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nn5n: scp-2734 道化たちの脱出
EuclidSCP-2734 道化たちの脱出Rate: 24
SCP-2734
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かつて複数のSCP-2734個体が生息していた地域。この近辺には、財団職員が現場に到着する2時間前まで、50体以上のSCP-2734個体が存在していた。

アイテム番号: SCP-2734

オブジェクトクラス: Neutralized Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2734個体をかつて収容していた全ての収容室は構造的弱点を検査されるべきです。SCP-2734の収容に関する知識を持っている、または関与経験のある全職員は、補遺2734-3において詳述されている事象についての調査を実施します。調査結果の完全な報告はO5-9に提供されます。

SCP-2734の以前の生息地には、月に1回、簡易的な衛星スキャンを行います。SCP-2734の再発生を示すどのような証拠もO5-9まで報告しなければいけません。

野生のSCP-2734人口は全て衛星を介して継続的に監視されます。SCP-2734人口は空中ドローンからの定期的な監視を受けなければいけません。SCP-2734に近い人間の居住区に潜入している財団エージェントは、人間の居住域にSCP-2734が立ち入る兆候に注意し続ける必要があります。SCP-2734個体が人間居住区に接近した/危険に曝した場合は、機動部隊ゼータ-5(“ピエロを追っ払え”)が個体群を無人区域まで追い返すために派遣されます。絶対的な必要性が生じない限り、如何なる状況でもSCP-2734への致死的武力の行使は容認されません。

SCP-2734に関する部分的情報漏洩のために、標準的な偽情報プロトコルが適用されます。SCP-2734に関する偽造された画像・動画・物語を、オンラインや広範なメディアを介して広めなければいけません。財団が製造するメディアは、SCP-2734の存在に疑念を抱かせるため、明白に偽造と分かる品質でなければいけません。前述のメディアはまた、SCP-2734の存在を信じている人々を落胆させて捜索を思い止まらせるために、SCP-2734を一様に悪意ある存在として描写しなければいけません。

財団施設に収容されている全てのSCP-2734個体は、標準的なヒト型生物収容室に居住させます。協力姿勢を見せている場合は追加で報酬を与えることができます。

説明: SCP-2734は、表面的にはアメリカ文化におけるピエロの概念に似たヒト型生物の一種です。2016年1月以降、SCP-2734の人口は世界各地に飛び火しており、世界的な偽情報活動が必要となっています。SCP-2734目撃情報の大半はアメリカ本土とカナダで発生しています。しかしながら、SCP-2734人口は西ヨーロッパ、オーストラリア、中央アメリカ、[データ削除済]でも発見されています。

SCP-2734の人口は一般的に、可能な限り人間の居住域から遠く離れた場所で生活しています。SCP-2734人口は衣服以外の個人資産を殆どまたは全く持たない一方で、幅広い自然環境の中で快適に暮らすことが可能です。都市伝説の流布にも拘らず、SCP-2734は目撃されること・写真を取られること・動画に収められることを避けていると断定されました。メディアを介して流通しSCP-2734であると主張している画像の大部分は、実際には独立したデマ、または財団の偽情報活動の一部です。

西洋風の道化師への類似に加え、SCP-2734個体はヒト(Homo sapiens)との間に、以下に挙げるような違いを持っています。

  • 1日あたり約200カロリーの栄養で生きていける能力。
  • ほぼ全ての有機物から栄養を摂取する能力。SCP-2734個体は草、葉、花、根、樹皮、樹液、キノコ、シダ、昆虫、人間のゴミから漁った食品廃棄物などで快適に生命を維持できる様子を示します。SCP-2734個体は一様に動物の肉を消費することを避けていますが、これは肉体的制限というよりもむしろ、文化的な特性だと考えられています。食料が乏しい場合、SCP-2734個体は鳥やネズミなどの小動物を食べる事が知られています ― しかし、この行為は個体群に少なからぬ罪悪感をもたらしているように見受けられます。
  • 平らな、より逞しい歯 ― 草食性の食事を支援するためのものと思われます。
  • ほぼ全ての気候において快適に存在する能力。SCP-2734は気候に関連する病気(低体温症や熱中症など)の影響を受けた徴候を一度も見せていません。SCP-2734人口は気温が45℃以上、-18℃以下の地域でも、何の影響も受けることなく発見されています。
  • より速い走行速度。SCP-2734の完全に成熟した個体は、平均しておよそ時速22kmで走ることができます。この能力は主に逃走に使われます。

SCP-2734の共同体への接触は極めて困難です。SCP-2734は自分たちの存在を秘匿していると断定されました ― 最初の接触の試みは大きな不信感とあからさまな恐怖心に直面しました。往々にしてSCP-2734共同体は、財団による意思疎通の試みが行われた後、それまでの居住域を離れて数百キロメートル移動します。最終的に、財団はある共同体を説得し、相互理解のために2体の住民(SCP-2734-AおよびSCP-2734-B)を自発的に引き渡すよう説得することができました。財団は、SCP-2734-1と-2を彼らが快適だと感じている間だけ管理下に置くこと、彼らから要請があればすぐに共同体の下へ帰還させることを了承しました。

以下はSCP-2734-1が所持していた日記からの抜粋です。これらの抜粋は自発的に提供されたものではなく、SCP-2734-1が収容室を出ている時に密かにコピーされました。SCP-2734-1は財団が抜粋をコピーし始めて間もなく日記を更新しなくなったため、この活動が行われたことを疑っている可能性があります。

俺はこの場所が嫌いだ。道化の住まいは母なる大地の腕の中、天井のあらゆる星の下にある。ここにあるのはコンクリートの屋根だ。あいつらは素敵で柔らかな黄色に染めているが、コンクリートの屋根であることに変わりはない。星々をコンクリートで置き換えることはできない。

あいつらは俺と話をしに来るとき、いつもニコニコしている。これまでヒューマンが微笑むのを見た事は一度も無かった。不気味だ。好きになれない。

ヒューマンの一人が今日俺にインタビューしようとした。そいつはあの野郎にそっくりだった。あの収容所の所長。俺の世界に置き去りにしてきた物。俺はヒステリーを起こした。泣きじゃくるのを止めるだけで15分もかかってしまった。

[サイト-16の]廊下とレイアウトは道化精製工場とまったく同じであるように見える。でもスタッフや、制服や、記章は全て違っている。ここをそれほど沢山目にしたわけではないが、道化精製工場ほど大規模だとは思わない。あれほど大きな工場がこの惑星にあるかどうかも定かでない。でも、万が一のために、目を光らせておこうと思う。

どうしてこの世界はこんなにも違うのに懐かしいんだろうか? 同じ空気。同じ木々。沢山のヒューマン。でも道化がいない。何処にもいない。顔を白く塗ったヒューマンだけだ。

どうしてここには道化がいないんだ? まさか初めから存在していなかったのか? もし存在しなかったなら、どうしてヒューマンたちは道化らしい服を着たりするんだ? ヒューマンは道化たちを消し去ってしまったのか? それとも俺たちのように星を逃げ出すことを余儀なくされたのか?

ここの連中はそれと何か関係しているんだろうか?

スタッフの一人に、スタッフたちに芸を見せることができるかどうか尋ねた。サイトの管理官にメッセージは伝えるけれど、考えておくそうだ。本当に退屈だ、この俺がヒューマンに芸を見せることを検討し始めるだなんて!

母さんのことを考え続けている。連中が俺を決してここから出してはくれないだろうと少しずつ確信し始めて以来、ますますそんな感じだ。母さんこそ、俺が連中の“客”になることに同意した理由の全てだから。

「彼らと一緒に行くと約束しておくれ、」 母さんはそう言った。「もし奴らがあたしたちを捕まえに来たとしても、少なくともお前は安全な場所にいられるよ」

「母さん、」 俺は言った。「もし奴らが俺たちを存在の別の空間でも見つけられるのなら、連中が用意してる地下の掩蔽壕だろうとどこだろうと、俺にとって安全な場所なんかありゃしない」

母さんは何も言わなかった。俺が聞いたのはただ鋭く息を呑む音だけで、母さんの爪が腕に強く食い込むのを感じた。俺は同意した。母さんを二度とあんな風に怖がらせたくは無かったから。

以下の文章はSCP-2734-2の収容室にあるゴミ箱に入っていた紙切れに書かれていたものです。SCP-2734-2は個人的な背景について語るうえで強い苦悩を覚えることから、書面で財団との意思疎通を試みていたと考えられています。

彼らは私に床をモップ掛けさせました。ヒューマンのことです。彼らは私を一日十六時間も働かせました。文句は言いませんでした。不平を口にしたら彼らに何をされるか考えたくもありませんでした。きっと[判読不能]送りにされたことでしょう。

私は何ヶ月も家族や友人と会っていませんでした。それに、彼らが何処にいるか考えたくありませんでした。今もまだ考えたくないです。彼らは大丈夫だと自分に言い聞かせています。私は床をモップ掛けし続けています。私は文句を言いません。

私に床にモップを掛けさせる必要があるのかどうか、私にはよく分かりません。彼らはそのためのドローンを持っていないのでしょうか? 彼らが私たちをどのように幽閉しているかを除いては、私はヒューマンのことをあまりよく知りません。何故彼らは私に床にモップを掛けさせるのか? 私は尋ねません。私は文句を言いません。

ある日、彼らはトラックにタルを積み込ませました。何故彼らは[判読不能]を使わないのでしょうか? 私は尋ねません。私はタルを持ち上げるだけです。私とゴーン。最後に残った数少ない道化でした。タルは重かったです。背中がひどく痛みました。でも私たちはできる限りタルを積み込みました。最後のタルに取り掛かった時、私は足を滑らせました。タルが地面に落ちると大きな音がしました、予想より大きな音でした。ふたは飛んでいきました。何リットルもの緑色の液が流れ出しました。液だったのだと思います。きつい悪臭が漂ってきました。吐きそうになりました。緑色の液と、何百個もの小さな赤いボールがありました。私は緑の液には見覚えがありました。ある種の防腐剤です。赤いボールが何なのか気づくまでには少し時間が掛かりました。私は飛び降りて一つを摘まみました。その途端に気付きました。

それは道化の鼻でした。

何百もの道化の鼻でした。私たちの顔から綺麗に切り落とされていました。鼻を裏返すと、中に腐った肉が見えました。私は後ろを振り返りました。トラックには他に三十ばかりのタルが積んでありました。

文書の残りは、上から線で塗り潰されています。

2017年1月5日の07:00 AM頃、SCP-2734-1と-2が両者ともに収容室から姿を消しているのが判明しました。両者の収容室は24時間の監視下にあり、どちらの収容室にも法医学的な検査が行われたにも拘らず、消失がどのように発生したかの兆候は見出されませんでした。同時に、世界各地の全てのSCP-2734人口が財団の監視下から自発的に消失しました。調査が進行中ですが、2017年3月1日現在、SCP-2734はNeutralizedと見做されています。

ページリビジョン: 2, 最終更新日時: 08 Apr 2017 15:23
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