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nn5n: scp-398-JP 久遠の105号室
SafeSCP-398-JP 久遠の105号室Rate: 33
SCP-398-JP

アイテム番号: SCP-398-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-398-JPが存在する建物は財団が買収し管理しています。SCP-398-JPは内部に設置した監視カメラにより、そのサイクル中に例外的な変化がないかが常に監視されます。内部に存在する人型実体のSCP-398-JP-1へのインタビューは、担当職員の許可を得た上で行ってください。

説明: SCP-398-JPは████県に存在するアパートの105号室です。内部に時空間的異常が生じており、室内に存在している全ての物は198█/08/██の状態を保ち続けていると考えられます。SCP-398-JP内の物体は、外部からの干渉を受けた場合や外部に持ち出された場合深夜0時1を経過した時点で198█/08/██の状態、位置へと戻ります。 また、外部からSCP-398-JP内に持ち込まれた物はこれらの効果を受けません。

SCP-398-JP内部には50代の日本人女性に似た人型実体(以下SCP-398-JP-1とする)が存在しています。SCP-398-JP-1も室内の物と同様に 198█/08/██の状態を維持しており、その記憶は深夜0時を境にして消去されるようです。

SCP-398-JP-1は定時にSCP-398-JPを退出する様子が確認されていますが、SCP-398-JP外でSCP-398-JP-1を観測することは出来ません。調査の結果、SCP-398-JP-1は105号室を197█年に借りた████ ██となんらかの関係があることが推測されます。████ ██の現在の所在は不明ですが、████ ██の勤務先には198█/08/██以降も定年になるまで████ ██が雇用されていたという記録が存在しています。

SCP-398-JP-1は自身がある一日を繰り返していると言う状況を知覚することはできませんが、外部から持ち込まれた物は通常の時間を指し示すため、これにより異常を把握することが出来ます。しかし、SCP-398-JP-1の記憶が消去されてしまうことから、異常を知覚させる取り組みは意味をなしません。

以下はSCP-398-JP-1の行動を表にしたものです。なお、SCP-398-JP-1の行動パターンには微細な時間の変化が見られます。

およその時間 SCP-398-JP-1の行動
0:00~5:30 SCP-398-JP-1は自室に相当する部屋で眠っています
5:30~6:45 5:30に目覚まし時計のアラームがなり、それによりSCP-398-JP-1が目覚めます。服を着替えた後に浴室の洗面台で顔を洗い、調理場で朝食の調理を開始します。メニューは白米、目玉焼き、ソーセージ、わかめと豆腐の味噌汁、青菜のおひたしで一定です。
6:45前後 調理を中断し、自室とは異なる別室の扉の前で「ヨリコ」という人物に起きてご飯を食べるよう催促します。
6:45以降~7:30 SCP-398-JP-1が朝食をリビングの食卓に並べ、食べ始めます。この時食卓に並ぶ料理は二人分であり、SCP-398-JP-1の対面の席に置かれています。SCP-398-JP-1が朝食を食べ終わり食器を下げた後、7:30を過ぎるともう一つの食事はSCP-398-JP-1によって冷蔵庫にしまわれます。
7:30~8:15 SCP-398-JP-1は食器を洗浄します。それが終わると自室に戻り、スーツと思わしき服装に着替えます。
8:15~8:27 机の上に書き置きをおくと、ガスの元栓やコンセントの抜き差しを確認したのち、玄関から退出します。退出の瞬間にSCP-398-JP-1は消失し、外部では一切観測されません。
17:32 SCP-398-JP-1が玄関を開けてSCP-398-JP内に進入します。この時外部ではSCP-398-JP-1が玄関を開ける様子は観察されません。SCP-398-JP-1は食材や日用品が入った袋を持っており、消失中に量販店で買い物を行ったと推測されます。2
17:40~18:20 SCP-398-JP-1は調理場で二人前の夕食を作り始めます。メニューは白米、唐揚げ、なすと油揚げの味噌汁、中華クラゲの和え物で一定です。調理完了後、SCP-398-JP-1は一人分の料理を取り分け冷蔵庫にしまいます。
18:30~19:20 SCP-398-JP-1は食卓を挟むようにテレビに対面して座り、食事を開始します。このとき冷蔵庫内に朝食が残っていた場合、SCP-398-JP-1は夕食にこれを加えます。なお、テレビには 198█/08/██に実際に放映された番組が表示されます。
19:20~20:50 食べ終わった食器を片づけた後、リビングで雑誌を読み始めます。雑誌を読み終わった後、SCP-398-JP-1は浴室に30分ほど滞在します。
21:00~22:00 SCP-398-JP-1は家計簿をつけます。
22:00~0:00 SCP-398-JP-1が自室に戻り就寝します。

補遺1: SCP-398-JP-1が残す書き置きの内容は以下の通りです。

 ヨリコへ
朝ご飯冷蔵庫に入れておきました。
疲れていると思うけど、休日もちゃんと起きないと、生活リズムが崩れますよ。

██

補遺2: 財団職員の調査により、"ヨリコ"の部屋のベッドの下から手書きの書類が複数発見されました。この書類は日付が変更されてもSCP-398-JP内に戻らないため、外部から持ち込まれた物であると推測されます。以下はその一部の内容です。

日付が変わる度、私とあなたの距離は遠ざかっていきます。私の知るあなたは私の記憶のまま、あなたの知る私はあの時のままで。
あなたは今の私のことを知らないのでしょう。ただ私だけがあなたから離れていきます。もしくは、私があなたを置き去りにしてしまったのでしょうか。

今も未来もやがて、過去になります。
私は、あなたが将来きっと先に逝くであろうと言う事実に耐えられませんでした。
今はもうあなたを失うことはありません。ただ、あなたの未来と、あなたとの未来も、私は奪ってしまいました。こんなつもりではなかったのです。私もあなたと共に、ずっとおなじ日々をおくれると思ったのです。
きっとこれは、罰なのでしょう。

あなたより先に逝くであろう私を、私の我が儘を許してください。あなたが朝私を起こすときに、どうか、扉を開けてください。

なお、████ ██の娘である████ 頼子は200█年に5█才で病死していることが確認されています。

ページリビジョン: 7, 最終更新日時: 13 Jul 2016 15:49
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