうど仕事が忙しい時期だったり、子どもができたばっかりの時でしたから。申し訳ないとは思ったんですが、断ってしまいましたね。

エージェント・██: 分かりました。ちなみに、タイムカプセルはどのあたりに埋めたか覚えていますか。

█氏: ええと、うろ覚えなんですが、学校の裏庭の木の下に埋めたような気がします。

エージェント・██: インタビューを終了します。ありがとうございました。

<録音終了>


████高校での調査を行ったところ、██氏らが埋めたタイムカプセルを発見しました。タイムカプセルが掘り返された形跡はなく、警備員に聞き込みを行ったところ、当日に当時の卒業生は来ていなかったとの返答が得られました。タイムカプセル内には雑多な物品が投入されていましたが、その中に1枚、裏面に██氏のメッセージが書かれた卒業写真を発見しました。以下が、そのメッセージです。

最高の仲間たちと ██ ██

ページリビジョン: 1, 最終更新日時: 24 Mar 2016 03:33
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