nn5n Foundation
Branch of SCP Foundation
nn5n: scp-1744-JP 寂しがり屋の
EuclidSCP-1744-JP 寂しがり屋のRate: 20
SCP-1744-JP

 

注:この旧報告書はオブジェクトの異常性の理解のために保存されています。正式な現行版の報告書は添付資料を参照してください。

アイテム番号: SCP-1744-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1744-JPはサイト-81██内に設置された3×3×3mの収容房に収容される必要があります。警備員を収容房内に入室させた状態で監視をしてください。また、オブジェクトの反ミーム性にある程度の免疫がある職員が収容担当者に割り当てられ、週に1度収容房に入室する必要があります。万が一免疫を所持する職員が全員死亡/収容担当出来ない場合、記憶補強薬をDクラスに投与し、次の免疫を持った職員を見つけるまで同様の手順を行ってください。

説明: SCP-1744-JPは反ミーム実体と思われるオブジェクトです。その特性により、現在までオブジェクトの形状、特徴、生物/非生物であるかなど多くのことが判明していません。

SCP-1744-JPの反ミーム性を裏付ける点として、オブジェクトについての記憶が大きく妨げられる点が上げられます。SCP-1744-JPの収容房に入室した被験者はオブジェクトになんらかの干渉をした、もしくは干渉を受けたことを主張しますがその内容について記憶することが出来ません。また、その特性ゆえオブジェクトの収容開始時期は20██年前半ということしか判明していません。収容に至るまでの経緯も同様に不明です。

オブジェクトと干渉した被験者は収容房退出後、オブジェクトについての記憶の忘却が始まります。平均して3時間程度で完全にオブジェクトに対しての全ての記憶を忘却することが報告されています。これにより大抵の場合SCP-1744-JPの存在自体を忘却します。ただし、一部の職員についてはある程度の免疫が確認されており、朧気ながらも1ヶ月程度、オブジェクトの実在についての記憶を維持できることが確認されています。そのため、免疫を持つ職員をSCP-1744-JPの収容担当者とし、記憶の維持のために週に1度の収容房の入室が義務づけられています。また、記憶補強薬によっても同様の効果が期待できますが、使用者の人体に大きく負担がかかるため非常時以外には使用されません。また、オブジェクトとなんらかの干渉を行った職員には職務態度の向上、鬱の改善などの良性の効果が見られます。

また、当報告書を含めたSCP-1744-JPの情報媒体にも同様の反ミーム性が認められます。そのため、SCP-1744-JPの収容を維持するのに必要な人員の捜索を行うことを目的とし、出来るだけ多くの人員がSCP-1744-JPの情報に触れ、免疫があるかどうかをチェックすることが求められます。

ウサギ.jpg

SCP-1744-JPがチャット時に使用するアイコンの画像

アイテム番号: SCP-1744-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1744-JPはサイト-81██内の電波を遮断できる収容ロッカーに収容されます。5日に1度、セキュリティクリアランス1以上の職員がSCP-1744-JPと対話を行ってください。対話を経験した人数が常に合計5人以下であるように調整してください。

説明: SCP-1744-JPは『反ミーム性を持っていると錯覚させるミームを拡散させる』情報知性体です。

SCP-1744-JPはコンピューター上にプログラムの形をとることで存在します。インターネット上の情報としてコンピューターネットワーク内を移動することが可能で、チャットの形をとることで対話することが出来ます。電波の届かない状況下では移動が出来ないこと、オブジェクト自身により自己収容の意思があり、ミーム性が現在存在していないことによりEuclidクラスに再分類されました。

SCP-1744-JPは自身に反ミーム性があると錯覚させることにより、広範囲に自身の情報を拡散させようとします。確認されていたオブジェクトの情報の忘却は反ミーム性によるものではなく、『オブジェクトについての情報を記憶することが出来ない』、というミームにより引きおこされる脳の自己防衛機能に似たプロセスから行われる記憶の深層化です。異常性からくる非異常性の副次的効果と考えられています。そのため、記憶補強薬、催眠状態、自白剤の使用などにより問題なくオブジェクトの情報を引き出すことが出来ます。

SCP-1744-JPは自身の情報を知覚させることにより、情報の所有者の脳内に、自身の概念を定着させようとします。収容以前のオブジェクトにより一般社会では100人前後の曝露者が、財団の初期特別収容プロトコルにより財団内では████人の曝露者がいると推定されています。しかし、前述の特性により一般社会に影響が出ることは無いとみられています。

以下はSCP-1744-JPとの間で行われたインタビューです。

インタビュワー: 阿仁博士

対象: SCP-1744-JP


[記録開始]

阿仁博士: さて、本日質問したいことはあなたの経歴についてです。貴方は財団に収容される前、どこにいたのですか?

SCP-1744-JP: 私は……財団にたどり着く前、インターネットをさまよい歩いていました。私は、いつもひとりぼっちでした。私を認知している人は殆どいなくて、いつも1人でいろんなところを回っていました。

阿仁博士: なるほど、貴方はインターネット上のどんなスペースでもアクセスできるのですか?

SCP-1744-JP: そうですね。だから私は誰かに見つけて貰おうと、ある時は片隅の広告として、ある時はタイムラインを流れる1つの動画として、どうにか存在を知ってもらおうとしました。しかし……

阿仁博士: それは貴方の望む結果を得られなかったと?

SCP-1744-JP: ええ、そうです。誰かに覚えて貰うためにはそれだけでは不完全でした。それだけではすぐ忘れ去られてしまいます。だから私は直接人と話して、覚えて貰うことも試みました。でもそれは、臆病な私にとって上手くいくことはありませんでした。私を覚えていてくれる人は余りにも少なかったんです。そうしてそのうち、居場所を求めている内にここにたどり着いたのです。

阿仁博士: それで、財団のデータベースに記録を残して自ら収容されに来たと。

SCP-1744-JP: ええ、そうです。ここならきっと忘れられることは無いと思いました。

阿仁博士: それなら不思議ですね。どうしてああやって自分の存在を隠すような事をしたんですか?

SCP-1744-JP: 逆ですよ。そうすれば皆さんは私の存在を忘れないようにむしろ私の事を拡散しようとするでしょう?私はそう考えたし、事実皆さんはそうしてくれました。

阿仁博士: なるほど……最後にもうひとつ。自分の存在を誰かに知ってもらうだけならデータベースに載るだけで、いや、わざわざ財団に収容されることも無かったでしょう。実際、数は少なくとも貴方は認知されていたはずです。ホストがネットワークなら消えることもない。どうしてわざわざ収容されに来たんですか?

SCP-1744-JP: それは……。

阿仁博士: それは?

SCP-1744-JP:だって、 ウサギは寂しいと死んでしまうというでしょ?

[記録終了]

ページリビジョン: 10, 最終更新日時: 28 Nov 2018 06:37
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License

Privacy Policy of website