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nn5n: scp-588-JP 神饌
UnknownSCP-588-JP 神饌Rate: 0
SCP-588-JP

アイテム番号: SCP-588-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-588-JPの製作方法は財団のデータベース上に保管されています。専用のパスワードによる閲覧制限がかけられているため、閲覧を希望する職員はSCP-588-JP研究班に連絡してください。全国のSCP-588-JPおよびその製作行為は発見し次第収容班に報告され、ただちにSCP-588-JPの回収および焼却が行われます。関係者に対しては十分なインタビューを行った上で、記憶処理を施し解放してください。SCP-588-JP-1の発生が確認された場合、SCP-588-JP-1を破壊した上で周辺住人への記憶処理およびカバーストーリーの流布を行ってください。

説明: SCP-588-JPは特殊な手順によって製作された搗き餅です。後述する異常性を除き、通常の搗き餅との違いはありません。製作手順は一部儀式的な行為を含む非常に複雑なものであり、偶発的に製作されることはまずありませんが、財団が所在を掴めていない存在が製作方法を把握しており、他者に伝授する可能性があります。詳細は発見経緯を参照してください。

SCP-588-JPの特異性は、オブジェクトを摂食した人物(以下、摂食者)に発現します。嚥下されたSCP-588-JPはただちに変形し、摂食者の気道を塞いで窒息させます。外科的な処置なしにこの現象を阻止することは非常に困難であり、多くの場合で死に至ります。死後、摂食者の肉体は胴体を中心として膨張を始め、直径3m程度の球形に近い形状(以下、SCP-588-JP-1)に変化します。

SCP-588-JP-1は選択的な透過能力を持ちます。SCP-588-JP-1は、"SCP-588-JP-1に対して能動的に干渉する"と明確に意図された行動およびそれに付随する現象以外からの影響を受けず、発生地点の地面から鉛直上向きに移動を続けます。このため、通常SCP-588-JP-1は屋根などを無視して移動を続けることになります。SCP-588-JP-1の強度は極端に低く、何らかの物体が触れた瞬間に破壊されることが確認されています。また、高度███mを越えた場合でも、突如として自壊します。いずれの場合においても、破壊されたSCP-588-JP-1は内側から爆発し、同時に不明な光源に由来する様々な波長の可視光を周囲に発します。この際、SCP-588-JP-1の破片は██mと非常に広い範囲に飛散しますが、前述の透過能力により物理的被害は皆無です。それぞれの破片は数秒程度で消失するため、サンプルの回収は難航しています。

SCP-588-JPは██島で発見されました。発見当初、現地人の男性がSCP-588-JPを摂食しており、それを囲むように周囲に島民が座っていました。これを警官として潜入していたエージェントが発見し、その際に特異性が判明、収容に至りました。島民の証言から、上記は██島内で██年ほど前から行われてきた「神の国へ食べ物を送り届けるための儀式」であり、SCP-588-JPの製作方法は「つるなりさま」とされる第三者から伝授されたことが分かっています。詳細はインタビューログを参照してください。

対象: ██氏

インタビュアー: エージェント・██

付記: ██氏は島民の中でも高齢であり、「つるなりさま」に直接会ったことがあると主張しています。対象は██島特有の訛りのある日本語を使用していたため、インタビュー記録では標準語に書き直しています。

<再生開始>

エージェント・██: それでは、インタビューを開始します。例の儀式について、詳しい話をお聞かせ願えませんか。

██氏: この島で執り行っている祭事です。つるなりさまに食べ物をお送りするための儀式で、数年から十数年に1度だけ行います。

エージェント・██: つるなりさまとは?

██氏: 昔、島にいらっしゃった御方です。その時、島はとんでもない災害に見舞われていましてね。大勢の人が亡くなったんですが、そこにあの御方がお越しになり、奇跡ですべてを解決してくださったのです。

エージェント・██: 奇跡、ですか。

██氏: ええ![立ち上がる] 手を翳しただけで島を飲み込むほどの大波を止め、大樹をも掘り返す台風から村を守り――

エージェント・██: ああ、その話はまた今度にしましょう。その後、どうなったのですか?

██氏: ああ、すみません。つい興奮してしまって。[咳払い]、一通り災害から立ち直って、つるなりさまがお帰りになられることになった時の話なんですがね。我々は心からあの御方に感謝をして、いくつかお礼をお渡した後、空にお帰りになるのを見送ったのです。

██氏: そしたら、数日後にまた海が荒れ始めまして、今度こそ駄目なんじゃないかってみんな思ってたんですが、またあの御方が我々を救ってくださったのです。その時に「この島は呪われているから、私が見守ることにしよう。しかし、私とて腹が減っては力が出ない。君たちの協力が必要だ」とおっしゃられましてね。そこで、食べ物の送り方を教わったのです。

エージェント・██: それが、あの儀式ですか。食べ物とは人間のことですか?

██氏: いえ、餅のことです。この方法でしか神の国には送れないとおっしゃっていました。

エージェント・██: 儀式で人が亡くなっているようですが、それについてはどう思っているのですか?

██氏: 名誉なことだと思っています。あなた方には分からないでしょうが、我々は心からをあの御方を敬愛しているのですよ。それに、確かに人は死にますが、それは大勢を守ることに繋がります。死を喜ぶことはあっても恐れるなんてことはありませんね。

エージェント・██: ありがとうございました。インタビューを終了します。

<再生終了>

終了報告書: 島民全員に対して記憶処理を行ったため、██島で"儀式"は行われていません。また、██島周辺の気候は非常に安定しており、加えて地形の関係からインタビュー中で述べられたような津波は起こり得ないことが判明しています。財団は「つるなりさま」なる存在の行方を追っていますが、発見には至っていません。

補遺: Dクラスを用いたSCP-588-JP-1の自壊実験中、研究者の何人かが男性の笑い声が聞こえたと供述しました。音声記録には残っていなかったため詳細は不明ですが、財団はSCP-588-JPに関連した事象であるとして調査を進めています。

ページリビジョン: 4, 最終更新日時: 08 May 2016 18:25
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