nn5n Foundation
Branch of SCP Foundation
nn5n: scp-237-JP 借り名
EuclidSCP-237-JP 借り名Rate: 30
SCP-237-JP
評価: +27+x

アイテム番号: SCP-237-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-237-JPはサイト-81██の人型生物収容室に収容されています。1日に2回以上、SCP-237-JPに対して機械での顔認証を行い、SCP-237-JP本人が収容されている確認を行って下さい。SCP-237-JPの収容室に近づく職員は、職員証を所持する事は許可されません。いかなる人物の身分証明書・会員証等も収容室に近づける行為は禁止されます。SCP-237-JPを担当する職員には常に2名以上の、SCP-237-JPと面識のない職員が所属している必要があります。

注釈: SCP-237-JPの担当は、基本的にSCP-237-JPの特性の影響を受けない職員に割り当てられますが、SCP-237-JPに過度な感情移入が確認された職員はSCP-237-JPの担当から外されます。

説明: SCP-237-JPは「竹█ ██」という名の日本人男性であり、諜報活動を職務としていた元財団職員です。SCP-237-JPは孤児であり、血縁者はいません。財団に入団した際に、自身の公的身分を死亡したように偽装しました。SCP-237-JPは現実改変能力とミーム的特性を有しています。SCP-237-JPは自身の諜報任務のためマンションの一室を架空の身分で借りた際に特異性が発見され、収容に至りました。

SCP-237-JPの特異性は、SCP-237-JPが架空の身分を公的に使用した14日以内に、使用した偽名と同姓同名の人物が、SCP-237-JPが偽名を使用した近隣周辺から発見されます。発見された人間を検査しても、異常性は確認されません。発見された人物は必ず、SCP-237-JPが使用した名前の人物として生活をしていたが、気が付くと自身の発見場所に居たという証言をします。この人間が主張する記憶と公的な記録に矛盾は生じません。SCP-237-JPと適度なコミュニケーションをとった人間のみ現実改変前の記憶を保つ事が可能です。しかし現実改変に直接巻き込まれる人間は記憶を保つ事は不可能になります。

SCP-237-JPが名乗った身分と発見された人物の記録

20██年02月12日にSCP-237-JPが使用した身分
名前: 小柳 裕介
生年月日: 19██年06月16日
住所: 埼玉県██市██2丁目11-1 ███マンション 203号室
勤務先: (株)████コーポレーション 東京都██区███4丁目2-6(空家。電話は財団へ通じる)


20██年02月18日に██山で発見された人物の身分
名前: 小柳 裕介
生年月日: 19██年06月16日
住所: 埼玉県██市██2丁目11-1 ███マンション 203号室
勤務先: (株)████コーポレーション 東京都██区███4丁目2-6(会社が出現。電話は会社に通じる番号に変わっていた)
最終学歴: ██大学理学部生物科学科卒業
本籍: 福島県██市███4丁目1-6
-以下略-

20██年02月20日にSCP-237-JPが使用した身分
名前: 鈴木 創一
生年月日: 19██年03月04日
住所: 埼玉県██市██1丁目2-2 ████アパート 101号室
勤務先: (株)████カンパニー 埼玉県██市██2丁目1-6(フィールドエージェントが経営。事前に口裏を合わせていた)


20██3月4日に██町工事現場から発見された人物の身分
名前: 鈴木 創一
生年月日: 19██年03月04日
住所: 埼玉県██市██1丁目2-2 ████アパート 101号室
勤務先: (株)████カンパニー 埼玉県██市██2丁目1-6(口裏を合わせていたはずのフィールドエージェントは発見された人物を最近雇ったと証言していた、雇った記録も存在している)
最終学歴: ██県██工業高等学校電気科卒業
本籍: 埼玉県███市███2丁目13-5
-以下略-

20██年3月8日にSCP-237-JPが使用した身分
(この身分はSCP-237-JPの特異性実験のために作成されました)
名前: 鼻毛山 出彦
生年月日: 19██年02月28日
住所: 埼玉県██市███4丁目21-5 ██団地 D棟303号室
勤務先: (有)██████████ 沖縄県██市██6丁目23-4 (存在しない住所です。電話は██博士の携帯電話に通じます)
最終学歴: ██大学████████(存在しない大学です)
本籍: █████████████(存在しない住所です)
趣味: 住宅街で屋根から屋根へ駆け回る行為(身分証明書の裏に記載しました)
特技: 三点倒立状態での般若心経の詠唱(身分証明書の裏に記載しました)


20██年3月22日に██川██橋から下流18mの河原から発見された人物の身分
名前: 鼻毛山 出彦
生年月日: 19██年02月28日
住所: 埼玉県██市███4丁目21-5 ██団地 D棟303号室
勤務先: (有)██████████ 沖縄県██市██6丁目23-4 (既存の5丁目の一部が6丁目に改変された。電話は会社へ通じる番号に変わっていた)
最終学歴: ██大学████████(既存の大学の名前が改変された)
本籍: █████████████(既存の住所の名前が改変された)
補遺: 発見時、酒を飲んでいた鼻毛山氏は、エージェントに保護される際、住宅地へ逃亡。その時、電柱によじ登り、住宅の屋根の上を駆け回っていた。保護後、酒の抜けていない鼻毛山氏は三点倒立を始め、般若心経を詠唱。エージェントによって一時的に拘束された。酒の抜けた鼻毛山に事情聴取を行うと、発見される前に友人達と酒を飲み交わしていたと主張。名前の挙げられた友人等も難なく特定された。フリーランニングを趣味とし、高校では男子体操部に種属していた。お経が趣味の友人がおり、その影響で般若心経を覚えたと証言している。
これを最後にSCP-237-JPが架空の身分を使用する行為は禁止されました。

ここまで忠実に改変されるとなると、生年月日まで実験対象にしなかったのは正解だったようだ。

SCP-237-JPが既に存在している人物の身分を使用した場合は、SCP-237-JPをその身分の人間と錯覚するミーム汚染を発生させます。SCP-237-JPが他人の身分証明書を正面から視認できるように身につける。もしくは手に持って提示する行為により、その状態のSCP-237-JPを視認した人間は、SCP-237-JPをその身分証明書に書かれた人物と認識します。これは遠目や背後からの認識によって身分証明書内の文字の確認が困難であっても、SCP-237-JPが正面に対して証明書を提示している限りは効果を受けます。SCP-237-JPが映り込んだ映像や写真では、身につけた身分証明書が映像や写真内に映っていなくとも同様の判定です。絵画では効果は見受けられません。精巧に作られた模造品の身分証明書でも効果があります。この特性はSCP-237-JPとのコミュニケーション(特に趣味や趣向を理解し、共感し合ったり意見し合うような、踏み入った内容の対話)を深めた人間には効果が見られない事がわかっています。

SCP-237-JPのミーム的特性は実験により発見されました。SCP-237-JPが実在する身分を公的に使用した場合の特性を確認するため、██博士は財団の承諾を得て、財団職員が経営する、全国チェーンのレンタルビデオショップの一店舗を貸し切り、実験を行いました。実験後、██博士は受付をした店員にインタビューを行い、SCP-237-JPのミーム的特性を発見しました。

実験記録 - 日付20██/██/██

実施方法: レンタルビデオショップの店舗周囲を封鎖し、一般客を装った職員を多数配備。受付をする店員には店舗が貸し切られている事態を知らせないようにする。その状態で、SCP-237-JPが██博士の運転免許証を用いて、レンタルビデオショップの会員証の作成を依頼。その課程を██博士本人がSCP-237-JPの隣りで観察。
結果: SCP-237-JPは██博士の会員証の作成に成功。

レンタルビデオショップ店員へのインタビュー記録

インタビュアー: ██博士

██博士: 何故あの男性(SCP-237-JP)の受付で私の会員証を作成したのですか?

店員: お客様が作成したいとおっしゃられたので作成しました。

██博士: あの男性(SCP-237-JP)が会員証を作成する際に、私が居た事に気づいていましたか?

店員: はい気づいていました。しかし、[██博士]様が提示した身分証明証と、[██博士]様は一致していると確認したので、会員証を作成させて頂きました。

██博士: つまり、あなたは[██博士]という人間が、目の前に二人居るように認識したのですか?

店員: はい。

██博士: あの男性(SCP-237-JP)が提示した運転免許証の写真と、あの男性(SCP-237-JP)の顔は同じに見えたのですか?

店員: いえ、確認させて頂いた運転免許証の写真と、[██博士]様は別人のようにお見受けしましたが、しかし同一人物だと思いましたので会員証を作成させて頂きました。

██博士: ええと、別人だとは認識できたのですね?

店員: はい、しかし同一人物だと思われたので会員証を作成いたしました。

██博士: つまり、別人物と認識すると同時に同一人物だと認識したのですか?

店員: よくわかりませんが、少なくとも同一人物だと確信したので、会員証を作成したのは事実です。別人物だというのはわかりますが、そこまで気になる事とは感じませんでした。

██博士: わかりました。では次に会員証作成書類にあの男性(SCP-237-JP)は、運転免許証に表記されているのとは違う名前を記入していたのですが、何故あなたは運転免許証に記された名前で会員証を作ったのですか?

店員: お客様が記入ミスをしたものと判断し、修正して作成させて頂きました。

██博士: あなたは普段の業務でも、お客さんが記入ミスをしたら勝手に修正しているのですか?

店員: いえ、そのような事はいたしません。記入ミスと判断できるような箇所を発見したらお客様本人に書き直しを要求させて頂いております。

██博士: 何故、今回に限ってあなたの判断で、あなたが修正されたのですか?

店員: そう言われると私もよくわかりません。ただお客様が提示した身分証明証と、お客様本人が同一人物と確信していたのは確かです。

██博士: そうですか、わかりました。最後にこの写真の男性と私を判別できますか?(誰の身分証明書も所持していないSCP-237-JPの顔写真を見せる)

店員: ええと、私にはどう見ても別人に見えます。

██博士: わかりました。おーい、入ってきてくれ。

SCP-237-JP: (██博士の運転免許証を首から下げて、レンタルビデオショップ店員の前に姿を見せる)

██博士: 彼と私を区別できますか?

店員: 顔は違いますが同一人物に見えますね。

██博士: わかりました。インタビューを終了します。
<録音終了>
インタビュー終了後、レンタルビデオショップ店舗職員全員を記憶処理し、貸し切りと封鎖を解除しました。

SCP-237-JP聴取記録

聞き手:██博士
対象: SCP-237-JP

SCP-237-JP: ██博士、たしか私の収容前の私物は全て保管されているんでしたよね?

██博士: ええ、そうですよSCP-237-JP。

SCP-237-JP: 私の死亡手続きをする際、私が居た孤児院の人間の記憶を処理し、私が居た記録を全て回収したんですが、その回収した中に私が写った写真があるのですが、見させていただけないでしょうか?

██博士: 申し訳ないですが私一人の判断じゃ決めかねます。ですが、その要望が通る確率は低いと思ってください、元職員ならわかるでしょう。それと理由も説明して下さい。

SCP-237-JP: はい、わかっています。私が私の性質を考えた時に、嫌な予感がしたんです。それは私が名乗っていた竹█ ██という名前が、私じゃない可能性についてです。直接見せてくれなくて結構です。モニターを通してで構いません。それでも不可能なら諦めます。

██博士: …自らの特性を考えるのは自由ですが、研究をするのは我々です。私はSCP-237-JPのミーム汚染に耐性があり、SCP-237-JPを他の誰とも錯覚していません。写真の件は期待しないで待っていて下さい。

SCP-237-JP: わかりました。ありがとうございます。

[4日後]

██博士: 許可が出ました。しかしモニター越しです。場合によっては記憶処理を行います。

SCP-237-JP: ありがとうございます。

(収容室内のモニターに写真が写し出される)

SCP-237-JP: (16秒間沈黙)…何度も見たはずの写真なのに何故今まで気付かなかったんだ…(12秒間沈黙)博士、嫌な予感が当たりました。これは私ではありません。

██博士: 画像を消してください。SCP-237-JP、今なんて言いました?

SCP-237-JP: これは私ではありません。██博士、次は私が死亡手続きをした日の、私が居た町の火葬場の記録を調査していただけないでしょうか?それと私の墓もです。

██博士: 会話は終わりですSCP-237-JP。勝手な発言は認めません。

この聴取後、SCP-237-JPのミーム的特性を受けない職員50名を招集しました。SCP-237-JPと、SCP-237-JPが所持していた写真に写る男性の判別をさせた結果、50名全員が同一人物と認識しました。しかし経年変化に対応した機械での顔認証を行った所、96パーセントの確率で別人物という結果が出ました。写真は厳重に保管されました。
この時、写真の判別を行った職員50人全員が「この機械は壊れている、私達は間違えていない」と自身の認識に確信していたため、SCP-237-JPの担当職員には、SCP-237-JPと面識のない職員もあてられる事となりました。

SCP-237-JPが入団以前に住んでいた町の、火葬場の調査が行われました。その結果SCP-237-JPが死亡手続きを行った日の数日後に、竹█ ██という人物の死体を火葬した記録が発見されました。続いてSCP-237-JPの墓を調査した結果、中から骨の入った骨壷が発見されました。

██博士: SCP-237-JP。あなたが昔に行った死亡手続きは財団が協力しました。しかし、火葬場の記録や骨壷は一切財団は関与していません。あの墓は空っぽだったはずです。あなたが行ったのですか?

SCP-237-JP: いえ博士、私はそんな事はしていません。その記録は竹█ ██の死体を火葬した記録でしょうし、墓の下に眠っているのも竹█ ██本人の物なのでしょう。

██博士: 何を言ってるのですかSCP-237-JP。竹█ ██という名前はあなたの本名でしょう?

SCP-237-JP: だから写真を確認させていただいたのです。あそこに写ってるのが本物の竹█ ██なのでしょう。

██博士: …本当に何を言っているんだ竹█…SCP-237-JP。ふざけるな。竹█ ██じゃないならお前は一体誰なんだ。

SCP-237-JP: ██博士。それは私が一番知りたい事です。竹█ ██という名前すら借りていた私は一体誰なんでしょうか。


この聴取後、██博士はSCP-237-JPの担当を外されました。


  
  
ページリビジョン: 3, 最終更新日時: 05 Apr 2015 01:05
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License

Privacy Policy of website