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nn5n: scp-275-JP 蘇る廃鉱山
SafeSCP-275-JP 蘇る廃鉱山Rate: 31
SCP-275-JP
評価: +29+x
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左は調査に送り込まれたD-2856の、SCP-275-JP-Aに変形した物の内の一つ。右は通常の頭蓋骨。

アイテム番号: SCP-275-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-275-JPは、周りを高さ3.5 mの一つだけ出入り口の付いた鉄柵で囲い、外側に配置した常駐警備員2名に、関係者以外の侵入の阻止をさせて下さい。侵入者若しくは調査用のDクラスがSCP-275-JP内に入って戻ってきた場合は、可能であればただちにX線スキャンに掛けた後、一般人には記憶処理を施して下さい。異常が見つかった場合には、無人調査機によるSCP-275-JP内部の探索が行われます。

また、SCP-275-JP外部でSCP-275-JP-Aを発見した場合には、速やかに奪取、獲得し財団にまで輸送して下さい。若しくは、状況によってはSCP-275-JP-Aの破壊も許可されています。

説明: SCP-275-JPは[編集済]県にある全長███ mの[編集済]廃炭鉱を指します。文献には、18██年にこの廃炭鉱は石炭が採れなくなったせいで廃棄されたと書かれていますが、現在20██年の時点ではSCP-275-JP内部からは石炭の鉱物を採る事が出来ています。(この物質をSCP-275-JP-Aと指す。)

SCP-275-JPは、ヒトが内部に侵入し、その後外に出ると異常な特性を発現します。侵入者がSCP-275-JP内部から脱出すると、彼らの筋肉や骨、脳等の人体のパーツ達が、体幹や生命維持に関わっていない限りは痛みや実感を伴わずに消え失せてしまいます。そして、恐らくそれと同時にSCP-275-JP内部に、彼らの喪失した対応するパーツに造形が類似するSCP-275-JP-Aが大量に発生します。

SCP-275-JP内部では、SCP-275-JP-Aが所々に散見出来ます。SCP-275-JP-Aは、内部を奥に進めば進むほど他の種類のSCP-275-JP-A達と絡まり合って、奇妙な様を見せる様になってきます。これらのSCP-275-JP-Aは、時間が経つと自然にその場からまるで採掘されたかのように消え失せます。

20██/██/██に、地元の学生が『肝試し』と称してSCP-275-JP内部に入り大量のSCP-275-JP-Aを目撃し、またSCP-275-JPから出た事で重症を負った事から、SCP-275-JPの奇妙な性質が発覚しました。学生と彼らに関わった一般人には記憶処理が施され、エージェント█████がSCP-275-JPに派遣されました。その後の彼の犠牲と無人調査機の成果からSCP-275-JPの性質が判明し、SCPとして分類される事になりました。

補遺1:
以下の歌詞は、まだ稼働していた[編集済]廃炭鉱で、当時の鉱夫達が歌っていた唄です。

タヂカラ篭めてツルハシ振りゃあ ザックリザックリおまんま様よ
煤ぅ拭えば輝く汗よ 石炭求めて掘り起こせ
煙のボウボウ揚がる先 オラがカカァが待っている
天まで届けやオラが力 オラ達が憩いのおまんま様よ

上記の唄中に挙げられている『おまんま様』が、石炭を示すのかどうかは現在調査中です。

補遺2:

対象: 20██/██/██にSCP-275-JP内に侵入した学生5人の内2人。また、その内の1人は下顎骨が失せており、呼吸を確保する為に装置が付けられている

インタビュアー: 当時、学生達を治療していた病院に潜入していた財団職員の█ ███。カルテ作成の名目でインタビューを行った

付記: 学生5人の内3人がSCP-275-JPから脱出する際に、心臓の喪失、全身の皮膚の喪失による血液の流出、両目の喪失のせいでの転倒によりそれぞれ死亡していた為に、生存者の2人は精神的に不安定になっていました。後にエージェント█████により、対応するSCP-275-JP-AがSCP-275-JP内部で確認されました。

<録音開始>

█ ███: さて…まずは名前を。言えますか?

学生の内の1人。以下Aとする: 俺の名前は██ ██。こいつは█ █だ。こいつは何も喋れないからな…。

もう1人の方。以下Bとする: [呻き声を出す。█に依れば、首を縦に振っていた]

█ ███: 了解しています。検査の結果、Aさんは両足が腿の付け根から失せて、Bさんは下顎骨が失せていますね。どうしてそうなったか、経緯を説明できますか?

A: 遠慮ねーな、テメェ。…俺達5人は、学校が休みで暇だったんだ。暇でしょーがねぇからあの蛾コンビニで屯ったりさ、カラオケに行ったりして…。

█ ███: すみません、要点を話してはくれませんか?

B: [無言で頷く]

A: あぁ、クソ。クソ。畜生!███の野郎が面白そうなトコがあるんだ、肝試し行かね?って言い出したんだ!俺達はそんなのに頷くべきじゃなかった、入った時からおかしいと思っていたよ!

█ ███: おかしかったとは、何が?

A: 黒い骨だとか筋だとか…訳の分からない物が大量にあったんだよ!█が笑いながら転がってるのを蹴るから、俺達もそれに続いていたんだ。こんなのタダのトリックだって!

B: [体を震わせながら何度も首を縦に振る。█に依れば、奇妙な振る舞いを先ほどから続けていたようだ]

█ ███: 大量の骨?おかしいですね。あの付近で殺人事件が起こった事など滅多にありませんよ?

A: うるせぇよ![物がぶつかる音。Aが手元の体温計を█に投げた音である]とにかくあったんだ!そんで俺達は先に進んでた!そしたら…。

B: [体を左右上下に揺らす。█に依ると、目の焦点がバラバラになっていたらしい]

█ ███: …一旦インタビューは中止にしましょうか?

A: あぁ、あいつだ!あいつのせいだ!あいつのせいで俺達皆こうなっちまったんだ!あいつがやったんだ!あいつがやったんだ!あいつが![Aも段々と目の焦点が合わなくなってきている]

█ ███: ちょっと、落ち着いて、アイツとは、[Aが暴れ出し、Bが自分の喉を掻き毟りだす]あぁ、もう!███!早く来てくれ!患者が暴れだした!鎮痛剤!違う!鎮静剤!

<この後、騒動の音が聴こえ、23秒後に録音終了>

終了報告書: この後、AとBにいくら気付けや治療を施してもマトモな回答は返ってこなかったので、記憶処理を施しました。よって、SCP-275-JPの調査にはエージェントを向かわせました。―█ ███

補遺3:

付記: エージェント█████には、音声の送受信が可能な音声受信機と一般的な武装防具を装着させました。カメラは、エージェントの派遣が急だった為に用意出来ませんでした。

<記録開始>

エージェント█████: テス。聞こえるか?

本部: あぁ、聞こえる。それでは、廃炭鉱内に入ってくれ。

<SCP-275-JPに侵入するまで、エージェント█████の歩行の音が聴こえる>

エージェント█████: 侵入完了、灯りを灯す…内部は普通の廃鉱山って感じだ、異常は見受けられない。それじゃあ、進む。[エージェント█████の歩行音が聞こえる]

本部: あぁ、学生達へのインタビューに依ると、そこには何かが居る可能性が高い。十分気を付けてくれ。

エージェント█████: 化け物でも出るってか?こういう所じゃあ個人的にはそっちの方が楽だが…うわっ!

エージェント█████: 人体…?骨、心臓、目…全身の皮膚?の…大量の石炭だ。人体のパーツの形をした石炭が、同じ形でそこら中にある。

本部: その鉱山は18██年に石炭が採れなくなったから廃棄されたはずだが…█████、皮膚の石炭の左腕に、何かが刻まれていないか?

エージェント█████: あぁ、文字が読み難いが刻まれてる。『オレマジ████ラブ』だ。頭が痛くなるな。

本部: 分かった。その皮膚と、恐らく他の石炭も、最初に侵入した学生達の物だ。1つずつならまだしも、それが大量にあるとは…注意して進んでくれ。

エージェント█████: 分かっている…凄いな、所々で違う形の石炭共が絡まり合ってるぞ。彫刻みたいだ。

<この後十数分、似た報告を続けるエージェント█████の音声と歩行音が聞こえる。石炭は進むごとに絡み具合が酷くなっていたらしい>

エージェント█████: …待ってくれ。この先から…何か、呻くような音が聴こえるぞ。銃を構える。

本部: こちらには何も聞こえないが、風の通り音ではないのか?

エージェント█████: いや、この音は…明らかに何かが出している音だ。クソ、化け物か。気が滅入っていた所なんだ。更に気が滅入る。

<この後数十分ノイズと共にエージェント█████の報告と歩行音が聞こえるが、結局化け物とは遭対せず>

エージェント█████: 着いちゃった。ここが奥地みたいだな。もう石炭共は、絡み合い過ぎて原型が分からなくなっているよ。

本部: 化け物の事が気になるが…なら、一旦帰還をしてくれ。後日そこに再度調査者を向かわせよう。

エージェント█████: 結局学生共は何を見たのかねぇ。途中の分かれ道にでもいるのか?帰還する。

<この後、SCP-275-JPの出口に着くまでエージェント█████の報告と足音が響く。道中、何も問題は起こらなかった>

エージェント█████: じゃ、今回の調査はこれで終了か。ここから出るぞ。

本部: 分かった、出口付近で待機していてくれ。回収をさせる。

エージェント█████: うぃ。ダラダラ待つ事にするよ。お疲れ様でし [少しの足音の後 、急に通信が途絶える]

本部: ……█████?

本部: どうした、█████?何かあったのか?応答をしろ、█████。

本部: …クソ!おい、[編集済]鉱山に幾らか人員を寄越してくれ!何かが起こった!

<記録終了>

報告書: SCP-275-JPの入り口では、エージェント█████の装備のみが見つかりました。後日無人調査機をSCP-275-JPに送った所、エージェント█████の人体その物の形をしたSCP-275-JP-Aが大量に確認されました。また、これ以降のDクラスによるSCP-275-JP探索実験では、途中で全員が『何かが唸るような声』を報告しました。しかし、これまで何者もその『何か』に遭遇した事はありません。今現在財団では、『何か』はSCP-275-JP内に訪れた者に現れるミーム的汚染の結果だろうと言われています。

メモ: あいつは良い奴だったんだがな。俺たちはもっと、あの学生達から情報を聞き出すべきだったんだ。出口から出る時何が起こるか、アイツとは何なのか。…きっとそれがあいつの死の原因だ。―██博士

ページリビジョン: 11, 最終更新日時: 21 Dec 2013 02:47
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