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nn5n: scp-1777-JP 怒したマイク
EuclidSCP-1777-JP 怒したマイクRate: 15
SCP-1777-JP
SCP1777JP.jpg

SCP-1777-JP

アイテム番号: SCP-1777-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1777-JPはサイト-8122の低危険度物品収容ロッカーに電池を抜いた状態で保管されます。SCP-1777-JPの保管場所の半径10m以内に存在するスピーカーは全て撤去されます。

説明: SCP-1777-JPは自我を持つワイヤレス式ボーカルマイクです。側面には要注意団体"桜桃楽器"のロゴが刻印されています。単4乾電池及び電源が入った状態(以下"活性化状態"と表記)において、SCP-1777-JPは自身の半径10m以内に存在するスピーカーに不明な方法で接続し、そこから日本語または英語で発話します。SCP-1777-JPは低めの男声で陽気な性格であると評されており、オブジェクト周囲の人物はSCP-1777-JPまたは接続しているスピーカーに声を掛けることで会話することが可能です。逆に、接続しているスピーカーを用いてSCP-1777-JPが職員の会話を盗聴する可能性があるため、機密情報漏洩を防ぐ目的で現行の収容プロトコルが確立されています。

SCP-1777-JPは自身の使用者の音声を改変してスピーカーから出力する能力を持っています。特に歌唱に用いられるとき、使用者の音声を高度な技術を用いた一般的に"上手い歌である"と評されるものに改変します。これは絶対的なものではなく、SCP-1777-JPに通常のボーカルマイクとして機能してほしいと頼むことで、この改変は行われなくなります。

補遺1777-JP.1: 発見

SCP-1777-JPは2018/2/2、██県█████市のカラオケ店で発生した殺人事件の現場から回収されました。当時、カラオケ店の従業員が殺害現場にて不明な第三者がマイクを用いて話しかけてきたことを報告していたことから財団エージェントが調査を行い、オブジェクトの回収に至りました。該当従業員にはクラスA記憶処理を施しました。殺害された身元不明の男性1は検死から、頭部を数回強く叩かれたことによる頭蓋骨陥没が原因の即死であると判明しましたが、凶器は現在のところ不明です。

殺害現場にはSCP-1777-JPの他に、規定数の通常のボーカルマイクが置かれていました。これらのボーカルマイクには異常性がみられなかったことから、SCP-1777-JPは死亡した男性が該当カラオケ店に持ち込んだものと推測されています。死亡男性と桜桃楽器の関連性の調査が行われています。

補遺1777-JP.2 インタビュー記録

以下は回収後すぐにSCP-1777-JPに行われたインタビュー記録の転写です。インタビュアーはエージェント・██でした。

インタビュー記録転写


[ログ開始]

Agt.██: あなたに名前はありますか?

SCP-1777-JP: 当たり前よ!俺はマイク・マイク・マイクってんだ。なっかなかイカした名前だろ?マイクさんって呼んでくれていいぜ。

Agt.██: 他の名前で呼ぶことは可能ですか?

SCP-1777-JP: 何だよ。まあ正直名前なんてどうでもいいしな。好きに呼んでくれていいぜ!

Agt.██: なるほど。あなたはいつからあのカラオケに?

SCP-1777-JP: あーそうだな。俺は新品だからな2。あの男が俺を始めて使った人間だったぜ。つまりあの日が俺の初仕事だったってわけだ!

Agt.██: 彼がなぜ死亡したかについて、何か心当たりはありませんか?

SCP-1777-JP: (沈黙) そうだな、アイツは禁忌を犯した。それだけだ。

Agt.██: 禁忌とは?

SCP-1777-JP: は?言わなくてもわかんだろ。しちゃあいけないことをアイツはしたんだ。

Agt.██: ……では、あなたの起源についてお聞かせください。

SCP-1777-JP: 起源?つまり、俺がどこから来たかってことか?(沈黙) そんなことより、俺を使って歌ってみないか?日本語と英語の歌に限るがな。めちゃくちゃうまくなれるぜ、自信ある。どうよ、早速──

Agt.██: 質問にお答えください。

SCP-1777-JP: だああ、うっせえな。俺の機嫌を損ねることすんじゃねえよ。起源だけにな!(笑い声)

Agt.██: どうかお願いします。私は知りたい──

SCP-1777-JP: 黙っとけ。お前に話すことなんかねえわ。

この時点でSCP-1777-JPは自発的に不活性化状態となった。

[ログ終了]


以降SCP-1777-JPはエージェント・██の発言には一切応答しなくなりました。また、他の人物についてもオブジェクトの起源を尋ねた場合にのみ、一切の応答をしなくなるようになりました。

補遺1777-JP.3: 実験ログ

実験対象 実施内容 結果
D-851(男性) SCP-1777-JPを用いて日本語の歌を歌わせる。 D-851の実際の歌唱にはないビブラート等の表現が音声に付与された。また、音程も正確なものに調整されていたことが判明した。このことに関してSCP-1777-JPは「俺を使えばカラオケで100点絶対取れるぜ」と言及した。
D-763(女性) SCP-1777-JPを用いて英語の歌を歌わせる。 前回の実験と同様の結果となった。
D-919(男性) SCP-1777-JPを用いてドイツ語の歌を歌わせる。 歌い始めてすぐSCP-1777-JPは「やめてくれ、日本語と英語以外わからねえんだ」と発言し、自発的に電源を切り不活性化状態となった。D-919が再度電源を入れようとしたものの、電源が入ることはなかった。その後別の職員が電源を入れることを試みたところ、通常通り入れることができた。その際SCP-1777-JPが「日本語と英語だけじゃオーダーに応えられなさそうだ。練習のために他言語の歌を歌ってくれないか」と述べたため、知能検査を含めて実験は継続されることになった。
D-172(男性) SCP-1777-JPを用いてイタリア語の歌を歌わせる。 補遺1777-JP.4を参照。

補遺1777-JP.4: 新たな異常性

以下は第4回目の実験における映像記録の転写です。実験の担当は██研究員でした。また、指令は実験室から10m以上離れた場所から行われていたことに留意してください。

映像記録転写


[ログ開始]

実験が開始され、D-172が歌おうとするも音声は流れなかった。このとき確認のため、D-172はオブジェクトのヘッドを軽く数度叩いていた。

██研究員: どうしました。マイクの電源が入ってないのでは?

D-172: 何?ああ、本当だ。

D-172がSCP-1777-JPの電源を入れる。

SCP-1777-JP: (まくしたてる様に) なあ!お前さあ、何してくれてんだよ。おい、聞いてんのか?お前普通、相手が声出さなかったら相手の頭殴んの?そこんとこ──

慌てたD-172がSCP-1777-JPの電源を落とそうと試みるも、電源は落ちない。

SCP-1777-JP: (まくしたてる様に) いやだからさ、俺まだ話してんの、わかんない?何勝手に電源落とそうとしてんのよ。流石に失礼にも程があんじゃんか。なあ!馬鹿野郎。お前、相手が話してるときに口塞いだりするわけ!?馬鹿としか言えないわ。いやマジで。俺がマイクだからってちょっと舐めてんだろ。舐めてんじゃねえぞ!どうして、どうして人間ってのはいつもこうなんだろうな。いかれてんじゃねえの?もう一度聞くけどよお前、相手が喋んなかったら頭殴って言葉吐かせるのか?おい、お前だよお前。なんか言えよ!

D-172が強い衝撃を受けたような挙動を示し、床に倒れる。

SCP-1777-JP: 何だこいつ。音鳴んねえじゃんかよ。電池切れてんのか。(笑い声)

数秒の沈黙。

SCP-1777-JP: (指令室のスピーカーから直接) おい、お前らもどうせ電子機器粗末に扱ってんだろ。もう許さねえからな。見つけ次第こいつみてえに頭ぶん殴って音出るか確か、たし、た- (大きな溜め息) -クソが。

この時点でSCP-1777-JP内部の電池が切れ、オブジェクトは不活性化状態となった。

[ログ終了]

D-172は頭部を数回強く殴打されたことによる頭蓋骨陥没が原因で即死していました。当実験の結果とSCP-1777-JPの発言内容を鑑みて、以降の実験は全て凍結されました。現在、当報告書の全体的な改定が検討されています。

ページリビジョン: 14, 最終更新日時: 05 Nov 2018 13:18
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