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nn5n: scp-2230 無免許神経外科医
EuclidSCP-2230 無免許神経外科医Rate: 53
SCP-2230
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SCP-2230

アイテム番号: SCP-2230

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2230は標準的なヒト型生物収容室に居住させます。SCP-2230には1日3回十分な食事を与え、要求に応じて文書形式のメディアの利用および財団が承認したテレビ番組3時間分の視聴が許可されています。SCP-2230はいかなる形であれ電子機器やその部品、および他職員への接触が認められません(事案2230-A参照)。医療・電子機器・保守点検に関するコンテンツを有するメディアは、提供前に、SCP-2230割当のクラス3職員2名から許可を得る必要があります。

追って通知があるまで、特定されたSCP-2230-1の全個体は研究および収容のためにサイト-17へ移送します。SCP-2230が以前接触した他の人物たちの特定を目的とする調査が進行中です。

説明: SCP-2230はヨーロッパ系の成人男性です。SCP-2230は、自白によれば、1985/03/01から2012/07/17まで “自営業”を営んでいました。

SCP-2230は2012/07/17、シカゴの█████ ████地区の住民たちから苦情を受けた地元法執行機関に逮捕された後、財団の勾留下へ引き渡されました。SCP-2230の住居内における奇妙な発見の報告を受けた財団は調査を行い、複数の ― そのうち幾つかは本質的に異常な ― アイテムを回収しました。

SCP-2230の旧居から回収されたアイテムの一覧には以下が含まれます。

  • メス、鉗子、注射器、外科手術用チューブ、自作の電動骨ノコギリなどの各種医療器具。
  • 金槌、鑿、レンチ、やっとこ、ワイヤーカッター、はんだごて、溶接トーチ、パワードリルなどの数多くの修理/建築用ツール。
  • 麻酔薬、鎮静薬、その他多くの医薬品の瓶。このうちの多くが違法に取得された物と判断された。大部分は家庭用の冷蔵庫で保管されていた。
  • 電子機器のスクラップや家電製品の山。
  • 携帯式のペン型機器、1つ。単3電池4本で起動し、肉を簡単かつ精密に切断するのに十分な集光レーザービームを生成できる。
  • 湯沸かし器、テレビ、電子レンジ、パソコン、数台の家庭用ラジオなどの複数の機器から取り出した部品で組み立てられている大型の装置。この装置は完全には理解されていない手段によって、低品質のMRI画像を生成可能であると判明した。
  • その他、電子機器関連書籍32冊、家庭および工業保守点検関連書籍27冊、脳神経外科および腫瘍学関連書籍44冊、人間神経学関連書籍51冊、類似ないし関連する分野の文書ファイルを数百ほど収めたSCP-2230のノートパソコン。

SCP-2230の最初の逮捕に繋がった苦情は█████・パーカーによるものであり、彼女は自身の夫である█████・パーカーがSCP-2230に“手術を受けた”後に奇妙な行動を始めたと詳細に語っていました。2012/07/18から行われた財団の調査は、SCP-2230とイリノイ州およびウィスコンシン州全域における数多くの異常な医療報告を、1985年に遡って結びつけることができました。この調査で、今日までのところ、SCP-2230が医師免許無しで治療を行った人物のうち187名が特定されています。

SCP-2230-1と指定されるこれらの人物たちは、財団の専門家によって医学的な調査を受けています。SCP-2230-1の殆どは外見的に普通ですが、X線検査では頭蓋内に明白な異常が見られます。

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SCP-2230による手術後の█████・パーカー氏。

SCP-2230-1の医療分析:

SCP-2230-1-094 - ███・ウィリアムズ女史: 対象には小脳の大部分が欠落していた。不足した部位は、絶縁銅線・電子目覚まし時計の回路・███████製スマートフォンから取り出されたジャイロスコープのネットワークへと置き換えられていた。対象は2年前に脳腫瘍を除去するため行われた無免許手術以降、持続的な筋肉の痙攣と平衡感覚の問題を報告していた。

SCP-2230-1-121 - ███████・デリアード氏: 対象には左側頭葉の複数の部位が欠落していた。不足した部位は、家庭用ラジオと電子“ロボペット”玩具の部品へと置き換えられていた。対象は左耳の聴力が限られたものである一方で、特定のFMラジオ送信を聞くことができると主張した。

SCP-2230-1-107 - █████・リドル女史: 対象には視覚野の大部分が欠落していた。不足した部位は、コンピュータ用ディスプレイカード・HDMIデータケーブルの束・小型電磁石5つから成る回路へと置き換えられていた。対象は他者の顔を識別・区別できたが、青・赤・緑の大雑把な組み合わせでしか見ることができないと主張した。

補遺:

SCP-2230-1から異常な構成部位を外科的に除去する試みは█回行われています。これは常に、置換された脳組織の重要な性質に応じて、対象の急激な精神崩壊や死を齎すものでした。

これらの置換部位を有して生存しているSCP-2230-1の数は、彼らの大半がSCP-2230による手術を受けたことを示しています。しかしながら、SCP-2230の行動の結果として58名の死亡も確認されました。これらの死者のうち31名は、頭蓋内から発見された電子機器の存在から判断して、手術の失敗が原因と考えられます。しかし、残り27名は大規模かつ非常に特異的な部位の脳組織を除去されており、しかも明らかに置換の試みが行われていませんでした。これらの例の最も初期の一つは、熟練の神経外科医にして████████大学の講師である██████ ███████博士であり、彼は前頭葉および海馬全体を慎重に切除された後、手術が行われた痕跡を殆ど残さないように外頭蓋の損傷を修復されていました。


日付: 2012/07/21
インタビュアー: ハーパー博士
対象: SCP-2230

<転写開始>

ハーパー博士: おはようございます、私はハーパー博士です。私が今日のインタビューを担当させていただきます。お名前を述べてください。

[対象は頻繁にアイコンタクトを避けた。この仕草はインタビュー中、継続的に続いた]

SCP-2230: [溜息] 私の名は、えー、ベン・██ ██████だ。

ハーパー博士: それでは、██ ██████さん。貴方が今日こうして私たちと共にいる理由は理解しておいでですか?

SCP-2230: どこぞの恩知らずなクソ女がサツに通報したからだろう。しかし、それはどうでもいいさ。少なくとも、私は今では聡明な連中の中にいるんだから。脳を持つ連中の中に。

ハーパー博士: えー [咳払い] 貴方がそう感じてくれて幸いです。取りあえず、ここでは██████さんの話をしていると仮定します。何故彼女を恩知らずだと思うのですか?

SCP-2230: 私は彼女のために旦那さんを修理してやったんだぞ。他所の医者がやるのより安くな。少なくとも、少しぐらいは感謝の気持ちを見せてくれたって良さそうなもんだろう。

ハーパー博士: あぁ成程、██████さんですか。貴方の…“患者”の一人、ですね?

SCP-2230: まぁね。

ハーパー博士: 私自身も彼のことを検査させていただきました。手術のクオリティの方は、えー、実に印象的でしたね。何処であれを学んだのですか?

SCP-2230: 気付いたかね… [対象はニヤリと笑う] 私は非常に権威ある医療機関で教えを受けてね、そして…

ハーパー博士: 本当ですか? 私が間違っているのかもしれませんがね、こちらのファイルによると、貴方は医大を2年で中退しています。それ以前は███████の技術学科に在籍していましたが、こちらも1年目を終えることなく中退していますね。明らかに貴方は有資格者の医師ではない。もう一度お聞きします、何処であれを学んだのですか?

SCP-2230: [対象は目に見えて激高し、椅子から立ち上がる] この自惚れ屋のクソが! お前たちは皆同じだな! 私はこれで稼いでるんだ、私が医者であるためにクソ学位がどうとか教えてくれなくて結構!

[立ち上がってハーパー博士を数秒見つめた後、対象は目を反らして着席する]

私は本を読んだよ。沢山の本を。ひたすら頑張ったが、何一つ変わりはしなかった。だがある日、私は誰一人として得たことのない知識を学んだ。秘密兵器だ。[対象は再びニヤリと笑い、下を向いて自分の手先を弄ぶ] 私は学んだのさ…競争相手たちの…頭の中を覗き込む術をな。ある意味では、だが。

ハーパー博士: それについて詳しく説明していただけますか?

SCP-2230: いいや。その気はない。

ハーパー博士: 分かりました。貴方が██████さんに施した手術について説明してください。

SCP-2230: 中前頭回に進行した星型細胞腫があって、周辺の柔組織を侵しつつあったよ。私は病変組織を切除し、損傷を修理した。簡単なもんだ。彼に関してはなかなかいい仕事をしたと自負しているよ。

ハーパー博士: 貴方は彼の前頭葉を丸ごと除去しましたね。彼は会話を1つに纏め上げるのがやっとの状態で、いざ行動に移すと全く意味を為さない。もう妻子を認識することすらできないんですよ。それでも“なかなかいい仕事”だと言いますか?

SCP-2230: 大事な点を見落としてるんじゃないかね ― 彼はもうを患ってはいないんだ。私は彼を修理した。

ハーパー博士: ええ…頭蓋の中身がガラクタばかりで生きていられるのには驚きましたよ。どうやって人々を修理しているのですか、██ ██████さん? どのようにして既知宇宙で最も複雑な機械の構成部品を…旧型コンピュータのスペアパーツと交換できているのですか?

SCP-2230: [笑い] それは私の一番の秘密だよ、博士さん。君には教えられんな。

ハーパー博士: 我々には必要な情報を抽出するための手段がありますよ。

SCP-2230: それは難しいと思うがね。少しばかり改造を加えている。 [対象は自身の頭を人差し指でトントンと叩く] ブロッカーが仕込んであるのさ。秘密が此処から出てくるのは、私がそうしたい時だけだ。

ハーパー博士: では、これでセッションは終了とします。 [ハーパー博士は書類を集め、退出の準備をする] 行く前にもう1つ…私たちは、貴方がしばらくの間 ― 少なくとも4ヶ月 ― 例のアパートを不在にしていたことと、その時期に数人の患者を手術したことを掴んでいます。私たちはアパートをくまなく調べ、貴方の出したゴミや排水口も調査しました…しかし、失われた脳組織は全く発見できませんでした。教えてください、██ ██████さん ― 貴方はそれを何に使ったのですか?

SCP-2230: [対象は顔を上げてハーパー博士に直面し、直接的なアイコンタクトを維持した] そいつは君のクソッたれな仕事には関係ないと思うがね、博士。

<転写終了>


事案2230-A - 12/03/2013:

SCP-2230の収容室の定期検査において、プラスチック製の食器を用いて室内の固定テレビから取り外した部品で構成されていると判明した不正な装置が没収されました。この装置は集中電磁パルスを生成することで、標的に一時的な空間見当識障害を誘発することが可能であると分かりました。SCP-2230の標準的なプロトコル上の特権は剥奪され、収容プロトコルは更新されました。

ページリビジョン: 2, 最終更新日時: 07 Feb 2016 13:27
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