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nn5n: scp-1739-JP 私の生きる世界は私だけのもの
KeterSCP-1739-JP 私の生きる世界は私だけのものRate: 15
SCP-1739-JP

アイテム番号: SCP-1739-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1739-JPの存在する場所を中心にサイト-81██が建設されます。許可のない人間のサイト-81██への立ち入りを禁止して下さい。SCP-1739-JP-A及びSCP-1739-JP-B内部の探索及び実験にはセキュリティクリアランス3以上の職員の許可が必要です。また、担当職員はSCP-1739-JP-Bの消滅イベントの原因究明を急いでください。

説明: SCP-1739-JPは特定空間に固定された両開き型の窓です。SCP-1739-JPは19██/█/██に突如として██県██市のとある公園に出現したのを発見されました。SCP-1739-JPを開け、中に入ることによって異空間(以下SCP-1739-JP-A)にアクセスすることが出来ます。

SCP-1739-JP-Aは壁、天井、床が全て白塗りで、高さ3m、幅員4m程の通路です。SCP-1739-JP-Aの長さは現在調査中です。SCP-1739-JP-Aの壁には入り口として使用したSCP-1739-JPとは別の同一の形の窓(以下SCP-1739-JP-B)がおよそ1m間隔で設置されています。SCP-1739-JP-Aの全長及びSCP-1739-JP-Bの設置数を調査する為に現在も無人ドローンによる探査が継続中です。現在までに確認されているSCP-1739-JP-Bの数は██████個です。また、SCP-1739-JP-A及び後述するSCP-1739-JP-B内部における時刻は我々の存在する空間と全く同じであることが判明しています。

SCP-1739-JP-Bはそれぞれ別の空間へと通じています。SCP-1739-JP-Bには内部の映像が部分的に映し出されており、内部に侵入しなくとも大まかな様子は分かるようになっています。SCP-1739-JP-Bの内部と我々の存在する世界とは一部若しくは大部分が違っています1。このことからSCP-1739-JP-B内部は我々の存在する世界のパラレルワールド群であると推測されます。また、現在のところ全てのSCP-1739-JP-B内部では出口となるはずのSCP-1739-JP-Bが確認されていません。その為、SCP-1739-JP-B内部に侵入した人間はその後二度と当該空間から出ることが出来ないと考えられています。

SCP-1739-JP-Bは突如消滅することがあります。SCP-1739-JP-Bの消滅は現在の観測上、30秒から1分程度に1つ発生しているのが確認されています。この消滅イベントの発生時、消滅するSCP-1739-JP-B内部では何らかの要因によりXK-クラス:世界終焉シナリオが発生していると思われます。SCP-1739-JP-Bは人為的な手段により汚れや傷をつけることは出来ませんが、消滅イベントの発生前にはSCP-1739-JP-Bに大量の汚れの付着、或いはひび割れや傷などが確認されています。また、消滅イベントの発生後、消滅したSCP-1739-JP-Bの跡地に新たなSCP-1739-JP-Bが再出現します。このことから、SCP-1739-JP-Bの数の総和は変わらないか若しくは増加傾向にあると考えられます。また、出現したばかりのSCP-1739-JP-B内部世界は真っ白な空間であり、通常のSCP-1739-JP-B内部世界とは異なります。このことから出現したばかりのSCP-1739-JP-B内部世界は未完成な状態と言えます。この未完成な状態のSCP-1739-JP-B内部世界はおよそ3~6年程度で世界が構成されていき「完成」されていきますが、およそ█%のSCP-1739-JP-B内部世界は「未完成」なままです。このSCP-1739-JP-B消滅イベントについて、███博士から次のような提言が為されました。

我々の世界に存在するSCP-1739-JPとSCP-1739-JP-Bの外見が同一である以上、SCP-1739-JPにおいて消滅イベントが発生しないという希望的観測はするべきではありません。私はSCP-1739-JPのオブジェクトクラスをKeterに設定すると同時に、可及的速やかにSCP-1739-JP-Bの消滅イベントの調査を進め、対抗策を探すべきだと考えます。――███博士

この提言が承認され、SCP-1739-JPのオブジェクトクラスの制定及び特別収容プロトコルの確立が為されました。

補遺: SCP-1739-JP-B内部探査記録(抜粋)

SCP-1739-JP-Bの消滅イベントを阻止するため、SCP-1739-JP-Bの内部探査が現在までに137回行われています。その内、興味深い結果を得られたものをここに記します。また、区別の為SCP-1739-JP-Bには便宜的に番号が振られます。

探査目的: SCP-1739-JP-B-1内部の調査

責任者: ███博士

被験者: D-415

付記: 今回の探査は初の試みである為、今後の調査において重要であると思われるSCP-1739-JP-B内部の安全性の確認及び有効な通信手段の模索が為されます。その為、D-415には銃器及び通信器具一式の携行が許可されました。また、任務は長期にわたることが予想される為、調査報告は1週間に1度と緊急時のみ行われます。

<19██/6/██>

<記録開始>

D-415: ……せ……博士。聞こえるか?

███博士: 聞こえています。D-415。そちらは既にSCP-1739-JP-B-1の中ですか?

D-415: ああ、そうだぜ。もっとも、そっちの世界と全く変わり映えしねえからここが異世界だとは到底思えないな。

███博士: 成程。それでは通常の通信器具でもそちらとの通信は可能なようですね。D-415、そこがどこだか分かりますか?

D-415: ああ?ここは公園だな……

<D-415はカメラを回して周囲を撮影する。その景色とSCP-1739-JPが発見された公園との景色が一致していることを確認。>

███博士: 確認できました。……そういえばSCP-1739-JP-Bが見えませんね。D-415、そちらに来てから少し移動しましたか?

D-415: いや、動いてねえな……もしかして出口が消えたってことか?

███博士: どうやらそのようです。

D-415: まあ、どうせそっちに居ても危険な任務に充てられただろうから気にしないけどな。で、俺はこれからどうすればいい?

███博士: そうですね。とりあえず長期に渡る探査になるのでそちらの世界で生活できるようにしなくてはならないでしょう。D-415、荷物の中にある指示書を読んで下さい。

D-415: 指示書……ああ、これか。

███博士: そこに書いてあることを実行して下さい。取り敢えず今日のところはこれで結構でしょう。また何かあったら連絡して下さい。

D-415: ああ、分かったぜ。

<記録終了>

<19██/5/██>

<記録開始>

D-415: 博士、聞こえるか?

███博士: はい、聞こえています。この1週間、何か変わったことはありますか?

D-415: ……何も変わらねえよ。もうこっちに来てから1年近く経ってるがとても世界が滅ぶとは思えねぇ。起こるイベントもそっちと同じだ。日本の首相が██に変わったり、██████で███があったりした日もそっちの世界と全く同じタイミングだったじゃねえか。

███博士: パラレルにしては変化がなさ過ぎて妙ですね。

D-415: ただ、前にも言った通り地理なんかは結構そっちと違うところが多いな。例えばそっちでは山口県の県庁所在地は山口市だしトルコの首都はアンカラだけどよ、こっちの世界では山口県の県庁所在地は下関市だしトルコの首都はイスタンブールだぜ?

███博士: ……D-415、トルコの首都はこちらでもイスタンブールですよ。

D-415: あれ、そうだっけか……?

███博士: しかし、やはり口頭で伝えられるだけではどのくらい変わっているのか把握しづらい為、世界地図を後で送って貰えますか?

D-415: ああ、分かったぜ。……そういえば正式に就職先が決まったぜ。まさかまた普通に仕事する日が来るとはなぁ……

███博士: ……そういえばそっちの世界のあなたや私はどうしているのでしょう?

D-415: どういうことだ?

███博士: 先程あなたは██さんが首相になったと言いましたが、██がどちらの世界にもいるということはあなたや私もそちらに存在するのでは、と。

D-415: 成程な。まあ、でも俺たちがいたとしてもこっちの財団にいるんじゃないか?俺はこっちの財団があったとして、それに関わっちゃいけないんだろ?

███博士: そうですね。あなたが異世界人だとばれてしまえば収容されてしまうでしょうし、そうなったら実地調査が継続できなくなりますからね。

D-415: じゃあ調べようがないな。それに、地理と同じで同じ奴がいれば違うやつもいるって感じじゃないか?

███博士: 念のためにです。D-415、出来る限りでいいのでそちら側の世界の住人の戸籍を調べて世界地図と一緒に送ってください。

D-415: ああ、分かったぜ。

███博士: 今回はこんなものですかね。それでは、また1週間後に。

D-415: おう。

<記録終了>

<19██/6/██>

<記録開始>

D-415: 博士、先週俺が見せたデータ、どうだった?

███博士: こちらで調べたところ、基本的にはこちらの世界とそちらの世界では存在する人間が異なるようですね。

D-415: つまり博士や俺はこの世界にはいない可能性が高いってことか?

███博士: 恐らくそうなりますね。

D-415: じゃあ何でどっちの世界にも██がいるんだ?

███博士: どうやらTVに出るような有名人や政治家、著名なスポーツ選手や芸術家、小説家などはどちらの世界にも存在するようです。

D-415: 誰でも知っているような奴、ってことか。そういえば地図の方はどうだったんだ?

███博士: そっちもかなり違うようです。分かりやすいところでいえばそちらのアフリカは21ヵ国しかありませんし、イースター島はアメリカにあります。

D-415: それ分かりやすいのか……?イースター島はチリで、アフリカの国数は……38?

███博士: 49ヵ国です。

D-415: 倍以上違うじゃねえか。こう聞くとやっぱりここは異世界なんだと思い出すぜ。

███博士: とりあえず分かったことは以上ですね。また何かあったらよろしくお願いします。

D-415: おう、また来週な。

<記録終了>

<20██/9/██>

<記録開始>

D-415: ……せ!博士!

███博士: ……こんにちは、D-415。

D-415: やっぱりあんたは知ってたか。……これがもしかしてあんたらの言うK-クラスシナリオって奴なのか?

<D-415がカメラを回す。すると、周囲の空間に亀裂が入る様子や、穴が開いている様子が見える。>

███博士: 成程……確かにそうかもしれません。D-415、この事態になる前の予兆みたいなものはありましたか?

D-415: いや、突然こうなった感じだな。

███博士: そうですか……どうやら、内側からは予兆は感知できないようですね。

D-415: 予兆?もしかして俺がここに来るときに通った窓に何かあったってことか?

███博士: そういうことです。……指示書の内容を未だに覚えてるとは感心しました。

D-415: 記憶力は少しだけ自信があったんだよ……空間の穴がどんどん大きくなってる。どうやらここまでってことか。

███博士: そうですか。お疲れさまでした。

D-415: ああ……博士、俺は感謝してるぜ。まさかもう一度普通の生活ができると思ってなかったからな。

███博士: 私もです。あなたのお陰で後続の調査も進んでいます。

D-415: そうか……じゃあな、博士。

███博士: D-415、今までありがとうございました。

<記録終了>

終了報告: この後、SCP-1739-JP-B-1が消滅したことが確認されました。

探査目的: SCP-1739-JP-B-15内部の調査

責任者: ███博士

被験者: D-430

<20██/1/██>

<記録開始>

D-430: 博士。指示の通りこの世界の世界地図と日本人の戸籍情報、判明した分だけ送りました。

███博士: 了解しました。確認しますのでお待ち下さい。……ところで調子はどうですか?

D-430: 郵便の仕事なんかやったことないので手こずりましたよ。新聞配達くらいならやったことはあったのですが。

███博士: 戸籍を調べるのに適した仕事の一つですからね。……うーむ、やはり今までと同じく世界地図はバラバラですし著名人以外は基本的に違う個体が多いですね。

D-430: 今までもそうだったんですか?

███博士: ええ。ただ、著名人と言っても幅があるようですね。ある世界ではやたらとプロ野球選手に同一の個体が多く存在していたり、またある世界ではサッカー選手に同一の個体が多く存在していたりする。それ以外は概ね別の存在と言えるでしょう。

███博士: また世界地図もバラつきが大きく、アフリカや中央アジア辺りは特にはっきりしません。

D-430: 進展なしってことですか……。

███博士: 究極的な目的はK-クラスシナリオの原因究明ですからあまり気を落とさないでください。今後も、気づいたことがありましたら宜しくお願いします。

D-430: 了解です。

<記録終了>

<20██/11/██>

<記録開始>

D-430: 博士。おはようございます。

<カメラに映るD-430が透けているように見える。>

███博士: ん?D-430、あなた少し透けてませんか?

D-430: ……?博士、ちょっと言ってることが良く分からないのですが……

███博士: これは……初めて見る現象ですね。D-430、本当に分からないのですか?

D-430: はい、何のことやらさっぱり……

███博士: 成程……最近何かおかしなことはありましたか?

D-430: いや、特にないですね……

███博士: ……分かりました。

D-430: 博士、何かこっちで調べた方がいいですかね?

███博士: ……いえ、とりあえずこちらで可能性を洗ってみることにします。

D-430: そうですか。それでは、また来週ですね。

███博士: はい。

<記録終了>

<20██/4/██>

<記録開始>

D-430: お久しぶりです、博士

███博士: ……

<送られてきている映像には何も見えない>

D-430: 博士?

███博士: ……いえ、何でもありません、D-430。今そちらの世界はどうなっていますか?

D-430: いえ、特に何も……

███博士: 成程……。通信を終了します。引き続き調査の方をお願い致します。

D-430: ……?分かりました。

<記録終了>

終了報告: D-430から齎される情報から一切の視覚的情報が失われたことを受け、追加の人員がSCP-1739-JP-B-15に派遣された。しかし、何れの情報からも視覚的情報は失われていた。分析の結果、SCP-1739-JP-B-15の外側から内部を見る際に視覚的情報が失われると結論付けられた。なお、この後は特に異常な点は見受けられず約8年後にSCP-1739-JP-B-15の消滅イベントが発生した。

探査目的: SCP-1739-JP-B-60内部の調査

責任者: ███博士

被験者: エージェント・██(自ら志願)

<20██/5/██>

<記録開始>

███博士: エージェント・██、聞こえていますか。応答下さい。

エージェント・██: こちらエージェント・██。SCP-1739-JP-B-60内部に侵入できました。

███博士: そちらの様子はどうですか?

エージェント・██: 今までの報告同様、現状ではそちらの世界と変わったところは見られません。

███博士: 成程。しかし、恐らく地理や戸籍に関してはバラバラであるはずです。指示書にも書きましたが、まずはそれらを調べて下さい。

エージェント・██: 了解です。

<記録終了>

<20██/7/██>

<記録開始>

エージェント・██: 地図及び戸籍の調査、終了しましたのでそちらに送ります。

███博士: 無事届きました。確認しますので暫くお待ち下さい。……そちらでの探査で何か気づいたことはありますか?

エージェント・██: そうですね。今までの探査結果と同様といった感想しか出ませんね。戸籍については分かりかねますが、地理ははっきり違うのが分かりますね。ブラジルの首都がリオデジャネイロだとかトルコの首都がイスタンブールだとか。違和感が凄いです。

███博士: うーむ、やはりそこですか。……む?

エージェント・██: どうかしたんですか?

███博士: 地理については今までと同様の傾向でしたが、今までは著名人以外での戸籍の一致が無かったにも関わらず、今回の世界ではやけに戸籍の一致する人物が多い……それも、██県██町周辺に極端に多いようです。

エージェント・██: ██県██町、ですか。

███博士: 申し訳ないですが██県██町に向かって貰えますか?そこに何かあるかもしれません。

エージェント・██: 了解しました。

<記録終了>

付記: その後エージェント・██は██県██町に向かったが、特に異常性は見受けられなかった。

<20██/11/██>

<記録開始>

███博士: おはようございます、エージェント・██。

エージェント・██: おはようございます。

<エージェント・██のいる部屋にムカデが数匹這っているように見える>

███博士: ……エージェント・██、あなたは自宅にムカデを飼う趣味があるのですか?

エージェント・██: えっ?いや、私はムカデはむしろあまり好きではないのですが……

███博士: !?エージェント・██、あなたの後ろにいる男性は誰ですか?

<エージェント・██は驚いたように後ろを振り返る>

エージェント・██: 誰もいないじゃないですか……ビックリさせないで下さいよ……

███博士: うーむ、やはりSCP-1739-JP-B内部は異常空間だということでしょうか……?

エージェント・██: もしかしたら博士が何かしらの異常な効果を受けているのかもしれません。一度検査してみてはいかがですか?

███博士: 成程……分かりました。それでは今回はこれで失礼します。

<記録終了>

終了報告: 鑑定の結果、███博士に異常は見受けられなかった。内部にいるエージェント・██が異常な存在を感知できていないことから、SCP-1739-JP-B-15と類似した現象であると推測される。また、これもSCP-1739-JP-B-15の時と同様に他の異常が見られないまま約21年後にSCP-1739-JP-B-60は消滅した。













警告

以下のファイルの閲覧にはレベル5/1739-JPクリアランスが必要です。許可のない人員のファイルへのアクセスは即時のミーム殺害エージェントによる終了を齎します。

職員コード
パスワード





tech-light-background.jpg

……

………

生命兆候を確認しました。文書を表示します。

アイテム番号: SCP-1739-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel Keter

特別収容プロトコル: SCP-1739-JPの存在する場所を中心にサイト-81██が建設されます。許可のない人間のサイト-81██への立ち入りを禁止して下さい。SCP-1739-JPの消滅イベントが発生した場合、ガニメデ・プロトコルに基づき速やかに人員及び物資をSCP-1739-JP-Aに移送して下さい。消滅イベントに備え、SCP-1739-JP-A内を人が居住可能な環境に整備する計画が進行中です。計画の詳細は別紙を確認して下さい。
20██/█/██追記: 事案SCP-1739-JPを受け、SCP-1739-JP-Aへの移送及び居住計画は凍結されました。SCP-1739-JP消滅イベントの阻止の試みはいかなる場合でも継続されます。

説明: SCP-1739-JPは特定空間に固定された両開き型の窓です。SCP-1739-JPは19██/█/██に突如として██県██市のとある公園に出現したのを発見されました。SCP-1739-JPを開け、中に入ることによって異空間(以下SCP-1739-JP-A)にアクセスすることが出来ます。

SCP-1739-JP-Aは壁、天井、床が全て白塗りで、高さ3m、幅員4m程の通路です。SCP-1739-JP-Aの長さは現在もなお伸び続けています。SCP-1739-JP-Aの壁には入り口として使用したSCP-1739-JPとは別の同一の形の窓(以下SCP-1739-JP-B)がおよそ1m間隔で設置されています。SCP-1739-JP-Aの全長及びSCP-1739-JP-Bの設置数を調査する為に現在も無人ドローンによる探査が継続中です。現在までに確認されているSCP-1739-JP-Bの数は████████個です。また、SCP-1739-JP-A及び後述するSCP-1739-JP-B内部における時刻は我々の存在する空間と全く同じであることが判明しています。

SCP-1739-JP-Bはそれぞれ別の空間へと通じています。SCP-1739-JP-Bには内部の映像が部分的に映し出されており、内部に侵入しなくとも大まかな様子は分かるようになっています。SCP-1739-JP-Bの内部と我々の存在する世界とは一部若しくは大部分が違っています。このことからSCP-1739-JP-B内部は我々の存在する世界のパラレルワールド群であると推測されます。また、SCP-1739-JP-B内部に侵入した人間はその後二度と当該空間から出ることが出来ません。

SCP-1739-JP-Bは突如消滅することがあります。SCP-1739-JP-Bの消滅は現在の観測上、30秒から1分程度に1つ発生しているのが確認されています。この消滅イベントの発生時、消滅するSCP-1739-JP-B内部では何らかの要因によりXK-クラス:世界終焉シナリオが発生していると思われます。SCP-1739-JP-Bは人為的な手段により汚れや傷をつけることは出来ませんが、消滅イベントの発生前にはSCP-1739-JP-Bに大量の汚れの付着、或いはひび割れや傷などが確認されています。また、消滅イベントの発生後、消滅したSCP-1739-JP-Bの跡地に新たなSCP-1739-JP-Bが再出現します。このことから、SCP-1739-JP-Bの数の総和は変わらないか若しくは増加傾向にあると考えられます。また、出現したばかりのSCP-1739-JP-B内部世界は真っ白な空間であり、通常のSCP-1739-JP-B内部世界とは異なります。このことから出現したばかりのSCP-1739-JP-B内部世界は未完成な状態と言えます。この未完成な状態のSCP-1739-JP-B内部世界はおよそ3~6年程度で世界が構成されていき「完成」されていきますが、およそ█%のSCP-1739-JP-B内部世界は「未完成」なままです。

SCP-1739-JP-Bが出現してから消滅イベントが発生する確率は10年で0.2%、20年で0.4%、30年で0.7%、40年で1.4%と推移しています。この傾向は[データ削除]と一致しており、今後80年以内に確実にSCP-1739-JPの消滅イベントが発生すると思われます。

補遺: 事案SCP-1739-JP
無人ドローンによるSCP-1739-JP-Aの調査中、およそ500体の人型実体を発見しました。人型実体群の周囲には人が住むための環境が整備されており、その仕組みは概ね我々の構想していたSCP-1739-JP-A退避計画における設備と同様の物でした。

我々は彼らの代表であるシュティルナー博士と名乗る人物とコンタクトをとることに成功しました。シュティルナー博士は財団の職員であると自称していますが、そのような人物が所属していたという記録は存在しません。下記はシュティルナー博士へのインタビュー記録の抜粋です。

<記録開始>

インタビュアー: シュティルナー博士。あなた方はSCP-1739-JP-A内で何をしていたのですか?

シュティルナー博士: 君達も大体見当がついているのではないかな?……そうだ。我々はここへ移住するための準備をしてきた。人類が生き残る為に。君達も同じようなことをしようとしていたと思うのだが、如何かな?

インタビュアー: ……確かに、あなたの言う通りです。

シュティルナー博士: 結論から言えばこの空間をヒトが生きることが出来る空間にすることは見ての通り可能だ。しかし、恐らくそれは無意味だ。

インタビュアー: 無意味、とは?

シュティルナー博士: 結局のところ我々は消滅の憂き目から逃れることは出来ないのだよ。

インタビュアー: ……私には分かりかねます。

シュティルナー博士: ……丁度2日ほど前であったか。我々の窓に大きなひびが入り、世界が壊れ始めた。その為この場所に避難を始めた。計画通りにな。しかし、窓からここに来た瞬間、我々の世界にあったものは全て透け始めた。透け始めたというよりは恐らく消え始めた、と言った方が正しいのだろうが。日を追うごとにに透け具合が強くなっているからな。我々の窓が完全に消滅すると同時に我々もまた、消えるのだろう。

インタビュアー: 透けている?私にはそのようには見えません。

シュティルナー博士: で、あろうな。我々の内の何人かを別の窓に入れてみたがこの現象が収まるわけでもなければ誰にも気づかれる様子も無かった。恐らくは我々にしか認識できないのであろう。我々は神に消えろと命じられているらしい。

インタビュアー: …………

シュティルナー博士: ……私はこの消滅現象についてある仮説を思いついた。一元論という考え方がある。君も知ってるだろうので説明は省くが……

シュティルナー博士: 私は、あの窓が全てなのだと考える。そして、あの窓が消えるからこそあの窓から生まれた我々も消える定めにある……ということだ。

シュティルナー博士: それから窓の正体についてだが……我々の研究では、あの窓が出現してから消滅するまでの期間の傾向があるものに酷似しているという結論が出た。……君達も同じ意見なのか。なら話は早い。

インタビュアー: ……しかし、[データ削除]に世界を生み出す力があるとは私には到底思えません。

シュティルナー博士: 恐らく我々より高次元の世界に存在するのだろう。全く、随分貧弱な「神様」だな。

シュティルナー博士: とにかく、もしそれが窓の正体であるとするならば人類は選ばなくてはならないだろう。破滅か、永遠の虚無か。最も、人類はまだ選べる段階にいるとは言えないがな。……さて、他に聞きたいことはあるかな?ただ消えゆくのは退屈でな、話し相手になってくれると嬉しいのだが。

<記録終了>

インタビューの8時間後、シュティルナー博士を含む人型実体群と施設は消失しました。

ページリビジョン: 4, 最終更新日時: 27 Aug 2017 14:51
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