nn5n Foundation
Branch of SCP Foundation
nn5n: scp-1837-JP 呪いの人形
EuclidSCP-1837-JP 呪いの人形Rate: -5
SCP-1837-JP

アイテム番号: SCP-1837-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1837-JPはサイト-8100の第3収容区画に収容されます。収容区画内部は24時間体制で監視され、給餌の時間のみ非監視下状態に置かれます。活動を停止したSCP-1837-JPは滅菌処理を施した後にバイオ保管区画に移送されます。

SCP-1837-JPの担当研究者は男性職員にのみ限定し出産経験のある女性職員によるSCP-1837-JPの視認および接触を禁止してください。もしこれを行った女性職員を発見した場合は速やかに対象職員を拘束しBクラス記憶処理を行ってください。

事案1837-JP発生以降、主任研究員であった新沼博士は拘束されており、SCP-1837-JPを利用した実験は全て中止されます。

説明: SCP-1837-JPは推定12歳の児童を模したと思われる腹話術人形です。SCP-1837-JPは未知の原理で食事と排泄を行います。サイト-8100は2000年の段階で計15体のSCP-1837-JPを収容しており、内8体が既に活動を停止しています。SCP-1837-JPの外見的特徴に一貫性は見られず、全長、性別、使用されている材料や着用している衣装等もそれぞれの個体で大きく異なります。また、それらの物品にも異常性は見られません。現在、SCP-1837-JPの出現原因に関して、担当研究班は大規模な現実改変の発生または大規模な認識災害による人間との存在的置換が行われたのではないのかと推測しています。

SCP-1837-JPの異常性は出産経験のある人間女性(以下、暴露後の女性をSCP-1837-JP-1とする)がSCP-1837-JPを視認または接触した際に重度の認識災害を発生させます。重度の認識災害下においてSCP-1837-JP-1はSCP-1837-JPを自身の子供または人間の児童であると認識し始め、率先してSCP-1837-JPを自身の保護下に起き始めます。この保護行為は最終的には食事等の世話や過度な防衛手段を行使するレベルにまで到達し、SCP-1837-JP-1からSCP-1837-JPを押収した際は暴力行為や自傷行為、自殺と言った行動に至る重度のストレス状態に移行します。この異常性の発現はSCP-1837-JP-1にのみ限定されており、男性、出産未経験の女性には一切影響を与えません。これらの症状を完全に治療する試みは現在判明しておらず、Bクラス記憶処理のみがこれに対応が可能です。また、これらの影響がSCP-1837-JP-1による現実改変発生前もしくは認識災害暴露前のSCP-1837-JPの姿を視認できている為に起こる現象であるかも解明できておらず、これらの効果は暫定状オブジェクトによる認識災害であると認定されています。

SCP-1837-JPは人間の視認範囲外(カメラ、サーモクラフィーカメラもこれの範囲に該当します)での活動が可能であり、非監視下状態では常に収容室内を徘徊または収容室内の壁を殴打する等(個体差があり殆ど移動しない個体も存在する)を行っています。また、この活動可能期間に食料の摂取も行います。SCP-1837-JPを破壊もしくは長期間放置した場合、対象は活動を停止させその後一切再活動する事はありません。

実験記録

注釈: 以下の実験記録は事案1837-JP発生以前に行われた記録です。

実験記録001: 1999/█/█
被験者: D-0128(男性)
実験内容: D-0128とSCP-1837-JPと接触させる。
結果: D-0128はSCP-1837-JPをただの腹話術人形だと認識した。また、実験中指示を出していた研究者の声が少し聞き取り辛く何か大きな音で邪魔されている様な違和感を覚えるとも主張した。

実験記録002: 1999/█/█
被験者: D-9271(出産経験のある女性)
実験内容: 実験記録001と同様。
結果: D-9271は酷く動揺した態度を示し担当研究者に対して罵詈雑言を浴びせた。また、SCP-1837-JPに対しては謝罪をしながら涙を流すという行為も繰り返した。実験後D-9271に記憶処理を施した結果、状態は安定した。

実験記録003: 1999/██/█
被験者: D-8888(男性)
実験内容: 既に活動を停止したSCP-1837-JPと接触させる。
結果: D-8888はSCP-1837-JPをただの壊れた人形であると認識した。しかし、実験区画に侵入した時点で原因不明の嫌悪感を示し、呼吸のしにくさや顔に何かが纏わりつく、何かの羽音のような物が聞こえるとも主張した。

実験004: 1999/██/██
被験者: D-2002(出産経験のある女性)
実験内容: 実験記録003と同様。
結果: D-2002がその場で叫び、激しく嘔吐、その直後に卒倒した。原因は不明。
今後出産経験のある女性との接触実験はより厳密に規制するべきだと提案します。-担当研究者:新沼博士

補遺: SCP-1837-JPは1999/█/██に新沼博士の自宅で発見されました。

当時、新沼博士は事案発生の1ヵ月前から妻の様子がおかしいく何もない所で独り言を続けているという内容を同僚の職員に相談しており、何らかの異常存在が関与しているのではないかとサイト-8100調査部が調査を開始しました。その後、財団調査部協力の下に行った現地調査の結果、奈津氏の保護下に置かれているSCP-1837-JPを発見。新沼博士はこの時点から対象オブジェクトの異常性分析を開始し、調査開始から1週間後、それらの異常性が奈津氏にのみ発現している事、奈津氏が人形を自身の息子(新沼夫妻の子供に関する記録や出生記録は一切発見されていません)だと認識している事をサイト-8100に報告しました。

報告の翌日、影響の伝搬を警戒しその時点で影響を受けていない新沼博士が単独で対象を回収し、事態は収束。すぐさまサイト-8100の研究部門へとオブジェクトを移送しました。

現在、奈津氏にはCクラス記憶処理を施したうえでカバーストーリー「未亡人」を適用し、財団指定の一般住宅にて解放しています。

また、オブジェクト回収後に新沼博士の自宅を調査した結果、博士の書斎にあるゴミ箱の中から出所不明の文章が回収され、現在サイト-8100調査部はSCP-1837-JPの出現に関連があるとみて調査を行っています。なお、この文章に関して新沼博士は(SCP-1837-JP回収時点では)一切を記憶していないと証言しました。

この事案を切っ掛けに調査部は同様の事件や事案に関する捜査を開始。結果、詳細不明な腹話術人形が関与した10件の事案が報告され、サイト-8100はすぐさま機動部隊とエージェントを派遣して人形を回収。後の調査で、それら全ての家屋で新沼博士の書斎で発見された文章と同様の文章が発見されました。

発見文書

そうだ。それで良い。

追記: 以下は事案1837-JPの概要とインタビュー記録です。

事案1837-JP概要: 事案1837-JPは2000/██/██に発生した新沼博士によるSCP-1837-JP個体の破壊事案です。

当時、サイト-8100の第3収容区画では新沼博士によるSCP-1837-JPへの実験申請が行われており、セキュリティー担当者によるチェックを受けた後に博士と研究者2名が区画へ入室しました。しかし、入室した直後に新沼博士が同伴していた研究班2名を昏倒させ、その後、計3カ所のSCP-1837-JP収容房に不正に侵入したうえでそれぞれの個体を床に叩き付け破壊するという事案が発生。これらの事案はサイト管理者にすぐさま報告され、新沼博士はセキュリティー担当者によって速やかに拘束されました。

以下は拘束後に行われた新沼博士に対して行われた尋問記録の抜粋です。尋問

尋問記録

<再生>

インタビュアー: 博士、何故あんな事を。

新沼博士: ……夢を見たんだ。

インタビュアー: 夢?

新沼博士: 私の家だった。……いつもと変わらない日常で、良い天気だった。妻に挨拶をして、そのまま玄関を開ける寸前だったんだ。でも、そこでインターフォンが鳴った。突然だ。

[新沼博士の笑い声]

新沼博士: すぐさま扉を開けた。見ると、そこにいたのは小さな男の子だった。ボロボロの服で、何日も風呂に入っていない様に薄汚れてた。私は何個か質問をした。どんな質問をしたかは覚えていない。でも、確かに質問をした。でも、その子は何も応えてくれなかった。只々私を見つめ、ほくそ笑んでた。

インタビュアー: 博士。それが今回の騒動と一体どんな関係が?

新沼博士: 関係? 大いにあるさ。私は確かめたかったんだ。あの人形が本当に人形だったのか。私が最初に壊した人形が何だったのか。だから中を開けた。けど何もなかった。……あのお共は最後に一つの封筒を差し出した。真っ白で、何も書かれていないただの封筒だった。中を開けたら、私の書斎にあった手紙が入ってた。私はそれを声に出して読んだ。そう、それで良い。たったの一言。一言だ

インタビュアー: ……博士?

新沼博士: 一言……一言だった……。

[新沼博士のすすり泣く声]

[机を叩く音]

新沼博士: 私は、私の息子が大嫌いだったんだ! 言う事は理解できないし、目を離すと何をするかもわからない! まともに発声も出来なくて、毎日毎日精神科通いで! ……外を歩けば杞憂の眼で見られ、中には悪態をつく大人もいたさ! ちょっとしたことで急に大声を出して、これまでだって何度騒ぎを起こしたか! ……うんざりだったんだよ! 障害を持って生まれた我が子の世話に、どうしようもない自分の子供の世話に追われ続けるのが! 未来も見えない、自立できるかもわからない、もし私が何かの事案に巻き込まれていなくなったら!? 妻と子供を残して私が先に死んでしまったら!? あの子の未来は? 将来はどうなる? お前にそんな不安が分かるか!?

インタビュアー: 博士、落ち着いてください! 博士!

新沼博士: だから私は……! 私は!……まるであの子は人形だって……。ただお世話を受けるだけの人形だって……。

[3秒間の沈黙]

新沼博士: ……何で今になってそれを思い出したのかは分からない。……もしかしたら、あのクソガキが仕組んだ爆弾だったのかもしれない。……だけど、私は。私は。……私の子供を……この手で。

<停止>

終了報告書: 2000年現在、これらの証言を基にした新たな調査が行われています。

page revision: 8, last edited: 26 Sep 2019 03:41
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License

Privacy Policy of website