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nn5n: scp-458-JP あなたを おもいだして
UnknownSCP-458-JP あなたを おもいだしてRate: 0
SCP-458-JP
scp458jp.jpg

SCP-458-JP実験記録より。

アイテム番号: SCP-458-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-458-JPはサイト-81██の低危険度物品収容倉庫に収容されます。実験の際には担当レベル2職員の許可を得てください。人間による実験の場合は、記憶処理を施したことがないDクラス職員のみを対象とします。事件458-JP以降、人間による実験は許可されていません。

説明: SCP-458-JPは幅18cm(展開時33.5cm)、高さ20cmの三面鏡です。錆びた鉄製の飾りフレームで縁どられており、材質の分析においては一般的な商品との差違は見られませんでした。
削れていて不鮮明ですが、背面の装飾に「memento mei」という文字が刻まれています。

SCP-458-JPの特異性は、三面に展開し、すべての面に同一の生物(以下、実験対象)を映した際に発揮されます。最初は通常の鏡像が映りますが、次第に像がぼやけはじめ、十数秒後に現在の実験対象とは違う像に変形します。この像は実験対象の過去の姿だと推定されています。どの時点の過去が映るかは実験ごとに異なっており、鏡の角度や距離、照度、設置方法、実験対象における重要度など様々な検証がなされましたが、その法則は明らかになっていません。さらに、実験対象が個認識できる範囲以前の姿が映る事例も見受けられました。詳しくは実験記録を参照してください。
鏡像は他者にも認識でき、画像・映像記録に残すことも可能です。

実験対象は過去の鏡像を視認した際、「おもいだして」という囁き声が耳元で聞こえたと証言しています。また、その声は自分のものとそっくりであったとも言います。
そして、鏡像の場面をはっきりと思い出し、以後けして忘れることはありません。この想起現象に記憶処理は効かず、既に施されている記憶処理も無効化します。
想起現象による精神汚染はないと考えられていますが、繰り返し思い出すことにより実験対象の精神には一定の影響が及ぼされることになります。また、周辺の記憶も誘発的に思い出すケースが多く見られました。

出自不明のSCPに対してSCP-458-JPを用いる実験計画がありましたが、映した過去の年月を特定できないことなどから有効性に疑問があり、許可は下りていません。

実験記録458-01 : 20██/██/██

対象: ハムスター 1匹
実施方法: SCP-458-JPを机上に設置、90度に展開し、鏡面(正面部)から10cmの位置に対象を空のケースに入れて置く
結果: 同じハムスターの姿だが、ひまわりの種を頬張っている
備考: この時以来、ひまわりの種をしつこく探し回るようになってガサガサうるさいです - ██研究助手

実験記録458-04 : 20██/██/██

対象: ハムスター 1匹
実施方法: SCP-458-JPを机上に設置、60度に展開し、鏡面から5cmの位置に麻酔をかけた対象を置く
結果: トガリネズミに似た別のネズミの姿
備考: トリナクソドンかな? どうやらこの個体の過去に限らないようだ。遺伝子レベルなのかも - █博士

実験記録458-08 : 20██/██/██

対象: D-458-01
実施方法: SCP-458-JPを天井から吊るし、120度に展開、鏡面から30cmの位置に立たせる
結果: 10歳前後の少年、D-458-01と容姿の共通点が見られる
補遺: D-458-01は涙ぐみながら一家離散前の自分の姿だと証言
備考: この実験以来、彼の自暴自棄な態度は控えめになりました - ██研究助手

実験記録458-09 : 20██/██/██

対象: D-458-02
実施方法: SCP-458-JPを机上に設置、145度に展開し、鏡面から15cmの位置に立たせる
結果: 血まみれのD-458-02の姿
補遺: D-458-02が錯乱したため拘束、先日のSCP-███-JP実験時の姿だと思われる
備考: D-458-02に再度記憶処理が施されましたが、効果はなく、終了させました - ██研究助手

実験記録458-10 : 20██/██/██

対象: D-458-03 彼は200█年以前の記憶がないと主張しており、実験に非常に乗り気であった
実施方法: SCP-458-JPを机上に180度に展開して設置、上部から覗き込ませる
結果: 肺魚に似た魚の姿
補遺: D-458-03は窒息したように一時苦しんだが、心理的な影響と考えられる
備考: 「役立たずめ!」と叫んでいた。気持ちは分かる - █博士

実験記録458-13 : 20██/██/██

対象: D-458-06
実施方法: SCP-458-JPを机上に設置、120度に展開し、鏡面から20cmの位置に立たせる
結果: 爬虫類を模した頭部の人間の姿
補遺: D-458-06は大学生の頃行ったハロウィンパーティの仮装だと証言
注意: 事件記録458-JPを参照

事件記録458-JP : 20██/██/██

シャワー室使用中、D-458-06が失踪。
現場を調査したところ、換気ダクトからD-458-06の皮膚片が発見され、ここから脱出したものと思われる。ダクトの幅は一般的な成人が通れるようなものではなく、彼の体格では中での移動は不可能なはずだが、ダクト内にその姿は見つからなかった。
なお、皮膚片と共に鱗らしき残留物も回収されたが、種の同定には至っていない。

D-458-06は手配され、現在も捜索中である。

補遺: D-458-06へのインタビュー記録 : 20██/██/██

対象: D-458-06

インタビュアー: ██研究助手

<録音開始>

インタビュアー: お疲れ様でした。それではインタビューを始めます。

D-458-06: ……あ、ああ。分かった。

インタビュアー: まず鏡に映った姿はどんなものでしたか?

D-458-06: あんたらにはあれ、見えないのか?

インタビュアー: 確認のためです。貴方が見たものをお答えください。

D-458-06: ……あの……なんかこう……トカゲっていうかトカゲ人間?

インタビュアー: その姿に見覚えはありますか?

D-458-06: うん、いや……[10秒沈黙]

インタビュアー: どうしました? 顔色が悪いようですが。

D-458-06: あ、ああ、そう、そうだ、思い出した。多分あの時だ、大学で、ほら、あるだろ、ハロウィン。あれでああいう仮装したな。そうだよ。

インタビュアー: かなりよくできたマスクですね。

D-458-06: 仲間に映研のやつがいてさ、パーティだから借りたんだよ。そうだったな。思い出した。

インタビュアー: 鏡を確認した時、声は聞こえましたか?

D-458-06: 声? 「思い出して」ってやつか。聞こえたよ。……今も、聞こえる。

<録音終了>

ページリビジョン: 2, 最終更新日時: 08 Apr 2016 14:32
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