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nn5n: scp-2309 ズルカルナインの鉄壁
EuclidSCP-2309 ズルカルナインの鉄壁Rate: 61
SCP-2309

アイテム番号: SCP-2309

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 無許可でのアクセスを防ぐため、SCP-2309の周辺地域は鎖で繋がれたフェンスで封鎖され、ジョージア陸軍によって使用されていることを証明する公的な許可証が与えられます。SCP-2309の構造の状態を定期的に報告するため観察チームがSCP-2309の常に配置されます。SCP-2309のいかなる破綻も即座に報告されなくてはならず、SK-クラス支配シフトシナリオの可能性があると考えられます。このような報告があった場合、中東に駐在する財団の軍事力が非常プラン2309に従い、状況を調査し、もし可能ならば出現した敵性勢力と交戦するため活性化され投入されます。

説明: SCP-2309は薄い真鍮の層で包まれた鉄のブロックから造られた、ジョージアの███████地方の█████の峠道の谷を通る部分で左右の岩壁の間に建てられた高さおよそ20 m、厚さ5 mの壁です。SCP-2309は通常の手段ではダメージを受けませんが、北側の面から、多くの場合爪痕に似たパターンを示す金属片の消失という異常な機序により劣化し続けています。この劣化プロセスは日の出から日没までの間、壁の一部が5 cmの厚さになるまで続きます。劣化が終わると、SCP-2309は失われた素材をおよそ0.5 mm/sの速度で再生させ、次の劣化が始まるまでに完全に再生します。

財団の歴史学者はSCP-2309は紀元前6世紀の間に、アケメネス朝の創始者であるキュロス二世の出資により建てられたと考えています。SCP-2309の存在は最古で紀元1世紀からの様々な文献により証明されていますが1、一般に閲覧できるこれらの文献はSCP-2309の存在と位置をぼやかすために修正されています。これらの文献の中で特に注意を引くものは、以下の紀元9世紀のアッバース朝のカリフであるアル=ワースィクに仕えたサッラーム・アト=タージュマニによるSCP-2309の直接の報告書です。

ズルカルナイン2のくろがねの壁ヤジュジとマジュジ(Yajuj and Majuj)3により壊せらるるにいふ夢カリフ御覧ぜられ、此のこと調べる為我遣はしき。カフカスへ向け北へ向かひ旅しし末、六月の後にトリビシに来着きき。其処にて我くろがねの壁の有り様に関して聞き行きけるにころ、くろがねの壁見けれど、未だに健在なりけるに語る年老いきメイジャン4見つけき。我は彼に二十ディナール支払いくろがねの壁へと案内してくるるえう頼みしころ、彼は何も言はずさらなる北、███████と████の山々のまま通る道へと導有りき。其処にて我はくろがねの壁見て、健在なること確かめて、カリフと我自身安心させき。ズルカルナインの建立道具壊れぬまま周囲に散らばりたりき。

然し奇妙なることに、ヤジュジとマジュジくろがねの壁につくる爪痕は見ゆるが、ヤジュジとマジュジ其のもは見えざりき。メイジャンに尋ぬるに、ヤジュジとマジュジの民はくろがねの壁の向かむに隠れて有るなるにいふ。そして彼が我の肩に手を置きしところ、我はヤジュジとマジュジの大群くろがねの壁ひき裂きなだれ込むが見えければあり。彼らかつて我思い浮かべししえうにほぞましく、肌に隠されず醜悪ぞむき出でしにし、彼らの手づからは爪にては止まず、恐ろしくひき裂く鉤爪備へて有りき。

ヤジュジとマジュジの群れの後ろには、破壊しか見えざりき。あらゆる樹と植物は引き抜かれ、彼らの虐殺生き延びし生物は蝿蛆と油虫のみなりき。ヤジュジとマジュジの軍勢のありさまより近くにて見けるにころ、二人の仮面かづき、赤き外衣まとひしローマの司祭のごとき男、肉にて作られし塔より群れ指揮したるが見えき。彼らのまへには、象五頭より大きに、頭に骨の甲ともされし隆々としき四足の獣立ちたりき。彼ら詠へ一節宙に放つたび、まるにて芸人と人形のごとく獣ども操りき。彼らの身振り一つ一つに答へ、獣は其の途上に彷徨うヤジュジとマジュジ踏み潰しつつ、くろがねの壁に突撃し始めき。其の頭くろがねの壁に衝突するまへに、壁はほとびど無疵のものとして現れき。

我はメイジャンに、なにゆゑヤジュジとマジュジはくろがねの壁貫かむにいふ無為なる努力続かるや、地面掘りたり足場築けかしば良いにあらずやと問いし。彼はヤジュジとマジュジ立つ地はダマスカスの鋼より硬く、天はくろがねの壁と同じ高さにあれば最も小さき虫さへ飛び越えられぬと答へき。我メイジャンにまう十分見けるに答ふるに、彼は手を我の肩よりどけき。我の目よりヤジュジとマジュジ消ゆるに、彼はカリフと、他の文明ある地のあるゆるやんごとなき者ヤジュジとマジュジのいましめ気に留めなかりてはいけなしと語りき。折節、我の見しもはアラーの御示しなるや、メイジャンのまやかしなのや思ひまはせど、我は謀られせずと思ふ方に傾きたり。我はアラー御知りになり、御覧じしものより、御明やしになられしもの見るなりき。

財団の考古学者は1992年にSCP-2309周辺の発掘を始めました。以下のような物品などが発見されています。:

  • およそ千枚のリュディアの硬貨
  • 多数の鉄と青銅でできたアケメネス朝の武器と防具の欠片
  • おそらくSCP-2309の建設に用いられた歯車やその他の機械の部品一式。多くがイオニア人都市国家のメカニト寺院カルトの印を押されている。
  • Homo sapiens sapiensの基準に概ね似ているヒューマノイドの骨格を含む共同墓地。顎が縦に開口する点、骨性の鉤爪で終わる指と言った点で基準から逸脱している。これらの標本はSK-BIOタイプBの捕獲実例に似ている。
  • 以下に記す、SCP-2309の建設と周囲の状況について古代ペルシア語で書かれた記録を内包していた大きな粘土製の円筒

全ての文明圏の人びとはアフラ・マズダー5に寵愛されし、王の中の王、ペルシア、バビロン、シュメール、アッカド、リュディアの王であるキュロスを賞賛す!チグリス・ユーフラテスの雫にも並び数へる鍛ゑし男どもの彼の軍は、アダトゥム(Adatum)6より襲来し、アンラ・マンユ7ダエーワ8将軍(daeva-general)たるカラスキ(Karasci)9・ヤガタとカラスキ・マハガに率いられし侵略者の軍とカフカスに対峙せり。彼の者ら我らの地におほかるなる災ひ与へき。先ずキュロスの軍は彼らを█████の道へと退けき。されどコンパニオン10たちでさえ抑へられざる猛攻は続きき。彼の神聖に与えられし知恵を持ちて、キュロスはダエーワ達とその呪はれし軍を退くるため壁を築くを決めき。帝国の隅々より最も賢き者たちを集めつつ、キュロスはイオニア旅し、さてメカニトの建築者たる僧侶ども加えき。キュロスの軍が前線を支ゆるまま、カラスキ・ヤガタとカラスキ・マハガ、そして彼の軍を人の世よりドゥルジ(Druj)11の国へと、この世の終わりまで封ぜらるるやう、メカニトたちはくろがね積みて大いなる壁を建て、清まれし真鍮の層被せき。

SCP-2309の持つ地球と人類に対する重大さのため、またSCP-2309がサーキックの軍勢に対する障壁として建設されたことを示す文献と考古学上の証拠の存在のため、SCP-2309が破られることは、SK-クラス支配シフトシナリオを構成すると考えられています。SCP-2309によって阻止されている脅威の性質と、その収容をより改良する可能性についての、歴史学と神秘学の研究が進行中です。

ページリビジョン: 3, 最終更新日時: 03 Feb 2017 18:03
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