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nn5n: scp-1733-JP プレイヤープレイヤー
SafeSCP-1733-JP プレイヤープレイヤーRate: 14
SCP-1733-JP
mytrombone.jpg
SCP-1733-JP-7の写真。撮影者の顔が映り込んでいるため一部加工してある。

アイテム番号: SCP-1733-JP

オブジェクトクラス: Safe Neutralized

特別収容プロトコル SCP-1733-JPは現在Neutralizedに指定されています。

特別収容プロトコル: すべてのSCP-1733-JPはサイト-81██にある小型防音収容室にそれぞれ身動きが取れないように鎖で拘束されて収容されています。Dクラス職員を用いた実験には担当の凍田博士の許可が必要です。

説明: SCP-1733-JPは異常性を持つ主に吹奏楽で用いられる楽器群の総称です。すべてのオブジェクトは不明な力のはたらきにより解体できず破壊不可能です。このためSCP-1733-JPの構成物質を特定する試みは行われていません。以下は各オブジェクトの情報です。

各アイテム番号 楽器の種類 特徴
SCP-1733-JP-1 クラリネット 全体的に歪んでいる。
SCP-1733-JP-2 フルート 刃物で削ったような傷がある。
SCP-1733-JP-3 オーボエ 塗装が剥げている箇所が多い。
SCP-1733-JP-4 サキソフォン アルトサックス。楽器下部に多数の細かいへこみがある。
SCP-1733-JP-5 ファゴット ボーカルに穴が開いており、紙テープで補われている。
SCP-1733-JP-6 トランペット ベルが大きくへこんでいる。
SCP-1733-JP-7 トロンボーン ウォーターキー付近に多数のへこみと傷がある。ベルが歪んでいる。
SCP-1733-JP-8 ホルン 全体的に鍍金が剥げており、錆が目立つ。
SCP-1733-JP-9 ユーフォニアム 楽器下部に穴が開いている。
SCP-1733-JP-10 チューバ 楽器全体に大きなへこみが多くみられる。
SCP-1733-JP-11 スネアドラム 響き線が切れている。
SCP-1733-JP-12 ティンパニー へこみが多い。

SCP-1733-JPの異常性は演奏に用いられるときに発揮されます。被験者がSCP-1733-JPを演奏しようとする(管楽器なら"息をいれるとき"、打楽器なら"叩き始めるとき")と、被験者は即座に硬直します。この間被験者は破壊不可能となります。硬直した被験者の体は演奏しようとしたSCP-1733-JPと同様の音を発するようになり、それに伴い被験者の体の一部分がSCP-1733-JPの演奏に必要な部位(トランペットならピストン、トロンボーンならスライドなど)と類似した特徴を持つようになります。この影響を受けた部位は肉体的な限界を無視した動きを示すようになります。その後被験者の体から既存の楽曲が吹奏楽またはアンサンブルに適した編曲がされた状態でランダムに演奏されます。演奏が終わると肉体的変化はすべて戻り硬直は解け、破壊も可能となります。また、幾つかのSCP-1733-JPを同室で同時に演奏すると合奏のような挙動を示します。

SCP-1733-JPは2016/7/26に凍田博士が████県████市にある楽器店で購入したトロンボーンを演奏した際異常性に気づき報告したことでその存在が判明しました。その後楽器店を調査し異常性を示した楽器を全て回収し、それぞれにオブジェクト番号を割り当てました。SCP-1733-JPは中古品として店の倉庫にしまわれていたものであり、調査時は全てケースに収納された状態でした1。調査の際に異常性を調べる一環で組み立てられて以降解体不可能となっています。また楽器店の管理在庫数はSCP-1733-JPの数だけ一致しておらず、SCP-1733-JPの出自は判明しませんでした。

実験記録: 以下はSCP-1733-JPの実験記録の抜粋です。

実験はすべて2016/7/28に行われたものである。実験担当は凍田博士である。

実験記録 1733-JP-1

対象: D-1254

内容: D-1254をSCP-1733-JP-1(クラリネット)に曝露させる。

注記: D-1254は音楽経験がない。

結果: D-1254がSCP-1733-JP-1に息を吹き込むと同時に硬直、さらに体側にいくつかの穴が開いた。その後D-1254の体からバッハのトッカータとフーガニ短調(Toccata und Fuge in d-Moll)が鳴り、それに合わせて体側の穴が開閉した。SCP-1733-JP-1は1台しかないにも関わらず、演奏は8重奏であった。後の映像検査で穴の開閉は楽曲を演奏する際のクラリネットのトーンホールの開閉に一致していることが判明した。曲が終了するとD-1254の硬直が解けた。

分析: 身体変化は楽器の特徴に依るようだ。まるでD-1254自身が楽器となって演奏されているように見える。

追記: 木管属の楽器では類似した異常性が発現したため、それらの実験記録は省略する。

実験記録 1733-JP-6

対象: D-1258

内容: D-1258をSCP-1733-JP-6(トランペット)に曝露させる。

注記: D-1258はトランペットの演奏経験があり、事前にトランペット吹きの休日を演奏するように伝えてある。

結果: D-1258がSCP-1733-JP-1に息を吹き込むと同時に硬直、その後体側に突起が3つ現れ、首が8cm伸びた。演奏された楽曲はリードの春の猟犬(The Hounds of Spring)だった。さらにSCP-1733-JP-6は1台しかないにもかかわらず演奏は5重奏であった。

分析: 3つの突起はトランペットのピストンに相当する変化なのだろう。しかし首が伸びたことに関しては、チューニング管を抜いたということなのだろうか。また、演奏される被験者が演奏しようとしていた楽曲が実際に演奏されるというわけではないことが判明した。

追記: SCP-1733-JP-8(ホルン)、SCP-1733-JP-9(ユーフォニアム)、SCP-1733-JP-10(チューバ)でも類似する異常性が見られたため、実験記録は省略する。

実験記録 1733-JP-7

対象: D-1262

内容: D-1262をSCP-1733-JP-7(トロンボーン)に曝露させる。

注記: D-1262は音楽経験がない。

結果: D-1262がSCP-1733-JP-7に息を吹き込むと同時に硬直、SCP-1733-JP-7を持つために折り曲げていた右腕が4cm伸びた後、同じく折り曲げていた左腕が伸縮し始めた。演奏された曲目はモンティのチャルダッシュ(Csárdás)の独奏であった。

分析: 腕を折り曲げていたことが重要なのだろう。つまり、折り曲げた両腕はトロンボーンのチューニング管とスライドに相当していると考えられる。

実験記録 1733-JP-11

対象: D-1270

内容: D-1270をSCP-1733-JP-11(スネアドラム)に曝露させる。

注記: D-1270は音楽経験がない。

結果: D-1270がSCP-1733-JP-11を叩き始めると同時に硬直、その後体中が[削除済み]。演奏された曲目はマッキーのアスファルトカクテル(Asphalt Cocktail)であった。

分析: 凄まじい身体変化であったが演奏後には元通りか。スネアドラム以外の打楽器の音も聞こえるが、ティンパニーだけは使われていないようだ。

実験記録 1733-JP-12

対象: D-1271

内容: D-1271をSCP-1733-JP-12(ティンパニー)に曝露させる。

注記: D-1271は音楽経験がない。

結果: D-1271がSCP-1733-JP-12を叩き始めると同時に硬直。音が鳴ると同時に四肢が震えるようになっていた。演奏された曲目は西村 朗の秘儀Ⅱであった。

分析: SCP-1733-JP-11と同様にティンパニーだけではなくタンバリンの音も聴こえた。打楽器の場合は別の打楽器の音も鳴るようだ。

これらの実験で演奏された楽曲は以下のとおりである。

各オブジェクト番号 楽曲
SCP-1733-JP-1(クラリネット) バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 8重奏
SCP-1733-JP-2(フルート) ムソルグスキー:展覧会の絵より「卵の殻を付けたひな鳥の踊り」3重奏
SCP-1733-JP-3(オーボエ) 福田洋介:さくらのうた 独奏
SCP-1733-JP-4(サキソフォン) 高橋宏樹:アミューズメント・パーク組曲より「ローラーコースター」4重奏
SCP-1733-JP-5(ファゴット) ホルスト:火星 4重奏
SCP-1733-JP-6(トランペット) リード:春の猟犬 5重奏
SCP-1733-JP-7(トロンボーン) モンティ:チャルダッシュ 独奏
SCP-1733-JP-8(ホルン) 真島敏夫:ジェラート・コン・カフェ 7重奏
SCP-1733-JP-9(ユーフォニアム) デメイ:UFOコンチェルト 2楽章 独奏
SCP-1733-JP-10(チューバ) 鹿野草平:吹奏楽のためのスケルツォ第2番≪夏≫ チューバソロパート 独奏
SCP-1733-JP-11(スネアドラム) マッキー:アスファルトカクテル ティンパニーを除く打楽器パート
SCP-1733-JP-12(ティンパニー) 西村朗:秘儀Ⅱ~旋回舞踊のためのヘテロフォニー タンバリンを含むティンパニーパート

比較的吹奏楽のための楽曲が多くみられる。-凍田博士

実験記録 1733-JP-13

内容: Dクラス職員たちをSCP-1733-JP-1からSCP-1733-JP-5に同時に曝露させ、木管楽器のみで合奏状態を発生させる

結果: 演奏された楽曲はグリーンスリーブスであった。

分析: 金管楽器のみでも試してみる。

実験記録 1733-JP-14

内容: Dクラス職員たちをSCP-1733-JP-6からSCP-1733-JP-10に同時に曝露させ、金管楽器のみで合奏状態を発生させる。

結果: 演奏された楽曲はスパークの宇宙の音楽(Music of the Spheres)であった。

分析: 次は金管と木管混合で実験する。

実験記録 1733-JP-15

内容: Dクラス職員たちに全てのSCP-1733-JPに同時に曝露させ、合奏状態を発生させる。

結果: 曲の最後でSCP-1733-JP-12(ティンパニー)を担当していたDクラス職員の頭部が破裂し、演奏終了後も元に戻らず死亡と判断された。演奏された曲目はカーゲルのティンパニーとオーケストラのための協奏曲2であった。

分析: 曲によっては被験者が死亡することが判明した。楽器破壊を伴う現代的な音楽は中々あるものではないが、念のためこれ以降の実験は中止する。

補遺: 実験終了から1週間後、SCP-1733-JPの収容室から楽器の音が時々聴こえると報告が入るようになりました。さらに実験終了から1ヶ月後に全てのSCP-1733-JPが楽器音を大音量で鳴らしながら激しく跳ねる、飛び回る、ぶつかり合うなどの異常な挙動を見せた3ため、担当の凍田博士が確認しに収容室に入室すると全てのオブジェクトは一時的に静止しましたが、その後凍田博士が退室すると再び全オブジェクトが暴れ始めました。このため試験的にDクラス職員を投入しオブジェクトに曝露させたところ、上記の異常行動を█日間発生させなくなりました。このことから、オブジェクトに人間を定期的に曝露させることで異常行動を鎮静化できると予想されましたが、実験において死者がでたことが加味され、人間を曝露させない現在の収容プロトコルが確立しました。

追記: 2017/█/█をもってSCP-1733-JPはNeutralizedに指定されました。

特別収容プロトコル制定後からSCP-1733-JPは依然として異常な行動を呈していましたが、2017/█/█に急速にその勢力が衰え始め、翌日に全てのSCP-1733-JPが行動を停止しました。停止後のSCP-1733-JPは全体的に茶褐色に変色し軟化、さらに腐敗臭や一部にカビの発生が見られました。その後SCP-1733-JPの構成物質を検査したところ、亜鉛やカルシウムなどの金属のほか未知のアミノ酸やタンパク質などの有機成分が検出されました。

ページリビジョン: 7, 最終更新日時: 14 Apr 2018 14:39
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