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nn5n: scp-1750-JP 過去に囚われた鋼鉄の獅子
SafeSCP-1750-JP 過去に囚われた鋼鉄の獅子Rate: 40
SCP-1750-JP
C58365.jpg
SCP-1750-JPとして出現する蒸気機関車の一例と同型の、C58型蒸気機関車365号機。

アイテム番号: SCP-1750-JP

オブジェクトクラス: Euclid Safe

特別収容プロトコル: SCP-1750-JPはその性質上、発生は予測可能ですが収容は困難です。警察庁、宮内庁、JR東日本の担当部署と協力して対処し、外部に対してはカバーストーリー「先導列車」を適用してください。SCP-1750-JPの活性化が確認された場合、機動部隊ろ-5("露払い")がこれに対処し、SCP-1750-JPの後方にて検査列車を運行します。詳細は付随文書SCP-1750-JP-α-1を確認してください。

現在は後述の特性によりSCP-1750-JPの発生を抑制することに成功しています。機動部隊ろ-5("露払い")は宮内庁との連絡部隊として人員を縮小し存続します。

SCP-1750-JPに対するあらゆる実験やインタビューは、機動部隊ろ-5("露払い")司令官とSCP-1750-JPのHMCL監督官の同意を必要とします。現在、全ての実験計画は凍結されています。

説明: SCP-1750-JPは、日本国内においてお召列車1が運行される際に発生する、お召列車に先行して走行する1両編成の蒸気機関車です。SCP-1750-JPは、現在C58型蒸気機関車として知られる一般的蒸気機関車の姿を取りますが、正面に掲示されるプレートには「C58」とのみ記されています(本来はその後ろに個体識別番号が記されます)。過去には別の機関車の形を取ったこともあります。お召列車運行時における最も普遍的に有名な日本の蒸気機関車の形を取るものと思われ、過去にはD51型蒸気機関車、イギリス製の1号機関車などがSCP-1750-JP実体として出現したことが記録として確認されています。

SCP-1750-JPはお召列車が運行される数時間前(事案により数十分の差異有り。基本的にダイヤに影響が出ない時間帯)にお召列車が出発する予定のホームに出現し、お召列車が予定する路線を走行します。運転はSCP-1750-JP-1~3(後述)が担当します。目的地に到着すると数分後に瞬間的に消滅します。この時、乗車しているSCP-1750-JP-1~3も同様に消滅します。これまで、SCP-1750-JP実体及びSCP-1750-JP-1~3の消滅阻止に成功した例はありません。

SCP-1750-JPが最初に観測されたのは1872年10月14日、旧大日本帝国における鉄道開業当日のお召列車です。予定にない、存在しない列車が出現したことを蒐集院が察知し、帝国政府と共にカバーストーリーの流布及び危険性の把握に乗り出しました。現在のSCP-1750-JPに対する対応・監視体制は蒐集院のそれをほぼそのまま引き継いだものです。

SCP-1750-JP実体には突如出現し突如消え去る事を除き、何ら異常性が確認されていません。SCP-1750-JP実体には旧国鉄制服を着用した乗務員3名が乗車しています(それぞれSCP-1750-JP-1~3と認定)。SCP-1750-JPの走行に先立ち信号を変更するとその信号に従い停車したため、現場に派遣したDクラス職員を介しての意思疎通を試み、この実験は成功しました。会話ログの詳細はインタビュー記録SCP-1750-JP-βを確認してください。

対象: SCP-1750-JP-1~3

インタビュアー: ユヴェーレンツィア博士(当時、機動部隊ろ-5("露払い")司令官)

付記: インタビューは現地に派遣されたDクラス職員が所持する通信機器を介して行われた。

<録音開始、Dクラスの呼びかけに対しSCP-1750-JP-1が返答し、博士が会話を引き継いだ。>

ユヴェーレンツィア博士: どうも、少しお時間よろしいですか?

SCP-1750-JP-1: ええ、丁度今停止信号が出てますんで。

ユヴェーレンツィア博士: ではお尋ねしますが、貴方達は何故機関車を走らせているのですか?プレートには識別番号が見受けられませんが。

SCP-1750-JP-1: 先導列車と言いましてね、線路の安全の確認のためにお召列車に先行して走らせとるんですわ。(注:識別番号に関しては触れなかった)

ユヴェーレンツィア博士: なるほど。しかしこの車両の前後にも検査用車両が運行しているようですが。

SCP-1750-JP-1: 万が一があってはならないもんですからな。万全を期す必要があるんですわ。

ユヴェーレンツィア博士: ……この車両はどの運転区所属ですか?

SCP-1750-JP-1: 御覧の通り、███運転区ですな。(注:この発言の直後、運転区所属を示す仕業札が出現。SCP-1750-JP-1の発言と一致する███運転区所属を示している)

ユヴェーレンツィア博士: 正直に申し上げますと、この車両の運行を国鉄(注:SCP-1750-JP-1の制服を配慮した上での発言)は把握していないそうなのですが。

SCP-1750-JP-1: はは、まさか。何なら私らの名前を調べてくださっても構いません。間違いなく国鉄所属ですよ。(SCP-1750-JP-1がSCP-1750-JP-1~3の氏名を述べる。後の調査で、3人とも国鉄に過去所属しており、既に逝去した人物であったことが判明した)

ユヴェーレンツィア博士: ご丁寧にどうも。(予定されたインタビュー時間を超過したため、博士が信号の変更を指示する)

SCP-1750-JP-1: おや、信号が変わりましたな。では私らはこれで。

ユヴェーレンツィア博士: ええ、ありがとうございました。

<録音終了、Dクラス職員がSCP-1750-JP実体から離れる。>

終了報告書: インタビュー終了後、信号を確認してSCP-1750-JPは再び発車した。予定されていた路線を走行し終わると同時に、通常通りSCP-1750-JP実体の消失が確認された。

メモ: 日本語による意思疎通が可能であると判明したことは大きな前進です。今後もお召列車の運行に際しては、インタビューを実施すべきであると考慮します。 - ユヴェーレンツィア博士

注意: このインタビュー後、後述の特性によりSCP-1750-JPの発生が抑制されたことから、インタビューは行われていません。全ての実験計画は凍結されました。

特記事項として、常識的に蒸気機関車が走らないような線路(地下鉄や新幹線の線路、余りにも軌道が狭い線路)へのSCP-1750-JPの出現は認められませんでした。この特性を利用し、お召列車に使用する路線を地下鉄や新幹線などに限定することでSCP-1750-JPの発生を抑制する事に成功しています。

補遺1:

現状、SCP-1750-JPは収容出来ているとは言い難いです。お召列車自体の完全廃止か、SCP-1750-JPに対する新たなインタビューや実験が必要ではないでしょうか。 - ██研究助手

補遺2:

私達の理念を今一度思い出してください。SCP-1750-JPは現在、実質無力化状態にあります。過去に囚われた存在を呼び起こす必要はないのです。 - ユヴェーレンツィア博士

実験記録1750-JP - 日付19██/█/██

対象: SCP-1750-JP実体

実施方法: 鉄道信号による誘導でSCP-1750-JP実体を停止させ、ディーゼル機関車により牽引。

結果: 予定されていた運行路線を外れた時点でSCP-1750-JP実体は消滅。消滅後に検査車両が特別収容プロトコルに従い路線を走行したところ、SCP-1750-JPが走行していないお召列車運行予定路線において、複数の異常現象及び整備不全を発見。この異常は財団によって対処可能ですが、対処には多大な人員及び時間が必要になり、非常に非効率的です(本来の運行時間までに異常に対処するのはほぼ不可能です)。異常の一覧は付随文書SCP-1750-JP-α-2を参照のこと。

分析: 東日本旅客鉄道株式会社への確認の結果、先日時点ではいずれの異常も確認されていなかったことが判明しました。SCP-1750-JPが何らかの原因で発生した異常を取り除いているのか、発生する異常まで含めてSCP-1750-JPの現象であるのかは現在調査中です。どちらにせよ、現状ではお召列車の安全かつ時間通りの運行にSCP-1750-JPが必要でしょう。

提案: お召列車の安全な運行に際して(仮に発生する異常がSCP-1750-JPによって引き起こされているとしても)SCiPに頼らざるを得ないという事実は、SCP-1750-JPの収容に関係する財団職員に対し、財団の忠誠への悪影響を及ぼす可能性があります。当実験記録へのアクセスに対しての要求セキュリティクリアランスの引き上げおよび、これ以上の実験計画の凍結を提案します。 - ユヴェーレンツィア博士

返答: 承認。新たにレベル3/1750-JPクリアランスを設定し、実験計画を凍結する。 - 日本支部理事 "██"

ページリビジョン: 6, 最終更新日時: 04 Apr 2017 04:58
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