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nn5n: scp-357-JP マッチ擦りの少女
SafeSCP-357-JP マッチ擦りの少女Rate: 26
SCP-357-JP

アイテム番号: SCP-357-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-357-JPは危険物保管庫の対火金庫に保管し、実験管理者以外の持ち出しを防止するため20桁以上のパスワードで電子ロックを掛けて下さい。実験責任者はセキュリティクリアランスレベル3以上かつ精神鑑定テスト・財団への忠誠度テストで優秀点を取得した上級研究員に限定されます。またいかなる場合にもSCP-357-JPの持ち出し時には対現実改変者の機動部隊を護衛に就けることを義務付けられます。
使用する実験室には消火用スプリンクラーを設置するほか、カント計数機を用いたスキャナーセンサーでヒューム値の常時監視を行い、スクラントン現実錨によって実験室周囲のヒューム値を2.0以上に固定し異常性が外部に漏洩しない環境であることが条件とされます。
<20██/██/██ 追記>
被験者は現実改変の影響を受ける為Dクラス職員に限定され、異常性の範囲内には現実改変の混濁防止の為2人以上入らないようにしてください。

説明: SCP-357-JPは周囲に現実改変を引き起こすマッチです。外見的には通常のものと差異はありません。またSCP-357-JPを内包していた外箱には異常はありませんでしたが、"Andersen"というどこのメーカーとも一致しない刻印が確認されています。SCP-357-JPは着火された瞬間からSCP-357-JPを中心とした半径10m程度の範囲のヒューム値を著しく低下させ、着火されたSCP-357-JPが燃え尽きるまでこの異常性を発揮し続けます。この異常性の範囲内に生物がいた場合、表層意識の思考によって現実改変が引き起こされます。SCP-357-JPの同時使用によるヒューム値の低下率の変動はありませんが、SCP-357-JPとの距離が近いほど低下量は増大し、実験では最低で0.36を記録しました。ただし活性化状態・非活性化状態を問わずSCP-357-JP自体のヒューム値は1.0より下がらず、SCP-357-JPへの現実改変の試みは失敗に終わります。
SCP-357-JPの影響による現実改変の特徴として、表層思考でイメージされた物品の出現が優先されることが分かっています。現実改変の影響及び出現した物体はSCP-357-JPの異常性が消失した後も残りますが、動作原理を理解していない物体はSCP-357-JPの異常性の消失とともに動作不能に陥ります。

19██年12月から翌年1月にかけて██県███町で身元不明の男女の死体が██回にわたり発見される事件について財団が調査を行ったところ、当時█歳1の女児がSCP-357-JPを使用している現場を発見しました。財団の機動部隊による収容作戦時に女児がオブジェクトを使用することで抵抗を試み、市街地に小型の戦車と戦闘機数台を召喚したことで収容班および民間人に██名の死傷者が出ました。確保された女児には異常性が確認できず、SCP-357-JPの入手経緯については曖昧な証言のみであったため関連性は無いと判断されました。現在は身元確認中のため財団施設内で保護観察されています。

補遺1: 発見された身元不明の男女の死体は全て、SCP-357-JPを所持していた女児がオブジェクトによって出現させた両親であると証言しました。財団の調査により、発見された死体と外見の酷似している男女を特定しましたが、女児のことを知らず「自分たちに娘はいない」と証言しています。

<インシデントログ (20██/██/██)>

SCP-357-JPの実験時に男が実験室に侵入しておりオブジェクトを使用したため、待機していた機動部隊によって取り押さえられました。男性は██と名乗り実験担当者だと証言しましたがそのような名前の職員は存在しておらず、さらに外部調査を行った結果その男性には戸籍等の情報が無いことまで判明しました。またその実験を行った際に上級研究員が関与しておらず、収容プロトコルの未実施及び事故発生により実験者3名には厳重注意と懲罰処分が下されました。
狭間研究助手の証言により懲罰の取り消しとオブジェクトクラスの再分類が検討されています。

証言記録:

付記: 実験事故に関する会議での狭間研究助手の証言を記録したものです。狭間研究助手は懲罰処分を言い渡された直後で口調が荒くなっています。

<録音開始>

狭間研究助手: まず俺たちは収容プロトコルを無視した訳でも無ければ、無許可で実験を行ったわけでも無いことを断っておく。そもそも俺のようなヒラ研究員が厳重管理されてる現実改変オブジェクトを持ち出せるか、って事だ。

狭間研究助手: 俺たちが実験を始めたときには確かに上級研究員は居たはずだ。ここに実験計画書がある。██/██当日に用意したものだ。当日の実験では『財団の所持する█████の出現の可否』で、職員がオブジェクトを使用する予定だった。過去4回の実験では使用者のDクラスには身体的な変化が起こらなかったために使用者の選定に関しては制限が無かった。

狭間研究助手: ……██と名乗る、あいつが元・上級研究員で間違いない。あいつがオブジェクトを使用し現実改変を受けた結果、誰も知らない男へ改変されたんだと俺は推測してる。

狭間研究助手: さっき言った実験例でDクラスで変化は無かった、というのは間違いだ。さっき実験に使用したDクラスの中で残っていた奴から調書を取ってきた。やはり同じ結果が出ていたぜ。ただしそいつは自分をD-いくついくつと呼ばれる番号が変化するのはしょっちゅうで、隔絶された環境で周囲が自分のことを覚えているかどうかなんて気にしちゃいねえからな。俺ら管理側の職員も変化したことには気づいちゃいなかった。

狭間研究助手: ここで疑問なのは、オブジェクトを使用した本人に周りの人物に関する記憶があるということだ。

狭間研究助手: 本人が改変されたのか、周囲が改変されたのか。前者だったら俺たちが観測できるはずだろう。にもかかわらず『██上級研究員が改変を受けた』と認識できなかった。しかし後者の場合、本当にスクラントン現実錨で囲んだ部屋から外部に干渉できたのかってところに疑問がある。

狭間研究助手: 確かに計器には異常は無かった。だが俺もあの事件で確保された男のことは知らねぇから何かしらの影響は受けているはずだ。だが俺は実験に参加した3人の内、設置されたスクラントン錨から一番近いところにいた。すぐ1、2mの場所に だ。

議長: それはスクラントン現実錨によるヒューム値の固定が意味を成さないということですか?

狭間研究助手: 俺が知るもんか!知りたきゃ実験許可を出せ!それか実験当日に体中をスクラントンで覆っていた奴がいたらアイツを覚えているか聞いてみたらいいんじゃねえか?

狭間研究助手: とにかく、SCP-357-JPの現実改変にはもうひとつ性質があるものと推測する。オブジェクト使用者の意思とは関係なくSCP-357-JPを再使用させるような状況へ改変する性質だ。

狭間研究助手: 自分だけが相手を知っていて、相手は覚えていない、いや、世界中が自分の事なんか微塵も覚えちゃいねえって言うのは精神的に来るぜ。

狭間研究助手: そしてこう考えるんだ、『もう一度使えば元に戻せる』ってな。それでSCP-357-JPに火が灯ってる間だけはその願いが満たされる。だが灯りと一緒に幻想は消える。こうなりゃ麻薬中毒者と一緒だ。何度でも繰り返すだろう。

狭間研究助手: 繰り返すってのは同時に周囲に現実改変を引き起こすエリアを展開し続けるのと同義だ。しかも自分の拠りどころを奪われまいとオブジェクトを以って抵抗する。収容以前の記録を見たか?まさにその通りじゃねえか。

狭間研究助手: ……話が逸れたか。

狭間研究助手: 危惧される異常性は2つ。スクラントン現実錨で防ぎ切れるか分からない現実改変。それからその効果範囲が観測できないということ。

狭間研究助手: 以上だ。SCP-357-JPのオブジェクトクラス引き上げと実験中止を提案する。

<録音終了>


<付録: ヒューム値と現実改変の度合い>
以下はSCP-357-JPの実験結果より、ヒューム値の大きさによる現実改変度合いをまとめた表です。改変強度の数字が大きいほど強大な現実改変を起こす危険性があります。より詳細なヒューム値の性質についてはこちらの書類を参照してください。
オブジェクト状態 測定距離[m] 観測ヒューム値(周囲/個体)[Hm] 改変強度 詳細
通常 20m範囲内 1.01/1.00 0.991 現実改変が見られない通常の状態
活性中 0.1m~0.5m 0.32~0.38/1.00 3.125~2.632 短期の歴史改竄や空間の歪曲など高度な現実改変が予測される。実験中には無からの物質生成が記録された
活性中 1.0m~2.0m 0.46~0.59/1.00 2.174~1.695 エネルギーの生成など強い現実改変が予測される。収容作戦時に銃火器の無力化が確認されている
活性中 5.0m~10.0m 0.77~0.96/1.00 1.299~1.041 物質の破壊、変形など軽度の現実改変が予測される
活性中 11.0m~ 1.01/1.00 0.991 ヒューム値の減少が見られなくなり、活性化範囲外に出たように見える
スクラントン現実錨 2.0m 1.67/2.00 0.599 周囲ヒューム値を引き上げ、対現実改変の特性を持つ
ページリビジョン: 1, 最終更新日時: 30 Oct 2015 15:48
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