nn5n Foundation
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nn5n: scp-406-JP U-NAVY
EuclidSCP-406-JP U-NAVYRate: 27
SCP-406-JP
評価: +26+x
submersible2.jpg
SCPSにゅうどう(右)、ROVの投入作業中
アイテム番号: SCP-406-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-406-JPを中心とした半径30km圏内は特定海域406-JPに指定されており、未確認の暗礁と海賊の出現という二つのカバーストーリーに基づいて封鎖されています。海域の境界線付近を航行する全船舶の動向は、海底に敷設された音響哨戒網と機動部隊ろ-11"幻船団"の巡視によって漏れなく監視されなくてはなりません。海域内の機雷原から機雷の流出が確認された場合は、プロトコル・ダイオラマに基づいて迅速に処理を行ってください。

特定海域406-JP内への進入を許された船舶は現在SCPSにゅうどうのみであり、なおかつ調査目的に限り・霧天時を除き・海域の半径20km圏外までと規定されています。調査中にSCP-406-JP-甲/乙/丁が出現した場合、巡視中の財団船舶は対象の射程外より攻撃を加え無力化を試みてください。特定海域406-JP内に突入し、にゅうどうの海域離脱を援護してください。

海域内で発見された漂流物(機雷を除く)は全て回収し、危険物を除去してI5サイト-8131へ輸送してください。

説明: SCP-406-JPは、東経136度██分██秒、北緯16度██分██秒の位置に存在する島嶼です。その上空(高度約200m以下)および水中を含む全域が、常に蜃気楼または陽炎に似た光線屈折現象を伴う空間異常に覆われているため、海上からの目視、航空撮影、サーモグラフィなどの光学的手段では島の正確な面積や地形を把握することはできません。接近調査に投入された無人機や人員はいずれも異常領域内への進入と同時に通信が途絶し、尽く未帰還という結果に終わりました。またSCP-406-JPは所属不明の艦船群(詳細は後述)と機雷原によって周囲を封鎖されており、過去に行われた島内探査の試みはことごとく妨害を受け失敗、ないしは中断を余儀なくされています。

SCP-406-JPに関連する艦船:
SCP-406-JP-甲: 鵜来型海防艦に酷似した外観の武装艦艇です。艤装・兵装の配置も概ね鵜来型のそれに準じますが、銃砲類はすべて閉鎖式砲塔に納められているうえ、その性能(発射速度、貫徹力等)は大きく向上しています。船体も非常に堅牢であり、その無力化ないし撃沈には未だ成功していません。
特定海域406-JPの15km圏内にある程度のサイズを持つ人工物1が進入すると、直後当船舶がSCP-406-JPの沿岸に出現しその迎撃を開始します。出現数は状況によって変動し、これまでに確認された最多の出現数は8隻です。

SCP-406-JP-乙: 旧日本海軍が保有していた11m内火艇の上部構造を持つ短艇ですが、推進器は形式不明のウォータージェットに換装されており、船体には折畳式の全没型水中翼を備えています。これにより海上を超高速2で航行することが可能です。平時は2~3隻がランダムな航路で海域25km圏内を航行しており、巡視を行っているものと推測されます。
当船舶はSCP-406-甲/丙/丁以外の船舶を確認する3と即座にSCP-406-JPの方向へ逃走しますが、高速艇による追跡を試みたところ、数分後にSCP-406-JP-乙は突如転針して艇に衝突、高速艇のみが完全に破壊される結果となりました。当船舶は海域内への船舶の進入とそのSCP-406-JPへの接近に応じて際限なく増加するため、特に警戒されています。

SCP-406-JP-丙: ひどく汚れ損傷した船名不詳の2A型戦時標準船です。およそ半年ごとにSCP-406-JPの沿岸に出現、最短ルートを2~11ノットの速度で航行して特定海域406-JPからの離脱を図りますが、その試みは常に、当船舶が海域20km圏内を超えた直後、SCP-406-JP-甲/乙/丁の攻撃により撃沈されることで終了します。しかし次回の出現時には問題なく航行可能な程度に修復されており、撃沈以前と同等の性能を発揮します。無人航空機および無人潜航艇を用いてその"越境"から沈没までの経過を連続調査した結果、当船舶はマストの先端まで完全に海面下に没した直後、幾つかの小さな破片を残して瞬時に消失していることが判明しました。
フロッグマンが当船舶への乗船(board)と捜索(search)を行ったところ船内は無人であり、艦橋には操舵輪のあるべき位置に、恒星球に似た直径1.7mの「エス号受信器 乙」なる機械装置が設置されていました。文書406-JP-32の記述から、当船舶は[編集済]との関連が推測されます。

SCP-406-JP-丁: 全長約20mの小型潜水艦です。船体は海龍級特殊潜航艇に類似していますが、艦橋の形状は大きく異なり、かつ類似したサイズの現代の潜水艇と比較しても極めて高い運動性と隠密性を備えています。推定12隻が特定海域406-JPの20km圏内に常駐しており、その内側に侵入した水上・水中標的を魚雷(有線誘導式と推定)で攻撃するほか、SCP-406-JPを破線円状に取り囲む機雷原の敷設も担当しています。当船舶は夜間不定期に海域内のランダムな座標に集合して数分ほど会合しますが、発光信号や無線通信、乗組員の活動は確認されていないため、その目的は不明です。

SCP-406-JP-戊: SCP-406-JP内部にその存在が示唆される第五の船舶です。19██年に海域内で回収された財団エージェントの手記(参照:文書406-JP-32)によってその存在が判明しました。
手記中の記述によれば当船舶は明治~大正時代のものに似た外観をした三本マストの軍艦であり、喫水線下が土中に埋没しています。そのような状態であるにも関わらず外部構造に損傷は見られません。さらに当船舶は無線機を介して日本語による意思疎通が可能、エージェントが要求した物品の一部を未知の手段で供与するなどの超常的特性を備えています。
しかしSCP-406-JP内を探査する過去の試みはすべて失敗しているため、その実在は確認されていません。


補遺1: 事例406-JP-26要約
19██年12月10日、衛星写真の解析により、SCP-406-JP-丙が特定海域406-JPの18km圏付近を数日間漂流している事が確認されました。直ちに巡視中のSCPSくろびから搭載機によって調査隊が派遣されましたが、降下から15分後に当船舶が沈没し始めたため調査は中断されました。以下のリストは調査中に発見されたものとその概要です。
  • 白ペンキで「Qui veut peut」と書かれた木板。縦110cm×横36cm×厚さ1.4cm。:前部甲板上で発見。回収後の調査では超常的な特性は確認されませんでした。
  • 長形3号の茶封筒、便箋入り:艦橋内で発見。超常的特性なし。便箋の内容は以下を参照してください。

(注意: 原文は和文タイプかつ縦書きです)

拝呈
過般一寸談論致シ候節、妙義君ヨリ、別封一通御委託ヲ受ケテ参リ候故、拙者自身持参御届申シ上グベキ心底ノトコロ、無辜流刑ノ身の爲メ、時日相延ビ候ニ付、不本意ナガラ擬船フウ・ナビイアニテ呈上仕リ候。御言傅等ハ、後日参港ノ上、緩々申シ上グベク候。
                                                           拝具
皇紀二六████年十二月六日
                                                        ██████4

  • ジッパー付ポリ袋、ジッポ型オイルライターと防水手帳入り:貨物倉内で発見。超常的特性なし。調査隊員は「これを拾った途端に船底が割れて浸水が始まった」と証言しました。手帳の内容は文書406-JP-32を参照してください。

補遺2: 文書406-JP-32"エージェントの手記"

(注意:当文書は可能な限り原文を忠実に筆写しています)

<19██年6月9日>
私は今島のほら穴にいる。激しい波にもまれて船から落ちたが、どうにか岩場から上陸できた。
磯伝いに砂浜まで移動してみたところ船に積んでいた装備のほとんどを発見。だが船はなかった。
今はひとまず崖下のほら穴を拠点とし、装備の点検をした後休息する。
・寝袋 ・ツェルト ・折畳水筒3枚 ・腕時計 ・浄水錠一袋 ・下着+タオル一揃 ・カメラの交換レンズ ・手帳
・PCR-██無線機と付属品(長距離アンテナ折損) ・URC-10無線機 ・ナイフ ・防水マッチ ・MRE5日分
・ロープ(20m+5m) ・L型灯と電池6つ ・簡易釣竿 ・拳銃1丁と弾28発 ・手袋 ・双眼鏡 ・ペン3本
所持品は以上。カメラとコンパスを失ったのが惜しいが、ヘタなりに絵でも描こう。方位は太陽で判る。
明日は島内に入る予定。

<6月10日>
早朝無線交信を試すがノイズまみれで一切通じず。島の調査に移る。浜を挟んだ反対側の岩場に崖をジグザグに上る道(人工だろう)を発見。 / 登った先は針葉樹の林。防風林だろうか。かなり広そうだった。
散策してみたが人影や人家の類は発見できず。念のため足跡を消しつつ日暮れと共に帰る。

<6月11日>
朝食後無線を試すが相変わらず不通。再度林の調査へ。 / この林は広い。ためしに木に登ってみたが、
島の中央にある小高い山までずっと続いているようだ。港があるのは山の反対側だろうか。あるいは船が入るような大洞窟がどこかにあるのかもしれないが、少なくとも歩哨を島全体によこすほどの規模はないらしい。ひとまずは安心か。

<6月12日>
夜明けと共に飯を食い林に行ったが、杉と松の木ばかりで食えそうなものは見つからなかった。動物も。
そろそろ食料がこころもとない。水は一月くらいタブでまかなえるが、いずれ釣りや狩りをせねば。

<6/13>
午前中は釣りの予行演習をしたが釣果はゼロ。それにしてもこの島には不自然なほど動物がいない。
普通潮溜まりがあれば貝や小魚がいるし、そうでなくたって岩場にフナムシくらいはいていいはずだ。

(様々な生物のコミカルな絵が描かれているが、それらは全て×印を上書きされている)

22時半ごろに遠くで五連続の砲声を聞いた。ここからでは船影は確認できず。

<6/14>
森の調査を行う。できる限り歩き回ったが成果はなし。帰る途中、何も書いていない金色の缶詰が大小五つ落ちていた。一つ開けてみたところ中身はたくあん。ワナかもしれないので缶を放置し、岩影に伏せて一時間待った。文字通りの意味で小鳥一匹、虫一匹も近寄ってこなかった。缶を回収しねぐらへ。 
追記:開けたたくあんだけ夕飯の足しにして後は保管した。毒入りなら日記はこれで終わりだ。

<6/15>
今日はとても船の行き来が多い。それも軍艦ばかり。まるで観艦式だ。実際見たことはないが。殆どはWW2頃のものらしい小さめの軍艦で、たまに恐ろしく足の速い漁船?が通る。見つかる危険があるため、今日はしばらく洞穴で待機する。

(この頁は以下全て艦船のスケッチで埋められているが、粗雑ゆえに種類・型式の判別はできない)

昼過ぎから往来がぱったりと途絶えたので再び森へ行き、そこでまた缶詰を拾った。それも7つ!あわれな人間にエサを恵んで一体何がしたいのか。どうせならタバコの一本でもくれてほしいものだ。 
追記:今日は鶏飯と福神漬けを腹いっぱい食った。うまい。毒があったらそれまでだが、それでもいいさ。

<6/16>
なんとまあ!ねぐら近くの浜でまっ白い紙箱に入った両切りタバコ三箱と使い込まれたジッポもどき、そしてピカピカに磨かれた木のタバコホルダー(長さ約10cm)を拾う。ライターは中も外も真ちゅう製らしく、底にapollo light(筆記) SUPER-LIGHTER(ブロック)と刻印されていた。この「お恵み現象」は明らかに意図的なものであると確信。これについても要調査。しかしオイルライターに綿と油を入れ忘れるなんて、よほどのモノ知らずか皮肉屋だろうな。結局自前の火を使った。久々の一服はキツいがウマい。

<たぶん6/18>
時計が正しいとすれば昨日一日眠ったままだったらしい。これも超常現象か。それともタバコのせいか?
荷物や体に異変はなかった。 / 眠りすぎたせいか体がだるい。動く気が起きないがムリヤリ外に出たら、後ろに棒が生えた黒くて四角いものが3つ、横一列に並んで沖を横切っていくのを見た。たぶん潜水艦の艦橋。 / 上陸して一週間と二日、いいかげん成果を挙げねばなるまい。ここを離れ島の反対側に向かう。急いでこれから荷造りだ。

(波間から覗くSCP-406-JP-丁3隻の艦橋が描かれている)

<6/19>
何km進んだか確信はないが、ともかく今は森の中で寝転がっている。今朝出がけに浜を見たら缶詰が5つ。ありがたくちょうだいして出発。2時間程歩いたところで森が途切れ、5坪くらいの小さな綿花畑に出くわした。気味が悪くて急いで通り過ぎたが、今思えばライターに詰めろって事だったのかな。妙なところで気の利く奴だ。今は夕方で風と葉ズレの音だけが聞こえる。気温はそれなりだがうすら寒い。今日はコルトを抱えて寝る。

<6/20>
昨日は妙な夢を見た。いきなり牢屋に入れられてよく覚えていない。今は昼で、山にかなり近付いた。
小さな池(そう、生き物はいなかった)を見つけたので水を汲み体を拭いている。ここに来る途中にサビたボンネットトラックの残骸を見つけたが、近寄らずに通りすぎた。その鼻先に金色の星がくっついてたからだ。旧軍かソ連か、どっちでもどうせロクな事にはならない。だろ? 
追記:そのあとやっぱり後戻りして漁った。荷台には例のごとく缶詰の山、助手席には真新しい布包帯、そしてタンクの中にはガソリンが満杯。そこまでしてライターを使わせたいかと苦笑。

(頁の右下に蓋の開いたジッポ・ライターの絵が描かれている)

<6/21>
小休止中。島に来て初めての曇天。周囲はガレ場になってきた。雨が降らないうちにここを通りたい。
追:ぶじ通過。多少迂回したがなんとか山を越えた。ここから先に現象の正体があるはずだ。
追々:目の前で日が落ちている。晴れたので判ったが、太陽の軌道が変わっている。間違いない。

<6/22>
今まで北だと思っていた方角から日が昇った。用心深く進んでいるつもりだが、相変わらず生物の気配はなく森の様子も変わり映えしない。木に登ってみたところ、森の先に大型のアンテナのようなものが三つ立っているのを発見。数十メートルはある。あんなデカいのを山越えのときに見つけられなかったのは少し妙だが、ともかく、やっとこさ目的地が見えたってことだ。

<6/23>
この日はまた一日寝てたらしい。時計の故障か(もう5年使ってる。ハードに)やはりこの島の現象か。
寝覚めがやたらさわやかで、ワクワクした気分で起きられたのが不思議なことだ。

<6/24>
半日かけてアンテナの元に辿り着いたが、これはアンテナではなくマストだ。森が途切れた先に明治・大正時代の頃の軍艦がキレイなまま野原に埋まっている。信じられない!双眼鏡で観察した限り周囲に人気はなく、超常現象も見られない。行くべきか行かざるべきか。

(当頁の下側に、喫水線直下まで地面に埋まった三本マストの船が描かれている。マストに帆は張られていない。船腹が大きく横に膨らんでいることから、当船舶はタンブル・ホーム構造であると推測される)

追:やめておこう。森の中を迂回して進み、このまま対岸に向かうことにする。
追々:予想より早く半日も経たずに港に着いたが、ここは寒村の漁港みたいな廃墟だ。基地なんてない。
船と言えばふ頭にサビたのが一つ転がってるだけ。動いてるものは何一つない。こんなはずじゃない。
別の港があるのか?急に疲れてしまった。頭が重い。どこか落ちつける場所で休みたい。
────────────────────────────────────────────────────────────
恐ろしくはっきりした夢を見た。昨日見たあの船が俺を呼び、静かに助けを求めていた。疲れで見た悪い夢かもしれないし、俺をおびき寄せるワナかもしれない。本当は島を周って他の港を探すべきだろうな。
考えることが多すぎてつらい。俺が助けてほしいくらいだ。でもここには誰もいない。決めるのは俺だ。

<6/25>
例の軍艦に接近し、偶然ながら無線機を通じて意思疎通に成功した。こいつは「アンネビー」と自称しており、イントネーションはめちゃくちゃだがともかく日本語で話ができる。アンネビーは艦隊(?)を追放されて文字通り島流し(奴は『陸封』という単語を使ったが、誤用のはずだ)にされた身で、島外の船は全て自分を監視しているという。そして船内には入るなと何度もしつこく言われた。 / しゃべる船なんて幻聴にしてもチンプなものだと思うが、これが俺が見聞きした事実だ。あんまりうるさいもんで質問できなかったのが心残り。だが久々に誰かと話せたので気分はいい。
追:アンネビーのイントネはフランス人のそれに似てるかもしれない。何かの手がかりになるか。

(当頁の余白に"annebe" "anneby" "annavy?" "un-navy"という記述あり。意図は不明)

<6/26>
今日はアンネビーに改めてインタビューを行う予定。艦隊とは?その目的は?規模は?
お恵み現象は奴の仕業か?なぜ奴は追放されたのか?奴とこの島はなんなのか?
きっと答えてくれるだろう。念のため証拠のタバコとライターを持っていく。

(続く6と2/3頁は未記入のように見えたが、精密検査の結果各頁はノド側0.5cmの位置で裁断され、寸法や罫線の位置を精巧に模倣した、紙質の異なる別の中紙を接合されていることが判明した)

て」とやらを探しているらしいが、俺には奴らには別の目的があるように思える。アンネビーはダマされているのではないか? Scipに肩入れしすぎた、反省。冷静にならなくては。 / 追:夕飯中にアンネビーよりコンパスと新しい手帳、鉛筆2本と質の悪い砂消しゴムをもらう。カメラも出すよう言ったがダメだった。基準がよくわからないが、奴も万能ではないらしい。

<6/28>
昨日の件について再び考えたが、やはり俺はここに残ろうと思う。いわゆるオブザーバーとしてね。
先日の応対でも分かる通りアンネビーはとても協力的で、恐るべき艦隊から我々側への亡命を希望してすらいる。俺が先に戻りたいなら船を手配するとまで言ってくれたが、偶然上陸できたこのチャンスを逃してまで俺が戻る必要はないと俺は結論した。代わりにこの手帳を奴の手配した船に乗せて島外に流すことにする。外の現状はわからないが、きっと見つけてくれるだろう。用無しのライターも「お恵み現象」のサンプルとして入れておく。 / この島の記録はこれで一旦終わるが、俺は今後も奴と対話し、その特性の源と蜃気楼を消す方法を探る。今後も報告を行うので次の船を待たれたし。確め・収め・保つ。
                                                      代理人 妙義

(以降の頁は白紙。唯一最終頁に以下の文が存在した。これも原文は和文タイプ縦書であることに注意)

肅白
昨今ノ形勢ニテハ日ナラズ出艦ノ大命下リ候ハン
其ノ期ニ至ラバ告別書ヲ差出サン間合無之存候ニ付一書差上申候
御存知ノ如ク艦隊ハ強大ニテ優勢ナル事我ニ倍シ戦艦ハ盡ク新式ニテ備砲万端鋭利ト聞エ候
是等ヲ比スレバ心膽實ニ寒ク候
海戦ハ殊ニ機械的故勝算ハ我レ彼レニ一歩否数歩下ルト考エ候エバ自分等必ズ戦沒ト覺悟致居候
然レドモ操縦發射████5ノ術或ハ我レ彼レニ優ランカト聊恃ミニ存候
兎ニ角國家存亡ニ係ル大役ナレバ滿腔ノ至誠ヲ盡シ一意忠戦可仕候
此儀ハ御安心被下沒後ハ何卒妙義君ノ上宜敷奉冀候
                                                           頓首
皇紀二六████年六月二九日
                                                        ██████6
二伸 生存致ス限リハ音信可致候ヘ共報絶ユレバ戦沒ト思召可被下候

(裏表紙の内側、中央に"艦隊司令部 査閲済"という縦書きの朱印が捺されていた)

付記: エージェント・妙義は19██年6月に実施された9回目のSCP-406-JP探査に参加した人員の一人です。SCP-406-JP-丁との衝突でボート█隻を、触雷で█隻を喪失し、残る1隻も海岸線へ到達する直前に消失したことから、探査は失敗したものと判断されていました。記録の発見によりエージェント・妙義の状況は「行方不明」から「任務行動中」に修正されました。

付記2: 19██年6月11日の出現事例以降、SCP-406-JP-丙は出現直後より即座にSCP-406-JP-甲/乙/丁の攻撃対象となり、いずれの事例においても海域10km圏以内で撃沈されました。さらなる文書記録を回収するため、SCP-406-JP-丙への強行乗船および19██年6月11日以降の沈没地点の海底探査が計画されています。

ページリビジョン: 13, 最終更新日時: 22 Mar 2015 03:50
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