nn5n Foundation
Branch of SCP Foundation
nn5n: scp-261-JP どいてどいて
EuclidSCP-261-JP どいてどいてRate: 14
SCP-261-JP
評価: +13+x
scp-261-jp%20img.jpg

SCP-261-JP

アイテム番号: SCP-261-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-261-JPは、二つある入り口の両方をフェンスにより封鎖し、「構造欠陥につき危険防止のため立ち入り禁止」の看板を標示してください。SCP-261-JPの存在する地下街の管理者及び周辺者には記憶処理を施し、カバーストーリー『地下構造欠陥による通路の封鎖』を展開してください。SCP-261-JPに立ち入る際は、レベル3職員一名の許可を受け、必ず地下街閉鎖時間帯にのみ立ち入るようにしてください。また、実験を除くいかなる場合でも、SCP-261-JP内における対面通行を禁止します。

説明: SCP-261-JPは████市にある████地下街の地下通路です。全長21m、全幅3m、全高が3mの設計であり、天井には蛍光灯が付けられています。通路の壁は一般的なコンクリート製で、特異性は見られません。SCP-261-JPの特異性は、SCP-261-JPの通路を対面通行した際に発生します。SCP-261-JPの片側の入り口をA、その反対側をBとすると、それぞれの入り口から通路に進入した両者は、相手を避けて向かい側の出口へと向かおうとします。しかしどんなに相手の進行線上に入らないように努力し、衝突の回避に努めようとしても、互いに相手と対面する同じ方向へ避けようとしてしまい、最終的に行き違うことができず、両者は衝突します。衝突した両者は実験において以下の三状態になることが確認されています。
・一般的な歩行速度での衝突では考えられないほどの衝撃による身体損傷
・衝突による転倒で地面から受ける重度の骨折、打撲を含む身体損傷
・衝突による損傷を受けないものの両者の精神状態が不安定になり、興奮して互いを罵倒しあいながらの暴力を用いた闘争への突入
いずれの状態でも医療施設への搬送を要するほどの重傷を負います。また闘争への突入では、互いの生命活動に支障が出るまで暴力手段を用いて闘争を続けます。
SCP-261-JPは財団による収容以前に衝突事故を██件起こしており、20██/██/██に発生した最新の事故において、救急隊への通報を傍受していた財団職員がその異常性から収容を行いました。以下にSCP-261-JPの特異性が発生する条件を、さらに精査した実験記録1を示します。

実験記録261-JP-3 - 日付20██/██/██

対象: SCP-261-JP
目的: SCP-261-JP内において対面通行を行い、衝突を確認する。同様の手順で行った前二回の実験の偶然性を排するため、三回目のこの実験を行う。
実施方法: SCP-261-JPの両端入り口A、BよりDクラス職員二名、D-261-JP-5、D-261-JP-6を進入させた。二名には反対側へ通り抜けるよう指示した。SCP-261-JPに関する事前説明は行わなかった。
結果: D-261-JP-5、D-261-JP-6の二名がSCP-261-JP内中央にて衝突。互いに頭部を強打し、意識不明になる。財団医療部門施設への搬送後、脳震盪と診断された。
分析: オブジェクトの特異性による衝突を確認。3回にわたる実験で偶然性は排せた。実験に用いたDクラス職員は全員重傷を負っている。

これ以降の実験は、Dクラス職員への身体被害を最小限に食い止めるために、財団標準の耐衝撃装備2を装着させ、通路内全面に衝撃吸収マットレスを敷設して行ないました。

実験記録261-JP-4 - 日付20██/██/██

対象: SCP-261-JP
目的: SCP-261-JP内において対面通行を行い、衝突を回避する。
実施方法: SCP-261-JPの両端入り口A、Bより耐衝撃装備をしたDクラス職員二名、D-261-JP-7、D-261-JP-8を進入させた。Aより進入した職員にはAから見て左へ、Bより進入した職員はBから見て左へ寄り、向こう側へ通り抜けるよう指示した。SCP-261-JPに関する事前説明は行わなかった。
結果: D-261-JP-7、D-261-JP-8の二名がSCP-261-JP内中央にて衝突。暴力を用いた闘争を開始。待機していた警備員により制止された。
分析: カメラによる記録ではD-261-JP-8は対面通行の際にBから見て右へ移動。指示違反であることを詰問したところ、「だから俺は言われたとおり左へ避けただろ!指示違反したのは向こうの方じゃねぇか!」と証言。D-261-JP-8に左右盲のテストを行ったところ、不合格。しかし実験より数時間後に左右盲の回復が見られた。
左右の感覚に対する認識災害を発生させている可能性がありますね。-神宮寺博士

実験記録261-JP-5 - 日付20██/██/██

対象: SCP-261-JP
目的: SCP-261-JP内において対面通行を行い、衝突を回避する。
実施方法: SCP-261-JPの両端入り口A、Bより耐衝撃装備をしたDクラス職員二名、D-261-JP-7、D-261-JP-8を進入させた。その際、あらかじめAではAから見て右の壁に、BではBから見て右の壁に手を付けさせ、壁伝いに進むように指示した。
結果: 両者は衝突することなく反対側へと無事通過した。
分析: 通路内において通行者が正対しない限り、対面通行であっても衝突は発生しない模様である。

実験記録261-JP-6 - 日付20██/██/██

対象: SCP-261-JP
目的: SCP-261-JP内において対面通行を行い、衝突を回避する。
実施方法: SCP-261-JPの両端入り口A、Bより耐衝撃装備をしたDクラス職員二名、D-261-JP-7、D-261-JP-8を始めに正対した状態で進入させた。その際、進入直後にAではAから見て右の壁に、BではBから見て右の壁に手を付け、壁伝いに進むように指示した。
結果: D-261-JP-7がAから見て左の壁に避けてしまい、中央に至るまで両者回避を繰り返した結果、よけきれず衝突。D-261-JP-7は転倒し、右小指を骨折。D-261-JP-8は耐衝撃装備とマットレスにより無傷。しかし、両者の耐衝撃装備は、ヘルメット及びシールドにおいて破棄せざるを得ないほどに破損していた。
分析: やはり一度でも正対すると衝突してしまう模様。左右に対する認識災害が発生している。

実験記録261-JP-7 - 日付20██/██/██

対象: SCP-261-JP
目的: SCP-261-JP内において対面通行を行い、衝突を回避する。
実施方法: SCP-261-JPの両端入り口A、Bより耐衝撃装備をしたDクラス職員二名、D-261-JP-8、D-261-JP-9を始めに正対した状態で進入させた。その際、ゆっくりと歩行しながらお互いに避ける方向を相談しあい、衝突を回避に努めるように指示した。
結果: 最初は落ち着きながら相談しあい歩行していたものの、徐々に両者の表情に焦りが見られ歩行速度が早まり、中央にて衝突。D-261JP-8とD-261-JP-9は衝突時の衝撃により[編集済み]となり、一つの肉体に形成された。耐衝撃装備の効果は見られなかった。
分析: 左右の認識を用いて回避方法を相談したものの、やはり認識災害が発生した模様。「そっちは右じゃないだろ!馬鹿!」という音声も記録。また、今回のみ異常な衝突が発生した。D-261-JP-8とD-261-JP-9の二名は、実験終了後、終了された。現在も原因は不明。
片方の壁を赤、もう片方を青で塗って壁の色でどちらに避けるか呼びかけ合えば衝突は回避できるんじゃないでしょうか。-神宮寺博士

実験記録261-JP-8 - 日付20██/██/██

対象: SCP-261-JP
目的: SCP-261-JP内において対面通行を行い、衝突を回避する。
実施方法: SCP-261-JP内の片方の壁を赤く塗り、反対側の壁を青く塗った。SCP-261-JPの両端入り口A、Bより耐衝撃装備をしたDクラス職員二名、D-261-JP-3、D-261-JP-10を始めに正対した状態で進入させた。その際、どちらの色の壁に避けるかを呼びかけ合いながら通行するように指示した。
結果: D-261-JP-3は赤の壁に、D-261-JP-10は青の壁に避けることに成功し、両者は無事反対側へ到達した。
分析: SCP-261-JPは、通行する人間の左右の感覚に対する認識災害を引き起こすことが、これにより明らかになった。

対象: D-261-JP-2

インタビュアー: 神宮寺博士

付記: 財団医療施設に入院中のD-261-JP-2と面会し、インタビューを行った。

<録音開始, [20██/██/██]>

神宮寺博士: こんにちは、気分はどうですか?

D-261-JP-2: 最悪だ。もっとも、体の調子は徐々に回復しているが。

神宮寺博士: それは良かったです。こうして話が聞けて、私もうれしいですよ。

D-261-JP-2: それで何を話せばいいんだ?

神宮寺博士: あの地下通路を歩いているとき、何か感じたことはありましたか?

D-261-JP-2: 最初は何ともないただの通路だったよ。だけど真ん中に近づくにつれて何だか妙な焦りっていうのか、そういうのを感じたんだ。早く向こう側に出たいっていうね。しかし向こうからも男が一人通り抜けようと近づいてくる。何とか避けようと焦って相手の進むのと逆の方へ移動しようとしたんだが、どうしても避けれらない。

神宮寺博士: 避けられない、というのは?

D-261-JP-2: こっちが右へずれたら向こうも右へずれて、左へずれたら左へずれて……。わざとじゃないだろうが、からかわれているのかと思うぐらいじれったかったよ。

神宮寺博士: ふむ。だけど似たような現象なら日常生活でも起こりえているし、あなたも私も一度以上は経験していますよね。何か以前の類似体験と変わった点はありましたか?

D-261-JP-2: さっきも言ったけど焦りだよ。別に急いでないのに無性に向こう側へ早く行きたくなる。焦っているからか上手く避けられないし、ぶつかっただけでこんな重傷を負うなんて。

神宮寺博士: なるほど。話してくれてありがとうございます。ゆっくり休んでください。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー終了後、D-261-JP-2にはBクラスの記憶処理を施した。

補遺1: 実験により分かったSCP-261-JPの特異性をまとめると次のようになります。SCP-261-JP内では、左右の感覚に対する認識が一時的に麻痺し、認識災害を発生させます。また、自分の進入した入り口の反対側へと進みたくなる衝動が以上に高まり、焦燥感を持ちます。そして一度でも対面通行者と正対した場合、衝突し、重度の衝突事故を引き起こします。
補遺2: SCP-261-JP内にて、はじめから左右盲の人間を対面通行させた場合どうなるかについては検証されていません。左右盲であるDクラス職員が新たに補充された場合は、神宮寺博士の研究下に優先的に配属されます。

ページリビジョン: 9, 最終更新日時: 07 Dec 2014 03:40
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License

Privacy Policy of website