nn5n Foundation
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nn5n: scp-2005-JP 裁きの剣、赦しの鐘
EuclidSCP-2005-JP 裁きの剣、赦しの鐘Rate: 27
SCP-2005-JP
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1899年、アメリカのオーバーン刑務所に出現したSCP-2005-JP。現存する最古の写真

アイテム番号: SCP-2005-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2005-JPの収容は現時点では不可能です。対応は一般社会からの隠蔽に注力されます。

財団と同盟国間にはバスチーユ条約が締結され、刑務所との協力体制、公開処刑の原則禁止等が取り決めされています。条約全文は別紙2005-JP-バスチーユ条約条項(要セキュリティクリアランス・レベル4/2005-JP)を参照して下さい。

死刑の執行の際は、刑務官やジャーナリストの偽装身分を持つエージェントチームが現場に立ち会い、SCP-2005-JPの出現に備えます。出現が確認された場合は、直ちに現場を封鎖し、受刑者の遺体の回収、記録の改竄、担当者への聴取を行い、完了し次第目撃者にクラスA記憶処理を実施します。受刑者の遺族が遺体の引き取りを希望した場合は、火葬もしくはエンバーミング後に引き渡して下さい。

財団監視外でのSCP-2005-JPの出現に備えて、専用WEBクローラ(I/O-Saint-Just)がネットを巡回しており、情報漏洩の恐れがあるメッセージや画像は直ちにブロックされます。その後 、諜報局が発信者を特定してクラスA~B記憶処理を実施し、財団フロント企業ザ・シリーキャット・ピクチャーズがカバーストーリー「映画のワンシーン」を流布します。

説明: SCP-2005-JPは世界各地の処刑場に出現する人型実体です。外見的には身長約180cmのコーカソイド系若年男性であり、近世ヨーロッパ風の赤いコートを身に付け、両刃の長剣を装備しています。会話の際はフランス語を用いますが、SCP-2005-JPの発話内容はフランス語の知識がない人間でも理解できます。

SCP-2005-JPは死刑が執行される直前、処刑場に突如出現します。正確な出現条件は確定していませんが、共通点としては刑務官や兵士等の執行担当者の中に、受刑者に同情的な者、死刑の正当性を疑問視する者がいた点が挙げられます。出現したSCP-2005-JPは自分が処刑を代行すると宣言し、長剣で受刑者の頸部を切断します。この際、周囲の人間はSCP-2005-JPに妨害を含む一切の干渉ができなくなります。後の担当者らへの聴取では「SCP-2005-JPの威厳に圧倒されて近付けなかった」等と述べています。その後、速やかにSCP-2005-JPは消失します。

歴史部門が確認している最古のSCP-2005-JP出現例は、1871年のパリ・コミューン1関係者の処刑現場です。以降、本リビジョン編集時点まで███回の出現が確認されており、歴史的な著名人の処刑にも介入しています。以下はSCP-2005-JP出現例の抜粋です。

SCP-2005-JP-Case9

出現日時: 1901/?/?

出現場所: 清(中国)、北京市内

受刑者: 氏名不明、(生年不明~1901没)

罪状: 国家反逆

受刑者概要: 義和団2のメンバー。北京陥落後の掃討戦において、部下の助命を条件に連合国軍に投降した。

執行担当者の状態: 担当者は全員中国人であり、受刑者への同国人意識、欧米列強への反感等から、執行に罪悪感を抱いていた。

SCP-2005-JP-Case17

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安重根

出現日時: 1910/3/26

出現場所: 清(中国)、旅順刑務所

受刑者名: 安重根(안중근)

罪状: 殺人

受刑者概要: 1879生~1910没。大韓帝国時代の朝鮮の独立運動家。1909/10/26に前韓国統監の伊藤博文を北満州のハルビン駅構内で暗殺した。

執行担当者の状態: 担当者の一部が受刑者との交流を経て、その信条や人格に共感を覚えるようになっていた。

SCP-2005-JP-Case22

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マタ・ハリ

出現日時: 1917/10/15

出現場所: フランス、サンラザール刑務所

受刑者: マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ(Margaretha Geertruida Zelle)

罪状: スパイ行為

受刑者概要: 1876生~1917没。芸名マタ・ハリ。パリを中心に活躍したダンサー、ストリッパー。高級娼婦としてドイツ軍将校とベッドを共にすることもあり、フランス軍のスパイも務めた。第一次世界大戦中に二重スパイ容疑で死刑を宣告された。フランス軍によって戦況悪化の責任を被せられたという説もある。

執行担当者の状態: 担当者の一部が受刑者のファンだった。また、証拠が薄弱であることから、判決を疑問視する担当者も存在した。

SCP-2005-JP-Case29

出現日時: 1945/1/31

出現場所: フランス、サント=マリ=オ=ミーヌ村

受刑者: エドワード・ドナルド・スロヴィク(Edward Donald Slovik)

罪状: 脱走・敵前逃亡

受刑者概要: 1920生~1945没。アメリカ陸軍の軍人。徴兵に対する反発から戦場での任務放棄を繰り返し、軍法会議で死刑を宣告された。南北戦争以来、アメリカ軍において脱走・敵前逃亡で死刑を宣告された唯一の人物。

執行担当者の状態: 当時のアメリカ軍では戦争への忌避感から脱走が頻発しており、担当者の大部分が受刑者に同情的だった。

SCP-2005-JP-Case37

出現日時: 1950/4/7

出現場所: 日本、巣鴨プリズン

受刑者: ██ ███

罪状: 戦争犯罪(B級)

受刑者概要: 19██生~1950没。元日本海軍兵。1945/4/15、石垣島で同日撃墜された連合軍艦載機の搭乗員3名を同僚と共に虐待・殺害3し、極東国際軍事裁判で死刑を宣告された。

執行担当者の状態: 担当者の一部が、受刑者の「上官に命令されて逆らえなかった」という陳述に共感を抱いていた。

SCP-2005-JP-Case42

出現日時: 1997/4/1

出現場所: 中国、██拘置所

受刑者: █ ██

罪状: 麻薬密輸

受刑者概要: 19██生~1997没、香港マフィアメンバー。空港税関で覚醒剤2.5キログラムを隠し持っているところを発見され、麻薬密輸で死刑を宣告された。

執行担当者の状態: 担当者の一部が、他国と比較して中国の麻薬関連罪に対する量刑が過重であることを疑問視していた。

SCP-2005-JP-Case58

出現日時: 2013/1/19

出現場所: サウジアラビア、███刑務所

受刑者: リザナ・ナシカ(றிஷானா நபீக்)

罪状: 殺人

受刑者概要: 1988生?~2013没。スリランカ出身のメイド。世話をしていた乳児の喉にミルクを詰まらせ死亡させた罪で死刑を宣告された。過失致死の可能性、事件時22歳と詐称していたが実際は17歳であった可能性が高いことなどから、スリランカとサウジアラビア間で外交問題に発展し、人権団体も非難を表明した。

執行担当者の状態: 担当者の一部が、受刑者の年齢から執行に罪悪感を抱いていた。また、サウジアラビアの刑法における、過失致死と殺人の境界の曖昧さを疑問視する担当者も存在した。

上記理由によりSCP-2005-JPの収容は現時点では不可能ですが、出現条件が限定的、受刑者以外に危害を加えたケースがない、隠蔽手順は確立されている等の点から、オブジェクトクラスはEuclidが妥当と判断されています。

追記1・資料-2005-JP-αに関して: 201█/██/█、フランス、パリのノートルダム大聖堂の書庫から、SCP-2005-JPに言及している可能性がある資料が発見されました。手紙の一部と考えられていますが、保存状態の悪さから著者等の詳細は不明です。以下はその抜粋です。

資料-2005-JP-α"ノートルダム書簡": 原文はフランス語、一部に不明な語句あり

[破損により解読不能]に関してはバチカンに悟られぬよう、くれぐれも慎重に行動すること。

次に、各地の処刑場に現れる、深紅の外套の処刑人について。かの者は神聖にして不可侵であり、妨害は不可能にして無用である。かの御仁こそ[解読中]に転生せしムッシュ・ド・パリ、シャルル=アンリ・サンソン4である。

サンソン氏は正規の騎士でこそないが、騎士団への貢献度、神智の理解の深さは計り知れないものであった。先代はかの御仁こそ後継者に相応しいと考えた。私も全く同意見であった。しかし、あくまで王家への忠誠を貫く彼は辞退した。

先代はサンソン氏に代わりの望みを訊ねた。彼は世界から死刑を根絶して欲しいと願った。さしもの騎士団でもそれは不可能だった。人類は未だ[解読中]には達していない。ならばせめて、罪の重みに苦しむ処刑人たちに代わって、死後も裁きの剣を振るい続けたいと彼は願った。

先代がどのようにサンソン氏の願いを叶えたのかは、私も知らない。しかし、おそらくは[解読中]転生の秘蹟を用いたのであろう。氏であれば資格は十分だ。処刑人という家業5を呪いながら、時代に強いられ2700人以上もの人々を手に掛けねばならなかった。彼ほど、魂の痛みに耐え続ける生涯を送った者がいるだろうか?

死という救いすら拒み、今日もサンソン氏は理不尽な死刑を代行し続けている。世界から死刑が根絶されるまで、その魂が休息することはないであろう。我々は彼のためにも、1日も早く頑迷を廃し、人類を神智に至らせなければならない。

連絡は以上である。汝にジャック・ド・モレー6の祝福あれ。

[破損により判読不能]騎士団
パリ分団領 グランドマスター [破損により判読不能]


 
 
 
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諜報局による機密指定、要セキュリティクリアランス・レベル4/2005-JP
 
ID
PASSWORD

追記2・諜報局からの報告に関して: 2020/6/20、諜報局より、SCP-2005-JPの性質が変化した可能性があると報告されました。同日、GoI-███カオス・インサージェンシーとの関係が疑われている█████████共和国7の諜報組織「█████軍保衛司令部」に潜入調査中だったエージェント・戸神の緊急援助要請により、機動部隊-丁酉-8("双睛")が同組織の施設に突入しました。調査の結果、エージェント・戸神以外の施設人員は全員が頸部を切断されて死亡していることが判明しました。以下はエージェント・戸神からの報告の抜粋です。

諜報局日本支局デブリーフィングログ: 緊急時のため略式で行われた。

日付: 2020/6/20
実地箇所: 丁酉-8ベースキャンプ医務室
報告者: エージェント・戸神(未同盟国対応課、███室所属)
受領者: エージェント・立花(未同盟国対応課、███室主任)


〈前略〉

エージェント・戸神: 申し訳ありません、こんな結果になって。〈21:55:23〉

エージェント・立花: 謝るのは後回しよ。まずは報告を。〈21:55:27〉

エージェント・戸神: はい。まず、保衛部はカオス・インサージェンシーの得意先などではありません。長官以下、幹部のほとんどがインサージェンシーの構成員でした。保衛部は彼らの███支部と呼んで差し支えないでしょう。最悪、███そのものが傀儡国家なのかもしれません。〈21:55:30〉

エージェント・立花: 証拠は例の人事課のパソコンの中に?〈21:55:43〉

エージェント・戸神: はい、双睛の皆さんに回収してもらっていますので、後ほど確認を。[呻く] 〈21:55:47〉

エージェント・立花: 痛むの? 鎮痛剤を追加する?〈21:55:53〉

エージェント・戸神: いえ、大丈夫です。それで、報告のために通信機の隠し場所に向かっていたら、いきなり銃を突き付けられたんです。「財団の手先め」って。なぜバレたのかは分かりません。理由すら分からないなんて、エージェント失格だ。〈21:55:57〉

エージェント・立花: インサージェンシー絡みじゃ、どんなことだって起こり得るわ。極端な話、テレパシーであなたの心を読んだのかもしれない。話が逸れたわね。それで?〈21:56:10〉

エージェント・戸神: 地下室で略式裁判と称して拷問されました。何か吐かせたかった訳ではなく、痛めつけて喜んでいるだけでしたけどね。けれど、僕からの定期連絡が途絶えたら、次は機動部隊が殴り込んでくると思い至ったんでしょう。さっさと始末して逃げようということになりました。ところが、僕の処刑を命じられたのが、その。〈21:56:18〉

エージェント・立花: まさか、エージェント・雛倉!?〈21:56:33〉

エージェント・戸神: 彼女も疑われていて、試されたのか。それとも単に、新人に度胸を付けさせようぐらいのつもりだったのか。雛倉は一見落ち着いていましたが、僕には分かりました。銃口が震えて、今にも泣き出しそうだった。早く撃てと、僕は目で訴えかけました。でも、雛倉はなかなか撃てなくて。まったく、撃たなきゃ自分も殺されるだけなのに。〈21:56:48〉

エージェント・立花: そうか、そこに例のサンソン氏が現れたのね? 処刑場、そして殺したくない処刑人、か。〈21:57:03〉

エージェント・戸神: はは、異常存在に感謝したのは初めてでしたよ。これで雛倉に罪悪感を背負わせずに済むって。でも、僕が見た彼は、報告書とは様子が違っていて。〈21:57:09〉

エージェント・立花: 違っていた?〈21:57:18〉

エージェント・戸神: 怒っていたんです。阿修羅もかくやの、憤怒の形相で。〈21:57:20〉

エージェント・立花: 彼は何か喋った?〈21:57:27〉

エージェント・戸神: 確か「いつまで続ける気だ」とか「この乙女の苦しみが分かるか」とか「かつての恋人を処刑させられた8私の苦しみが」とか、それはもう烈火のような勢いで。〈21:57:30〉

エージェント・立花: ごめん、やっぱりこれだけは先に訊かせて。雛倉はどこに?〈21:57:39〉

エージェント・戸神: 分かりません。彼が雛倉に何か言っていたようですが、そこで気を失ってしまって。目覚めた時には、保衛部はすでにあの状態でした。〈21:57:46〉

エージェント・立花: そう。〈21:57:56〉

エージェント・戸神: 立花先輩、もういいですか? 僕も雛倉の捜索に加わりたいんですが。〈21:58:00〉

エージェント・立花: 馬鹿言ってんじゃないの、ご飯食べて寝なさい。〈21:58:06〉

〈後略〉

保衛司令部施設内の監視カメラ映像を分析したところ、SCP-2005-JPと酷似した服装をしたエージェント・雛倉が司令部軍人たちの頸部を長剣で切断する様子が撮影されていました。現在、諜報局はエージェント・雛倉の捜索隊を司令部の周辺地域に展開させています。

追記3・オブジェクトクラス再分類に関して: 2020/6/24、███、██党本部ビルにおいて、███総書記が頸部を切断された遺体で発見されました。目撃者の証言や監視カメラ映像から、エージェント・雛倉によるものと考えられています。研究班はエージェント・雛倉がSCP-2005-JPに近い異常性を得ていると仮定し、暫定的にSCP-2005-JP-1にナンバリングしました。█総書記の死因に関しては、カバーストーリー「反政府勢力による暗殺」が流布されました。

2020/6/27、██、██城において、███国家主席がSCP-2005-JP-1に殺害されました。現場の壁にはフランス語で以下のメッセージが記されていました。

この暗君の後継者へ命ず。直ちに汝の王国における死刑制度を廃止し、全ての処刑人を解放せよ。さもなくば、汝の治世も短命に終わることであろう。

シャルル=アンリ・サンソン


当インシデントを受け、SCP-2005-JPのオブジェクトクラスはKeterに再分類されました。現在、特別収容プロトコルを改訂中です。SCP-2005-JP-1のナンバリングは正式に認可され、対応は捜索から確保にシフトしました。█国家主席の死因に関しては、カバーストーリー「病死」が流布されました。

2020/6/29、███の█████・███・モスクにおいて、████大統領がSCP-2005-JP-1に殺害されました。現場の壁には██のケースと同様のメッセージが記されていました。研究班はSCP-2005-JP-1のターゲットを「死刑の執行件数が多い国の国家元首」と仮定し、███████の█████国王、███の███大統領、█████の█████大統領の一時避難を提案しています。████大統領の死因に関しては、カバーストーリー「事故死」が流布される予定です。

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AO-8901-SBOS

追記4・AO-8901-SBOSに関して: 2020/7/01、日本のサイト-81ILの中庭に口径約1m、高さ約1.2mの金属製の鐘が出現しました。直ちに実験室に運ばれ分析されましたが、特に異常性は確認できず、暫定的にAnomalousアイテム(AO-8901-SBOS)に分類されています。また、鐘にはメッセージカードが添付されていました。内容は以下の通りです。

諜報局資料GoI-███-013: 情報災害、ミームリスクチェック済・安全

親愛なる財団の諸君へ。

サンソン氏の暴走の件、お詫び申し上げる。彼があれ程の怒りに駆られている理由は、我々にも分からない。フランスがギロチンを捨てた後も、世界では今尚死刑が続いている。慈悲深い彼だからこそ、これ以上は見過ごせなかったのか。

お送りした物は、サンソン家の家宝にして家紋の由来になった聖遺物だ9。これをサンソン氏の前で、祈りを込めて打ち鳴らしてくれ。あるいは、彼を正気に戻せるかもしれない。

本来であれば我々が責任を取るのが道理であろうが、神智に近付くために情を捨てつつある我々には、最早祈りを込めることができない。だが、ヴェールの守護者たる諸君なら、サンソン氏の苦しみが理解できるはずだ。

祖先に代わってお願い申し上げる。どうか、我らが盟友シャルル=アンリ・サンソンを救ってやってくれ。

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リュミエール騎士団10

パリ分団領 グランドマスター ████・██████


SCP-2005-JP-1に対するAO-8901-SBOSの利用に関して、O5評議会で検討が行われました。賛成派の意見は「SCP-2005-JP-1による国家元首の殺害が続けばUP-クラス社会変動シナリオに至る可能性があり、早急に解決する必要がある」、反対派の意見は「リュミエール騎士団に関しては情報が少なく、信頼する根拠に乏しい」が主なものでした。最終投票の結果、賛成6反対7でSCP-2005-JP-1に対するAO-8901-SBOSの利用は否決されました。

追記5・サイト-81IL襲撃事件に関して: 2020/7/4、SCP-2005-JP-1が日本のサイト-81ILを襲撃しました。サイト警備員、および居合わせたフィールドエージェントが対応しましたが、SCP-2005-JP-1は多様な異常能力を行使してセキュリティを突破し、サイト深部にまで侵入しました。詳細な状況は確認中です。以下はサイト内の監視カメラが捉えたSCP-2005-JP-1の行動です。簡略化のため、特筆すべき行動が見られない箇所は省略されています。

Cam-012(ゲートA付近)映像:〈14:31:15~14:32:18〉

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[SCP-2005-JP-1、Cam-012の視界に入る]

森谷警備員: おい、ここは関係者以外立ち入り禁止……え?〈14:31:15〉

珠田警備員: 雛倉さん? 雛倉さんじゃないですか! どうしたんです、エージェント用の入口はこちらでは。[Cam-012に向かって警戒のハンドサイン]〈14:31:21〉

SCP-2005-JP-1: 雑兵に用はない!11〈14:31:28〉

[床からバラのような実体が出現、両警備員に絡み付き拘束する] 〈14:31:31〉

森谷警備員: くそっ、何だこいつは!?[バラのような実体を引き千切ろうと試みるが、異常な強度を備えており失敗]〈14:31:33〉

珠田警備員: こちらゲートA、襲撃です! 敵は、その、エージェント・雛倉です。いえ、外見はそう見えます。〈14:31:34〉

[SCP-2005-JP-1、全身が発光し始める] 〈14:31:41〉

SCP-2005-JP-1: 何も変わっていない、人も、国も。保身のために我々の手を汚させて、自分は高みの見物か! 貴様らに人を裁く資格などあるものか!〈14:31:43〉

[SCP-2005-JP-1、長剣でゲートA隔壁を破壊する] 〈14:31:58〉

森谷警備員: ゲートA、破壊されたぞ!〈14:32:01〉

珠田警備員: は、服装ですか? ええ、真っ赤なコートを着ています。何か、宝塚の舞台衣装みたいな。〈14:32:04〉

SCP-2005-JP-1: O5とやら、次は貴様らの番だ! 我が裁きの剣にて、地上最後の革命を成し遂げん!〈14:32:14〉

[SCP-2005-JP-1、Cam-012の視界から離脱] 〈14:32:16〉


 

Cam-023(本棟B2南エレベーター付近)映像:〈14:35:01~14:35:38〉

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[SCP-2005-JP-1、Cam-023の視界に入る] 〈14:35:01〉

三峰警備主任: 止まれ! おい、頼むから止まってくれ! あんたに手ぇ出したら、立花に殺される!〈14:35:04〉

SCP-2005-JP-1: おお、おお、聞こえるぞ。罪悪感に引き裂かれる、幾多の同胞の嘆きが! おのれO5、今まで何人殺させた!?〈14:35:08〉

[SCP-2005-JP-1、前進し始める] 〈14:35:17〉

三峰警備主任: 許せ。〈14:35:18〉

[三峰警備主任と警備員2名、SCP-2005-JP-1に発砲するが、弾丸は着弾前にバラの花弁に変化させられ無力化] 〈14:35:20〉

[床からバラのような実体が出現し、三峰警備主任と警備員2名を拘束する] 〈14:35:22〉

SCP-2005-JP-1: 言え、O5とやらはどこにいる!?〈14:35:25〉

[SCP-2005-JP-1、三峰警備主任の顔面を掴む] 〈14:35:29〉

SCP-2005-JP-1: サイト管理官? その者なら知っていると言うのか?〈14:35:31〉

[SCP-2005-JP-1、手を離す] 〈14:35:35〉

SCP-2005-JP-1: こちらか。〈14:35:35〉

[SCP-2005-JP-1、長剣でエレベーターのドアを破壊する] 〈14:35:38〉

三峰警備主任: おい、聞こえたか。さっさと避難しろ!〈14:35:42〉

[SCP-2005-JP-1、エレベーターシャフトに侵入] 〈14:35:40〉


 

Cam-035(本棟B3サイト管理室前)映像:〈14:37:25~14:38:39〉

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[SCP-2005-JP-1、Cam-035の視界に入る] 〈14:37:25〉

[SCP-2005-JP-1、サイト管理室のドアに向かって長剣を構える] 〈14:37:28〉

[エージェント・戸神がSCP-2005-JP-1の背後に現れ、拳銃を構える] 〈14:37:29〉

エージェント・戸神: 動くな!〈14:37:30〉

[床からバラのような実体が出現しエージェント・戸神を拘束しようとするが、途中で動きが止まる] 〈14:37:31〉

SCP-2005-JP-1: あの時の若者ではないか。なぜ邪魔立てする? 汝らを処刑人の宿業から解放してやろうと言うのに。そんなにO5とやらが怖いのか!〈14:37:33〉

エージェント・戸神: そうじゃない、誰も無理強いなんかしていない!〈14:37:42〉

SCP-2005-JP-1: 偽るな。汝の心は痛みに悲鳴を上げているぞ、殺したくないと! かつての私と同じだ!〈14:37:47〉

[SCP-2005-JP-1が発光を弱め、よろめく] 〈14:37:58〉

SCP-2005-JP-1: こ、これは?〈14:38:01〉(戸神先輩、聞こえますか?)

エージェント・戸神: え?[周囲を見渡す仕草]〈14:38:03〉

SCP-2005-JP-1: 乙女よ、なぜ拒む!?〈14:38:04〉 (申し訳ありません、私の所為で)

エージェント・戸神: この声、ひ、雛倉なのか? 〈14:38:07〉

SCP-2005-JP-1: 共に、革命を成し遂げようと誓ったではないか!〈14:38:10〉(確かに私は人間が嫌い。そう、嫌いなだけだった。あなたのような崇高な理想なんてない。革命を起こす資格なんて、私にはない)
 
エージェント・戸神: 雛倉、聞こえているのか!〈14:38:16〉

SCP-2005-JP-1: そんなことはない! 汝には自由になる権利がある!〈14:38:21〉(先輩、撃って。今なら撃てるわ)

エージェント・戸神: 何だって? う、撃てって、え?〈14:38:26〉

SCP-2005-JP-1: さあ、今一度、私と合一を!〈14:38:30〉 (そのつもりで来たんでしょう? さあ、早く)

エージェント・戸神: 嫌だ。〈14:38:35〉

SCP-2005-JP-1: 誰も、誰も殺さなくていい世界を。〈14:38:37〉(私だって嫌でしたよ! なのに、自分ではできないの? この意気地なし!)

エージェント・戸神: ぼ、僕は。〈14:38:39〉

[SCP-2005-JP-1、膝を付く] 〈14:38:42〉

SCP-2005-JP-1: [日本語]私たちは財団エージェントでしょう、先輩?〈14:38:43〉

エージェント・戸神: [絶叫] 〈14:38:48〉

[エージェント・戸神、SCP-2005-JP-1に発砲] 〈14:38:50〉

[SCP-2005-JP-1の前にAO-8901-SBOSが出現、弾丸が命中する] 〈14:38:50〉

SCP-2005-JP-1: これは、サンソン家の。〈14:38:52〉

[AO-8901-SBOSが鳴り始め、映像がノイズに覆われる] 〈14:38:54〉

[オルガンの演奏と合唱らしき音声、後の分析でシューベルトのアヴェ・マリアと判明] 〈14:38:57〉

エージェント・戸神: こ、ここは?〈14:38:00〉

不明な男性の音声: あれは、転生の時に見た。〈14:38:03〉

不明な女性の音声: あなた、お仕事熱心も程々になさって下さいな。〈14:38:10〉

不明な男性の音声: マリー・アンヌ、君なのか?〈14:38:17〉

不明な女性の音声: もういいではないですか。子供達の時代は、子供達に任せましょう。〈14:38:20〉

不明な男性の音声: しかし、このままでは何も。〈14:38:27〉

不明な女性の音声: 変化は目に見えるものばかりではありませんよ。それに、どんな時代にも決して変わらないものもある。ねえ?〈14:38:30〉

エージェント・戸神: え?〈14:38:37〉

不明な女性の音声: 信じておりますよ、これからも。〈14:38:39〉

[オルガンの演奏と合唱らしき音声が止み、映像が復活する。AO-8901-SBOS は消失している。SCP-2005-JP-1は床に倒れている。服装は行方不明になる以前のものに戻っている] 〈14:38:40〉

エージェント・戸神: 雛倉、大丈夫か!?〈14:38:41〉

[バラのような実体、枯死・分解するように消滅] 〈14:38:43〉

〈後略〉

追記6・事後処理に関して1: 2020/7/9、サイト-81ILの被害状況確認が終了しました。隔壁やエレベーター等の設備が一部破壊されたものの、収容違反や人的被害は発生していません。現在、道策管理官の指揮下で補修作業中です。

AO-8901-SBOSは保管庫から消失していることが確認されました。AO-8901-SBOSの出現から消失までのログに関してエージェント・戸神に聴取を行ったところ、「巨大な門や広大なバラ園などの漠然としたイメージがあるのみで、詳細は記憶にない」と証言しています。

SCP-2005-JP-1はサイト-81ILで隔離観察中ですが、特に異常性は見られません。2020/6/20から現在までの記憶に関しては[削除済]

追記7・事後処理に関して2: 2020/8/9、SCP-2005-JP-1は隔離観察を終了し、ナンバリングを解除されました。国家元首殺害に関しては当人の責任ではないと判断され、処分は見送られました。問題がなければ、近日中に職務に復帰する予定です。

SCP-2005-JPの再出現は報告されていません。特別収容プロトコルの改訂は一時中止しています。オブジェクトクラスNeutralizedへの再分類は再評価委員会で審議中です。

page revision: 21, last edited: 21 Feb 2020 15:30
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