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nn5n: scp-1358-JP 演出過多な創世神話
KeterSCP-1358-JP 演出過多な創世神話Rate: -1
SCP-1358-JP

アイテム番号: SCP-1358-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1358-JPの収容は成功していません。SCP-1358-JPが出現した際は、衛星映像により動向を記録、出現地点の近辺に存在するエージェントは対ミーム・対現実改変者用装備を着用し、現地へ向かってください。現地では、映像記録を残して下さい。直接、影響範囲を視認せず影響が終了し次第、記憶処理・状況処理といった事後処理を行ってください。
崩壊したSCP-1358-JP個体が存在する場合、回収し解析を行った後、スクラントン現実錨が備え付けられた保管庫に収容します。
事例49以降、臨時機動部隊を-7("放送事故")が創設され、SCP-1358-JPによる異常現象発生の際の現場指揮権の全権を担います。

説明: SCP-1358-JPは、0.2/██Hm~0.██/██Hm値を持つ人型実体群です。

現在、発見された全ての個体に共通した特徴として、祭服のような全身が隠れる白い衣装を纏い、フードや布で顔部を隠しています。また、回収後解析された構造としては、木枠で編まれた人型を模した枠の中に藁が詰められており、心臓に当たる部位に小型のスピーカーのような構造をした機械が埋め込まれています。個体により頭部から冊子のようなものが摘出されることがあり、このケースの個体、及びその個体と同時に出現した個体群はこの冊子に記述された内容に沿った行動をとることが判明しています。
動作としては後述する「演劇」が始まるまでは、歩き回る程度ですが、「演劇」が始まってからは立った状態で沈黙、もしくは数例のみですがSCP-1358-JP自身が「演劇」に加わるといったケースも報告されています。

SCP-1358-JPは、未知の手段により不特定の場所に出現し、周囲の環境に対しミーム、及び現実改変的影響を及ぼします。SCP-1358-JP、及びSCP-1358-JPを基点に発生する「演劇」を直接視認、もしくは意図的に干渉1した生物は「自身は演劇の登場人物である」というミーム汚染に被曝します。ここで発生する「演劇」は、主に「神話・伝承」を題材にしたと思われるものであり、題材によっては影響を受けた生物や、場所そのものにシーンに沿った現実改変を及ぼします。
この時、影響を受けた人物たちは「演劇」が終了すると影響下から解放されますが、影響を受けている間の記憶を有しており、その体験が全て夢であったかのような認識を持ちます。SCP-1358-JP自身は、「演劇」が終了すると消失、もしくは崩壊します。

このように発生した「演劇」を何かを通して視認する場合、上記のような影響は現れませんが、何かを通して視認した人物、及び映像・写真といった記録には「映像・視覚範囲内の彩度が変わる」「状況に応じた音楽が挿入される」「テロップが付く」といったような影響が現れます。特に映像記録では、本来撮影を行っていたアングルとは違った、編集されたような映像記録に改変される事象も確認されています。

記録1358-JP 事例記録01

発見地域: 東京都江東区██
推定演目: 「ダビデとゴリアテ」
詳細: 始めてSCP-1358-JPが確認された事象。レインボーブリッジの橋脚工事作業員が影響を受け、現場作業監督であった██氏がダビデ役に割り当てられた。██氏は、海中から出現した「巨人ゴリアテ」と工具を用いて応戦し、投石によって討ち果たし影響は終了した。
映像記録としては質感がゴシックなものに変質し、背景音楽として「巨人ゴリアテ」出現時に「SPECTRUM」の『Sunrise』、戦闘中には「Survivor」の『Eye of the Tiger』、「巨人ゴリアテ」が討ち倒された後には「Bill Conti」の『Going The Distance』とエンドロールが流れた。

記録1358-JP 事例記録07

発見地域: 北海道河東郡██
推定演目: 「テセウスのミノタウロス退治」
詳細: 牧場にて放牧されていた乳牛約50頭と数匹の羊、牧場主であった██氏が影響を受けた。耳標68の乳牛が「テセウス」、耳標107の羊が「アリアドネーの糸」、██氏が「ミノタウロス」に割り当てられ、牧場には藁でできた迷宮が形成された。テセウスを割り当てられた乳牛は鳴き声は牛のままではあるもののテセウスを演じ、██氏を打ち倒すことで影響は終了した。██氏は死亡、迷宮は影響終了とともに消失した。
映像記録としては、彩度が落ちた以外に画面的影響はないが、詳細不明な打楽器と弦楽器による演奏が背景音楽として追加されていた。

記録1358-JP 事例記録15

発見地域: 埼玉県秩父市██
推定演目: 「アトラ・ハシース叙事詩」もしくは「創世記 ノアの箱舟」もしくは「出エジプト記」
詳細: 山間の集落に出現。村民全員が影響を受けた。現実改変により地面より水が湧き出したが、演劇は始まらず村が沈み切ると同時に時間が戻るように村は修復した。この事例においては死者、負傷者は出ておらず、また村民も他の事例のような「夢の中にあった」といった記憶影響を残していなかった。

記録1358-JP 事例記録26

発見地域: 鳥取県鳥取市██
推定演目: 不明
詳細: 5体のSCP-1358-JPが出現。現地へ向かったエージェント含め52名が行方不明となっている。回収された映像記録は全体的に薄暗く色調され、霧が立ち込めている。背景音楽として讃美歌のような音楽が流れているが、同時に聞こえる波のような音とノイズによって判別できていない。演劇開始から三時間後に影響は終了した。

記録1358-JP 事例記録49

発見地域: 静岡県富士宮市██
推定演目: 「天岩戸」
詳細: 事例記録において最も影響範囲の大きな事例。富士山周辺に総数不明のSCP-1358-JPが出現。富士山を取り囲むような陣形になると、富士山が一合目付近で分離し浮遊、上下が逆さとなり180km/hの速度で上昇した。高度120000mまで到達すると停止。一時間ほど滞空した後、下降を開始。30分ほどで元の状態へと戻った。この時点でSCP-1358-JPが消失、崩壊したことから演目は終了したものと思われる。
映像記録としては、確認されたすべての映像記録が撮影位置に関係なく富士山の上昇に追随するような映像記録となっていた。映像は、富士山が滞空を始めた時点から戻るまでの間、繰り返し「Aerosmith」の『I DON'T WANT TO MISS A THING』が流れており、戻った後に「Happy End!」という文字が画面右端に現れた。
この事例において分離していた際の富士山内部のマグマの動きは完全に停止しており、富士山にいた人々にも影響は無く、滞空していた記憶もなかった。また、この事例で始めてSCP-1358-JPの頭部から冊子が発見されている。
内容としては鉛筆のようなもので「天岩戸伝説」と書かれた表紙と三ページの本文だが、本文は天照大御神が天岩戸に閉じ籠るまでで途切れている。また、表紙に「杞憂」という文字を消した跡があることも判明している。
特記事項: この一件の影響範囲は広く日本全土に及んだが、同時に富士山上空を基点とした世界的なヒューム値の現実干渉値の揺らぎが観測されている。詳細については補遺1を参照。

記録1358-JP 事例記録57

発見地域: ██県██市██
推定演目: 「キリストの磔刑」
発生事象: SCP-1358-JPの確認された最も新しい事例である。 二体のSCP-1358-JPが国道██号線沿いに出現。出現時、SCP-1358-JPのうち、一体が初老ほどの成人男性を抱え出現しており、演目は SCP-1358-JP二体が男性を現実改変により出現させた十字架に吊るというもの。男性が吊られた時点で演目は終了し、SCP-1358-JPは消失した。残された男性は既に死亡しており、調査のためサイト-81██に移送されている。
特記事項: この事例についてこれ以降の情報はセキュリティクリアランス4以上職員の承認を得た後、「インシデント"パレード"調査資料報告書」を参照。

補遺1: 1999年7月█日13時██分に発生した事例記録49によって日本国内においては、「皆既日食」というカバーストーリーを流布し、全国規模での記憶処理が行うことで事態を収拾しました。
一方で、SCP-1358-JPの影響によるものかは判明していませんが、この事例時の富士山上空を基点として世界規模でのヒューム値等の現実干渉値の揺らぎが発生し、異常事象を引き起こしました。特に基点であった日本の影響は大きく、各年度ごとにおける異常存在の発生率の爆発的な増加が確認されたため、当時東アジア支部にあった指揮権を独立させ、日本支部が発足されました。

緊急特記事項: 現在進行中、及び経過観察中のインシデントです。
現行より57時間前、長野県██山付近において7体のSCP-1358-JPを発見。別件の異常存在についての通報を受け、同山に向かっていたエージェントにより、SCP-1358-JPが撮影されました。以下がその詳細です。

推定演目: 「創世記」
発生事象: ██山洞窟内にて白色の空間が発生。空間は、洞窟内に存在した黒い球体状の空間を飲み込み停止、SCP-1358-JPは全てその場で崩壊した。
崩壊したSCP-1358-JPの頭部からは、「創世記」と書かれた冊子が回収された。冊子内部には「はじめに神は」「「光あれ」と言われた。」とだけ書かれており、内容が意図的に削られている。
映像記録には背景音楽等の変化は現れなかったが記録終了時に「Happy End?」という文字が出現した。


現状行われた検証において、発生した空間内は概念的に「何も存在しない」空間になっていると推測されており、収容に対してプロトコルが草案されています。
page revision: 1, last edited: 31 Aug 2019 13:43
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