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nn5n: scp-1725-JP ばつしない竹刀
UnknownSCP-1725-JP ばつしない竹刀Rate: 0
SCP-1725-JP
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1/1725-JP LEVEL 1/1725-JP

CLASSIFIED

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Item #: SCP-1725-JP

Object Class: Safe

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SCP-1725-JP

特別収容プロトコル: 未収容のSCP-1725-JPの存在が考えられるため、財団職員は各中学校・高等学校に定期的な潜入捜索を行い、全ての竹刀についてSCP-1725-JPでないか確認を行ってください。SCP-1725-JPが発見された際は近隣の財団職員が異常性のない竹刀と交換し、必要に応じて記憶処理を行ってください。回収されたSCP-1725-JPは国内各収容施設の低危険性物体保管ユニットならびに財団が保有する各訓練施設に収容されます。オブジェクトを使用した場合はサイト管理官および医療スタッフに報告を行ってください。また、オブジェクトを用いた実験を行う場合は医療スタッフの立会いのもとで行ってください。

説明: SCP-1725-JPは長さ120 cmの竹刀です。多くの場合、SCP-1725-JPの柄には「教員用」と書かれています。SCP-1725-JPによって人間を殴打したとき、被攻撃者の身体能力ならびに克己・自制性向は殴打前と比べて有意に向上します。また、SCP-1725-JPの柄に接触した人間はこの異常性を直感的に認識します。ただし身体能力の向上効果は低く、有意差を生じさせるためには50回以上の殴打を必要とします。

また、SCP-1725-JPに対する攻撃やSCP-1725-JPを用いた殴打が行われた際、同様の攻撃が攻撃者にそのままの威力で反射されます。SCP-1725-JPの破壊は通常の竹刀と同様に可能ですが、いかなる手段を用いた場合でも破壊者は必ず死亡します。また、この攻撃および破壊が他者に強制されたものであった場合、攻撃の反射は直接の攻撃者ではなく行為を命じた者に発生します。

SCP-1725-JPはこれまでに███本が発見・回収されています。発見されたオブジェクトの86%は剣道部を持つ中学校・高等学校で、10%は個人所蔵状態、4%は放棄された状態で回収されました。

本数の多さに関わらず、長らくSCP-1725-JPの異常性はは周知されませんでした。これはオブジェクトの多くが教員の手によって隠匿されていたことに由来すると考えられます。なお、SCP-1725-JPに自身の隠匿を誘起するような異常性は確認されていません。想定される未回収のSCP-1725-JPならびにその起源については現在も調査が行われています。

SCP-1725-JPによる死亡者ならびに重傷者が発生した事故は財団が把握している限りにおいて3件発生しています。いずれも財団エージェントがSCP-1725-JPを異常性のない竹刀と交換し、関係者ならびに高校の剣道部員には記憶処理が施されました。また、周辺にはカバーストーリー『心臓発作』あるいは『指導中の事故』が適用されました。これらの事件が相次いだことからSCP-1725-JPの異常性が判明し、財団による回収体制が制定されました。以下は事故の詳細です。

事故例-JP-1

対象: 関川 ██氏(高校教諭)

状態: 重症。全身に強い打撲症。打撲時期は長期にわたるとみられる。

状況: 部活指導中に倒れたところを搬送された。

分析: 恒常的にSCP-1725-JPを使用し続けた結果とみられる。SCP-1725-JPの長期的な使用については剣道部所属の学生らによる証言によって裏付けられている。

事故例-JP-2

対象: 西原 ██氏(中学教諭)

状態: 重症。上体に裂傷。

状況: 部活の指導中に倒れたところを搬送。遅刻した学生を2回ほど殴打したのち、叫びながらSCP-1725-JPを地面に叩きつけて破壊を試みた事が剣道部の学生たちから証言された。

付記: 状況を目撃していた生徒たちにはAクラス記憶処理が行われた。

分析: SCP-1725-JPの破壊を試みた結果と考えられる。

事故例-JP-3

対象: 浅川 ██氏(中学教諭)

状態: 死亡。全身に強い打撲跡。打撲跡の発生は長期にわたっていたとみられる。

状況: 死体は自宅で発見された。浅川氏の勤めていた中学校を捜査した結果SCP-1725-JPを個人所有していたことが判明している。

分析: 補遺を参照。

補遺: 事故例-JP-3について、浅川氏に担当されていた学生らにインタビューを行いましたが、浅川氏が学生に向けての暴力行為を行った事は一度もないという証言が多数から得られました。従って学生にSCP-1725-JPを使用したとは考えられず、SCP-1725-JP以外のオブジェクトの関与ならびに新たな異常性の存在ではないかと考えられました。しかし調査ならびに実験を行った結果、SCP-1725-JPに上記した以上の異常性はみられませんでした。また、浅川氏ならびに███高等学校にSCP-1725-JP以外のオブジェクトが関与していた可能性も低いと考えられています。報告書執筆時点において、浅川氏は自分に対してSCP-1725-JPを使用し続けたのではないかと考えられています。(追記レポートCor1-9-27を参照)なお、再現実験においてSCP-1725-JPを自らに使用した場合、身体能力の向上はほぼ見られない事が判明しています。




SCP-1725-JP特別収容プロトコルに関する説明


SCP-1725-JPの特別収容プロトコルに関する質問があまりにも多く、またあまりにも互いに似通っているため、ここにその解答を記す。質問は至って単純だ。

──「なぜ各収容施設に配置してまで、異常存在の使用を可能としておくのか?」

興味深いことに、この質問は新人職員よりもむしろ上の立場にあるもの、指導者や監督者たちから寄せられる事が多い。そして、これに答える前に2つの事実を開示しておこうと思う。財団内でSCP-1725-JPが使用された回数は、SCP-1725-JPを知る者の数に比べれば極めて少ない。そして、それにも関わらず、SCP-1725-JP使用制度を試験的に導入したサイトでは優意な成績の向上が見られた。使用頻度を考えれば、オブジェクトを使用可能にしておくことによるリスクよりもこのプロトコルによって得られるリターンのほうが大きいと言える。これをもって現在のプロトコルが制定されたというわけだ。

SCP-1725-JPによる殴打で得られる効果は微々たるものだ。しかし、この制度を周知しておく効果は大きい。SCP-1725-JPの存在は体罰という短期的な解決法に対する強い抑止力となるからだ。諸君の中には疑問に思う者もいるだろう。優秀な人間の集団がそんな抑止力を必要とするのかと。残念ながら、必要としているのだ。近年の財団において体罰という手法が過去の遺物と見做されているのは倫理的な理由ではなく、SCP-1725-JPの存在によってのことだ。

財団での任務には過酷で危険なものが多く、これにあたるために職員が多くの技術を習得しなければならないのは諸君も知っての通りだ。これらの技術の多くは財団の外で学べるものではなく、新人職員には非常に多くの事を教える必要が出てくる。さらに1人の間違いにどれだけの被害が伴いうるかを考えれば、後輩らを直接指導する立場の者にどれほどの精神的負荷がかかるかは現場に立った事がなくとも想像がつくだろう。大勢の人間がこのような状況に置かれたら、必ず目の前の人間を殴りたくなる瞬間は誰かに訪れる。そのような状況で教育と言う大義名分が成立してしまえばどうなるか。残念ながら、全ての人間が合理的かつ倫理的に行動できるわけではないのだ。特に、倫理よりも優先されるべき事項が存在する環境においては。

だが、SCP-1725-JPの情報を教育を受ける側の職員に開示しておけば、「お前たちを思ってのことだ」という大義名分は暴力行為の正当化には使えなくなる。その大義名分を否定する必要はない。ただ「それならSCP-1725-JPを使えばいいじゃないか」と言えば済むのだ。興味深いことに、多くの職員はここでオブジェクトに頼る以外の教育手段を考え始める。そして、それらの手段はSCP-1725-JPを他者に向けて使用するよりもはるかに効果をあげている。

これが本オブジェクトのプロトコルが制定された理由であり、この報告書がSafe分類のオブジェクトの典型例の1つとして扱われている理由である。知ってのとおり、SCP-1725-JP報告書の閲覧にセキュリティクリアランスは要求されない。SCiPNETにアクセス権限を持つ者なら誰でも読む事が出来る報告書だ。試してみればわかることだが、この記事の閲覧には正しいパスワードの入力すら必要とされていないのだ。

この文章を読んでいるあなたはどのような立場の職員だろうか。この文書にアクセスする者の約半数は新人職員で、残りの大半は新人職員を教育する立場に新しく就いた者だ。どちらにせよ、どうかあなたがこのオブジェクトに頼らずに済むことを祈る。他者に向けても、そして自身に向けても。

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- 日本支部理事"千鳥"



ページリビジョン: 5, 最終更新日時: 06 Feb 2019 15:36
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