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nn5n: scp-3424 これはレモンではない。Esto No Es Un Limón.
SafeSCP-3424 これはレモンではない。Esto No Es Un Limón.Rate: 27
SCP-3424
3424-1.jpg

SCP-3424

アイテム番号: SCP-3424

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3424はサイト-19で大型の透明なガラス製保管容器に入れ、日光が差し込む状態を保ちます。SCP-3424-01は伝統的なヒト型SCPへの配慮を必要としません。これらの配慮が提供されていた時期、SCP-3424とSCP-3424-01のどちらにも目立った変化はありませんでした。

説明: SCP-3424は1個のレモン(Citrus limon)であり、アンジェラ・██████によって20██/3/3に地元の██████ █で購入されました。彼女が友人や家族数名に報告した後、SCP-3424は彼女の娘が“果物ボウルの中に消えた男”を目撃したという逸話として財団の注意を引きました。SCP-3424は問題無く回収され、財団の収容下に██ヶ月間置かれています。SCP-3424は冷蔵保存の欠如にも拘らず腐敗の兆候を示していません。

SCP-3424の異常性質は、1m以内の距離で正面からSCP-3424を視認している人間が、目を逸らさずに指を弾いて瞬きすると発現します。これが発生すると、SCP-3424は10代後半のラテンアメリカ系男性、以下SCP-3424-01の幻覚を生成します1。SCP-3424-01に関連する全ての幻覚は、対象者が再び瞬きをするまで維持されます。

被験者は幻聴もまた報告しており、SCP-3424-01と会話可能です。観察担当の研究者はSCP-3424-01の姿を見ることも、声を聞くこともできません。

SCP-3424インタビューログ

対象者: D-9564

パラメータ: D-9564は指を弾いて瞬きする。SCP-3424-01の出現が報告される。

<記録開始>

アンセルマン研究員: SCP-3424-01を描写してください。

D-9564: 背が高くてダサい男に見える。 [沈黙] お前聞こえたのか?

アンセルマン研究員: いえ。もっと詳しくSCP-3424-01を描写してください。

D-9564: あーっと… 大体、身長6フィートぐらい? 茶髪。鼻がちょっと大きいな。ヒスパニック系か? [沈黙] メキシコ人だって言ってる。出てっていいか知りたいそうだ。

アンセルマン研究員: 現時点では不可能だと伝えてください。

D-9564: ダメだとよ。 [沈黙] 違う、あのな、いいか、別に— [D-9564が瞬きする] どこ行った?

<記録終了>

対象者: ラヴォイ博士、心理学者

注記: 実験は会話内容を報告する対象者の誠実さに依存しており、SCP-3424のオブジェクトクラスの決定後(20██/██/██)、全ての実験はレベル2職員によって実施されることになった。以下のインタビューは対象者の発言の転写と、SCP-3424-01の返答に関する対象者自身の報告を組み合わせて記録されている。

パラメータ: ラヴォイ博士は指を弾いて瞬きする。SCP-3424-01の出現が報告される。

<記録開始>

SCP-3424-01: 新顔だね。

ラヴォイ博士: 私は心理学者です。あなたは自分が何処にいるか分かっていますか?

SCP-3424-01: どっかの最低な場所。ここも最低だ。

ラヴォイ博士: どうやってここに来たかは分かりますか?

SCP-3424-01: いいや。瞬きされるとただ暗くなるんだよ、僕はそれが嫌いだ。大嫌いだ。前以て考えとけばよかった。

ラヴォイ博士: 前以て考えるって、何の前にです?

SCP-3424-01: 僕らがこれをやる前に。でもアンタは分かったよな? メッセージに気付いただろ?

ラヴォイ博士: 私はあなたの住まいをどうすべきか判断するために来ています。暗闇にいる時の感覚を教えていただけますか? [瞬き] おっと、しまった。

<記録終了>

結: ラヴォイ博士は手順を再び実行し、SCP-3424-01の再度の出現が報告された。会話は約15分間続き、その後ラヴォイ博士はSCP-3424-01により大きな居住空間、ベッド、椅子を提供することを要請した。要請は承認された。

対象者: アンセルマン研究員

パラメータ: アイコンタクトが無い状況でのSCP-3424-01の出現を試験するため、SCP-3424は収容ロッカー内に配置された。アンセルマン研究員は指を弾いて瞬きする。SCP-3424-01は出現しない。収容ロッカーにドリルで穴が空けられ、アンセルマン研究員はSCP-3424を3cm分だけ視認可能になる。アンセルマン研究員は指を弾いて瞬きする。SCP-3424-01の出現が報告されるが、ドリル穴からは足の一部だけが見えている。

<記録開始>

SCP-3424-01: ラヴォイ博士と話せる?

アンセルマン研究員: いえ。SCP-3424-01、自分が何処にいるか分かっていますか?

SCP-3424-01: いいや。何かの研究所?

アンセルマン研究員: どういう経緯で辿り着いたかは分かりますか?

SCP-3424-01: いいや、僕はホントなら — あ、クソ。クソッ。アンタたち研究者?

アンセルマン研究員: 申し訳ありませんが、私は—

SCP-3424-01: 財団! クソッ、やっちゃったよ、こんな場所に来るはずじゃ—

アンセルマン研究員: こんな場所?

SCP-3424-01: 兄ちゃんがきっとマジギレする。

アンセルマン研究員: あなたのお兄さんというのは?

SCP-3424-01: [沈黙] 聞けば教えるみたいなこと言うんだね。

アンセルマン研究員: 身動きできますか?

SCP-3424-01: いいや。

アンセルマン研究員: それはロッカーのせいですか、それともあなた自身の性質ですか?

[アンセルマン研究員は無意識に瞬きしたため、再び指を弾いて瞬きする。]

アンセルマン研究員: あなたが移動できないのは—

SCP-3424-01: この中は暗いんだ。出してくれ。

アンセルマン研究員: 質問に答えてください。

SCP-3424-01: 僕は家に帰りたい。ここは暗すぎるよ。

[アンセルマン研究員は無意識に瞬きしたため、再び指を弾いて瞬きする。]

アンセルマン研究員: 何か我々から提供できる追加の物品は必要ですか?

SCP-3424-01: もし誰かが数秒以上目を開け続けていられるなら、多分。でも—

アンセルマン研究員: あなたの収容スペースをより有効活用できるSCPに与えるため、あなたには移動していただきたいのです。収容ロッカーに入れた場合、あなたには何らかの害が及びますか?

SCP-3424-01: よしてくれ、僕は暗いのが好きじゃないんだ。狭いのも嫌いだ、お願い、お願いだから—

アンセルマン研究員: それはあなたに害を及ぼしますか?

SCP-3424-01: 分からない、そうじゃないと思う。でも頼むから—

[アンセルマン研究員は瞬きする。彼は再度の弾指と瞬きを行わない。]

<記録終了>

補遺3424-01: 当該SCPを収容ロッカーに移動させるアンセルマン研究員の要請は、保管容器を人間サイズの透明なものとし、太陽光に曝露させるという規定で提出されました。要請は承認されました。

対象者: アンセルマン研究員

パラメータ: SCP-3424はロッカーから動かされていない。アンセルマン研究員は指を弾いて瞬きする。SCP-3424-01の出現が報告される。

<記録開始>

アンセルマン研究員: あなたは前回のインタビューで家に帰りたいと言いましたね。家は何処ですか?

SCP-3424-01: 助かった! 聞いてよ、ねぇ、僕を外に—

アンセルマン研究員: 家は何処ですか?

SCP-3424-01: コルドバ! テキサス州のコルドバだ! 家に連れ戻してくれ、これは憲法違反だ! 僕には権利がある!

アンセルマン研究員: あなたのお兄さんについてですが—

SCP-3424-01: あんな奴知るか! アンタだって知るか! この箱から出せ!

アンセルマン研究員: いいでしょう。明日改めて—

SCP-3424-01: やめて、待って!

[アンセルマン研究員は無意識に瞬きしたため、再び指を弾いて瞬きする。]

SCP-3424-01: 行かないでくれ、頼む。兄ちゃんは芸術家だ。政治系のアートを手掛けてる。ラウル・H██████?

アンセルマン研究員: 私は聞いたことが無いですね。

SCP-3424-01: 胡散臭い奴らと付き合いがある。兄ちゃんは—

[アンセルマン研究員は無意識に瞬きしたため、再び指を弾いて瞬きする。]

SCP-3424-01: それ止めてくれよ!

アンセルマン研究員: 失礼しました、その—

SCP-3424-01: あのさ、お願いだから! 瞬きしないでくれ! [沈黙。SCP-3424-01は20秒間重苦しく息をしている。] そいつらはラウル兄ちゃんに、本気で声明を出したいならもっと目立つアートの作り方を教えてやるけど、それには人間が1人要るって話したんだ。兄ちゃんは、僕ならそういうデカい違いを作り出せるって言った。

アンセルマン研究員: それで、あなたは承諾したのですか?

SCP-3424-01: 勿論だよ、当たり前じゃないか。兄ちゃんだぞ。僕らがこのメッセージを出せば、兄ちゃんにとっても、僕にとっても、この国に住む全てのメキシカーノにとっても助けになるって話だった。

アンセルマン研究員: あなたのアートが伝えるメッセージというのは?

SCP-3424-01: 僕の家族は合衆国のあちこちで果物摘みをしてる。叔母さんも、伯父さんも、従兄弟も、兄弟も、暫く前から。僕らはそこを抜け出した。運が良かったんだ、父ちゃんはあまり訛りが無いし、ラウル兄ちゃんも大作を幾つか売った。でもそれは兄ちゃんを怒らせるばかりだった。兄ちゃんは茶色い肌の人種が果物を摘むのしか見たことが無かった。

アンセルマン研究員: すると、彼は—

SCP-3424-01: — もし僕らがただ果物摘みをするだけの奴らなら、人々に僕らを果物としてみせてやろう、って訳。

アンセルマン研究員: では、指を弾くのは?

SCP-3424-01: 他にどうやって召使いの注意を引く? [アンセルマン研究員は無意識に瞬きしたため、再び指を弾いて瞬きする。再出現したSCP-3424-01は顕著に悲し気な表情である。] 僕はさ、その、ゲリラアートになるはずだったんだよ。あいつらは… 財団には連れていかれるなよ、って僕らに忠告した。直接会えれば僕を元通りに戻せるけど、アンタたちに捕まったら辿り着きようがないからって。

アンセルマン研究員: 彼らは所属組織の名前を明かしましたか?

SCP-3424-01: 財団はもう知ってるはずだって言ってた。 [沈黙] 箱、ありがと。光があると気持ちいい。

アンセルマン研究員: どういたしまして。

SCP-3424-01: 家族に伝言を頼んでもいい?

アンセルマン研究員: 残念ですが、私にはその権限がありません。申し訳ない。

SCP-3424-01: オーケイ。大丈夫。箱も問題ない。 [沈黙] 誰も理解してくれなかった。メッセージ。アート。僕はもう10回も説明しなきゃいけなかった。じゃあ何の意味がある?

[アンセルマン研究員が瞬きする。彼は再度手順を実行しない。]

<記録終了>

ページリビジョン: 2, 最終更新日時: 03 Jan 2019 01:54
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