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nn5n: scp-3096 刻一刻
KeterSCP-3096 刻一刻Rate: 53
SCP-3096
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SCP-3096

アイテム番号: SCP-3096

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3096はサイト-██の高セキュリティ棟にある標準的な保管ロッカーに収容されます。SCP-3096は常に、時間係数を+1.0125に設定したアインシュタイン=ポルスドッティル時間領域(EPTF)に曝露させておかなければいけません。2基の余分なEPTF発生装置が収容エリア内に維持され、バッテリーから電源供給を受けるようにしておきます。

エージェント グレームは、如何なる代償を払っても危害から保護されなければいけません。そのため、彼は保護サイト-██の高セキュリティ住居に居住させます。彼は今後約6ヶ月以内に開始されるオペレーション・リパルションまでは、在野任務に割り当てられることはありません。彼はこの文書の内容について完全に説明を受けています。

明確化のために、当該オブジェクトとエージェント グレームに関する事象の全ての文書は、日付と時間ではなく、現在との時間的関係の観点から記述されます(例として“1年前”など)。

説明: SCP-3096は6×1×0.5cmの棒磁石であり、S極が未塗装でN極は赤色です。どのような時間軸にあるにせよ、SCP-3096は約10年前にエージェント グレームによって初期収容が行われました1

エージェント グレームは34歳です。彼はまだ財団に雇用されており、時間軸上の位置を絶えず変化させている因果律ループ23を通して、SCP-3096について自身が持っている情報を全て財団に提供しています。

以下は、SCP-3096を取り巻いている事象の凡そのタイムラインです。

  • 10年4ヶ月前: 財団が、我々の世界の因果分岐線に影響を及ぼす時間異常を検知する。調査が開始される。
  • 10年1ヶ月前: 時間異常の原因は35歳のエージェント グレームであると判明する。彼はSCP-3096を回収するため、未知の使い捨て異常物体を使用して過去に遡っていた。この時点で基底時間軸には2名のエージェント グレームがいる — 片方は先述した年上の個体であり、もう一方は年下(25歳)。年下の個体は、年上の個体が存在することに気付いていない。
  • 10年前: 年上のエージェント グレームはSCP-3096を回収し、財団の管理下に引き渡す。彼はこの行動が“オペレーション・リパルション(反発作戦)”と命名されることを要求する。
  • 9年10ヶ月前: インタビューログ3096-アルファに記録されているインタビューが実施される。
  • 9年5ヶ月前: 年上のエージェント グレームの勧告に従い、SCP-3096はアインシュタイン=ポルスドッティル時間領域(EPTF)の曝露下に置かれる。EPTF発生装置の時間係数は+0.9875に設定4
  • 6年1週間前: 余分なEPTF発生装置のうち1基が、未知の状況下で収容チャンバーから消失する。これは速やかに代替品と置換され、収容違反は発生しない。
  • 6年前: 年上のエージェント グレームは未知の状況下で失踪する5。年下のエージェント グレームはこの文書の内容に関する説明を受け、保護サイト-██の現在の住居へと移送される。
  • 7ヶ月前: 失踪前の年上のエージェント グレームの勧告に従い、EPTF発生装置の時間係数は+1.0125にリセットされる6。これが現在の設定。
  • 現在: SCP-3096は収容されている。
  • 5ヶ月後: 未知の異常物体を財団が入手し、年下のエージェント グレームがこのタイムラインの開始時点まで時間を遡ることが可能になる。このオブジェクトの正確な性質についての詳細を、年上のエージェント グレームは開示しなかった。
  • 6ヶ月後: 年下のエージェント グレームは、オペレーション・リパルションへと派遣される。

以下のインタビューは9年10ヶ月前に実施された。

質問者: ポルスドッティル博士、財団時間力学部門

回答者: エージェント グレーム (年上)

[記録開始]

ポルスドッティル博士: まず第一に、何故このアイテムを収容しなければならないのですか?

エージェント グレーム: 困惑するのは分かる。だが、これは磁石だろう?

ポルスドッティル博士: ええ。

エージェント グレーム: これは三次元上だけの磁石じゃない。言ってみれば、あー、未来にある自分自身にも引き付けられている。

ポルスドッティル博士: 付いていけているかどうか、はっきりしませんね。

エージェント グレーム: 必要なら図で説明できる7

ポルスドッティル博士: そうして頂けるとありがたいですね。

エージェント グレーム: しかし、俺たちが憂慮すべきなのは、現在と未来のSCP-3096が時間の真ん中で出会ってしまった場合なんだ。

ポルスドッティル博士: すると何が起こるのですか?

エージェント グレーム: 因果律に結び目ができる。ループと言うべきかな。俺たちの時間軸は—

ポルスドッティル博士: 我々の因果分岐線、ということですね。

エージェント グレーム: そうだ、俺たちの因果分岐線は終わりを迎え、折り畳まれる。この惑星・地球が何度も何度も何度も過去に移動するのを想像してほしい。宇宙にある物体の全ての原子が同じことをする。

ポルスドッティル博士: つまり何ですか、あっという間に宇宙に無限量の物体が満ちることになると?

エージェント グレーム: その通りだ。そこに無限量のエネルギーも加算される。

ポルスドッティル博士: その手の時間異常は今まで見たことが無いかもしれませんね。そもそもどうすれば収容できると言うんですか?

エージェント グレーム: うん、俺が正確に覚えているなら、貴方は今まさに関連する仕事をしているはずだ。物が時間を移動する速度を速めたり遅くしたり、だろ?

ポルスドッティル博士: ええ。

エージェント グレーム: そいつがどう機能しているか俺は知らない、だが俺が来た未来の財団は、現在の — いや、過去の — 違う、最初のほうの磁石が移動する速度を80分の1だけ減速させた。そして未来のほうの磁石は同じ分だけ加速させる。俺たちはこの効果を“アインシュタイン=ポルスドッティル時間領域”と呼ぶことになる。

ポルスドッティル博士: どこでその数値を知ったのですか? 80分の1というのは?

エージェント グレーム: ある種のタイムパラドックスだよ。他にどこがある?

ポルスドッティル博士: 成程。

[記録終了]

以下3枚の図は、9年10ヶ月前のエージェント グレームから提供された。
Causality = 因果律 、 Time = 時間

diagram1.jpg

図1

全く異常の無い因果律。物体は時間に沿って一方向に移動している。

diagram2.jpg

図2
SCP-3096が収容されている場合

赤い長方形がSCP-3096を、緑色の曲線は2つのSCP-3096同士を引き離しているEPTFを表す。因果律は通常通りに進行する。

diagram3.jpg

図3
SCP-3096が収容されない場合

SCP-3096(赤い長方形)は因果律を収束させてしまい、因果フィードバックループによって、宇宙にある全ての物体が無限に複製される。因果分岐線は事実上の終わりを迎え、物質やエネルギーが未来に進行しなくなる。

ページリビジョン: 7, 最終更新日時: 19 May 2018 14:53
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