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nn5n: scp-2567 優しき墓守
EuclidSCP-2567 優しき墓守Rate: 32
SCP-2567
Maywall.jpg

SCP-2567との類似性を有する故人、ジャクソン・メイウォール。

アイテム番号: SCP-2567

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2567は、墓地に構えている縄張りの範囲内に留めておきます。SCP-2567の縄張りの周辺は、最低でも4名の保安職員によって警備されなければいけません。SCP-2567が縄張りの外に出た場合、職員らはSCP-2567に発砲して深刻なダメージを与え、対象を墓地に押し返すことが必要とされます。

SCP-2567は、割り当てられているフィールドエージェント1の誘導によって、領域を訪れる民間人からは遠ざけられます。民間人がSCP-2567を目撃した場合は、クラスA記憶処理を施して墓地の領域外に連れ出してください。

説明: SCP-2567は直立時の身長2.57m、体重85kgのヒト型実体です。SCP-2567の身体は繊細に編み込まれた青白色および濃灰色の藁で構成されており、同一の素材で出来た黒いタキシード・簡素なコート・つば広の山高帽子を着用しています。SCP-2567の頭部には、大きな球根状の眼が複数存在します。これらの眼は所定の位置に固定されておらず、SCP-2567は自身の体表を横切るようにそれらの位置を動かして、望む方向を見据えることが可能です。SCP-2567の眼はラベンダーの香りの液体を放出しており、この液体は埋葬地に散布すると花の成長を急加速させます。

SCP-2567は、マサチューセッツ州サンダーランドのシュガーローフ山にあるサイト-12の施設から1.3km離れた、120m×200mの広さの墓地に住みついています。SCP-2567は生物に対する自発的な攻撃的所作を見せず、自身の縄張り2が何らかの形で損壊または侵害されない限りは受動的に振る舞い続けます。ここで述べる“侵害”には、盗掘・ポイ捨て・墓石の損壊・落書き行為が含まれます。

縄張りが損壊/侵害されると、SCP-2567は損傷した墓石を再構築するための接着剤として機能する灰色の液体を生成し、それを用いて、傷付いた墓地の構成要素を修復しようと試みます。

SCP-2567を制御下にある施設へ移送する全ての試みは失敗に終わりました。縄張りから除去されるとSCP-2567はバラバラに崩れて溶解し、新たなSCP-2567個体が墓地に出現します。

SCP-2567は損傷に極端な回復力を示しており、自身にダメージを与えようとする生きた人間を攻撃し返そうとはしません。重大な損傷を負わされた場合、SCP-2567は墓地に戻り、中央の霊廟に入って石棺の中に閉じこもります。24時間後、SCP-2567は完全に修復された状態で棺から退出します。SCP-2567の霊廟は、単体では何ら異常性質を示していません。霊廟の入口には以下の銘板があります。

ジャクソン・M・メイウォール
1936年10月19日 - [判読不能]
心優しき公僕にして、彼を知る全ての者の友であった男。彼の愛したこの土地で、魂に永久なる平和が訪れん事を。

レベル2管理職員の承認の下、メイウォール氏の遺体の行方調査が進行中です。SCP-2567との繋がりの可能性に関する調査を割り当てられたエージェントは、地元の墓地管理人との間で行われた以下の会話を記録しました。

回答者: ハロルド・F・タナー、墓地管理人

質問者: エージェント フランクリン・E・ヴィル

序: エージェント ヴィルは、マサチューセッツ州サンダーランドの町の周辺で住民数名に聞き込み調査を行い、夜勤の墓地管理人の一人に対してインタビューを行った後に調査を締結した。

<記録開始>

エージェント ヴィル: で、私が聞いて回ったところによると、貴方は亡くなったメイウォールさんと一番親しい間柄だったそうですね。それは事実ですか?

ハロルド・タナー: ああ、まぁな。あんたは一番親しいと仰るがね、公平な言い方をすりゃ、あいつはみんなの友達だったよ。正真正銘の親切者ってやつだった、あいつは。

エージェント ヴィル: 成程。つまり、彼はこの地域で称賛されていた人物だったのですね?

ハロルド・タナー: そうとも! あいつと奥さんは両方とも、そこの角の店を下ったとこにある図書館で働いてたんだ。あいつらのおかげで図書館にも活気があったよ。子供たちは二人のことが好きだった。

エージェント ヴィル: 彼らに付いて教えて頂けませんか? つまり、ジャクソンとその妻のことです。奥さんについては誰からも詳しくお聞きしていないものですから。

ハロルド・タナー: ウーム。まぁな…いいだろう、あんたが聞きたいことは何でも話すさ。ただ、俺の方からも一つ聞いていいか?

エージェント ヴィル: 勿論ですよ。何でも言ってください。

ハロルド・タナー: 何であんたはメイウォール家のことを聞いて回ってるんだ? 類縁の家族に何かトラブルでもあったかい?

エージェント ヴィル: いえ全く。ジャクソンは私の母を小さいころから知ってまして、母は彼の話を沢山聞かせてくれました。なので私の方から訪ねていって、敬意を払う事が出来ればと思っていたのです。

ハロルド・タナー: ムゥ… そいつぁ良い事だ。まぁそれはともかく…ジョージア・メイウォールってのは実に素晴らしい女性でな。信仰心も篤かったよ、ジャクソンは一度もそんな事ぁなかったがね。沢山違いはあったが、あれより仲の良いカップルなんてのは居やしなかった。

エージェント ヴィル: 素敵な話です。そういう幸せを掴める人はそう多くない。

ハロルド・タナー: ゥムム。本当に素敵だった、ほんの数年前までは。ジョージアは肝臓癌を患っちまって、でもジャクソンは彼女に付きっ切りだった。数時間以上あの人の傍を離れたことは無かったよ、それこそ最期の時が来るまでな。

エージェント ヴィル: それで、彼女が亡くなった後は?

ハロルド・タナー: うん、奥さんが死んた後はあいつもそう長くなかった、3年ぐらいか? でもあいつが死んだのはベッドの上だ。幸せに、何人かの昔っからの友達から側で見守られながら死んだんだ。

エージェント ヴィル: 亡くなる前の彼はどうでした? その頃は何をしていましたか?

ハロルド・タナー: ああ、あの後は… あいつは図書館の仕事を辞めて、ジョージアが埋葬された墓で昼勤めの管理人の職に就いたよ。墓場のあれこれを綺麗に保ってたんだ。ちょいと陰気臭い仕事だが、あいつはいつだって微笑んでた。多分、ある意味では、あいつは人生の最後まで奥さんと一緒にいたわけだ。

エージェント ヴィル: 私たちも皆、そのぐらい幸運でありたいものです。私の祖父は遥か前に海外で亡くなりました。それで、墓地で働いている時のメイウォールさんを見た方はいるんですか?

ハロルド・タナー: ああ、そりゃ勿論、沢山いるさ! 俺たちは皆、少なくとも週に何回かはあいつを訪ねていったが、あいつはいつだって墓地にいた。毎週木曜になると、奥さんの墓石までラベンダーの花束を持っていってよ、夜は奥さんに読み聞かせをして過ごしてた。奥さんに対してできることなら何でもやってやりたかったんだろうなと思うよ。人生で一番親しい付き合いの人を亡くすっていうのが、あいつにとってはどれほどのものだったか、俺には想像もつかん。

エージェント ヴィル: 私にも全く想像できません。そろそろ出発しなければならないようです、お話の時間を割いてくださったことを感謝します。

ハロルド・タナー: いいってことよ… メイウォール家のダチなら、いつだって好きに俺の時間を使ってくれて構わねぇさ。

<記録終了>

結: メイウォール一家に関する調査の結果、SCP-2567は死亡する以前のジャクソン・メイウォールとの間に主題的な類似点を有していると言える ― 例としてジャクソンがジョージアの墓に持参したというラベンダーの花と、SCP-2567の眼から分泌されるラベンダー色の液体など。また、対象は常にジャクソンおよびジョージアの墓石と霊廟がある領域に留まっている。

ページリビジョン: 2, 最終更新日時: 03 Dec 2016 22:16
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