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nn5n: scp-309-JP 忘れるな
EuclidSCP-309-JP 忘れるなRate: 6
SCP-309-JP
評価: +5+x

SCP-309-JPはインフォハザードです。本報告書に記載されている追加情報は収容に関わる職員以外には極秘とします。
追加情報の閲覧が収容違反を起こしうる事に留意して下さい。
SCP-309-JPの追加情報をBクラス以上の職員が閲覧する事は禁止されています。

アイテム番号: SCP-309-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在、SCP-309-JPの完全な収容は困難です。民間人の居住地域でSCP-309-JPの収容違反が発生した場合、プロトコル"退廃芸術"を発動させて下さい。

SCP-309-JPはセクター-8105に設けられた90cm x 60cm x 10cm、厚さ2.5cmの鋼鉄製コンテナに緩衝材に包まれた状態で収容されています。許可がない限りコンテナの開封は行わないで下さい。

収容違反が発生するリスクが存在する事から、SCP-309-JP及びSCP-309-JP-2の外観に関する情報に接触した職員に対して記憶処理を施す事は禁じられています。SCP-309-JPの収容に関わった職員を転属させる場合は、記憶処理が行われる可能性の低い部署へと転属させて下さい。記憶処理が必要な事態が発生した場合、当該職員は終了されます。許可されていない職員がSCP-309-JP及びSCP-309-JP-2の外観に関する情報に接触した場合は処分の対象となります。

収容違反によってSCP-309-JP-2が出現した場合、SCP-309-JP-2を視認可能な範囲から全ての人員を退去させた上で処理を行います。民間人にSCP-309-JP-2が暴露した場合、更なる収容違反の発生を防ぐ為に終了する事が許可されています。

説明: SCP-309-JPは80cm x 50cmの黒地に赤色の絵具で模様が描かれた油絵です。キャンバスの裏側の隅には英語で『忘れるな(Don't Forget)』と表側のものと同じ赤色の絵具で書かれています。キャンパスや絵具、顔料に特異性は見られませんが、絵具と顔料には有毒な化学物質であるヒ素化合物及びカドミウム化合物、セレン化合物が高い濃度で含まれています。また、絵具と顔料からは人間の体組織、骨、血液、[編集済]が検出されており、検査の結果いずれも同一人物のものである事が判明しています。検出されたサンプルの遺伝子と合致する人物は現時点では確認出来ていません。調査により、検出されたサンプルの遺伝子と合致する人物が判明しています。詳細は補遺2を参照して下さい。

SCP-309-JPには黒地に赤い絵具で3つの菱形をV字型に並べた模様が描かれており、中央の図形の中にはプロビデンスの目1と推測される目の模様が描かれています。模様を構成する諸要素はキリスト教的モチーフを示唆しているものと推測されています。

SCP-309-JP及びSCP-309-JP-2の外観に関する情報に暴露した人物(SCP-309-JP-1に指定)がSCP-309-JP及びSCP-309-JP-2の外観に関する記憶を忘却2するとSCP-309-JPは活性化し、SCP-309-JP-2に指定される実体がSCP-309-JP-1の体表に出現します。

SCP-309-JP-2はSCP-309-JPに描かれたものと同じ模様で、使用されている絵具と顔料も同一です。出現開始後、およそ5秒に1つのペースで新たなSCP-309-JP-2が既に体表に存在するSCP-309-JP-2に重ならない位置・大きさで出現します。体表のSCP-309-JP-2の増加に伴い、絵具及び顔料に含まれる有毒物質によってSCP-309-JP-1は急性中毒に陥り、最終的に自己終了します。SCP-309-JP-1の終了後、SCP-309-JP-2の出現は停止します。現時点ではSCP-309-JP-1を終了する以外でSCP-309-JP-2の出現を停止させる方法は発見されていません。

SCP-309-JPは1988年█月██日に██県██市のギャラリーで、ギャラリーの所有者である美術商██ ██氏の異様な変死体が発見された事をきっかけとして財団の注目を引きました。現場に設置されていた監視カメラに██氏の体表にSCP-309-JP-2が出現し同氏が死亡するまでの映像が残されていた事から、エージェント・██の捜索によりギャラリーの倉庫からSCP-309-JPが発見され、その後収容されました。関係者・目撃者にはクラスBの記憶処理が施されましたが、その際にSCP-309-JP-2が出現、██名の死者・終了対象者を出しました。

実験記録309-JP-1 - 日付1988/██/██

対象: D-309-JP-1
実施方法: SCP-309-JPの裏面のみを暴露させた後、クラスBの記憶処理を施す。
結果: 異常なし。
分析: 裏面の外観に関する記憶はSCP-309-JPの活性化には関係ないようだ。

実験記録309-JP-2 - 日付1988/██/██

対象: D-309-JP-1
実施方法: SCP-309-JPを正面から撮影した写真に暴露させた後、クラスBの記憶処理を施す。
結果: SCP-309-JP-2が額を始点として出現。D-309-JP-1は終了された。
分析: 写真であっても活性化の条件を満たすようだ。

実験記録309-JP-3 - 日付1988/██/██

対象: D-309-JP-2
実施方法: SCP-309-JPを正面から撮影した映像に暴露させた後、クラスBの記憶処理を施す。
結果: SCP-309-JP-2が左頬を始点として出現。D-309-JP-2は終了された。
分析: 写真と同じく、映像に暴露しても活性化の条件を満たすようだ。

実験記録309-JP-4 - 日付1988/██/██

対象: D-309-JP-3
実施方法: SCP-309-JPについて「80cm x 50cmの、模様が描かれた油絵」であると説明した後、クラスBの記憶処理を施す。
結果: 異常なし。
分析: 外観についての情報が少な過ぎると活性化の条件を満たさないと考えられる。

実験記録309-JP-5 - 日付1988/██/██

対象: D-309-JP-3
実施方法: SCP-309-JPの外観について詳細な説明を行った後、クラスBの記憶処理を施す。
結果: SCP-309-JP-2が右手の甲を始点として出現。D-309-JP-3は終了された。
分析: 外観に関する詳細な情報に接触した場合は活性化の条件を満たすようだ。

実験記録309-JP-6 - 日付1988/██/██

対象: D-309-JP-4
実施方法: D-309-JP-3に出現したSCP-309-JP-2に暴露させた後、クラスBの記憶処理を施す。
結果: SCP-309-JP-2が左掌を始点として出現。D-309-JP-4は終了された。
分析: SCP-309-JP-2に関する記憶を忘却する事も活性化の条件を満たすようだ。

実験記録309-JP-7 - 日付1988/██/██

対象: D-309-JP-5
実施方法: SCP-309-JPに暴露させた後、終了する。
結果: 異常なし。
分析: SCP-309-JP-1が死亡した場合は活性化の条件を満たさないようだ。生きている人間に忘却される事が活性化の条件である可能性がある。

補遺1: SCP-309-JPは収容されてから20██年█月までの間に█回、収容違反を引き起こしており、これまでに██名の死者、██名の終了対象者を出しています。SCP-309-JPが██ ██氏の手に渡ってから収容されるまでの間に民間人に暴露した可能性が高く、更なる収容違反が発生する可能性が指摘されています。

補遺2: 財団の調査により、198█年に失踪した芸術家█ ██氏の遺伝子情報がSCP-309-JPから検出されたサンプルと合致しました。更なる調査により、SCP-309-JPは同氏によって制作され、後に██ ██氏へと譲渡された可能性が高いと推定されています。詳細については資料309-JP-A及び309-JP-Bを参照して下さい。

以下はエージェント・██により回収された██ ██氏の日記からSCP-309-JPに関係すると思われる部分を抜粋したものです。

1987/9/██
█の奴が突然ギャラリーを訪れ、引き取ってくれと絵を置いていった。██年前にアイツが麻薬に手を出して捕まって以来の再会だったが、その変わり様にはゾッとした。まるで死人だ。絵も昔の作品とはまるで違う。薄気味が悪くてギャラリーに展示などとても出来ない。常連の物好き達に商談ついでに見せるのが精々だろう。

以下は█ ██氏の元住居と推測される██県██市郊外の山中の廃墟から回収された日記からSCP-309-JPに関係すると思われる部分を抜粋したものです。

1986/11/██
思い浮かばない。何もかも。名だたる名画は人々の魂に刻み込まれ、生き続ける。獄中にあってそれらを忘れ得なかった私が証人だ。だが私の作品はどうだ。一時どれだけ持て囃されようと、上っ面の記憶として僅かな間留め置かれるだけで時と共に風化して消えてゆく程度に過ぎない。薬物は私に霊感などもたらしてくれなかったし、獄中での経験は無為であった。[以下、無関係な内容の為省略]

1987/3/██
小手先の技が何になる。単純化し、モチーフを散りばめ、視覚的に映える色彩を配する。名画というのはそんな些末な技法を超えた何かがあるからこそ、今も歴史に生き続けているのだ。賢しい手段に終始している時点で私など[以下、文字が乱れており判読不能]

1987/6/██
全てを懸ける。もう私にはそれしかない。才能も気力も残されていないのだ。差し出せるのはそれだけだ。足りないものをそれで埋め合わせられるかは判らないが、もうそれしかないと確信した。

1987/8/██
完成した。全てを出し切った。後は誰か信の置ける相手にこれを託すだけだ。もう私にはこの作品を世に送り出す余裕は残されていない。願わくば我が遺作が人々の魂にまで刻み込まれん事を。

ページリビジョン: 9, 最終更新日時: 26 Apr 2015 18:52
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