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nn5n: scp-2977 潜望蟻
EuclidSCP-2977 潜望蟻Rate: 60
SCP-2977
2977Colony-3.jpg

未成熟のSCP-2977-1実体。現在の深さは1.7キロメートルと推定される。

アイテム番号: SCP-2977

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2977-2出現の予測不能性に起因し、SCP-2977は公に絶滅寸前種に指定されワシントン条約による保護が規定されています。異常性のない研究データは研究主任の裁量で一般に公表することが可能です。

機動部隊ウプシロン-7 ("ガラス瓶") は、SCP-2977-1と一致する報告に関して国際的な環境保護団体を監視してください。機動部隊ウプシロン-7はできる限りの実体を調査し、化学フェロモンの追跡と地中レーダー探査を用いてSCP-2977-2の位置を特定し、保護活動との名目で対象地域を臨時サイトに転換してください1。SCP-2977-2は完全な封じ込めの実施以前に発見しなければなりません。

SCP-2977-1とSCP-2977-2は共に極めて珍しいため、将来の掘削の試みはO5評議会とプロジェクト・ロングフェローの現コーディネーター双方の承認を受けなければなりません。

説明: SCP-2977はアリ科 (Formicidae) に属する真社会性昆虫の一種です。SCP-2977個体は黒色で、全長は階級に応じて13-20ミリメートルです。SCP-2977は非常に長い繁殖周期と、巣の周囲を取り巻く鉱物による「虹」や「的」と表現される特徴的なパターンによって他のアリ類から外見的に識別が可能です。SCP-2977は農業に似た共生形態によって地下貯水池で珍奇な食用生物を養殖しており、これにはドウクツギョ科 (Amblyopsidae) や緩歩動物が含まれます。

SCP-2977の巣はほぼ垂直に超深度まで伸びており、その地下部分の直径が1.5メートルを超えることは稀です。この巣はSCP-2977-1と指定されます。SCP-2977-1は、現在の財団技術によって到達可能な最大深度である15キロメートルを超えて伸びることが知られています。SCP-2977個体は掘削で発生した物質を巣の最深部から地表に搬出し、各SCP-2977-1の周囲に同心円状のパターンを形成します。より深い場所の鉱物で新しい環が形成され、古い環は外側に向けて押しやられます。

最終的に推定██キロメートルに達した時点で鉱物の搬出は停止し、SCP-2977-1は「成熟した」と見なされます。(「成熟した」実体を取り巻く鉱物の概要は補遺2977-1で参照可能です。)成熟した巣は新しいSCP-2977-1を生み出すためにSCP-2977の雄と繁殖能力のある女王を生産し、婚姻飛行に送り出します。この発生は極めて稀であり、1914年の初期封じ込め以来、全てのサイトを合計しても16回しか観察されていません。

SCP-2977実体の掘削能力は非異常性のアリ類を上回るものではありません。複数のSCP-2977-1周囲に拡大する鉱物パターンを長期間にわたって観察した結果に基づくと、新たなSCP-2977-1実体が「成熟」深度に到達するには███年が必要だと推定されています。

SCP-2977-1は常に「起源」となる巣のごく近くで発見されます。この巣はSCP-2977-2と指定されます。SCP-2977-2は火山活動や地殻変動が活発な地域、主に環太平洋火山帯に散発的に出現します。SCP-2977-2は未知の深度を起源とし、上方に拡大して地表に達すると考えられており、地表には巣の入口のみが残されます。

一般的なSCP-2977の女王と異なり、SCP-2977-2から出現した女王は翅を持たず無性生殖によって繁殖します。また、SCP-2977-2の女王はSCP-2977-1から生産された女王に比して大きな遺伝的変異を示します。(遺伝子解析の結果は文書2977-2で参照可能です。)


補遺2977-1: サイト-2977-アルファの巣周辺の鉱物パターン


2977DebrisBands.jpg

図解が利用できます。クリックで拡大。

以下は、40年以上新しい鉱物を生成していない「成熟した」実体であるSCP-2977-1-アルファ-05を取り巻く、同心円状の鉱物の帯の一覧です。鉱物の存在する領域の直径は合計でおよそ6.6メートルです。

素材 帯の幅
同心円の縁
土壌/第四紀堆積層 5 cm
現地の地質と一致する玄武岩、砂岩、石灰岩、頁岩の帯 各5-10 cm、合計で1 m
緑色シルト岩(ジュラ紀) 5 cm
苦灰質礫岩(三畳紀) 13 cm
石炭(古生代) 24 cm
花崗岩 36 cm
固化した珪酸質マグマ、直径0.5 mmの球体2 40 cm
固化した安山岩質マグマ、直径1 mmの球体(上記参照) 62 cm
固化した玄武岩質マグマ、直径0.7 mmの球体(上記参照) 38 cm
ダイヤモンド 5 cm
磁器 10 mm
ステンレス鋼 2 cm
金の点在するシリコン3 5 mm
パラジウムの点在する黒曜石 5 mm
象牙質の粉末4 3 mm
巣の入口


SCP-2977追加文書 - 要レベル4クリアランス

文書SCP-2977-2: SCP-2977女王の遺伝的多様性に関して

From: SCP-2977研究主任、アレクサンドル・オノレ博士
CC: ウプシロン-7機動部隊長、ジェニファー・トーレス博士
To: O5司令部、監視本局

SCP-2977-1とSCP-2977-2の繁殖力は限られているため、分析のために女王を捕獲することはかなりの困難を伴いました。それでも██年にわたる集中的な調査によって全ての既知のサイトからサンプルが得られ、複数のSCP-2977女王間での遺伝的、生理的変異を分類することが可能となりました。

第一に、SCP-2977-2の生成する女王は異常に均一的な非コードDNAを有しています。これはDNAにもかかわらずタンパク質のコードや生物学的機能に不可欠ではない配列で、GACTGACTという塩基配列パターンの繰り返しの後に続いています。第二に、SCP-2977-2女王においてRNAを介した転写、翻訳過程は極めて効率的ですが、同時に極めて変異を起こしやすいものとなっています。第三に、いかなる細胞の非コードDNAに発生した変異も、生物体全体の新たなDNAに均一に複製されます。

「成熟した」SCP-2977-1に由来する女王は、SCP-2977-2女王よりも通常の生物に近い遺伝的多様性とDNA複製機能を持ちますが、機能を持たない非コードDNAは各封じ込めサイトのSCP-2977-1女王間で大幅に異なっています。これらの女王間の遺伝的差異の分析から、特定の遺伝子配列が地理、気候の詳細、さらには人間との相互作用や観察といったレベルの情報でさえも直接的に反映していることが示唆されました。

SCP-2977-2女王の遺伝的可塑性とSCP-2977-1女王に反映される情報の詳細さは、例え非効率的であるとしても、SCP-2977が新たな型の情報蓄積、輸送システムとして機能していることを示唆しています。

文書SCP-2977-ロングフェロー

From: O5司令部、監視本局
To: レベル3/ロングフェローを有する全職員
CC: ウプシロン-7機動部隊員

長期封じ込め施策の確立に際して、SCP-2977は未知の大深度地底生物、おそらくSCP-2977-3によって地表の偵察のために設計された種であると仮定すべきである。O5評議会は7対5で、これ以上の侵入の試み、即ち潜在的に破滅的地殻変動を引き起こし得る試みを防止するため、このような好奇心旺盛な種との対話を行うことが不可欠であると決定した。

SCP-2977が地表から「帰還」するまでにおよそ300年かかることを考慮し、遺伝的に改変されたSCP-2977を極めて長遅延の通信システムとして利用し、SCP-2977-3との接触を確立することがプロジェクト・ロングフェローの任務の一環として承認された。SCP-2977に割り当てられた新たな職員は、さらなる情報に関して文書LF-1886: 汎世代的研究の概要、文書LF-1947: 十億年単位での連続性維持 を参照すること。

- O5-7, -9, -3, -5, -8, -2, -11

ページリビジョン: 3, 最終更新日時: 24 Jul 2016 22:38
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