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nn5n: scp-2098 聖シモンの日
KeterSCP-2098 聖シモンの日Rate: 87
SCP-2098

アイテム番号: SCP-2098

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 全ての収容の努力は、主要感受コミュニティの監視と、SCP-2098フェーズ2事象が確認された際に会場破壊チームを迅速に動員することに向けられています。

サイト-23にいるSCP-2098専門監視チーム2組は、唯一の職務として、まだ影響を受けたことのない主要感受コミュニティのメディアを監視します。GenStatチーム88-バートルビーは、主要感受コミュニティ外部におけるSCP-2098活動を検出するための継続的なグローバルメディア検索手順を、任務優先度3で維持します(サイト管理者、RAISA、O5により必要に応じて変更)。

活性化中のSCP-2098コミュニティに駐留している収容チームは、全ての“聖シモンの日”実例の正確な記録を維持および監視し、SCP-2098感染源の病原性行動を防ぐために介入してください。SCP-2098-Red感染源はアメリカ合衆国税関・国境警備局の名の下に拘束し、分析もしくは廃棄のためサイト-23へ移送します。収容チームはSCP-2098-Red感染源の可能性がある人物を収容する際、標準的な聴覚保護装備を使用します。

現地監視チームはSCP-2098事象の影響を受けた地域社会に、会場破壊が成功したか否かに関わらず駐留します。地元マスメディアの拡張監視(飛行機による空中文字、スマートフォン広告、信仰形コミュニティの奉仕活動といった配信手段を含む)は、更なる研究によって事象曝露が地域社会の感受性に齎す長期的影響を断定するまで、無期限に継続されます。

公認されている会場破壊行為は、単に問題の施設/空間を貸し切るものから、極端な場合は永久に居住不可にするものまで挙げられます。会場破壊はフェーズ3が始まる前に検出されたSCP-2098事象を100%予防するのに有効であると証明されており、リソースや長期の介入は最小限に抑えることができます。SCP-2098事象の全てのお知らせ(バナー、チラシ、ポスター、パンフレット、ビデオテープなど)は、中断の成功または失敗に関わらず、後に収集します。

説明: SCP-2098の最も単純な説明は“悪性の休日”です。SCP-2098は、暦日(複数可)に関する人間の既存の知覚を上書きし、問題の日は“聖シモンの日”と呼ばれる祝祭日であるという信念を植え付ける一連の異常現象や行動の総称です。SCP-2098は病原体とほぼ同様の形式で動くものであり、自己複製SCP-2098事象を通じて人間の知覚に感染し、問題の日に関する人間の知覚を様々な程度に改変して、知覚異常を維持および/または更なる事象を伝播させます。介入が行われなかった場合、26年以内に全人類が365日全ての暦日を“聖シモンの日”と知覚して“祝う”XB-クラス知覚再編シナリオが発生すると理論上想定されています。

現在までのところ、SCP-2098を経験しているコミュニティは全てサマータイムを導入していないアメリカ合衆国の州もしくは準州に位置しており、1969年1月1日以前には共同体として存在していませんでした。これらの基準を満たすコミュニティは、主要感受コミュニティと指定されています。SCP-2098事象が1969年以前に発生したという証拠は現在ありませんが、SCP-2098の影響がこの地理的/立法的領域に新しいユニークなものか、あるいは何らかの異なるパラメータに沿って存在しているのかについての調査は進行中です。これまでの事象はこの限られた範囲でしか発生していませんが、SCP-2098-Red感染源は領域外部のコミュニティや人物に対して容易に感染を広めることができます。財団の介入により、記録上ではまだ感染は主要感受コミュニティの外部に根付いていません。

SCP-2098事象は現在、予測可能な流れに沿って進行します。

フェーズ1 - SCP-2098は標的となったコミュニティに、地元の集まりを呼び掛ける看板/広告を改変する形で顕在化します。この宣伝には常に“聖シモン”というフレーズの幾つかのバリエーションが含まれています。問題のイベントは常にコミュニティ全体を対象とするもので、正式な招待状は必要とされていません(徒競争、祭典、パレードなど)。SCP-2098は2~30日掛けて徐々にコミュニティ内における同種のイベントを吸収していきます。

この段階では、影響を受けるメディアは一種類のみであり、イベントの命名規則にもまだ一貫性や論理性が見られません。

事象2098-6において、チノ・ヴァレーで配布された“アリゾナ州消防士協会パンケーキ朝食会”のチラシは、イベントの12日前に影響を受け、以下のような文章に改変されました ― “聖シモンの日の神託教理問答”、“聖シモンの日の分かたれし若人による祈願通夜の会”、“聖シモンの気弱なる免償の饗宴”。

宣伝資料における“聖シモン”という単語が、この段階のSCP-2098事象の告知に唯一共通する点です。フェーズ1の間、標的となる会場やイベントの種類はランダムに推移して混乱や収容失敗を齎しかねないため、収容チームは介入を試みる前にフェーズ2への移行を検証することになっています。フェーズ1の間にSCP-2098事象を効果的に中和するための信頼性の高いプロトコルは現在ありません。

フェーズ2 - イベントの日付の48時間前、そのイベントの告知資料は “聖シモン”関連の一貫したタイトルを含むように改変されます。加えて、開催会場はこれらの告知間で統一され、例外なく午後12時から4時までの期間を指定します。フェーズ2の間に、影響を受けたコミュニティでは広範な知覚異常が発生し、全住民がイベントの日付・期間・会場・名前に関する正確かつ出所不明の知識を持つようになります。この知識にも拘らず、イベントに参加する強制的衝動が付随することは無いようです。会場が使用不可能になっていない場合、あらかじめ予定されていたコミュニティの集会が、SCP-2098改変メディアに掲載されている時刻と日付に基づいて行われます。会場破壊は、SCP-2098事象の防止に効果的と認められている、現時点で唯一の手段です。

事象2098-7において、インタビューを受けたコミュニティ住民15名のうち7名は、フェーズ1の異常な宣伝資料を見たと報告したにも拘らず、そこで告知されていたイベント内容や開催日を正確に述べることができませんでした。フェーズ2に入って告知内容が一定した開催日時の48時間前には、インタビュー対象者の100%がイベントの日付・会場・時間・内容を“聖シモンの日の嘆きの短期教理講座、日曜の昼12時から4時まで”であると断定しました。インタビュー対象者たちは、この名前に対する混乱を示しませんでした。様々なメディアを通して宣伝された資料は一貫してイベントを“聖シモンの日の嘆きの短期教理講座、1991/10/21(日)、昼12時から4時まで、地元のヴィスタ・デル・モンタナパークにて開催”と告知しました。異常な名称変更にも拘らず、このイベントの実際的な準備は、乗っ取られた本来のイベントであるチリ・クックオフ料理コンテストとして通常通りに進行した点に留意してください。

フェーズ3 - イベント開催日の12:01:01 PM、SCP-2098事象はフェーズ3に入ります。問題のイベント開催場所の境界内にいる全ての人物は、正確に16分16秒間、随意運動を停止します(現地時間12:17:17 PMに終了)。人間以外の生物はSCP-2098事象の影響を受けません。この期間に15mより近い距離で観察を行った人物は、事象発生中に物理的に拘束されていない限り、イベント境界内部に自ら入って影響を受けます。

上記の通り近接した医学的検査は不可能ですが、最小限の安全距離から観察した限りでは、停滞中の2098罹患者が通常の呼吸と瞬きを続けていることが示されています。人間以外の存在や領域外部からの力による軽~中度の肉体的接触は、この停滞状態を破り、罹患者を完全に無意識の状態に陥れます。この無意識は現地時間12:17:17 PMの事象終了まで継続します。

フェーズ4 - 現地時間12:17:17 PM、事象がフェーズ4に入ります。影響を受けた全人物は(外部の力によって完全に無意識にされた者も含めて)停滞状態を終え、会場に来た時の手段で帰宅します。SCP-2098影響者が帰宅妨害の試みに暴力的抵抗を見せることはありませんが、影響者のうち1人が帰宅を待たされるような状況に陥ると、残りの影響者はその人物を手助けして、帰宅を妨げる者や障害物を排除しようと試み始めます。

事象2098-4において、影響者を観察するために会場全域(地元の退役軍人集会場)を封鎖する試みが行われました。ドアのバリケードと非致死的抑止力にも拘らず、264名の影響者は質問に答えようとせず、負傷してでさえも施設を出て帰宅する試みを機会あるたびに続けました。バリケードが除去され、収容チームが影響者の帰宅を了承した後にインタビューを行った人物は、誰一人として拘留や、その他の“第53回聖シモンの日の雨の香りの奨め”で過ごした楽しい1日以外の事を記憶していませんでした。影響を受けたコミュニティは設立3年未満で、実際に準備されたイベントは地元慈善団体のサイレントオークションだったことに留意してください。

事象2098-5では、影響された民衆全員がバレー熱の流行を装って拘留されました。ピュロス・プロトコルが承認され、現地におけるSCP-2098感染の拡大を効果的に中和することができました。倫理委員会による審査の後、この収容法は禁じられました。

フェーズ5 - SCP-2098事象の最終段階において、影響者は帰宅後6時間以内に、2種類の異なる感染源クラス(GreenとRed)へと移行します。帰宅が妨害されると感染源クラスは1~2時間以内に顕在化し、フェーズ4で影響者の帰宅を許可した場合よりも評価と管理をはるかに実際的に行うことができます。これは中断されなかった事象の現時点における標準作業手順です。

SCP-2098に曝露した日付を“聖シモンの日”と見做す人物はSCP-2098-Greenと指定されます(事象ごとに番号を付与)。これは過去の記憶と将来的な日付の両方に影響を及ぼします。例として2098-Green-6感染源は、過去および未来の10月21日は常に“聖シモンの日”だと考えています。

SCP-2098-Green感染源は、自身が暴露した日付の出来事は正常に進行したという記憶を思い返すことができます。実際に経験したのは長さ僅か16分16秒にも拘らず、彼らは曝露日に行った特定の会話や活動について4~5時間分の記憶を有します。記憶処理でこれらの作られた記憶を消去することには成功していますが、過去と未来の全ての事象発生日が“聖シモンの日”であるという主張は保たれ続けます。そのような祝祭日の存在について矛盾する情報を提示すると、2098-Green感染源は若干の混乱を示しますが、異常な日付に関する信念を保持し、記念日として行動し続けます。

2098-Green感染源の子供と(確認された2例では)孫は、約3歳に達した時点で親が曝露した日付を“聖シモンの日”と呼び始めます。これらの子孫もまたSCP-2098-Green感染源に分類され、当時はまだ生まれていないにも拘らず、親の異常な経験を共有します ― 彼らは100%の正確さで、親が最初の曝露日に経験したとされる会話や行動を思い返すことができます。

長期監視は、2098-Green感染源が示す更なる行動や知覚の障害、もしくは家系内において何世代まで影響が持続するかを確立できていません。

誕生日にSCP-2098事象に曝露した人物は、SCP-2098-Red感染源になります。現在の研究は、2098-Red感染源が影響されたコミュニティ全てで以下のような行動に及ぶことを示しています。観察が限られており困難なことから、接触手順の更新が保留されています。

- SCP-2098-Redは、常に活性化状態の、SCP-2098知覚感染の高病原性感染者です。彼らが影響されていない人物と15mより近くで120秒以上会話した場合、話し相手は2098-Green感染源と化し、曝露日を“聖シモンの日”に置き換えます。2098-Red感染源の音声/映像記録にはこの効果がありません。

- SCP-2098-Red感染源は、公共の場での演説を通して、広範な認知から既存の祝祭日を選択的に消去できます。1200秒以上の閾値を超えて演説が行われた場合、2098-Red感染源の言葉を聞いて内容を理解できる人物は(事前に影響されていてもいなくとも)、既存の文化的に確立された休日の知識を、2098-Red感染源が主張する“聖シモンの日”の作られた情報と置き換え始めます。SCP-2098-Red感染源のこの特性に影響された人物は、認知的不協和を起こすことなく、複数の日を同時に“聖シモンの日”として知覚することができます。

- SCP-2098-Red感染源は、最初の曝露から36時間かけて記憶と人格の急速な萎縮を経験します。彼らは48時間後には以前のアイデンティティに関する記憶を完全に喪失します。この後、2098-Red感染源は祝日の名を冠して“聖シモン”を自称し、より多くの人間の目に留まり言葉を聞いてもらえるような行動を徹底して取り始めます。2098-Red感染源はほぼ常に支離滅裂な布教を行い、直接的に質問を受けても気に留めないため、“聖シモン”のアイデンティティについての経歴情報は確立されていません。記憶処理はSCP-2098-Red感染源の正常な記憶を回復できません。

補遺:

1974/4/17、財団研究者は、聖書/歴史に登場する聖シモンについてのバチカン図書館の記録利用を要請しました。これらの記録は1983年に教会法典が改正され、付加的かつ出版されていないバチカンの規定やガイドラインの閲覧が要求可能になるまでは利用できませんでした。公開された文書を徹底的に検査したものの、聖書/歴史上の“聖シモン”と呼ばれる人物と問題の異常効果の間には、何ら相関関係が導き出されませんでした。しかしながら、聖シモンの名と繋がりを持つ異端宗教の活動やサブカルチャーについての記録から、1968年頃にアリゾナ州ツーソン在住のエメット・パーソンズという人物が創設した“シモンの永遠なる交わり”という団体への簡素な言及が見つかりました。教会の記録は、この団体が薬物文化と基本的な聖人伝の合流を象徴しているものの、簡潔な調査の結果、教会の関心を殆ど惹かなかった事を示しています。

エメット・パーソンズは様々な幻覚剤の儀式的使用と時計の同時破壊を通して、信者たちは“シモンが富を放棄したように時間を放棄”すれば“毎日を聖者として生きる”ことができると説いていました。更なる行動は、創始者に対する女性の商品化と揺るぎない忠誠を強調する、カルト教団に典型的なものです。

パーソンズは1969年、彼の16人の“花嫁”の1人であるアビゲイル・ストロゥが起こした殺人事件の被害者として再び報告書に姿を現します。これを受けて研究対象はパーソンズからストロゥへと移行しました。特筆すべき点として、アビゲイル・ストロゥはエメット・パーソンズ殺害の実刑判決を受けておらず、事象2098-1の発生は彼女が拘留下から解放された1週間後です。

2009年の事象2098-17に続き、PSC-2098チーム・ブラボーは、ストロゥ女史が今日に至るまで非営利団体“助祭顧問組合”の名の下に小コミュニティ結成の権利証書を持ち続けているという事実を知り、彼女に関する調査を再開しました。問題の組織の電話番号に繰り返し掛ける試みは、「スタッフは聖シモンの日を遵守しており、オフィスにはおりません」というボイスメッセージの返答を受けるに留まりました。Webサイトの監視強化が2010/9/21に承認されました。本稿執筆現在、ストロゥ女史の目撃情報は記録されていません。

中断に成功した事象2098-15以降、乗っ取られたイベントの命名規則は、以前の典型だった儀式的行動とカトリック用語の無意味な組み合わせから変化しています。分析スタッフは、最近中断された事象の名称に以下のパターンを報告しています。

事象2098-15: “聖シモンの日のイーサ周波数両分”
事象2098-16: “聖シモンの最短波行進”
事象2098-17: “聖シモンの陰極仲裁”
事象2098-18: “聖シモンの波長聖体”
事象2098-19: “聖シモンのエーテル声の凱旋”

事象2098-19に関しては、正常に中断されたにも拘らず、その日の12:01:01 PMに“自由への60秒”と題された公共テレビ番組がアリゾナ州ツーソンから放送されました。放送のレビューは、以前に収集した2098-Red感染源の声明と62%のキーフレーズ一致を示します。放送のテープは確保され、制作スタッフとタレントはサイト-23で曝露試験を待っている状態です。“自由への60秒”のスタッフとタレント拘留の48時間後、“助祭顧問組合”のWebサイトは弁護基金運動を含むように更新されました。しかし、この2つの出来事の明示的な繋がりはWebサイトを通じて宣伝されていません。

ページリビジョン: 1, 最終更新日時: 06 Feb 2016 07:41
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