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nn5n: scp-3640 エスケープ・フロム・ハウス・オブ・マウス
KeterSCP-3640 エスケープ・フロム・ハウス・オブ・マウスRate: 161
SCP-3640

アイテム番号: SCP-3640

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 全ての財団職員は、フロリダ州におけるガイド不在ツアーのパンフレットを読むことを避け、そのようなパンフレットを見つけた場合は地元のアーカイブ部門に持ち込んで、機動部隊ラムダ-12("媒介害獣除染隊")へ引き渡すことを推奨されています。

ラムダ-12は、SCP-3640-アルファの狩猟場となった可能性がある領域の調査に割り当てられています。彼らは致死的武力でSCP-3640-アルファ個体を終了することが許可されています。全ての既知のSCP-3640狩猟場は財団によって周辺地所を買収されています。これらの地所は、SCP-3640実例を読んだことが無い財団職員がメンタルヘルスの不調で休職した場合の助成付き宿泊施設として利用されます。

ウォルト・ディズニー・カンパニーの法務部は現在、SCP-3640-アルファの存在を把握していることを示す可能性がある文書記録の監視を行っています。

説明: SCP-3640実例は、アメリカ合衆国フロリダ州の都市伝説・幽霊譚・未確認生物目撃情報・民間伝承に関連する地域でのガイド不在ツアーを宣伝する観光パンフレットです。SCP-3640を読んでから指定された時刻のいずれかに指定のツアー開始地点を訪れた人物は、1体のSCP-3640-アルファ個体による捕食行為の対象となります。

SCP-3640-アルファ個体は、マスメディア系巨大複合企業であるウォルト・ディズニー・カンパニーが所有するメディアに関連したマスコットの着ぐるみ(ミッキーマウス、ドナルドダック、ミニーマウス、グーフィーなど)と表面的に類似する捕食性生物です。フロリダ州の広範囲に生息する固有種ではありますが、SCP-3640-アルファ個体はSCP-3640で指定された時刻・場所でのみ狩りを行う様子が観察されています。

Dクラス職員による実験で、SCP-3640-アルファ個体は獲物の選定にあたって特定の規則に従うことが示されています。

  • SCP-3640-アルファ個体は、SCP-3640を読んだ人物にのみ接近します。
  • 集団の中にパンフレットを読んでいない人物がいる場合、SCP-3640-アルファ個体はその集団を完全に回避します。
  • 集団のメンバーが全員パンフレットを読んでいる場合、その集団を狩るSCP-3640-アルファ個体の数は、集団のメンバーと等しい数です。
  • SCP-3640-アルファ個体は、フロリダ州境を越えて獲物を追跡することはありません。

SCP-3640-アルファ個体がどのように成長し、繁殖し、獲物の消費を行っているかは未だ不明確です。

補遺: 調査および回収ログ

映像記録


対象: SCP-3640-アルファ
チーム: D-1525 (D-15)


注記: この任務の目的は、回収のためにSCP-3640-アルファ個体を無力化する(または後ほど追跡するための標識を付ける)ことだった。D-15はセントジョンズ川1のツアーを宣伝するSCP-3640実例を前以て読んでいる。彼は腹部と両手足の皮下にGPSトラッカーを埋め込まれ、頭部装着型のカメラと無線、および電気ショック首輪を装着させられている。改造でGPSビーコンを組み入れた麻酔弾入りのダートピストルが提供されている。

D-15は20:00(東部標準時)、オーランドの外部およそ3kmの地点でセントジョンズ川の土手に降り、パンフレットに記載されたツアーの指示に従うよう指示された。


[記録開始]

司令部: D-15、応答せよ。調子はどうかな?

D-15: まあまあですね。

司令部: パンフレットにあるツアーの指示に従ってくれ。もしディズニーの着ぐるみを見かけたら、麻酔銃で撃つんだ。

D-15: …了解。 (囁き声) やれやれ、[編集済]、お前一体何してんだ。

[D-15は川沿いに北へ進み、時折パンフレットを読むために立ち止まる。]

D-15: それで、えー、司令部。せめて、えー、俺が何を追跡することになってるかもう少し教えてもらえません?

司令部: 君は何も追跡していない。ただツアーの指示に従い続けてくれ。

D-15: そこを何とか、ねぇ? 湖の怪獣ツアーって話なのに、俺はよりによってミッキーマウス探してるんですよ。何でです?

[D-15が川の方を向いて見つめる — 水面に波紋が伝わっている。彼は立ち止まって懐中電灯を波紋に向け、その正体が部分的に水中に沈んだワニであることを明らかにする。]

D-15: (囁き声) おおっと。

司令部: D-15、ツアーの指示に集中してくれ。

D-15: (囁き声) 失礼、失礼 — これまで一度もああいうのを生で見たこと無かったんで。

[D-15は土手に近付く。]

司令部: ツアーに戻りたまえ、さもないとこちらから刺激を加えざるを得ない。

D-15: オッケー、オッケー、ったく。行きます、行きますよ。

[D-15は道に戻り、パンフレットを軽くチェックする。彼の視線は、懐中電灯で照らし出されなくなるまでワニに固定されたままである。]

D-15: あ、えー、司令部? ツアーの終点に着きましたよ。全部の指示に従いました。あとは川があるだけです。

司令部: 了解した。回収のため、来た道を戻って降車ポイントへ帰還してくれ。

[D-15は少しの間立ち尽くしたまま、土手を見つめている。]

D-15: いやぁ、不気味だなぁ。

[D-15が向き直った時、川から水の撥ねる音が聞こえる。D-15が川を振り返る — 懐中電灯は、ドナルドダックに似たSCP-3640-アルファ個体が川から出現し、土手に這い上がる様子を照らしている。]

D-15: 何だよ、アレ

[D-15は即座に個体を撃ちながら後退し始める。個体は反応せず、D-15に向かって進む足音以外には如何なる物音も立てていない。]

D-15: 嗚呼、弾切れだ。司令部?

司令部: ゆっくりと退却するんだ。奴を視界に留め続けるよう努めてくれ。回収班が君の居場所へ向かっている。

[D-15は突然全速力で回収地点の方角へ逃走する。続く数分間、意思疎通を図る司令部の試みは全て無視される。D-15が立ち止まって息を整えるまで、聞こえるのは彼の息遣いと足音だけである。立ち止まった後、彼は振り返る — ドナルドダックの着ぐるみの気配はない。]

D-15: (息切れ) 何だアレ。何だアレ。何だアレ。

司令部: D-15、報告せよ。何故逃げた?

D-15: 死ぬほどビビったからですよ、失礼な言葉使いですいませんね。こうね、申し訳ないと思ってるしビリビリは勘弁してほしいですけど、アイツは俺が今まで見た中で一番怖いやつでした。分かります?

司令部: いいだろう。それでも基地に戻ったら叱責を受けてもらう。

D-15: 喜んで。回収班はどのぐらい離れてますか?

司令部: 君の位置から約10分の所だ。そのまま進み続ければ、程なく合流するだろう。

D-15: はぁ、372は絶対こんな話信じないよな。

[この時、川から水の撥ねる音が聞こえる。D-15が振り返ると、SCP-3640-アルファ個体が速やかに土手から這い上がり、彼に向かって走ってくるのが見える。]

D-15: 嘘だろおま-

[個体がD-15に襲い掛かり、彼の頭からカメラと無線を叩き落とす。無線は闘争の物音と数回の水撥ねを検出する。D-15との接触は再確立されない。到着した回収班はカメラを発見したが、D-15やSCP-3640-アルファ個体の痕跡を報告しなかった。]

[記録終了]


注記: D-15の皮下送信機は起動し続けており、セントジョンズ川を下ってオーランド市内へ入った。最後に判明した送信機の位置はエプコット遊園地の外側だった。機動部隊ラムダ-12が調査のために派遣された。

映像記録


対象: SCP-3640-アルファ
チーム: MTFラムダ-12 (“媒介害獣除染隊”)


[記録開始]

[日没後間もなく、ラムダ-12はD-1525の送信機があった既知の最後の地点に到着する — エプコットの外れにある、小さな一階建てのコンクリート小屋である。標準装備に加えて、L1は火炎放射器、L2はネットランチャー、L3とL4は大口径ショットガンをそれぞれ装備している。]

L1: よし、諸君。手順は分かっているな。突入し、ドナルドを仕留めて、出る。質問は?

L3: いつになったら俺たちは虫が専門だったのを思い出してくれる?

L2: つまり、あっちの方がまだマシだというのかな?

L3: 俺は姪っ子と一緒にミッキーマウス・クラブハウス見てんだよ — 断然虫相手のがマシだね。

L1: そこまで — 行くぞ。私が先頭だ。3、4、脇を固めてくれ。

L2, L3, L4: イエッサー。

[小屋のドアには壊れた南京錠が掛けられている。L1がドアを押し開けると、特筆すべき点の無い整備室の内装が明らかになる。棚はほぼ空である — L1は1本のダクトテープを取り上げ、検査する。]

L1: 予想とは少々異なるな。

L2: あの、サー? ハッチがあります。

[L2は床の中央にある落とし戸を指差す。]

L3: クソが。せめて一度でいいから上に行きたいもんじゃねぇか。

[L1は落とし戸を開けて覗き込む。下には巨大な、薄明りで照らされたトンネルに繋がる梯子がある。]

L1: トンネルは問題なさそうだ。私がまず降りるから、その後に諸君3人が順に来るように。

[L1は素早く梯子を滑り降り、L2、L3、L4が続く。トンネルの形状は湾曲しており、梯子の北方および南方の未知の地点へ向かっているが、どちらもカーブして視界から外れている。]

L1: 少し気に入らないな。簡単に待ち伏せされ得る構造だ… 気を引き締めろ。

L2: (囁き声) こういうトンネルはな、ディズニーワールドの地下全体に広がっているんだよ。マスコットは皆こうやって移動するんだ。

L4: (囁き声) 静かに。

[ラムダ-12は北方へ移動する。トンネルは長期間放置されていたように見受けられる。チームは幾つかの空の保管室と更衣室を通り過ぎる。チームがトンネルを通過する中で、低い鳴動音が聞こえ始める。チームは音を辿り、閉鎖されたドアの前で立ち止まる。]

L1: (囁き声) プレデター・フォーメーション。私が先頭だ。

[L1は慎重にドアを開け、放棄されたボイラー室に入る。室内は空だがボイラーには火が入っている。ボイラーの足元には白いマスコットの着ぐるみがあり、不明なオブジェクトを包むように身体を丸めている。L1とL3がドアを見張る一方で、L2はL1の合図を受け、慎重に着ぐるみへ接近する。彼は着ぐるみを検査した後、ネットランチャーの銃身で突く。反応は無い。L2は再び着ぐるみを突く。]

L2: (囁き声) これは… 空っぽのデイジーの着ぐるみだ。

L3: (囁き声) 何だと?

L2: 本当にただの空の着ぐるみなんだ。これはそもそも — そもそも異常ですらない、私はそう思う。何か入っているか?

[L2は慎重に着ぐるみに手を挿し入れ、人間の腕の骨を取り出す。]

L2: 嗚呼、神よ。これはきっと…?

L3: いつもの流れかって? ああ。

L1: その気の毒な奴が後ろに隠しているのは何だ?

L2: これは多分… マズいな。これは卵だと思う。

[L2は着ぐるみの向こうに手を伸ばし、二分割式のプラスチック製イースターエッグに類似する、部分的に透き通った紫色のプラスチック製の卵を1個取り上げる。小さな、胚に似たオブジェクトが卵の中で身をよじっているのが分かる。]

L4: マジかよ。

L1: 気を付けて扱えよ — 基地の連中は詳しく調べたがるだろう。他には?

L2: なお悪い。卵の殻がある。

[L2はL3に卵を手渡し、2つに割れたプラスチック製の卵の殻を拾い上げて、他の隊員たちに見せる。]

L4: 冗談止せよ。

L3: 基地は気に入らねぇだろうな。

L1: 3、Dクラスも回収してくれ。基地もそれを希望するだろう — 少なくともこの可哀想な奴はまっとうな埋葬に値する。

[L3は麻酔銃を背中に留め、ファイヤーマンズ・キャリーの体勢で着ぐるみを担ぐ。骨が着ぐるみの中から落ちる。]

L2: おやすみなさい良い夢を、かな?

L3: 黙っ — シーッ! あれが聞こえるか?

[ラムダ-12の全隊員が硬直する。微かに何かの滴る音が聞き取れるが、急速に音は小さくなっていく。]

L1: (囁き声) プレイ・フォーメーション。私が先頭だ。

[L1の合図で、L3が彼の背後へ移動し、L2とL4はどちらもL3を囲む陣形を取る。L1はドアに向かい、速やかに蹴り開け、火炎放射器を抜いてトンネルへ入っていく。]

L1: 標的無し… 床に注意しろ。

[暗色の液体の跡がボイラー室から離れ、ラムダ-12が当初トンネル内に入った地点に向かっている。後にポリエステルの詰め物と断定された物体の断片が液体に浮かんでいる。L1はボイラー室のドアの端に引っ掛かっていた長い白糸を拾い上げる。]

L1: こいつの見た目が気に食わん。警戒を怠るな… 天井に気を配れ。

[ラムダ-12は来た道筋を引き返してトンネルから退却する。退却中に何者とも遭遇しなかったものの、彼らは液体の筋は侵入時のルートと正確に一致することを観察する。ラムダ-12は地上に至る梯子に到着した時点で立ち止まる — 梯子の横木は液体で覆われている。L1は横木を掴み、一瞬動きを止めた後、素早く梯子を上がって外に飛び出す。小屋は空である。]

L1: 小屋は空だ。2、上がってこい。3、2が上がったら荷物を渡してから続くように。4、お前が最後だ。

[L2は問題なく上る。L3は着ぐるみと卵のサンプルを上に渡した後、L4と共に上る。チームは小屋の中を軽く見渡す — 液体とポリエステルの跡は近くの棚で終わっている。L1は棚に近付き、使用済みのダクトテープの芯を調べる。]

L1: この芯。確かにテープが幾らか残っていたはずだが…

[やや沈黙があった後、チームは慌ただしく小屋を退出する。]

[記録終了]


注記: ラムダ-12は問題なく基地へ帰還した。マスコット着ぐるみの中の骨はD-1525と特定された。ラムダ-12が回収した卵は、回収された着ぐるみと共に孵化チャンバーで観察下に置かれた。卵内部のオブジェクトは時間と共に発達するように思われたが、最終的には孵化に失敗した。

数週間後、卵は割られ、小さなドナルドダックのぬいぐるみが入っていたと判明した。ぬいぐるみの解剖で、紫色のプラスチック製内骨格が発見された。この構造は白いポリエステルの詰め物から成る単純な筋肉系を介して接続されており、ラテックスで構成された心臓血管系を内包していた。消化器官、排泄器官、生殖器系は特定されなかった。

補遺: ディズニーおよびフロリダ州政府との接点

ウォルト・ディズニーのロゴが付随する1979年付の以下の手紙は、[編集済]から回収されたものです。ルービン・アスキュー2に関連する全ての存命人物、オーランド市警察、ウォルト・ディズニー・カンパニー法務部、およびSCP-2805は、この文書とSCP-3640について何も知らないと公言しています。ルービン・アスキューやウォルト・ディズニー社から回収された他の文書に、SCP-3640の知識、または当該異常との接点を示唆するものはありません。

拝啓、アスキュー知事

ウォルト・ディズニー・カンパニーは、無認可ウォルト・ディズニー・キャラクター・オペレーターに関連するこの度の問題への貴方様のご協力に感謝いたします。オーランド市警察の傑出した男女の皆様によって収集された以下の情報を、フロリダ州兵隊にお渡しください。

キャラクターを発見した時は、注意を引いてから、素早く懐中電灯で照らしてください。たじろがない場合は直ちに撃ってください。
可能ならば頭部を狙ってください。もしくは、膝を狙って身動きを封じてからヘッドショットで止めを刺してください。ボディショットは効果が薄いことが示されています。
死亡したキャラクターは焼却してください。他の廃棄手段は推奨されません。

私どもは現在、これらの無認可オペレーターの活動を停止する代替の法的手段を模索しており、本年度中には解決へ至ることを望んでおります。

敬具、
ウォルト・ディズニー・カンパニー

ページリビジョン: 1, 最終更新日時: 09 Jun 2018 08:37
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