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nn5n: scp-2186 ギャクテンカメレオン
EuclidSCP-2186 ギャクテンカメレオンRate: 3
SCP-2186
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実験中のSCP-2186。実験エリアの色合いと質感がSCP-2186の鱗と類似するものに変化している点に注目。

アイテム番号: SCP-2186

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2186はChamaeleo namaquensisの異常性が無い個体に適した0.9×0.3×0.3mの小動物飼育器に収容します。生息域のケアと保全に関する具体的な手順は文書2186-Aに詳述されています。

SCP-2186との相互作用は、SCP-2186の異常性質発現の引き金になり得る不要なストレスを与えないため、最小限に留めてください。相互作用が許容されるのは給餌・生息域の維持管理・健康診断の際のみとなります。医学的緊急時を除き、SCP-2186を収容下から出さないでください。

説明: SCP-2186は成熟した雌のナマクアカメレオン(Chamaeleo namaquensis)です。肉体的には、SCP-2186と同種の非異常個体の違いは、色素胞の欠如によって、外部刺激に応じた体色の変更が不可能であるという一点のみです。

SCP-2186の異常な特性は、脅威に曝された、挑発を受けた、もしくはストレスを感じている時に明らかになります。この時、SCP-2186から半径50m以内のあらゆる物体表面およびオブジェクトは、徐々にSCP-2186の肌と同じ色および質感へと変化し始めます。曝露してからおよそ2分後には、影響を受けたオブジェクトの外表面はSCP-2186の肌と同一になります(以後この状態を“ステージ1変換”とする)。もしSCP-2186の興奮状態が持続した場合、被影響オブジェクトの内面もまたSCP-2186と同一の生物学的な物質に変換され始め、5分後には完全な変態が引き起こされます(以後“ステージ2変換”とする)。SCP-2186が落ち着きを取り戻すか非影響オブジェクトの近隣から取り除かれた場合、ステージ1変換は緩やかに逆転しますが、ステージ2変換は永久的なものであると想定されます。更なる詳細は実験ログを参照してください。

発見: SCP-2186はE███ S████氏の家で発見されました。SCP財団は、S████氏自身が地元の法執行機関にパニック状態で通報し、SCP-2186の異常な振舞いについて詳述したことによって当該異常存在のことを把握しました。S████氏の地所に踏み込んだ財団のフィールドエージェントは家屋の大部分がステージ2変換を受けているのを発見しました。SCP-2186は、飼育器の中でビタミン欠乏症・栄養不良・ストレスの明白な兆候を呈しているのが発見されました。SCP-2186は財団によって回収され、全ての被影響オブジェクトは現場から除去・目録化されました。

尋問を受けたS████氏は、SCP-2186はエキゾチックな爬虫類を専門に取り扱う知名度の高いオンラインペットショップで購入したと主張しました。彼はまた、可能な限りChamaeleo namaquensisの世話に関するオンライン上の指示書に従ってきたと主張し、財団による収容時にSCP-2186が健康を害していたことを否定しました。

S████氏は観察および研究のために拘留されました。SCP-2186は収容に際して健康診断を受け、現在は良好な健康状態にあります。S████氏が利用していたオンラインペットショップに関する調査では、これまでのところ注目に値する事柄は明らかになっておらず、彼が従っていたと主張する指示書はまだ発見されていません。

実験ログ: SCP-2186による形質変換の影響について
監督者: ヴィックス博士

実験対象物: NBA規格のバスケットボール
変換のステージ: 1
影響: ボールの表面はSCP-2186の皮膚の色と質感を受け継いでいる。分析の結果、ボール自体の分子構造は変化しなかったことが判明した。影響は約15分後に逆転した。

実験対象物: キャヴェンディッシュ品種のバナナ
変換のステージ: 1
影響: 前回の実験と同一。しかし、バナナの皮を剥くと、内部には異常性が見られなかった。影響は約15分後に逆転した。
注記: これで有機物と無機物が同じように影響を受ける事は分かった。この実験が最小限に留められることを願おう。この生き物を不必要に脅かすのは本意ではない。

実験対象物: ドブネズミ(Rattus norvegicus)
変換のステージ: 1
影響: 皮膚がSCP-2186の色および質感に変化したため、標本は完全かつ迅速な脱毛現象を被った。影響の逆転後も標本の毛は生えてこなかった。
注記: 予想通りだが、生物は影響を受けにくいらしい。

実験対象物: ドブネズミ。前回とは異なる標本
変換のステージ: 2
影響: 標本の肌はSCP-2186と同一の色および質感になった。加えて、尾が縮小してカメレオンのそれを連想させる形状に丸まり、目は拡大して左右別々の方向に動かすことができるようになった。DNA分析で当該標本はR. norvegicusから遺伝的に分岐し始めていることが判明したが、正確な遺伝的一致を特定することは出来なかった。
注記: SCP-2186の影響への長期曝露は、生物をよりカメレオン的にしてしまうようだ。私としては、これがSCP-2186による意図的な繁殖手法であるとは思わない ― この現象は2186が脅かされた場合しか起こらないからだ。

実験対象物: 異常性を持たない雄のジャクソンカメレオン(Trioceros jacksonii)
変換のステージ: 2
影響: 標本には肉体的変化が確認されなかった。しかしながらDNA分析により、この標本はSCP-2186と遺伝的に同一になったことが確認された。
注記: カメレオンをそれ以上カメレオンらしくすることは出来ない、という訳か。
補遺: SCP-2186への曝露後、この実験に関与したT. jacksonii標本は同種の雌との生殖能力を喪失した。個体をC. namaquensisの雌個体と繁殖させる試みによって産み落とされた卵からは非異常性のC. namaquensis個体が孵化し、それらはいずれもSCP-2186との遺伝的同一性を示さなかった。ヴィックス博士は、SCP-2186による変容効果は意図的な繁殖方法ではないという姿勢を維持している。

実験対象物: 携帯電話
変換のステージ: 2
影響: 携帯電話の内部回路は部分的に神経系に置き換えられ、骨で出来た四辺形のフレームに支えられている未分化の肉の塊の間を縫うように配置された。外装はSCP-2186と同一の皮膚で覆われている。携帯の“前面”部分(かつて画面があった場所)の皮膚は、温度や物理的圧力などの外部刺激に応じて色を変更する機能を有している。DNA分析はC. namaquensisとの間に100%の一致を示した。
注記: SCP-2186によって影響を受けた技術的な機械は、基本的な機能を幾つか保持し続けるらしい。この分野において更なる試験が必要である。

実験対象物: 9mm拳銃
変換のステージ: 2
影響: 銃の引き金と内部発射機構は、変換プロセス中に融合して一つの骨片と化し、発砲が不可能になった。外装はSCP-2186と同一の皮膚に覆われた。DNA分析はC. namaquensisとの間に100%の一致を示した。
注記: 武器はSCP-2186の変容効果から追加の機能を得られなかった。むしろ、機能性を失ったようだ。私たちはSCP-2186が実用に値する応用能力を持たず、有意な脅威とは成り得ないことを確立できたと思う。しかし、ステージ2変換は私が最初に想定したよりも複雑なキャパシティーを有しているようだ。ステージ2変換のより詳細な調査を許可する。これ以上、SCP-2186自体が関与する実験は必要とされていない。既存のサンプルは山ほどある。

研究対象物: 発見地点から回収された安楽椅子
変換のステージ: 2
影響: 椅子の構成部品は、凡そ対応する有機的なものへと置換されていた ― クッションの詰め物=筋肉組織、内部のバネ=腱、フレーム=骨、など。椅子は全体的にSCP-2186と同一の皮膚に覆われており、DNA分析はC. namaquensisとの間に100%の一致を示した。
補遺: 基本的な動物の生存に必要とされる器官の欠如にも拘らず、椅子は研究のために解剖されるまで腐敗しなかった。切開時に椅子は血を流したが、苦痛の兆候は示さず。解剖後、腐敗は通常通りに信仰した。

研究対象物: 発見地点から回収された20ガロン容量の小動物飼育器
変換のステージ: 2
影響: 飼育器のガラスは厚さ0.5cmの筋肉組織の層に置換され、内部・外部ともにSCP-2186と同一の皮膚に覆われていた。飼育器に入っていた全ての植物・基質・地形は、同一の筋肉組織と皮膚に置換されていた。DNA分析はC. namaquensisとの間に100%の一致を示した。
補遺: 飼育器とその内部のオブジェクトは、変換プロセス中に融合したように思われる。解剖に際しても、飼育器と内部オブジェクトの間には分離点が発見されなかった。

研究対象物: 発見地点から回収されたS████氏
変換のステージ: 2
影響(肉体面): S████氏はSCP-2186と一致する色および質感の皮膚に覆われており、頭部と身体には毛髪が欠如している。対象の目と口は大幅にサイズが増大した一方で、鼻・耳・唇はほぼ完全に失われている。S████氏の両手は親指・人差指・中指が融合してケラチン質の爪が一枚だけ付随する大型のヒレ状構造に変化しているが、薬指と小指はそのまま。S████氏の足の爪先も、手と同様の影響を受けている。S████氏の尾骨からは小さな尾の痕跡が明白に突出している。S████氏は歯を喪失し、植物質の消化が不可能になった。DNA分析でS████氏はホモ・サピエンスから遺伝的に分岐し始めていることが判明したが、正確な遺伝的一致を特定することは出来なかった。
影響(心理面): S████氏の感情的キャパシティーはステージ2変換によって減退しているようである。彼は落ち着かない、もしくはストレスの多い状況に対してネガティブな反応を返すことは可能だが、快適な状況にポジティブに反応する能力を失っているように思われる。
注記: SCP-2186の元・飼い主は興味深いケースだ。彼の感情面での減退は、単に脳がカメレオンに近づいたからなのか、それとも自身を攻撃するのを防止するためにSCP-2186が仕込んだ防御メカニズムなのか…他のヒト被験者をこのような状態にする行為が正当化されるまで、この疑問に対する答えは出ないのだろうな。
補遺: S████氏は観察目的で拘留され続けており、現在は収容室の湿度の低さに起因する上部呼吸器感染症の治療中である。S████氏の拘留環境は文書2186-Aに記載されている条件に基づいて更新されることになる。

ページリビジョン: 2, 最終更新日時: 02 Jun 2016 16:36
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