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nn5n: scp-287-JP 現世利益を求めるものへ
SafeSCP-287-JP 現世利益を求めるものへRate: 15
SCP-287-JP
評価: +13+x

アイテム番号: SCP-287-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-287-JP周辺には監視カメラ及び警備員を配置し、財団職員を含むあらゆる一般生物がその内部に絶対に立ち入らないよう注意してください。SCP-287-JP内部に立ち入ったいかなる種類の生物も、財団の責任下において即座に拘束されます。警備員は支給された非致死性装備を常に携帯し、SCP-287-JP内部ではいかなる生物の死亡も発生しないように注意して下さい。
SCP-287-JPの警護に当たる財団及びフロント企業所属の全て警備員は自らの意思でSCP-287-JPの警護を離れることが出来ません。SCP-287-JPの警護から帰宅する職員には全員にクラスA記憶処置が施されます。
SCP-287-JPを使用するあらゆる実験は現在日本財団理事及びO-5の決定により禁止されています。

説明: SCP-287-JPは、平安時代末期に建設されたと思われる愛知県北名古屋市███に存在する小規模遺跡の内部に設置されている石棺です。現在遺跡及び石棺の存在は財団によって隠蔽されており、周辺には財団フロント企業による監視がなされています。
SCP-287-JPは一般的には玄武岩で出来た、その全ての辺が3×3×3メートルの正確な立方体を形成する石棺のように見え、その蓋を閉じることで内部を完全に密閉することができます。外部には副葬された人物のものと思われる白骨が嵌め込まれています。調査の結果、SCP-287-JPは古墳内部に“露出”している部分よりも極めて大きな、古墳の地底数十メートルまで埋まっている巨大な石塊の一部であることが確認されています。その大きさから石塊全体を移動させることは極めて困難であり、石棺部分のみを切り出して運搬する試みも予測出来ない作用を周囲にもたらす危険性から保留されています。

SCP-287-JPの異常性は、その石棺内部に生物の死体が配置され、石棺の蓋が閉じられた際に発現します。その総重量の60%以上が石棺内に配置されている場合、配置された死体は、その肉体の損傷・劣化・腐敗に関わらず、石棺の蓋が閉じられてから2〜6分で死体となる直前の記憶を保有した状態で完全な肉体を持って蘇生します。この反応は内部に生物死体が一種類だけ存在する場合にのみ起こり、複数の死体を内部に放置しても何も起こりません。蘇生した生物は、生前に保有していた疾病・損傷が完全に回復し、欠損していた臓器などがある場合それらも全て復活します。死因が老衰によるものである場合も同様に復活し、そのDNAテロメアを分析したところ、死亡する直前よりそのテロメアが凡そ██年分“伸長”していることが確認されています。財団の監視下の元で行った羽化から3週間経って死亡したアブラゼミの蘇生実験においては、アブラゼミは復活後さらに█週間生存しました。

生物の復活と同時に、石棺内部に貴金属製の小さなアイテムが出現します。この出現は常に対象の復活と同時に発生し、石棺内部に設置された監視カメラを解析しても具体的にどのタイミングでアイテムが発生しているのかは確認出来ていません。
回収されるアイテムは形も作成年代も様々ですが、共通点として現在の日本円に換算して████円程度の金銭的価値を共通して持つことが挙げられます。この価値は常に変動しており、196█の回収当時から現在までほぼ同程度の価値水準を保っています。
出現した貴金属アイテムを回収することなく再び生物死体を内部に放置した場合、これらのアイテムは消失しその価値が上乗せされた別のアイテムが石棺内部に出現します。
SCP-287-JPは196█年に財団に収容され、198█年にその使用が禁止されるまでに█人の財団職員及びDクラスを蘇生しています。周辺の寺院や歴史的遺跡から、平安時代のSCP-287-JPの建造当時から貴族・豪農・███一族を含む複数の人間にSCP-287-JPが使用されてきたことを示す文書が回収されており、現在財団職員によってその子孫の特定が急がれています。

追記:198█/12/10、蘇生され、後に死亡したDクラスの二度目の蘇生が計画されました。実験の結果、Dクラスは[削除済]。以降、SCP-287-JPの使用は禁止されました。

補遺:SCP-287-JP付録分書

現在、SCP-287-JPへのあらゆる生物死体の配置は禁止されています。
SCP-287-JPはその性質から長らく財団の管理の下、事故によって死亡した財団に取って損失とわなる職員の蘇生、及びDクラスの補充を目的として使用されてきました。
SCP-287-JPからはその発見時、長期間に渡って内部に取り残されていたと見られる成人男性が回収されています。対象は非常な錯乱状態にありましたが、使用言語の傾向や身につけていた衣服などから鎌倉時代初期の人間であることが確認されました。同時に内部に残されていた複数の貴金属アイテムの総価値から、この人物は餓死と蘇生を繰り返しながら石棺内部で生存していたものと考えられています。この事実から、少なくとも鎌倉時代からSCP-287-JPの発見までにSCP-287-JPが使用されていた可能性は低いと見られています。
199█/1/13、SCP-287-JPそのものとは全く関係ないある実験に於いて、SCP-287-JPの極めて些細なさらなる異常性が発見され、即時SCP-287-JPの使用は中止されました。同日、財団職員を含む大規模な記憶処理が行われ、SCP-287-JP報告書には財団職員がSCP-287-JPの使用禁止に納得するに足る虚偽の記載が施されました。
SCP-287-JPは、内部の対象を完全に極めて微小な、ごく微小な一部分を除いて蘇生させます。
SCP-287-JP内で復活した生物のDNAには一部分、ある種の優性形質が保有されます。この形質は100%遺伝し、その子孫全てが保有します。
その形質を持つ生物のDNAは、人工妊娠を含むあらゆるクローン培養を失敗させます。この性質は現在に至るまで未解明であり、肉体の損傷や新陳代謝に伴う自己細胞の復元には影響を与えることなく培養液や母胎を含むあらゆる人工授精、細胞培養に影響を及ぼします。
この性質から、SCP-287-JPによって蘇生された生物の増加は、現在財団によって指定されているあらゆるK-クラス世界、及び人類再構築シナリオの致命的失敗を誘発する恐れがあります。
SCP-287-JPの建設当時の人間がそのまま子孫を残したと仮定すれば現在日本人類のうち█%がSCP-287-JPの作用を受けた優性形質を保有していると計算され、最悪の場合においてはK-クラス世界再構築シナリオの“後”、完全に絶滅する恐れがあります。

我々は地球生命の幾らかを保護する可能性を恒久的に喪失してしまった。彼らはもはややり直せない。K-クラス世界再構築シナリオの発生は阻止されるべきであるし、危ういところもあったがこれまでに何とか我々はその全てを阻止出来てきた…と思う。しかし今回は我々が手を下してしまった。“万が一”が発生した場合、彼らを“次”へと連れて行くことはもはや出来ない。気づくべきだった。気づくべきだったんだ。石棺内部に出現する宝が現世の利益で終わることへのお釣りであり、餞別であったことを。
今から平安時代末期ごろまでざっと800年。一世代を見積もって25年として、平安時代のご先祖様の一人があの中に入り、そして一世代ごとに2〜3人の子孫を残したと概算すれば、その数はおおよそ2の40乗。
…願わくば、その時に日本の存在せんことを。_██博士

ページリビジョン: 5, 最終更新日時: 07 Oct 2014 04:27
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