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nn5n: scp-1659-JP ウィケッドホイール
KeterSCP-1659-JP ウィケッドホイールRate: 5
SCP-1659-JP
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アイテム番号: SCP-1659-JP

オブジェクトクラス: None

特別収容プロトコル: SCP-1659-JPとされる現象は確認されていません。

説明: SCP-1659-JPはSCP-███-UAより帰還した財団エージェントにより提出された報告書により示唆された時間遡行現象です。この現象を示唆した報告書は信頼できる情報源からの得られたものであるものの、その存在を確認できていません。ただし、この報告書で別途存在が示唆されたSCP-1659-JP-A,B,Cについては存在を確認できており、財団はこれまでにSCP-1659-JP-Aを75体、SCP-1659-JP-Bを1体、SCP-1659-JP-Cを1体収容しています。

SCP-1659-JP-A,B,Cの全個体はセクター-81JHの人型実体収容区画に収容されます。これら人型実体は、人型実体収容のおける基本的な収容プロトコルに則った収容が行われます。ただし、SCP-1659-JP-Cに関しては、特別な異常性を持たない可能性が指摘されており、SCP-1659-JPに関する聴取が終了し次第、Aクラス記憶処理を施した後に開放される予定です。

詳しくは下記報告書を展開し閲覧してください。

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SNSに投稿されたSCP-1659-JP-Bの画像。必ず定刻に投稿される。

アイテム番号: SCP-1659-JP (rev.201)

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1659-JPはその性質上収容に成功していません。アンカープロトコルを実施し、発生している時間遡行現象を解決してください。SCP-1659-JP-A,B,Cについては、時間遡行現象の解決後に収容を行います。

説明: SCP-1659-JPは、██県に存在するマナーハウス"██████"で行われている平沼家と高松家の結婚式と披露宴を起因に発生する世界規模の時間遡行現象です。時間遡行は披露宴の終了時刻である日本時間20██年█月██日18時に発生し、結婚式が開始する同日14時まで遡行します。SCP-1659-JP-A,B,Cの何れかを殺害、またはマナーハウス"██████"を破壊するなどして結婚式の進行を不可能にした際も時間遡行現象が発生すると推測されます。これはアンカープロトコルにて「SCP-1659-JP-A,B,Cの殺害計画」や「マナーハウス"██████"の破壊計画」の結果が言及された報告書が存在しないことを根拠としています。

SCP-1659-JP-Aはマナーハウス"██████"に存在する人型実体です。マナーハウス"██████"在籍職員と結婚式に出席した両家親族と同様の外見的特徴と遺伝子構成を持ち、財団が確認できた限り74体存在します。SCP-1659-JP-Aは脳機能が完全に停止しており、一切の思考能力や運動能力を所持していないことが確認されていますが、不明な原理で行動可能であり、結婚式を祝福する振る舞いをします。

SCP-1659-JP-Bは、マナーハウス"██████"に存在する人型実体であり、新郎の平沼 翔平のみが該当します。時間遡行現象に一定の耐性を持ち、時間遡行以前の完全な記憶を持ちます。SCP-1659-JP-Bが指を鳴らすと同時に、マナーハウス"██████"の敷地内に潜入した複数の財団エージェント全員がSCP-1659-JP-Aと同様の異常性を発現するというインシデントが確認されており、SCP-1659-JP-Bは敷地内に存在する人物を自在にSCP-1659-JP-Aへ変容させることが可能であると推測されます。SCP-1659-JP-Bは度重なる時間遡行の記憶を所持しているため、マナーハウス"██████"で発生する事象について少しでも差異が発生した場合、敏感に反応します。マナーハウス"██████"への潜入はSCP-1659-JP-Bの認知を避けて行うべきです。

SCP-1659-JP-Cは、マナーハウス"██████"に存在する人型実体であり、牧師のロバート・ワーズワースのみが該当します。時間遡行現象に一定の耐性を持ち、時間遡行以前の完全な記憶を持ちます。SCP-1659-JP-Bの持つ能力や、時間遡行現象になんらかの知識を所持していると思われます。

結婚式開始時刻にマナーハウス"██████"に存在する人物のほとんどは、SCP-1659-JP-A~Cのいずれかに分類されますが、新婦の高松 綾のみ詳しい調査に成功していません。これはSCP-1659-JP-Bが、高松 綾に接触を図った人物に対し敏感に反応しSCP-1659-JP-Aに変容させるためであり、高松 綾への接触に成功した例は存在しません。高松 綾への接触に成功した例はごく僅かです。詳しくは補遺-3を参照してください。

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時間遡行現象予想イメージ図。本来平行するはずの時空間ポータルに深刻な歪みが発生しており、エージェント・北島が帰還した時刻に収束している。

補遺-1、経緯: SCP-1659-JPは、エージェント・北島により時間遡行現象が指摘されたことが起因となり発見されました。エージェント・北島は█月██日から時空間異常ポータルに分類されるSCP-███-UAの探査任務に出発しており、帰還予定日は█月██日でした。ところが予定よりも遥かに早い█月██日に帰還したことで時間異常が発見され、原因の究明とアンカープロトコルの制定が行われました。

補遺-2、アンカープロトコル: アンカープロトコルは時間遡行現象の打開と収容を目指すプロトコルです。時間遡行現象が発生する18時より以前に、選出されたエージェントがSCP-███-UAへSCP-1659-JP報告書を持ち込み時間遡行現象を回避します。SCP-1659-JP報告書をスクランブルコードと併せて時間遡行後の財団へ伝えることで、長期的な状況打開を図ります。

補遺-3、インタビュー記録: 新婦の高松綾とSCP-1659-JP-Cへのインタビュー記録です。
インタビュー-1659-JP-1

対象: ロバート・ワーズワース(SCP-1659-JP-C)

インタビュアー: エージェント・大馬

付記: 新婦上司の織田 剛志を拘束し、入れ替わるように外見的特徴が酷似しているエージェント・大馬を結婚式に潜入させる。挙式後のフラワーシャワー中の僅かな時間で接触に成功した。

≪再生≫

エージェント・大馬: こんにちは、私は英語で会話が出来ます。お話をお伺いすることはできますか?

SCP-1659-JP-C: おや?貴方は治ったのですか?……いや、よく見ると別の方のようだ。長いこと式を繰り返しているが、こんなことは初めてですね。

エージェント・大馬: こんなことは初めて?貴方は時間遡行、いや巻き戻る前のことを憶えているのですか?

SCP-1659-JP-C: ええ、覚えています。外の人たちは覚えていないようですが、ここにいた全員は覚えているはずですよ。もっとも、今となってはいったい何人が未だに自分の意思で動けているか、絶望的なところですが。

エージェント・大馬: 貴方の懸念している通り、もうほとんどの方が自らの意思を失っています。貴方はあの人たちに何が起きたか知っているでしょうか?

SCP-1659-JP-C: ええ。祝福する心を無くし、式から逃げ出そうとしたり妨害しようとすると新郎にあのような状態に変えられてしまうのです。最初は全員がこの結婚式を心から祝福していました。ですが2週目、3週目となれば皆異変に気付き逃げ出そうとしました。そこに新郎が"パチリ"と指を鳴らすと、逃げ出そうとした全員がただ祝福するだけの人形に変わってしまったのです。

エージェント・大馬: まだ会話ができるということは、貴方はまだ祝する心を持っているのですか?

SCP-1659-JP-C: 私は信仰により心を保っています。この神の起こす奇跡を信仰の糧にしながらね。あと私は披露宴には出席しませんから、外でリフレッシュもできますね。

エージェント・大馬: 奇跡……。この巻き戻りについて何か知っていますか?

SCP-1659-JP-C: さぁ。私も推測しかできません。夫婦となる2人の、永遠を誓う強い祈りが天に届いたのでしょう。だから永遠にこの幸せなひと時を繰り返しているのです。この悠久となった時間も、新郎が突如得た特異な力も、私には神の奇跡に感じてなりません。

エージェント・大馬: [数秒沈黙]、わかりました。この状況を解決する方法を知りませんか?これを神の奇跡と信じる貴方には申し訳ないですが、この巻き戻りを止めようと思います。

SCP-1659-JP-C: それも私にはわかりません。ただ私の推測が正しければ、2人がこの永遠を望まなくなれば……。

エージェント・大馬: なるほど。

[フラワーシャワーが終了し、記念撮影を行う旨が係員から案内される。]

SCP-1659-JP-C: 話はここまでです。これ以上は怪しまれる。戻りなさい。

インタビュー-1659-JP-2

対象: 高松 綾

インタビュアー: エージェント・野間

付記: ウェディングコンシェルジュの松村 香美を拘束し、入れ替わるように外見的特徴が酷似しているエージェント・野間を潜入させる。控え室でお色直し中の新婦"高松 綾"へ接触し、インタビューを行ったがSCP-1659-JP-Bの妨害によりインタビューは強制的に中断させられた。この文書はエージェント・大馬により回収された。

≪再生≫

エージェント・野間: [ノック]、失礼します。

高松 綾: はーい。

エージェント・野間: こんにちは、貴方は高松 綾さんですね。お聞きしたいことがあります。よろしいですか?

高松 綾: え?え?えーっと、もしかして貴方は松村さんじゃない?

エージェント・野間: 私は野間と申します。このマナーハウスで起きている異常事態について調査をおこなっています。ご協力をお願いできませんか?

高松 綾: 助けがきたんだ。お願い、私を外に逃がして!

エージェント・野間: 静かに、新郎様に気づかれてしまいます。貴方はまだ自分の意識を持っているのですね。

高松 綾: 逃げようとする私を牧師様が止めてくれて。それからは牧師様に"落ち着いて結婚式を演じて"と言いつけられていたので、そのおかげでかもしれないです。さぁはやく――

エージェント・野間: わかってます。でも逃げるのは話の後です。ロバート牧師はこの巻き戻りについて、貴方達2人の"永遠にこの時間を過ごしたい"という祈りが天に届いた"と言っていました。何か心当たりはありますか?

高松 綾: そんな。私はそんなこと祈ってません!私は無関係です!

エージェント・野間: そうなんですか?では—―

高松 綾: 牧師様の勘違いです!私は別にそんなこと思ってもないし、翔平とずっとなんて……。

エージェント・野間: そうなんですね。わかりました。……失礼ですが、高松様。平沼様以外の男性とご縁が?

高松 綾: [無言]

[指を鳴らす音。同時に野間、高松両名が一切の言語を発さなくなる。]

[SCP-1659-JP-Bが入室する]

高松 綾: あら、あなた。どうしたの?

SCP-1659-JP-B: もういい。

≪終了≫

ページリビジョン: 12, 最終更新日時: 06 Mar 2019 12:56
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