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nn5n: scp-1785-JP 指揮者のための"ステージングタクト"
SafeSCP-1785-JP 指揮者のための"ステージングタクト"Rate: 9
SCP-1785-JP
指揮棒.jpg

SCP-1785-JP

アイテム番号: SCP-1785-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1785-JPはサイト-81██の低危険度物品収容ロッカー内に保管されています。実験に使用される楽曲は収容担当職員に許可された楽曲のみを用いて下さい。 SCP-1785-JPを用いた実験は禁止されています(実験記録1785-JP-Dを参照)。

未発見のSCP-1785-JPによって発生したと思われる異常現象は全て捜索され、発見次第関係者に記憶処理を行い、場合ごとに適切なカバーストーリーが流布されます。

説明: SCP-1785-JPは特異性を持つ白色の指揮棒です。外見や素材は一般的なものと変わらず、異常を発揮する点を除いて区別を付ける方法はありません。SCP-1785-JPは現在2本のみ収容されています。

SCP-1785-JPを演奏会などの"本番"の状況で使用することで、演奏される楽曲のモチーフになっている場所に演奏団体と聴衆は転移します。ただし、SCP-1785-JPを使用する指揮者は指揮を正確に行う必要があり、演奏途中で指揮を誤ったり止めた場合、すぐさま元の演奏場所に全員が再転移し、以降演奏中に他の場所へ転移することはありません。

発見: SCP-1785-JPは20██/8/█に行われた████地区吹奏楽コンクールにおいて、一般市民団体の████吹奏楽団が真島敏夫作曲「鳳凰が舞う~印象、京都、石庭、金閣寺1」を演奏した際、楽曲の途中で演奏団体と聴衆が京都府京都市に存在する竜安寺へ瞬間的に転移する事案が発生し、調査の結果SCP-1785-JPの発見/収容に至りました。████吹奏楽団の指揮者である次藤██氏は、SCP-1785-JPを「桜桃楽器」という団体が運営するウェブサイトで購入したものであると述べていますが、現在のところ該当するウェブサイトの発見には至っていません。オブジェクトの回収後、演奏団体と聴衆並びに竜安寺で団体の出現を目撃した人物の全員に記憶処理を施しました。「桜桃楽器」の調査は継続しています。

以下は、次藤氏がSCP-1785-JPを購入した際にケース内に挟まれていた文書の内容です。

ジトウ ████ 様

この度は"ステージングタクト"のお買い上げ誠にありがとうございます。

当商品は公演において面倒である演出の手間を省くために限定生産されたものです。効果は使用してみればはっきり分かるでしょう。是非とも、末永く当商品をご愛用していただけると幸いです。

~最高の演奏のために~ 桜桃楽器

実験記録:

全ての実験において、指揮者は惢々木研究員、演奏はDクラス職員48名による吹奏楽編成で行われました。また、実験は凍田博士の監修のもと、一般人の目に触れないよう深夜帯に行われました。

実験記録1785-JP-A

曲目: 真島敏夫 - "鳳凰が舞う~印象、京都、石庭、金閣寺"

内容: 発見当時の状況の再現。

結果: 楽曲中の"石庭"に当たる部分の演奏に入ると、楽団と演奏を聴いていた研究員全員が竜安寺へ瞬間的に移動した。演奏を続けている間は竜安寺に居続けたが、演奏を止めると元居た実験室内へ全員が再移動した。

終了報告: なぜ楽曲中の"京都"に当たるであろう箇所で転移が発生しなかったのかについて、おそらく"京都"の言葉が指す範囲が抽象的または広大すぎるためであると考えられます。"石庭"の部分で竜安寺への転移が発生するのは、作曲者の意図をオブジェクトが汲み取っているからなのかもしれません。- 凍田博士

実験記録1785-JP-B

曲目: ウィリアム・H.・ヒル - "セント・アンソニー・ヴァリエーション"2

内容: 場所のモチーフが無い楽曲の演奏における異常性の発現の有無を調べる。

結果: 異常性が発現することなく楽曲の演奏は終了した。

終了報告: 楽曲中に部分的に場所がモチーフになっている箇所があれば転移が発生するようですが、全くなければ異常性は発現しないことが分かりました。- 凍田博士

実験記録1785-JP-C

曲目: 清水大輔 - "マン・オン・ザ・ムーン"より第4楽章3

内容: 転移可能な場所の範囲を調べる。

結果: 演奏開始直後に全員がアポロ11号の月着陸地点と思われる場所へ転移。演奏は即座に中断された。

終了報告: 移動可能な場所は地球上に限らないようです。楽曲によっては危険な場所へ転移する可能性があります。- 凍田博士

実験記録1785-JP-D

曲目: 樽屋雅徳 - "マードックからの最後の手紙"4

内容: 現在は存在しない場所がモチーフの楽曲で転移が発生するかどうかを調べる。

結果: 途中までは特筆することなく演奏が進行していたが、タイタニック号がパニックに陥る場面で突如豪華客船内と思われる場所に全員が転移した。このとき撮影された映像から、転移先がタイタニック号の船内に、映り込んでいた男性乗組員がウィリアム・M・マードックに酷似していることが確認された。現在では存在し得ない場所へ転移したため、移動先が事故発生当時のタイタニック号内部、またはSCP-1785-JPが作り出した仮想空間であるとの推測がされた。

実験後に財団異常現象報告データベースを調べたところ、タイタニック号の生還者数名が沈没の際、瞬間的に橙色のつなぎを着た楽団が船内に出現したことを報告していることが判明した。このことから、特定の楽曲においてSCP-1785-JPを使用することで限定的な過去の時点へ団体が転移すること確認され、場合によっては大規模な過去改変が発生することが危惧された。

終了報告: 前回の時点で気づくべきでした。以降の実験は禁止します。- 凍田博士


事案記録1785-JP: 201█/█/█、████県████市で行われた████吹奏楽団の演奏会で、別のSCP-1785-JPによる団体と聴衆の異常な転移報告がされました。該当する吹奏楽団が演奏した楽曲は清水大輔作曲「マン・オン・ザ・ムーン2~アメリカの輝かしき成功の記録」であることが確認されましたが、そのような楽曲が発売された記録はなく、調査により当楽曲に対応すると思われる同氏の「ロストムーン5」という楽曲が発見されました。「マン・オン・ザ・ムーン2~アメリカの輝かしき成功の記録」に描かれていたストーリーはアポロ13号が月へ到達するという内容であり、これは「ロストムーン」の内容及び史実に反しています。このことから、当事案により既に大規模な過去改変が発生したものと推測されます。調査は継続中です。


ページリビジョン: 4, 最終更新日時: 03 Aug 2018 16:28
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