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nn5n: scp-2265 Andrewとの夕食
UnknownSCP-2265 Andrewとの夕食Rate: 81
SCP-2265

アイテム番号: SCP-2265

オブジェクトクラス: Neutralized (元Euclid)

特別収容プロトコル: 2011年10月24日以来、SCP-2265は無力化されたと考えられています。SCP-2265の以前の収容エリアは、異常性がある活動からは解放されたとみなされており、財団のフロント企業Simon&Chesterson Propartiesによって改装され、民間投資家への売却が承認されています。Masahiro Goto氏とAndrew Verit氏(以前のSCP-2265-AとSCP-2265-B)は、現在サイト68の低セキュリティ人型生物封じ込めウィングに収容されています。彼らの解放の可能性が倫理委員会によって検討されています。

SCP-2265は、保安職員により現地にて収容し、研究者は近隣のサイト68から出向きます。SCP-2265の周囲のレストランは閉店し、シロアリが蔓延したとの偽のカバーストーリーが流布されます。研究チームは、閉回路のカメラでSCP-2265を常に監視します。何らかの異常な活性が観察された際、即座にサイト管理者に報告しなければなりません。

説明: SCP-2265は、カリフォルニア州███████にある、閉店したイタリアンレストランマリオとその周囲20平方メートルに影響を与える、二時間分の局所的な時間ループです。SCP-2265は、不浸透性と自己含有性を持ちます。SCP-2265-AとSCP-2265-B含めどのような物品もこの時間ループに導入、また除去することができません。

SCP-2265が現れた時、京都大学歴史学教授のMasahiro Goto氏はSCP-2265-Aに、カリフォルニア大学██████のAndrew Verit氏はSCP-2265-Bになりました。SCP-2265が活性化していた時、SCP-2265-AとSCP-2265-Bのいずれも、ループ反復の最中に加齢が観察されませんでした。SCP-2265-AとSCP-2265-Bの双方ともSCP-2265を取り巻く環境の変化を認識せず、時間ループの開始時から状態から変化していないものとして認識していました。SCP-2265-Aは、時間がループしている事と、昔から繰り返している事と、これを終了することができない事へ知覚している事を示しました。 SCP-2265-Bは出来ませんでした。

1991年1月13日、レストランマリオにて夕食をとっていたGoto氏とVerit氏とともに、彼らが座っていたディナーテーブルとその周辺エリアがSCP-2265になりました。このときGoto氏は一連の講義を行う為に米国を訪れていました。彼とVerit氏は、この講義と、Goto氏の、アメリカでの残りの計画について議論する為に外食をしていました。SCP-2265の異常な効果がレストランの従業員により記録された後、財団エージェントが派遣され、クラスB記憶処理がすべての関係者に投与されました。レストランマリオはその後閉鎖されました。SCP-2265-AとSCP-2265-Bは、自動車事故で死亡したと報告されました。

補遺2265: 異常活性の停止: 2011年10月24日、SCP-2265は正常なループの終了時にリセットされず、SCP-2265-AとSCP-2265-Bは共に即座に周囲の環境を意識するようになりました。その後まもなく、SCP-2265-Aは、笑いとヒステリックに泣き始め、周囲の財団職員を抱きしめることを繰り返しました。SCP-2265-AとSCP-2265-Bの両方が拘束され、以前SCP-2265であった物品を除去した後、収容エリアは放棄されました。一週間後、テストにより彼らが何の異常な特性を保持していない事が明らかになり、Masahiro Goto氏とAndrew Verit氏はSCP-2265-AとSCP-2265-Bとしての指定が解除されました。

補遺2265-2: インタビュー記録:

[このインタビューはSCP-2265からSCP-2265-Aが解放されたのち4日後に行われました。SCP-2265-Aは、SCP-2265の内部での経験について質問を受けています。]

Selvece博士: こんばんは、SCP-2265-A。

SCP-2265-A: ああ、こんばんは、博士。なぜまだそう呼んでいるのですか?

Selvece博士: なに、これは形式的なものですよ。我々はあなたがもはや何の異常性も持っていないということを確認する必要があるのです。

SCP-2265-A: 「異常性」。あれを描写する方法の一つではあると思います。

Selvece博士: 確かに。我々の観察において、あなたはSCP-2265の中でその異常性に気付きましたが、その行動は年を経るにつれ顕著に落ち着いていったと記録されています。このことについて説明して頂けますでしょうか?

SCP-2265-A: まあ、私も最初はそのように感じることはありませんでした。私が最初に、何が起きているか気づいたときは…不安になりました。そして閉じ込められていることに気付いた時にはパニックになりました。私たちの外にある…「エリア」の人々に向け叫びました…が、だれも私たちに気付きませんでした。長時間、私ができるすべてをしました。毎回Andrewに何が起きているかを伝え、彼は何度もそれを理解し、不安を感じ始め、そして…忘れました。あなたの言う、「泡立て、すすぎ、繰り返す」です。

Selvece博士: そして、しばらくしたのち、あなたはループを破る試みを断念した?

SCP-2265-A: 何の意味がありましたか?私たちはそこに閉じ込められていました。二時間後のAndrewの忘却や繰り返し自体の進行を止めるために私が出来る事などありませんでした。それは残酷なものでしたが、全てのものは私の悲惨さを気に掛けることはありませんでした。

Selvece博士: あなたはそののち、何をしようと決めたのですか?

SCP-2265-A: 適応です。人間の心は驚くべきもの。私たちは時間を与えられたなら、ほとんどすべての物事に対して慣れることができます。ループが私を囚おうとするなら、上手くやっていく道を見つけた方が良いのです。

Selvece博士: その後あなたはどのような経験をしましたか?

SCP-2265-A: 最初の半時間は、最も難しい部分でした。同じ、酷い食事を何度も何度も食べ続けていると、気が狂いそうでした。そしてAndrewは、常に彼の論文のリビジョンについて話そうとし、週の残りの旅行計画について私に尋ねました。繰り返し、繰り返し、そして繰り返し。しかしその後、私に与えられたこの時間のループという機会を、自分自身をより良くするために利用することにしました。

Selvece博士: どうしてそのような事を?

SCP-2265-A: Verit教授は、著しく知的で思慮深い人です。私達が行っていた夕食での会話、何百回、何千回ものそれで……私は沢山のことを学びました。私たちは詩について、文学について、自然について語らいました…時間がリセットし続けているにもかかわらず、彼に尋ねる事が尽きることはありませんでした。とても多くを語り合ったので、彼に指摘されるような私のなまりはほぼ完全になくなりました。私は自分の運命を受け入れ始めていました。もしこれが死後の世界であったなら、もっと悪い運命が与えられる事もあるでしょう。そして、ループは停止しました。突然に……そして、私たちはここに居ます。

Selvece博士: 我々は、あなたが知っているように、そこからあなたを解放するために出来るすべての事をしました。もし、我々がもっと早くそうする事が-

SCP-2265-A: ああ、知っています、博士。しかし、率直に言って、私はこれを後悔していません。

Selvece博士: 本当に?

SCP-2265-A: はい。囚われる前、私には妻や子供は居ませんでした。また私の両親はずっと前に死んでいました。私は、昔からの問題解決に人生を捧げているのをよそに、人生の答えをいまだ探している、一人の孤独な人間でした。その部屋にいた二十年は私を変えました。私はより多くの……言うなれば"全て"を感じました。今ではあらゆる物が異なって感じ、もっと良いものとして味わうことが出来るようになりました。Andrewとのあの時間は……そう、あの時間は私を今の私にしてくれました。再びそこに戻りたくはありませんが、もしその前の20年間を消し去る機会が与えられたとしても、私はそうするかどうかはわかりません。

Selvece博士: ありがとうございました、SCP-2265-A。おそらくこれが最後でしょう。

[インタビューログ終了]

ページリビジョン: 1, 最終更新日時: 08 Feb 2016 13:08
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