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nn5n: scp-1753-JP 虚狼闘難ころうとうなん
EuclidSCP-1753-JP 虚狼闘難ころうとうなんRate: 25
SCP-1753-JP

アイテム番号: SCP-1753-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-1753-JPは、防腐処理を施された上でサイト-81██にて冷凍保存されています。現在、SCP-1753-JPの異常性は失われたと判断されています。


SCP-1753-JPは20██/█/██現在、サイト-81██に存在する287号室の標準的収容ロッカーにて保管しています。原則として287号室には他のアノマリーを運び込んではならず、財団に協力的な蒐集院残党勢力の一つである"大口真院"に指定された職員を除く全ての職員は侵入してはなりません。

SCP-1753-JPは定期的に、大口真院に対し返却及び借受を行う必要があります。返却、そして借受の際にSCP-1753-JPを地面に置くこと、SCP-1753-JPを持った状態で振り返ることは禁止されています。次回の返却及び借受は20██/██/██に予定されています。

説明: SCP-1753-JPは木製の箱に収められた、表面に雌雄の狼と推測される絵が描かれている木製の札です。通常は何も描かれていない裏面が上部となるように配置されており、表面を上部としても長くとも3分後には不明な方法により裏返ります。なお、様々な要因により現在まで裏返る瞬間の確認には成功していません。
追記: 20██/██/██、SCP-1753-JPの無力化に伴い事実誤認が確認されました。詳細は補遺4を確認してください。

SCP-1753-JPの付近で、もしくはSCP-1753-JPに対し人間が何らかの行動を取った場合、SCP-1753-JPは活性化状態に移行する可能性があります1。以下はSCP-1753-JPを活性化させた特に危険な行動を抜粋したリストです。完全なリストは文書1753-JP-Fを参照してください。

  • SCP-1753-JPの半径2m以内に接近する(10例)
  • SCP-1753-JPに素手で触れる(3例)
  • SCP-1753-JPを箱から取り出す(5例)
  • SCP-1753-JPの入った箱を地面もしくは床に置く(3例)
  • SCP-1753-JPの入った箱を輸送中に取り落とす(1例)
  • SCP-1753-JPの入った箱を輸送中に背後を確認する(1例)
  • SCP-1753-JPの保管されている部屋に他のアノマリーを運び込む(1例、アノマリーの損傷も確認)

SCP-1753-JPを活性化させた人物は、即座に不明な要因により身体に大きく2箇所の傷を負い、適切な処置がなされない場合は失血死に至ります。検死の結果、2箇所の傷は大型の肉食動物に噛まれた際の傷に酷似していることが判明していますが、唾液などは検出されていません。

また、SCP-1753-JPが存在している建造物では、頻繁に幻覚が報告されるようになります。現時点で視覚、聴覚、嗅覚、触覚に影響を及ぼしていることが確認されています。幻覚を体験した人物は、正しい知識を持っているかどうかに関わらず、この幻覚が"狼"によるものであり、また敵対的であると認識します。幻覚の発生条件は不明ですが、Dクラス職員による報告が過半数を占めていることは特筆に値します。

SCP-1753-JPが大口真院以外の管轄下に継続して1年以上入っている場合、SCP-1753-JPはイベント-千疋狼を発生させます。イベント-千疋狼を発生させたSCP-1753-JPは、その時点で最も近くに存在する人間から順番に通常の活性化時と同様に傷を発生させます。SCP-1753-JPの保管されている建造物内にいる人間全てが被害に遭うことによってイベント-千疋狼は一旦終息します。その後は1週間毎に再活性化し、大口真院へのSCP-1753-JPの返却によってイベント-千疋狼は完全に終息します。

SCP-1753-JPは19██/██/██に、蒐集院より管理を委託される形で財団の管理下に入りました。その後19██/██/█に発生したイベント-千疋狼による事案1753-JP-1を受けて、SCP-1753-JPは大口真院との共同管理案件となっています。

補遺1: 以下は事案1753-JP-1の直後に行われた、大口真院に所属する人員に対するインタビュー記録の復元です。

インタビュアー: 村口研究員

対象: 神在研儀官

追記 20██/█/█付: このインタビュー記録は復元されたものであり、復元不可能な箇所は黒塗りを施しています。復元が不可能であった箇所が同一の単語を示していると推測される点は特筆に値します。

<記録開始>

村口研究員: こんにちは、神在研儀官。今日はインタビューに応じてくださってありがとうございます。

神在研儀官: いえこちらこそ。それで、訊ねたいことというのは?

村口研究員: SCP-1753-JPについてです。つい先日、我々の収容施設においてSCP-1753-JPの予測されない活性化が発生しました。これについて何かご存知のことはありますか?詳しい資料はこちらです。(研儀官に資料を差し出す)

神在研儀官: (資料を閲覧)ああ、██様の使者のことですね。まさか今に至っても御猛りになられるとは思いませんでした。

村口研究員: ██様の使者?

神在研儀官: そのSCP-1753-JPとあなた方が呼んでいるモノです。蒐集院においても確かに番号は振られていましたが、私は██様の使者と呼んでいました。

村口研究員: 分かりました。SCP-1753-JPの活性化についても心当たりがあるようですが、そちらは?

神在研儀官: ██様の使者を他者に貸し出す際は、必ず守らせなければならない決まりがあるのです。

神在研儀官: 一つ、1年以上持たせてはならない。使者は██様のもの、██様が御猛りになる。一つ、床に置いてはならない。██様の使者はけして人間よりも下ではない。一つ、後ろを振り向いてはならない。それは██様を疑う行為である。

神在研儀官: 以上が必ず守らせなければならない決まりです。これらの決まりを守りさえすれば、██様の使者は借りている人間を邪心から守るであろう、と言われています。あなた方が違反したのは恐らく1つ目の決まり。貸与ではなく譲渡だと思い、説明を怠った我々の不始末です。

村口研究員: そうでしたか、ありがとうございます。今後の収容の参考にさせていただきます。

神在研儀官: そこで提案なのですが、あなた方の管理が1年を経過する前に██様の使者を我々に一旦返していただき、即座に貸与するという形での収容はいかがでしょう。それに資料によれば、単なる接近にも被害が出ている様子。私たちでよければ、接近しても被害のでない方を選定できるかと思いますが。

村口研究員: 提案については上層部に伝え、十分な審議を行う予定です。ところで、██様の御神体というのは存在しないのですか?

神在研儀官: 存在しますし、我々の所有ではありますが。[5秒の沈黙]その、言いにくいのですが、異常性はありませんよ。

村口研究員: [3秒の沈黙]そうですか。念のため回収させて頂きます。

<記録終了>

終了報告: このインタビューを受け、19██/██/██付けで特別収容プロトコルを改訂し、SCP-1753-JPは大口真院との共同管理案件になりました。また、██様の御神体とされる物品は神在研儀官の発言通り、異常性は確認されませんでした。大口真院の要請に応じ、返却されています。

補遺2: 20██/12/31、SCP-1753-JPの収容されているサイト-81██においてカオス・インサージェンシーの襲撃が発生しました。その際、SCP-1753-JPの変則的な活性化が確認されました。以下の記録はその際の映像記録を復元したものです。

<記録開始、19:26>

<A棟入口、19:27> 総勢20人のカオス・インサージェンシーの部隊がサイト-81██を襲撃。戦術対策担当チームが対応するも、6人の侵入を許す。

<A棟廊下、19:29> 侵入した6人が別れ道で3人ずつに分かれる。3人が追跡部隊の迎撃を始める。

<AB渡り廊下、19:30> 3人が別行動を開始。

<B棟廊下、19:36> 別行動中の3人の内、三浦██と目される人物が287号室前で不意に立ち止まる。顔に触れるような動作の後、287号室の扉を開け、侵入する。

<287号室、19:36> 約10秒のノイズが発生。ノイズが消えた後の映像には、侵入したはずの三浦の姿は確認されない。

<B棟廊下、19:36~19:37> 2発分の至近距離での発砲音を記録。その直後、約12秒のノイズが発生。ノイズが消えると、三浦が倒れている姿が撮影される。後死亡を確認。

<AB渡り廊下、19:38> 別行動中であった2人がアノマリーを所持した状態で合流。その後10秒のノイズが発生。ノイズが消えると、2人が重なりあうようにして倒れている姿が撮影される。後死亡を確認。また、2人の所持していたアノマリーは画面からは消失していた。

<A棟廊下、19:40> 足止めを行っていた3人の内、2人は追跡部隊により射殺済。1人は抵抗中であったが、約10秒のノイズの後、先の3人と同様に倒れている姿が撮影される。また、追跡部隊は無傷であるが、動揺しているように見える。

<A棟入口、19:41~20:00> データが破損しており復元失敗。直前の映像は異常の無い交戦中の映像であり、直後の映像は戦術対策担当チームによる後処理の映像であったことが確認されている。

<記録終了、20:01>

事態の鎮圧に当たった戦術対策担当チームの職員は、全員が傷を負った狼の幻覚を見たと報告しています。また、この事件によって喪失したアノマリーは存在しませんでした。この事件は事件1753-JP-2と指定されました。

補遺3: 事件1753-JP-2における死亡者である三浦██の遺体の傷口から、血液とは異なる液体の採取に成功しました。サンプルの検査の結果、液体は99.7%の確率でホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)の唾液であることが判明しています。また、三浦の眉からも唾液が検出されましたが、こちらは三浦本人のものであることが確認されています。

補遺4: 20██/██/██の返却期日において、突如287号室の監視カメラが破損しました。即座に██研究員が確認の為に287号室に侵入したところ、従来のSCP-1753-JPの代わりに雄と雌合わせて2匹のホンドギツネの遺体が横たわっているのを発見しました。解剖の結果、遺体からはそれぞれ1個ずつの銃弾が摘出されました。銃弾は、残されていた施条痕によりカオス・インサージェンシーが用いていた銃から発砲されたものであることが判明しています。

破損の直前の映像には従来のSCP-1753-JPが映っていたため、補遺3に記載された結果と合わせて、異常性を持っていたホンドギツネが従来のSCP-1753-JPに変化していたものと推測されました。発見されたホンドギツネの遺体はSCP-1753-JPと改めて分類され、同時にNeutralized指定が行われました。

ページリビジョン: 2, 最終更新日時: 22 Feb 2018 13:26
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