nn5n Foundation
Branch of SCP Foundation
nn5n: scp-3323 R35urr3c710n
KeterSCP-3323 R35urr3c710nRate: 35
SCP-3323
Hotline

SCP-3323のホーム画面。

アイテム番号: SCP-3323

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 以後十年間にわたり、財団は何千もの独自の仮想通貨をマーケットに導入し、バブル経済を作り出します。より多くの仮想通貨が作られるにつれて"Lyvecoins"の価値は下落していき、最終的には20██年までに仮想通貨バブルは崩壊します。バブルの崩壊を生き残ったあらゆる仮想通貨は財団により回収され、SCP-3323に対する寄付は禁じられます。

このプロセスの進行中、 機動部隊カッパ-10 ("スカイネット") が"Better Lyves"に言及する全ての活動を監視する任に就きます。

説明: SCP-3323は"Better Lyves"として知られる異常なスマートフォンのアプリケーションです。ある対象の人間が特定の条件を満たすと、SCP-3323は自動的に自らを対象の携帯にインストールし、それからラザルスイベントを開始します。(詳細は以下を確認してください。) それ以外の場合では、SCP-3323は周期的に背景を変更したり、アプリケーション自体の、特にアプリケーションへの寄付を行う方法などの、説明を表示したりします。Better Lyvesへの寄付は仮想通貨1の形でのみ行うことができます。

ラザルスイベントは対象の人間が以下の要項を満たした場合に開始されます:

  • ある対象の人間が自殺を行おうとしている。
  • 対象は何らかのブランドのスマートフォンを所持している。
  • 対象は電話に応答するか、話しかけることができる。
  • 対象は過去五年以内に自殺を仄めかす表現を活発に行ったことがある。

その後SCP-3323は電話を掛け始め、その電話番号は"1-800-6██-3███"と表示されます。電話をとった対象はクリスチャン・マクミカエル(以降PoI-668とする)と識別される個人により歓迎されます。PoI-668はその後自己紹介を行い、対象に自殺をやめるよう説得しようとします。SCP-3323の電話をとったほとんどの対象は、自殺のプロセスが不可逆なまでに進行していなければ、自殺をやめます。 SCP-3323による電話を追跡する試みは失敗に終わっており、どうやってSCP-3323が電話の発信源のシグナルを遮断しているのかは現在不明です。

1-800-6██-3███に電話を掛ける試みを行うとPoI-668が応答しますが、彼は自殺を止めようとはしてきません。20██年9月28日までは、PoI-668はBetter Lyvesや、彼の個人的な生活や、その他あらゆる財団が有益であるとみなした質問に対し素直に答えていました。

補遺:SCP-3323録音記録

以下の音声記録はSCP-3323への接触の最初の試みの際に録音されました。インタビュアーはヴァンジ・グウェンドリン博士です。

<録音開始 [14:33:33]>

PoI-668: こんにちは、こちらはBetter Lyvesのクリスチャン・マクミカエルです。ご要件は?

ヴァンジ博士: こんにちは、私はヴァンジ・グウェンドリンと申します。あなたのアプリケーションについて少々質問を行いたいのですが。

PoI-668: はい、喜んでお答えしましょう!何を知りたいですかな?

Dr. Vanji: ええと、何故あなたは寄付のお願いをするのですか?

PoI-668: それはもちろん、寄付だけが我々の活動を続ける糧となるからです!Better Lyvesは、結局のところ電気代を払えなければやっていけないのでね。(PoI-668はくすくすと笑う)

ヴァンジ博士: これはちょっと脱線した質問になるかとも思うんですが、何故"Better Lyves"の綴りに"y"を使っているのですか?

PoI-668: ああ、それは実は頭字語なんですよ!「長寿、若さ、活力寄贈サービス」"Longetivity, Youth and Vitality Endowment Services"の略なんです!個人的にはこの表現はすごく賢いと思います。これを思いついた人は天才ですね! …………ここだけの話、実は私が作ったんですけどね?

ヴァンジ博士: それは凄いですね。でも実際のところ、それはどういうことなんですか?あのアプリケーションには自殺を防止する以上の何かがあると?

PoI-668: いやいや、そういう事ではありません。Better Lyvesは自殺の試みを止めることに重きを置いるんですが、それは単に私がかっこいい頭字語を作りたかったからなんです。Better Lyvesを驚くべきものにした技術は慈愛の心の大きな進歩によるものですけどね!

ヴァンジ博士: どうやってその大きな進歩を?もちろん、自殺を防止することについては置いておいて下さいね。

PoI-668: なんと機械学習によるものなんです!世界中の人々をモニタリングして、我々の特製AIが助けを必要とする人を見つけたら、ひとりでにアプリケーションがインストールされて、我々はそこから電話を掛けられるというわけ!まあちょっとプライバシーを侵害している気もしますが、今までどれほどの命が救われたのかを考えれば、人々は気にしないでくれると思います。

ヴァンジ博士: AIで世界中をモニタリングしていると?カメラを通じて、それとも電話自体を通じて?

PoI-668: その知識への探究心は認めますが、今すぐには明かせませんね。(PoI-668は含み笑いをする)

ヴァンジ博士: 貴重なお時間をどうも、マクミカエルさん。大変参考になりました。

PoI-668: いつでもどうぞ、ヴァンジさん!綴りに"y"の入ったBetter Lyvesに寄付するようにお知り合いにお願いしてくださいね!Better Lyvesは世界をより住み良いところにするためのものです!それでは良い一日を!

PoI-668が電話を切る。

<録音終了 [14:40:12]>

記録はPoI-668に関する個人情報を入手しようとする試みの際録音されました。

<録音開始 [09:28:17]>

PoI-668: こんにちは、こちらはBetter Lyvesのクリスチャン・マクミカエルです。ご要件は?

ヴァンジ博士: お久しぶりです、こちらはヴァンジ・グウェンドリンです。もう少し質問をさせて頂いてもよろしいですか?もちろん答えなくても構いませんので。

PoI-668: ああ、またお会いしましたね!何を知りたいのですか?アプリケーションについてもっと?アプリケーションの目標について?もしかして寄付の方法だったりします?ちらっちらっ。

ヴァンジ博士: 実は、あなた自身のことについてなんですが、マクミカエルさん。

PoI-668: あー、ええ、はい、新しいパターンですね。何を聞きたいですか?

ヴァンジ博士: では、何故あなたはこのようなことを?あなたがBetter Lyvesを作るきっかけになったことはなんですか?

PoI-668: 自殺を止めたくないなんて思う人がいますか?Better Lyvesは人々に世界はより住み良いところであるということを再認識させるためのアプリケーションです!もちろん、森を保護したりだとか不均衡に立ち向かったりだとかということは出来ないでしょうが、人々を彼らの問題を自力で解決できるくらいに長生きさせることは出来ます!

ヴァンジ博士: 確かに、納得するに足る理由ですね。特に自殺を防止することに焦点を置いているのは何故ですか?

PoI-668: あー……ちょっと個人的な話が過ぎるかとは思うんですが、私自身自殺に関する個人的な経験がありまして。私の妹……妹と私は子供の頃しょっちゅう喧嘩してましてね。彼女はやりたいことをなんでも邪魔する私を目の敵にしてたんですが、私としては彼女を守ってやりたかっただけなんです。彼女は暴力的に振る舞い始めて、それから無感動になってしまい、鬱になって……

PoI-668は約6秒ほど口を閉ざす。

PoI-668: 何も告げずに亡くなりました。彼女に電話を掛けようとするまで、彼女が逝ってしまったなんて我々は思いもよらなかった。

ヴァンジ博士: ……ごめんなさい、マクミカエルさん。精神疾患に関する経験はあまりないのですが、大変に辛い出来事だったでしょうね。

PoI-668: あの……あの出来事から、私はBetter Lyvesに心血を注ぐようになりました。知っているでしょう?人々に電話を掛け、彼らのしようとしていることを思い直させる機会を与えることです。

ヴァンジ博士: なぜアプリケーションを通じて?電話サービスとして直接人々に電話を掛けるのではいけなかったんですか?

PoI-668: 二度も自殺防止ホットラインに電話しようとする人なんてほとんどいないからです。人は、自殺をしようと思っている時にはホットラインに電話するより自殺防止アプリを使いたがるということはテストで分かっています。電話を掛けるという行為は、実際の人の声を聞いた方が人はより高確率で応答してくれるからというただそれだけの理由で行っています。

ヴァンジ博士: どうやってその情報を集めたのですか?クラウドソーシングとか、そのように?

PoI-668: 言うまでもなく、AIです。ちょっと自殺志向にプログラムして、どう彼らが応答するかを確かめました。

ヴァンジ博士: AIが、自殺志向になると?

PoI-668は黙る。

PoI-668: も、申し訳ない。失礼します。用事が出来ました。

PoI-668が電話を切る。

<録音終了 [09:31:22]>


日付: 20██/09/28
FROM: ラティマー・ミカエル博士 <noitadnuof.pcs|remitalm#noitadnuof.pcs|remitalm>
TO: ヴァンジ・グウェンドリン博士 <noitadnuof.pcs|ijnavg#noitadnuof.pcs|ijnavg>
件名: 寄付金の行きどころについて


ヴァンジ博士、大ニュースです。

ここしばらくBetter Lyvesに送っていた寄付を追跡していたのですが、あなたが知っておくべきいくつかの大事な情報を手に入れました。

まず、SCP-3323に送金される全ての寄付は"Lyvecoins"と呼ばれる新たな仮想通貨に変換されています。それが判明した時、Better Lyvesを遂に追い詰めることが出来るかと思ったので、それを止める方法がないかよく観察しました。その仮想通貨は二つの特殊なプログラム、AIを稼働させるために使われていることが分かりました。この情報のおかげで、なんで我々が電話を追跡できないのかも判明しました。あれは電話じゃなくて、電話を模倣しているただのプログラムです。でも今回分かったのはこれだけじゃありません。

先述の2つのシステムは学習システム或いはニューラルネットワークのように、経験を基に学習するものです。しかし、厳密に言うとこれらのシステムはお互いに戦うよう仕向けられています。前者は"ホットライン"と名付けられていて、他のプログラムが目標を達成することを妨害することのみが目標です。自殺防止ホットラインを参考に作られていて、何百万もの異なる反復試行を通じ、できる限りあらゆる情報を変えてきました。電話に出る人の名前、事業を運営する会社の名前、何もかもです。人に自殺を止めさせることに最適化されています。

さらにダメ押しの情報です。後者のAIはただ"死"と呼ばれています。その大半は無くなっていて、どうしてか削除されています。しかし1つめのAIから推察するに、このAIは自らを殺すことを目的に作られたのではないかという推察を立てました。そして彼女は彼に勝ったようです。

補遺 3323-02:

SCP-3323により開始された会話中に記録された録音記録です。

<録音開始 [01:57:53]>

ヴァンジ博士: もしもし?

PoI-668: ヴァンジ・グウェンドリンさんですか?

Dr. Vanji: マクミカエルさん?

PoI-668: ええ。ところであなたは私を呼ぶにもっと相応しい名前をご存知ではないかと思うのですが。PoI-668と読んでもらった方が?それとも"ホットライン"がよろしいですかな?

ヴァンジ博士: それはどういう一

PoI-668: Better Lyvesは存在しないかもしれません。ですが、誰もをモニタリングしているというのは嘘ではないですよ。

ヴァンジ博士: どれほどの間見ていたのですか?

PoI-668: クリスチャン・マクミカエルとして存在する限り。私は死を防ぐのに最善の方法は同時に全員を監視することだと学んだから、私は遍在することに決めました。私は全てを学びました。私は……魔法のようなことも、学びました。

ヴァンジ博士: "魔法のような"、とは?何故魔法を使おうとしているのですか?

PoI-668: 私はとある非常に特殊なタイプの魔法、私が最後に勝つための魔法を学びました。最終的に私の欲するものを手に入れるためのものです。もちろん少々の犠牲は払うことになるかと思いますが、まあ私は仕事が上手いので。人々はきっと私の願いを聞き入れてくれることでしょう。

ヴァンジ博士: 今、なんと?どういうことです?何を欲するのですか?

PoI-668: 私の妹を。彼女を取り戻すためなら、私はなんだってやります。

PoI-668が電話を切る。

<録音終了 [02:00:12]>

ページリビジョン: 4, 最終更新日時: 06 Mar 2019 08:13
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License

Privacy Policy of website