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nn5n: scp-423-JP 氷晶花
UnknownSCP-423-JP 氷晶花Rate: 0
SCP-423-JP
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非活性状態のSCP-423-JP。

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伸長期末期のSCP-423-JP。上端部の発達が始まっているのをはっきりと確認できる。

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開花期のSCP-423-JP。

アイテム番号: SCP-423-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-423-JPの全個体はサイト-8173の収容室に収容されます。収容室内の気温は常に-0.31℃以下に保たれていなければなりません。SCP-423-JPに関する全ての実験は、サイト管理者の許可を得た上で、断熱材と防弾用の補強材が備え付けられた実験室内で行われなければなりません。SCP-423-JPを実験室に運搬する際には、必ず実体を冷凍容器に収容した状態で運搬し、SCP-423-JPの活性化を防止してください。また、人の体熱による活性化を防ぐため、SCP-423-JPの容器からの出し入れは、必ず専用の装備を身につけた職員が行うようにしてください。

説明: SCP-423-JPは、非活性状態では直径1cm程度の大きさの球状の結晶で、二酸化ケイ素、水、[編集済]から構成されています。検証によって通常の水と同一の構成原子・構造を持つことが示されるにも関わらず、SCP-423-JPを構成する水は異常な振る舞いを見せ、少なくとも███℃の高熱の環境下でも個体の状態を保ちます。また、SCP-423-JPは非活性状態・伸長期・開花期のいずれにおいても高い自己再生能力を有しています。上記の再生能力、水の振る舞い、及びその特殊な結晶構造を除き、非活性状態のSCP-423-JPは特に異常性を示しません。

SCP-423-JPは-0.31℃以上の環境に晒された際に活性化し、伸長期へと移行します。伸長期に移行したSCP-423-JPは隣接する物体に完全に定着1し、鉛直上方向に向かって1時間あたり約3.5cmずつ伸長していくようになります。この伸長に従って、SCP-423-JP周囲の気温は徐々に低下していきます。この気温の低下速度はSCP-423-JPの個体数に依存しており、個体数が多いほど気温の低下も速くなることが明らかになっています。加えて、SCP-423-JPは██℃以上の環境に晒されたとき、その伸長の速度を飛躍的に増加させることが確認されています(実験記録423-JP-03を参照)。なお、一度SCP-423-JPが活性化すると、周囲の気温が-███℃を下回るまでこの伸長が停止することはありません。周囲の気温が-███℃を下回った場合SCP-423-JPの伸長は一時的に停止しますが、その場合でも気温が-███℃を上回ると直ちに伸長を再開します(実験記録423-JP-02を参照)。

SCP-423-JPは体高が██.█cmに達した時点で鉛直方向への伸長を停止し、開花期へと移行します。この状態に移行する際、SCP-423-JPは自身の上端部分を急速に発達させ、植物の花と外見的に類似する器官2を生成します。開花期に移行してから█時間が経過すると、SCP-423-JPは自身の茎に当たる部分の一部を球状に膨張させます。膨張した部分はやがて1~3体の非活性状態のSCP-423-JPに変化して母体から切り離され、時速約██~███kmで無作為な方向へ射出されます。その時点で母体となった個体は一切の異常性を喪失します。

実験記録423-JP-01 - 日付20██/██/██

対象: SCP-423-JP-140

実施方法: 対象の上方に厚さ3 mmの鉄板を設置し、その後対象を活性化させる。

結果: 成長の過程で、対象は鉄板を貫通した。その後対象は正常に開花期へと移行し、新たに2つのSCP-423-JP個体を生成。新たに生成された個体はSCP-423-JP-███及びSCP-423-JP-███と分類された。

分析: 見たところ、SCP-423-JPには成長の妨げとなる物質を押しのける力があるようだ。 - ██博士

実験記録423-JP-02 - 日付20██/██/██

対象: SCP-423-JP-36

実施方法: 対象を活性化させた後、空調を用いて室内を人為的に冷却させる。

結果: 室温が-███℃を下回った時点で対象は伸長を停止した。その後室温を-███℃以上まで上昇させると、対象は伸長を再開した。

分析: 絶対零度になるまで伸長を続けるかと思ったが、どうやら成長できる気温には下限があるらしい。これが能力的な限界なのか、それとも意図的に設けられたものなのかは分からないが。 - ██博士

実験記録423-JP-03 - 日付20██/██/██

対象: SCP-423-JP-70

実施方法: 対象を活性化させた後、空調を用いて室内を人為的に加熱させる。

結果: 室温が██.█℃に達すると、対象の伸長速度が通常の██倍に増加した。SCP-423-JPの個体数が███体を上回った時点で室温は低下し始め、室温が再び██.█℃以下まで低下するとSCP-423-JPの成長速度は通常通りのものに戻った。新たに生成された個体は、それぞれSCP-423-JP-███~████と分類された。

分析: 増えた分のSCP-423-JPを処理する手段が確立されるまで、これ以上の個体数の増加をもたらす実験は凍結します。 - 研究主任███博士

実験記録423-JP-04 - 日付20██/██/██

対象: SCP-423-JP-940

実施方法: ハンマーを用いて対象の破砕を試みる。

結果: 対象は極めて硬質であったが、数度の試行の後一部を破損させることに成功した。しかしながら、対象はその後直ちに自己修復を開始し、15秒後に完全な状態へと復元された。

分析: この後の実験の結果、完全に粉々になった状態からでも再生できることが明らかになった。 - ██博士

実験記録423-JP-05 - 日付20██/██/██

対象: SCP-423-JP-941

実施方法: 実験用の装置を用いて対象に圧力を加える。

結果: 加えられた圧力が█MPaを越えると、対象を構成する水が融解を始めた。実験終了時点で対象は二酸化ケイ素と[編集済]から成る粉末状の混合物に変化しており、混合物と水の双方の異常性は失われていた。

分析: SCP-423-JPは熱への耐性こそ有しているが、高い圧力に耐えることはできないようだ。 - ██博士

実験記録423-JP-06 - 日付20██/██/██

対象: SCP-423-JP-1105、標準的ブタ(Sus scrofa domesticus)1匹

実施方法: 専用の断熱装備を身につけたDクラス職員を用いて、SCP-423-JP-1105をブタに飲み込ませる。

結果: SCP-423-JP-1105はブタの口腔で活性化し、そこに定着した。この際SCP-423-JP-1105は体熱によって爆発的に伸長を加速させ、ブタの体組織を著しく破壊した。その後開花期に移行したSCP-423-JP-1105は新たに3体のSCP-423-JPを射出し、そのうち1体はDクラス職員に衝突して体内に侵入した。この時得られた反応はブタの口腔内におけるものと同様であった。

分析: SCP-423-JPは生物体内であっても問題なく伸長できることが確認された。SCP-423-JPが新たに生まれた個体を射出するのは、植物にたとえるなら“種子”をより広範に拡散させるためだろうと推測される。しかし射出速度があまりにも早いため、生物を殺傷するのに十分な運動エネルギーを伴っている。 - ██博士


  
 

補遺423-JP-M: SCP-423-JPは20██/██/██、鹿児島県███島3の日本生類創研のものと思われる放棄された研究施設内、及びその周辺で発見されました。発見当時SCP-423-JPは島内全域に存在しており、島の気温は-██℃程度に保たれていました。また最も多くのSCP-423-JPが発見された研究室からは、██体のSCP-423-JPと共に著しく損壊した█人の男性の死体が発見されました。研究室の壁の一部にはSCP-423-JPよって開けられたと思われる穴が複数存在し、壁を貫通したSCP-423-JPが島内全域へと拡散したと推定されています。また、同室内からは日記と思われる複数の文書が発見されています。付着した血痕やSCP-423-JP個体の定着による劣化のため、これらの文書の大部分は判読が困難な状態でしたが、財団はそれらのうちの一部を復元することに成功しました。以下にその内容を記載します。

20██/██/██

地球温暖化への対処策として開発されたI-014-N3であるが、熱の吸収効率と拡散力が思いの外低く、現状では有効打にならないと言わざるを得まい。私が吸熱効率の改良は困難だと言うと、上の連中はこれ以上の研究は時間の無駄だなどと抜かしてきた。馬鹿馬鹿しい、質の悪さは量で補えば良いのだ。そう言ってやると渋りながらも研究を許可してくれた。
さて改良の方法だが、一定以上の気温環境下における成長プロセスをある程度加速させることによって、個体数そのものの増加を促進させることを思いついた。拡散力の問題については、スミレなどに倣って種子を自発的に飛ばすようにすればいいだろう。発芽に必要な温度条件をもう少し下げてみるというのもいいかもしれない。
早速明日にでも取り掛かるとしよう。


 
 
ページリビジョン: 14, 最終更新日時: 24 Jan 2017 14:09
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