nn5n Foundation
Branch of SCP Foundation
nn5n: scp-418-JP 便所の落書き
SafeSCP-418-JP 便所の落書きRate: 22
SCP-418-JP
評価: +21+x

アイテム番号: SCP-418-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 現在SCP-418-JPは東京都██区の██公園の公衆トイレ内に存在しています。SCP-418-JPが転移した個室を含む公衆トイレを使用禁止とします。長期にわたりSCP-418-JPを同一箇所で収容する場合は新たな公衆トイレを建設することで一般人によるSCP-418-JPの活性化を防いでください。

通信機器を用いた実験を行う際、担当職員はSCP-418-JPの転移を発生させないようDクラス職員に指示を出してください。また、転移が発生した場合に備え各所の公園内に存在する公衆トイレを立ち入り禁止とし、実験後のSCP-418-JPの確保を迅速に行えるよう人員を配置してください。

説明: SCP-418-JPは東京都に存在する公園の公衆トイレ内に出現する、油性ペンで記されたように見える文字列です。SCP-418-JPは公衆トイレ内の使用可能な洋式トイレが存在する個室一個1にのみ出現します。なお、SCP-418-JPへの大きな損傷2や塗料による隠蔽、SCP-418-JPが存在する個室や便器の破壊はSCP-418-JPの転移をもたらします。

SCP-418-JPは個室に入り扉を閉じて用を足している人物(以下「対象」とする)が存在する場合に活性化します。SCP-418-JPは乱雑な書体で「右を見ろ」「下を見ろ」の様に命令文の形を取り、対象から見やすい位置の壁面や床面に出現します。対象が出現したSCP-418-JPの指示に従った場合、SCP-418-JPが対象の目の前の壁面や床面へと即座に移動し新たな指示を出します。数回の指示の後、SCP-418-JPは「下を見るな」「水を流すな」等と言った禁止文を提示します。対象が禁止された動作を行った場合、対象は個室から消失し代わりに身元不明の死体が出現します。その後SCP-418-JPは東京都内の別の公衆トイレの個室内に転移します。命令文に従わない、または禁止文中の動作を行わずに個室内から退去するとSCP-418-JPは不活性状態になります。その際SCP-418-JPが個室から転移することはありません。

SCP-418-JPは199█年、都内の公園の公衆トイレで複数の変死体が発見されたこと、および局所的に流行していた「見るたびに内容が変わるトイレの落書き」の噂によってその存在が財団に認識されました。

以下の会話記録はSCP-418-JPの性質を詳しく調べる為に行われた実験の物です。なお、実験現場には一人の財団職員が立ちあい、都内の各公園には転移後のSCP-418-JPの捕捉を容易にする為に清掃員に扮した職員が配置されました。

対象: D-418-JP-1(20代女性)

インタビュアー: 東雲研究員

付記: D-418-JP-1は頭部に小型のビデオカメラとマイクを装着しています。

<録音開始>

東雲研究員: 聞こえていますか、D-418-JP-1。

D-418-JP-1: 聞こえる。しっかしなんだここは、せっかく外に出れたと思ったら便所に連れてこられるなんて。

東雲研究員: 私語は慎んでくださいD-418-JP-1。指定されている個室に入り用を足してください。

D-418-JP-1: はぁ?ウンコしろってのか?

東雲研究員: これは実験ですD-418-JP-1、指示に従ってください。

D-418-JP-1: はいはいわかりましたよ。でも、すぐウンコがでるとは思えないけどな。

(D-418-JP-1が個室に入り鍵を閉める。その後に便器の蓋を開ける音が聞こえる。D-418-JP-1が便座に座る。)

東雲研究員: D-418-JP-1、何か周囲に変な物はないですか?

D-418-JP-1: 変な物?とくには無いぞ。きったねえ落書と壁のシミ、あとゴミ箱があるぐらいで。ていうか、カメラがついてるんだからそっちにも見えてるだろ?

東雲研究員: ええ、見えていますよ。落書には何と書かれていますか?

D-418-JP-1: 「左を見ろ」、だってさ。

東雲研究員: D-418-JP-1、文章に従って左の壁を見てください。これは実験です。

D-418-JP-1: はいはい。[カメラが左の壁面を映す。文字列が確認できる]って、なんだこれ。さっきまでこんなのなかっただろ?下を見ろ?[カメラが下を向く。文字列が確認できる]うわ、なんなんだよこいつ、タダの落書きじゃないぞ。これ従わなきゃいけないのか?

東雲研究員: 暫くの間従ってください。

D-418-JP-1: くそっ、ろくなもんじゃない。

[以降12回のSCP-418-JPによる指示が出され、D-418-JP-1はその指示に従う。SCP-418-JPによる指示が開始されてから7分が経過。]

東雲研究員: 指示文に何か変化はありましたか?

[D-418-JP-1は「紙を引き出せ」という指示を実行している。]

D-418-JP-1: 特には[引き出された紙に文字が出現しているのが確認できる。内容は文体の乱れにより映像からは読み取れず]

D-418-JP-1: [沈黙]

東雲研究員: D-418-JP-1?

D-418-JP-1: [便座から立ち上がり紙を便器内へと捨てると、個室の鍵を開け急いだ様子で外に出る。]

東雲研究員: D-418-JP-1、指示が出るまで個室からは出るなとー

D-418-JP-1: 喋るな。

東雲研究員: え?

D-418-JP-1: 見えてたんだろあの文章。「喋るな」って書いてあったんだ。だから指示に従って、でも喋んなかったら何もわかんないだろ?どうすりゃいいかわかんなくて、あと、正直怖くて、喋ったらやばいと思って、外に出た。それだけ。

東雲研究員:…… なるほど。わかりました。ではD-418-JP-1、個室内でもう一度落書きがあるか確認してください。鍵はかけないで。

D-418-JP-1: わかった。うう、怖。[再びD-418-JP-1は個室に入る。]

D-418-JP-1: [あたりを見回す動作の後、カメラが下を向く。足元に先ほどまで存在しなかった文字列が確認できる。]……クソが。

東雲研究員: 何と書かれていますか?

D-418-JP-1: 「大間抜け」、だとよ。他には何もない。

東雲研究員: 分かりました。これで実験を終了します。

<録音終了>

終了報告書: 禁止の命令を守った場合は生還する事が可能です。また、その場合SCP-418-JPが転移を行うこともないようです。禁止文が「喋り」について言及されている事から、SCP-418-JPは個室内の対象の状態を察知してるものと考えられます。

対象: D-418-JP-3(30代女性)

インタビュアー: 東雲研究員

付記: D-418-JP-3の頭部に小型のビデオカメラとマイクを装着させています。

<録音開始>

東雲研究員: 聞こえていますか、D-418-JP-3。

D-418-JP-3: はいはーい、ばっちし聞こえてますよ。

東雲研究員: なるべく返答は簡潔に行ってください。……ではD-418-JP-3、指定されている個室に入り用を足してください。

D-418-JP-3: わかりました。うう、お腹がごろごろする……。

(D-418-JP-3が個室に入り鍵を閉める音)

D-418-JP-3: よいしょっ。

[5秒間の沈黙の後にD-418-JP-3のうなり声と水音が15秒間続く。カメラはD-418-JP-3の正面の壁を映している。]

D-418-JP-3: うーん……。ん?

[カメラがD-418-JP-3の足元の床を映す。SCP-418-JPが確認できる。]

東雲研究員: どうしましたか?

D-418-JP-3: んーとね、床に何か書いてある。落書かな?……「右を見ろ」だって。見えてる?

東雲研究員: こちらでも確認できています。それでは床に書かれた文字に従ってください。

D-418-JP-3: わかりましたー。

[カメラがD-418-JP-3の右側の壁を映す。「上を見ろ」と書かれた文章が確認できる。引き続きD-418-JP-3は指示に従う。個室の天井に文章が書かれている事がわかるが、非常に文字が薄く映像からは文章を読み取ることが出来ない。]

東雲研究員: D-418-JP-3、天井に何が書かれているか分かりますか?

D-418-JP-3: うーん、ちょっとまって、薄くて見えないな……。[D-418-JP-3が便座から立ち上がる。]ええと……。

D-418-JP-3: ……え?

東雲研究員: 何と書かれていますか?

D-418-JP-3: 「便器を見るな」、だって。あと、なんだろ、これだけなんか別な物で書かれてるみたい……。指、かな?

東雲研究員: D-418-JP-3、便器の中の物を確認してください。

D-418-JP-3: え、でもさっき指示に従えって。

東雲研究員: こちらの指示に従ってください。

D-418-JP-3: はーい。

[D-418-JP-3が振り返る。便器内には何も入っていない。]

D-418-JP-3: なぁんだ、なにもないじゃない。 嫌な落書だなぁ……。先生、もう出てもいいよね?なんかこのトイレ、気味が悪いよ。

東雲研究員: ……D-418-JP-3、さっき用を足したんですよね?ちゃんと出たんですか?

D-418-JP-3: あ、そういえ[突如として映像記録が途切れる。以下音声のみ]い゛っ!?ぁっああ゛あ゛あっ!

東雲研究員: D-418-JP-3?何が起きたのか報告してください。

D-418-JP-3: せんせっ、助けで!たずげっ、何がい゛るっ!足っ、あしつかまれえっ、痛い痛い痛いっ、はな、はばし、はなじてっ、嫌っ、嫌だっじぬっ、首っ、せんせっ、ぜん、あ[悲鳴]

[流水音のあと20秒間の沈黙]

東雲研究員: D-418-JP-3?応答してください。

[通信が途絶える。]

東雲研究員:…… D-418-JP-3との通信が途絶えました。これより現地にてD-418-JP-3が入った個室の確認、都内の公園内でのSCP-418-JPの捜索を行います。

<録音終了>

終了報告書: 確認の結果、D-418-JP-3が入った個室の便器内で風化した女性の死体が発見されました。検死の結果、死体はD-418-JP-3ではなく40代の日本人女性であることが明らかになりました。この女性の身元は現在まで判明していません。なお、実験後SCP-418-JPは現在の東京都██区の██公園で確保されました。

ページリビジョン: 3, 最終更新日時: 18 Oct 2014 10:09
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License

Privacy Policy of website